今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
暴力団員から泥棒へ転向増加
昨年末時点の全国の暴力団勢力は約3万9100人で、統計がある1958年以降、初めて4万人を割りました。
前年より約7800人減り、12年連続の減少。警察庁が16日発表しました。
同庁は「暴力団排除条例や暴排運動の広がり、取り締まりで暴力団の資金獲得活動が苦しくなり、勢力の一層の減少につながっている」と分析しています。
暴力団に所属する構成員(組員)は昨年、約2千人減の約1万8100人と初めて2万人を割り、所属しないが外部から組織の活動に関わる準構成員が約5900人減の2万900人。
暴力団対策法が施行された25年前の勢力約9万600人から半分以下に減りました。
一方、暴力団から離脱した人がその後、摘発される事例の多いことが初めて明らかになりました。
11~15年の5年間に脱退届などで離脱が確認できた計9195人のうち、離脱から2年以内に何らかの犯罪で摘発されたのは2660人。
窃盗が目立つといい、警察庁は「生活に窮して犯罪に走る傾向がある。離脱者の就労支援などを進める必要がある」としています。
団体別の勢力は、最大の山口組(本部・神戸市)が約2300人減の1万1800人、15年8月に山口組から分裂、結成された神戸山口組(同・兵庫県淡路市)が約600人減の約5500人。
両団体が対立抗争状態にあると同庁が判断した昨年3月以降、抗争に絡む事件は今月6日までに19都道府県で44件発生しています。
<朝日新聞デジタル 3/16(木) 11:06配信より>
暴力団勢力の減少というのは一見良いニュースのような気がしましたが、離脱者が窃盗犯、つまり泥棒に転向して別の犯罪を繰り返す傾向にあるということは結果として良くなったのかは分かりません。
また、組織に所属している状態より、離脱した者の方が摘発される事例が多い、要は警察に捕まりやすくなるということでしょうか。
暴力団という組織に守られた状態より、個人で行う犯罪の方が警察からすれば対処しやすいのかもしれません。
確かに、暴力団を抜けた者にすれば、その後きちんとした職業に就ける可能性は低いように思います。
知人や友人、親や親戚の紹介などあれば可能かもしれませんが、元暴力団員という事実はハードルを相当上げることになっているのではないでしょうか。
過去に違法なことはしていなくても元犯罪者のような目で見られることを非難はできないような気がします。
ただ、本人が更生を望むのであれば、その機会は与えられるべきですし、社会が受け入れなければなりません。
暴力団の摘発で組織を弱体化させることは大いに結構ですが、離脱者が犯罪者に転向しないような体制や仕組みの構築、受け入れ先の提携企業を募るなど別の面での対策も必要でしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年3月31日 11:51)
犯罪者は男性が多い?
当ブログは、ニュース等の記事を抜粋して載せています。
記事の中で犯人や容疑者が実名で記載されている場合は、名前を伏せて性別であらわすようにしています。
何とかの男(年齢)、何とかの女(年齢)等に変更します。
この作業をしているときに思うのが、ほとんどの場合、「男」と変更します。
防犯泥棒大百科というブログですから、窃盗に関するニュースを基にしています。
窃盗犯に限ってかもしれませんが、割合としては95%ぐらいのように実感しています。
犯罪者と言いますか、窃盗犯に関しては圧倒的に男性の方が多いという印象です。
ただ、これは犯人が捕まったことで名前が分かる訳ですから、捕まっていない女の泥棒が多数存在している可能性があります。
女の泥棒の方が悪賢く、男のように捕まるようなへまをすることが少ないのでしょうか・・・。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年3月24日 14:05)
元暴力団員ら アワビやサザエ窃盗500キロ?
港でかごに入っていたアワビやサザエを狙って盗んだ疑いです。
新潟県佐渡市では6月ごろから、漁師が翌日の競りに掛けるため、港でかごに入れて生かしていたアワビやサザエを狙う連続窃盗事件が相次いでいました。
警察は20日、海上保安署と協力して元暴力団員の男(26)と漁師の男(31)を逮捕しました。
2人は6月上旬に時価1万4000円余りのサザエ約30キロを盗んだ疑いが持たれています。
これまでに確認されている被害は500キロ余りに上っていて、警察はさらに関わった人物がいるとみて調べを進めています。
<テレビ朝日系(ANN) 9月20日(火)18時47分配信より>
元か現役か分かりませんが、暴力団員がアワビやサザエを盗むというのも変な感じがします。
まさか自分が食べるために盗んだ訳ではないでしょうから、転売してお金を得るためでしょう。
そのお金は自分のためなのか、それとも組の資金となるのか分かりませんが、暴力団の資金源も時代によって変化しているでしょう。
スナックやキャバクラなどに対する用心棒代や、縄張り内でのスカウトから「みかじめ料」を要求すると言われていますが、今も盛んに行われているのでしょうか。
地域によっては警察の監視が厳しくなっているでしょう。
根拠はありませんが、昔に比べて増加傾向にあるということはないように思います。
違法賭博やカジノ経営など何らかの方法で資金を得ようと必死なはずです。
生き残るために暴力団から窃盗団に変わっていくところもあるかもしれません。
泥棒も職業としての泥棒と本業は別に泥棒となる者、様々だということです。
泥棒の種類によって対策も変えていく必要があるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年10月 7日 14:49)
大阪府警の警部 盗品通報の褒賞金制度を悪用
買い取った商品が盗品だったと警察に通報すれば褒賞金が出る制度を悪用したとして、大阪府警は14日、豊中署の男性警部(45)を有印公文書偽造・同行使の疑いで書類送検しました。
また同日、警部を停職3カ月の懲戒処分にしました。
府警によると、警部は窃盗事件を扱う捜査3課に所属していた2012~14年、質屋など計14店舗から通報があったとする関係書類を捏造(ねつぞう)し、褒賞金約30万円を計15回にわたって不正支出していたという。
警部は「捜査に協力してもらうためだったが、見返りは得ていない」と述べているという。
<毎日新聞 9月14日(水)13時46分配信より>
停職3ヶ月という処分は個人的に甘いと思います。
警官、それも警部という役職の者が盗品通報の褒賞金制度という犯罪者を捕まえる、また犯罪の抑止のために存在する制度を悪用して書類を捏造、自らの私腹を肥やしていたと疑われても仕方がない事件です。
リサイクルショップや中古品店、インターネットオークション、SNSの広がりにより、物の売買が容易になりました。
個人売買を行う場合は、雑誌等の伝言板に載せ、それを見た人が返信用封筒などを送り、それにリストを同封して返送する。
そのリストから希望の物を指定し、現金書留で送る。
現金が届いたらようやく物を送る、一昔前のやり方です。
これがメールやLINEで一瞬で行える時代になりました。
今の時代にあった犯罪の予防、対策が必要です。
今回の事件で唯一良かったことは、盗品通報の褒賞金制度というものが存在することを宣伝できたことでしょう。
私もこのような制度があることは知りませんでした。
買い取った商品が盗品の疑いがある場合は速やかに警察に通報することが定着すれば彼が犯した罪も軽くなるような気がします。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年9月27日 17:04)
バニーガール姿の男 住居侵入で逮捕
路上でチンピラと目が合うのは怖い。しかし、もっと怖いシチュエーションがあります。
「バニーガールみたいな格好をした男がいた。目が合ったら車で逃げた」
福岡県警にそんな110番通報が入ったのは7月1日の真っ昼間のことでした。
黒いタンクトップに網タイツ、ハイヒールをはいたバニーガール男が同県太宰府市の空き家の敷地内に無断で入り込み、郵便ポストをゴソゴソと物色していました。
警察官が現場に駆けつけたときには、バニーガール男は逃げたあと。
しかし、目撃された車のナンバーなどから、住所、職業不詳の男(34)が浮上し、同月14日、邸宅侵入と窃盗未遂の疑いで逮捕されました。
ちなみに人が住んでいる住宅だった場合、住居侵入になります。
空き家だったため邸宅侵入となりましたが、罪であることに変わりはない。
そして空き家である以上、金目のものなどあるはずがありません。
「逮捕当初は"身に覚えがない"などと否認していました。その後、取り調べを進めていくと犯行をほのめかす供述を始めた」(捜査関係者)
容疑者には印象深い前科がありました。
社会部記者によると、
「7年前の6月、同県飯塚市で会社員男性宅に侵入し、やはり窃盗未遂容疑で逮捕されています。帰宅した家主と鉢合わせし、何も盗らずに逃げた。問題は服装。女性用の黒い競泳水着と黒いタイツ、ピンク色のアームウォーマーなど珍妙ないでたちでした」
このときは、現場近くの車中で着替えようとしていたところをすぐに発見されました。
車内からは『スパイダーマン』のような全身タイツのコスチュームも見つかりました。
「当時、飯塚市の現場周辺では"スパイダーマンのような男が民家の敷地に不法侵入している"という不審者通報が相次いでいました。そして今回もまた、近くで発生した空き巣被害の現場でスパイダーマンが目撃されています。捜査当局は関連性を調べています」(前出の社会部記者)
なぜ、身体にぴったり張りつくようなコスチュームで犯行におよぶのか。
「理由はわからない。バニーガール姿といっても、厳密には耳と尻尾はつけていなかった。白昼、奇妙なコスプレ男と遭遇して驚き、そう見えたのでしょう」(捜査関係者)
バニーボーイ。そんな仕事があればうってつけかもしれませんが、おそらく、そんな仕事はありません。
<週刊女性PRIME 8月19日(金)11時0分配信より>
謎のバニーガール男が敷地内に入ってきたらびっくりします。
空き屋の郵便ポストを物色していたようですが窃盗目的の侵入でしょうか。
もしそうならバニーガール姿というのは目立ちすぎますし、女性用の水着と黒いタイツでの侵入という前科があることを見ると、窃盗目的よりも女装姿になることの方がメインのような気もします。
単なる女装好きなのかもしれません。
ただ、他人の敷地に無断で侵入したり、帰宅した家主と鉢合わせしたりするなど不法侵入していることには間違いがありません。
また、住人にとっては奇妙な格好をした男との鉢合わせというのは普通の強盗よりも恐ろしく感じるかもしれません。(テレビや映画の撮影かと勘違いしそうです)
盗難被害など実被害はなくともそのような不審者に敷地内をうろうろされるのは不愉快です。
それを阻止する対策をすべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年9月 2日 18:18)
「飲む、打つ、買う」 24億円を横領したサラリーマンの転落人生
飲む、打つ、買う--。男の下卑た欲望を、すべて会社のカネで手に入れた男が警視庁に業務上横領容疑で逮捕されました。
自らの欲望を満たすために注ぎ込んだ金額は実に24億円以上。
一介のサラリーマンが送るには華麗すぎる生活を謳歌していました。
可能にしたのは、男が会社に隠し持っていた「魔法の財布」の存在でした。
■愛人にマンション、高級レストランで札束...放蕩三昧のサラリーマン
とある高級中華料理店。
自分よりも数十歳若いであろう女性との会食を済ませたロマンスグレーの初老の男が財布を開けると、そこには1万円札があふれんばかりにひしめいていました。
会計は10万円以上。「現金で」。
男は女性を連れて颯爽(さっそう)と店をあとにしたという。
男(60)は、大手製紙会社(東京都中央区)の子会社の総務部長を務めていました。
後に警視庁捜査2課に業務上横領容疑で逮捕されることを予期してか知らずか、湯水のごとく金を使い続けていました。
「一緒にいた女性は妻ではなく愛人。しかも複数いたうちの1人にすぎない。愛人のひとりにはマンションまで買い与え、連日のように10万円単位の飲食を繰り返していた」と捜査関係者はいう。
他にも、競馬、パチンコなどのギャンブルに大金を投じたすえに手を伸ばしたのは、「資本主義公認のギャンブル」(証券関係者)ともいえる株投資でした。
ぜいたくの限りをつくすこと10年以上。
すべては会社からのカネの横領だと発覚するまで、放蕩三昧は続きました。
警視庁捜査2課が業務上横領容疑で逮捕したのは今月のことです。
逮捕容疑は平成25年2~3月、不正に振り出した小切手を換金し、計約6600万円を着服したとしています。
容疑を認めているという。
■現金がいくらでもザクザク「魔法の財布」 経理書類偽造で発覚逃れ
男が横領を始めたのは、親会社から子会社に出向した12年からおよそ1年後の13年から。
なぜ、巨額の横領は一向に発覚しなかったのか。
男が子会社に出向したのは、経理の腕を見込まれてのことでした。
従業員数十人に過ぎない子会社にとって、数千人規模の親会社から舞い降りた男は雲の上の存在で、仕事の内容に口出しできなかったことは想像に難くありません。
捜査関係者は「経理の処理で間違いを指摘されることはなかったようだ」と話します。
そんな男が趣味のパチンコで借金が膨らむうちに目を付けたのが、子会社が開設していた、2つの口座の存在でした。
口座は銀行側が設定する限度額の範囲内で、いつでも小切手が切れる口座でした。
もともとは円滑な資金繰りを可能にするための口座だったとみられます。
問題は、この口座の管理を男が行っていたことです。
男は会社に対し、この口座を解約したと偽装し、自分で使うことにしました。
要は、巨額の現金の出し入れが自由な口座、いわば「魔法の財布」を手に入れたのです。
一方の口座が限度額に近づけば、もう一方の口座から現金を借りて一方の口座にあてる。そんな自転車操業や、経理書類の数字の操作も駆使しながら、男は巨額の現金をつまんでいったという。
■「競馬でもうけた」万馬券ひけらかし、周囲も信用銀行からの1本の電話で奈落の底に
"優秀"な泥棒は、盗んだ現金を一挙に使わずに、少しずつ使っていくという。
盗んだ犯人がばれていなくても、派手に盗んだ金を使えば羽振りの良い様子にそこから足が付く恐れがあるからです。
だが、男の考えは違い、湯水の如く使いました。
ただ、自分が希代のギャンブラーだという演出も怠りませんでした。
捜査関係者も「男は、趣味の競馬で万馬券を当てているかのように同僚に説明し、金回りがよい様子を信じ込ませていたようだ」と分析します。
話すだけでなく、わざわざ的中した万馬券を愛人に持たせて換金させにいったり、会社では日本競馬協会(JRA)の帯封の付いた現金のお束をひけらかしたりしていたという。
無論、その万馬券を当てるために巨額の現金をつぎ込んでいる素振りも見せずに。
完璧かにみえた男の華麗な日々は、突然、終わりを迎えます。
自由に使っていた口座に関する問い合わせが銀行側から別の社員に届いてしまったのです。
「これは何の口座ですか」「解約したのでは?」。
針のむしろとなった男は会社に犯行を認め、解雇されました。
一度は全てを手に入れ、そのほとんどを手放した男。
妻とは離婚し、逮捕直前に住んでいたのは川崎市内の小さなアパートだったようです。
捜査関係者は、こう嘆息しました。
「ただのサラリーマンでも十分、幸せになれたかもしれないのにね」
<産経新聞 6月13日(月)20時5分配信より>
身近な人で妙に羽振りの良い人がいたら怪しいですね。
もしかすると、この事件のように会社のお金を横領しているのかも・・・。
普通のサラリーマンが給料以上にお金を使っているのは違和感を感じます。
競馬やパチンコで稼いだと言っても、それで生計を立てているプロでない限り、普通は赤字になります。
万馬券など一時的に大金を得る場合はあっても、継続して浪費している人がいれば、そこには何かあるはずです。
もちろん、親の遺産や保険金が入ってきて生活が裕福な人はいるでしょう。
ただ、普通に社会人として暮らしている大多数の人はそうではありません。
東京都知事の話ではなりませんが、けちな人、お金に汚いと感じる人はいます。
人の支出には人一倍厳しいくせに、自分が支出する分は最低限に抑えようとする、場合によっては他の人の分まで精算し、さらには会社に負担させようと考える人がいます。
経費削減、節減と横領は全く違います。
不要な経費や余計な支出を抑え、会社の財務体質を少しでも改善しようとする試みと、社員の自己負担や会社に不要な出費を押し付けるは別です。
経理部長や中小企業のオーナー社長となると、お金の面で大きな権限を持つことになります。
その権限を正しく行使すれば会社はより良くなりますし、一歩間違えてその権限を悪用する人が出てきたらそれは犯罪、横領です。
社員がそこのことに気付いてもオーナー社長の場合、それを咎めることは勇気が要ります。
自分の出世が遠ざかったり、下手をすればクビになる可能性もありますし、事を荒立てる(警察や税務署を巻き込むと)と会社自体が大きなダメージ(社会的な制裁等)を負うことにつながります。
平気な顔をして横領まがいのことをする人がいるという話を聞いたことがありますが、周囲には気づかれてないと行動はどんどんエスカレートするようです。
しかし、不自然な支出が継続すれば、多くの人が気付きますし、その人に対する不信感を持つのは自然の流れです。
本人は感覚が麻痺してくるのか、頻度・金額はどんどん上がっていき、自分ではどうしようもなくなるのです。
これも病気の一つと言えるのかもしれません。
誰にも気付かれていない、これは本人がそう思い込んでいるだけで周囲の人は大抵のことは敏感に反応します。
皆、気付いていますよと本人にさりげなく伝えるうまい手段があると良いのですが・・・。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年6月29日 17:30)
マイナンバー制度、マイナス金利でタンス預金に人気集まる?
銀行などの金融機関ではなく、現金を自宅で管理する「タンス預金」に注目が集まっています。
報道によると、昨年秋、マイナンバー制度がはじまったころから売れ始め、前年の2倍の勢いで家庭用金庫が売れているホームセンターもあるという。
背景には、マイナンバーを通じて、政府に資産を知られるのではないかといった不安があるという。また、マイナス金利の導入によって、さらに銀行金利が下がり、手数料のことなどを考えると、「自宅で保管した方が得」と考える人が増えたことも影響しているとされています。
なぜ、マイナンバーやマイナス金利の導入で「タンス預金」が増えるのか。資産の管理方法としてどう評価できるのか。資産税の問題に詳しい松永容明税理士に聞きました。
●「タンス預金」はなぜ増えたのか?
「『タンス預金』のメリット・デメリットを考える前に、まず、なぜタンス預金に注目を集まっているのかを考えてみましょう。すでに指摘されているように、その原因としては『マイナス金利』と『マイナンバー制度』が導入されたことがあげられます」
松永税理士はこのように述べます。
「マイナス金利とは、ざっくり言えば、日銀が民間銀行からお金を預かるときに、利息を払うのではなく、お金の保管料を徴収するということです。
銀行が私たちから預金をしてもらう時に、マイナス金利を設定すると、だれもお金を預けてくれなくなるので、そのようなことはしませんが、マイナス金利の導入によって、これまでも低かった預金金利はさらに下がり、限りなくゼロに近い金利になっています。
私たちが、銀行にお金を預ける理由は、主に(1)金利収入、(2)公共料金等を支払い忘れ防止、(3)泥棒や自然災害から資産を守ることです。マイナス金利の導入によって、このうち(1)の期待は、ほぼゼロになったといえるでしょう。
また、2018年から銀行口座、証券口座にマイナンバーが付与されることになっています。これによって、税務署に財産を把握されてしまうことになります。たとえば、遠隔地に預金口座を作っても、簡単に税務署に預金額を把握されることになるでしょう」
●盗難、火事、自然災害による「逸失リスク」がある
「『タンス預金』によって、税務署からプライバシーを守れるといったメリットはあるでしょう。しかし、一方で、盗難、火事、津波等の自然災害によって財産を失ってしまうリスクがあります。あと、当たり前ですが、資産が増えることもありません。
それでは、税務署からプライバシーを守れて、なおかつ、盗難、自然災害等から財産を守れる手段はあるのでしょうか?
それは、マイナンバーとの『ひも付き』がないこと、取引の相手方が信用できる者であること、あるいは現金、金などの現物資産に転換する。そして、万が一の時に、すぐに現金に換金できるものはなにかということです。
思いつくままに述べると、海外金融・不動産投資、REIT(不動産投資信託、ただし、国内ものは証券会社経由なのでダメです)、金投資、銀行の貸金庫等などです。
4月1日の『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、アメリカでの預金監視強化の動きに対して、『米政府が最も目を光らせておきたい個人や団体などと共に、罪のない人までも金融システムから追い出されている。これは米政府も予測しなかったこと』と書いています。日本でもその懸念が妥当しそうです」
松永税理士はこのように述べていました。
<税理士ドットコム 4月26日(火)10時57分配信より>
マイナス金利になると、金融機関にお金を預けても利息が増えることがなく、逆にお金の保険料として徴収されてしまう。
これが私たちの預金に適用されると誰もお金を預けることがなくなるので、そのようになることはないようですが、金利は限りなくゼロに近づき、預金者のメリットの一つが失われていることは事実でしょう。
また、マイナンバー制度導入により個人の預金残高が政府や事務所に管理、把握されることを嫌う人が増えているのも事実でしょう。
その結果、預金を金融機関に預けず、個人の自宅、タンス預金によって自分で守ろうという考えを持つ人が出てくることも理解できます。
ただ、それには相応のリスクがあることも認識すべきです。
記事の中でも触れられていますが、盗難や自然災害からどのように守るかが重要です。
泥棒や地震等で財産を失ってしまえば、誰も補償してくれません。
もしタンス預金をするのであれば、保管分がほぼ全額補償されるような保険や共済等に加入しておくべきです。
万が一の事故に対する補償を想定しておくとより安心です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年5月25日 16:42)
電車のつり革引きちぎった男逮捕 余罪30件以上?
東京都内の電車で、つり革200個が盗まれる事件が相次ぎ、警視庁は、地下鉄の車内でつり革を引きちぎった63歳の男を現行犯逮捕しました。
持ち手の先が、強引に引きちぎられそうになったつり革。
男(63)は、4月16日夜、東京メトロ千代田線の町屋から北千住間を走行中の車内で、つり革を両手でつかみ、ねじったうえで、体重をかけて引きちぎっていたところを、張り込んでいた捜査員に現行犯逮捕されました。
男は、調べに対し、「電車内が混雑して、立ちっぱなしで疲れていた。鉄道会社を困らせようと思った」と、容疑を認めているという。
都内では、2015年11月ごろから、つり革の窃盗事件が37件起き、およそ200個が盗まれていて、4月上旬に、千代田線でつり革が盗まれた事件で、防犯カメラに男とみられる男が映っていることから、警視庁は、余罪も追及する方針。
<フジテレビ系(FNN) 4月19日(火)13時57分配信より>
電車が混雑していて立ちっぱなしで疲れたため、鉄道会社を困らせようとつり革を引きちぎった男が逮捕されました。
昨年11月から37件の窃盗事件が発生しており、200個ものつり革が盗まれていたようですが、この犯人が関与している可能性もあるようです。
それにしても毎回電車に乗って座れなかったことに腹を立て、鉄道会社への嫌がらせでつり革を引きちぎられてはたまりません。
つり革を引きちぎるのは相当な腕力が必要でしょうし、かなり労力がかかると思います。
疲れた状態からさらに疲れることをするのをやめればよいと思うのですが・・・。
怒りのパワーのすごさを感じますが、発散するのは人の迷惑にならない方法、犯罪になるような方法だけは避けなければなりません。
ちなみに防犯カメラの映像から犯人が特定できたようですが、全車両に防犯カメラを完備することでこのような器物破損、窃盗、そして痴漢行為などの犯罪が大幅に減少すると思われます。
車内での人の目による監視には限界がありますし、混雑していれば人のことを気にする余裕もなくなります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年4月28日 13:01)
GPS捜査の違法性認めない、窃盗被告の控訴を大阪高裁棄却
裁判所の令状なしに、捜査対象者の車に衛星利用測位システム(GPS)の発信器を取り付けた捜査が、違法かどうかが争われた連続窃盗事件の控訴審判決公判が2日、大阪高裁で開かれ、裁判長は「重大な違法があったとはいえない」との判断を示した上で、窃盗罪などに問われたバイク販売業の男(44)を懲役5年6月(求刑懲役7年)とした1審大阪地裁判決を支持、被告の控訴を棄却しました。
弁護側は上告を検討するようです。
1審判決はGPS捜査が「プライバシーを侵害するため、令状が必要な強制捜査に当たる」として令状なしの捜査を違法とし、関連証拠を排除した上で有罪判決を言い渡していました。
高裁判決によると、大阪府警の捜査員らは平成25年5~12月、被告や共犯者らの車両計19台にGPS発信器を取り付け、継続的に位置情報を取得しました。
判決理由で裁判長は一連の窃盗事件について、被告らに相当の嫌疑があった
▽車で広域移動し、ごく短時間で犯行に及んでいた
▽摘発への警戒を強めていた-といった事情から、GPS使用の必要性があったと指摘。
「令状が必要であったとしても、その要件を満たしていた」と述べました。
判決によると被告は知人らと共謀し24~25年、大阪や兵庫など6府県で店舗荒らしや車上狙いを繰り返し、400万円相当を盗むなどしました。
<産経新聞 3月3日(木)7時55分配信より>
裁判所の令状なしでも捜査対象者の車にGPS発信器をつけた捜査は違法ではないという判決です。
窃盗犯、つまり犯罪者のプライバシー侵害より、警察側の捜査を優先させたということでしょうか。
これは一般市民にとっては喜ばしい面があります。
より迅速かつ大胆な捜査を行うことによって犯罪者を捕まえるスピード、確率がアップすると思われます。
もし、逆の判決が下りていた場合、捜査方法が違法かどうかを確認、検討した上で実施するという手順となり、犯人を逃してしまう可能性もあります。
また、犯人逮捕後の裁判で、捜査方法に違法性があったと弁護側が訴え、それが認められれば無罪放免、減刑ということも考えられます。
ただ、警察が何でも許されるとなると、法律や権利を無視した捜査や尋問が行われると冤罪や警察官の汚職、腐敗にもつながりかねません。
警察や第三者による公平な監視やチェック体制の構築も必要ではなないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年3月18日 16:35)
SECURITY SHOW2016 開催中!
日本最大級のセキュリティ・安全管理総合展であるSECURITY SHOW2016が、
3月8日(火)から明日11(金)まで、東京ビッグサイト東ホールにて開催されています。
今年も弊社セキュリティハウス・センターは『SS3401』のブースにて出展しております。
最新のセキュリティ機器、防犯システムを展示しております。
「防犯システムってどんなものがあるのだろう?」
「最近、セキュリティ機器の問い合わせが多いなあ、販売するのはどんな感じなんだろう」
「うちでも扱ってみたいなあ」
など、防犯システム導入を検討されている個人のお客様から、新事業としてセキュリティ機器の取り扱いを検討されている会社様まで、興味を持たれた方、皆様をお待ちしております。
説明員も多数おりますので、お気軽にご質問下さい。
10時~17時までとなっております。(明日最終日のみ16時30分で終了となりますのでご注意下さい)
また、同じく東ホールではJAPAN SHOP2016も開催されており、弊社は『JS4116』のブースにも出展しております。
こちらはi-NEXTという遠隔監視システムを中心に展示しております。
お時間のある方は、ぜひ会場まで足をお運び下さい。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年3月10日 11:52)
