今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ベテラン刑事が語る 『泥棒目線』の防犯対策
我々セキュリティ業界の人間が、防犯のプロと言えば、セキュリティシステムを構築し、具体きな防犯対策の提案を行う防犯設備士のことを指すことが多いのですが、ベテラン刑事や警察官も被害現場をよく知る防犯のプロです。
そのプロが語る泥棒の目線に立った防犯対策に関してです。
自分が泥棒になったと仮定して現場を見ると、どこが入りやすいか、狙われやすいかなどの具体的な弱点が見えてくるでしょう。
防犯対策をするなら、泥棒が嫌がる対策ことが効果的です。
例えば、番犬が吠えまくる家、防犯カメラで24時間監視している家、防犯センサーで敷地内の侵入者を検知している家など、泥棒ではなくても侵入するのは嫌だなぁ、難しそうだなぁと感じるでしょう。
本格的な防犯対策をするのはちょっと・・・とか、防犯システムを導入するのは大金がかかるんでしょう?と感じている方は、参考になると思います。
<3月18日9時24分配信 産経新聞より>
『一般家庭に侵入し、金品を盗んでいく空き巣犯。県内では、昨年1年間で4000件を超える被害がありました。
「ウチは大丈夫」と思いがちですが、犯人は手慣れた"技術"を持っており、いつ被害にあっても不思議ではありません。
しかし、ちょっとした心がけで被害を予防することはできます。
窃盗を専門に扱うベテラン刑事から、逮捕された空き巣犯が語った「狙いやすい家」の特徴や、有効な防犯対策について聞きました。
埼玉県内で昨年1年間の空き巣の発生件数は計4228件。
最も多かったのが浦和署管内の298件で、続いて草加署292件、上尾署217件、川越署212件、越谷署211件の順でした。被害は住宅密集地を中心に1年を通じて発生しています。
県警幹部は空き巣犯の習性ついて「犯人ごとに目線が違うので一概には言えないが、泥棒が入りたくないと思う家の特徴はある」といっています。
空き巣犯は侵入する前に留守かどうかを確認しますが、その方法には、
インターフォンを鳴らす▽部屋からの音を聞く▽日没後から夜の時間帯なら部屋の明かりを見る-などがあります。
実際、日没後から夜にかけて空き巣を繰り返していた男は、明かりがついていたり室内から音が聞こえてくる家には侵入しなかったということです。
この幹部は「夜に外出する際は、部屋の明かりやラジオを付けておくだけでも有効」と話します。
また、昼間に空き巣を繰り返していた男はカメラ付きインターフォンのある家は避けていたという。
地域の防犯活動が盛んであることも、空き巣犯にとっては大きな心理的負担になるようです。
県東部などの一軒家を中心に60回以上忍び込んだ男は、「『空き巣に注意』などのビラがたくさんはってある地域の家は用心深く、侵入できても金品が無造作に置かれている可能性は低いと考えた」と供述したということです。
また、「どちらへ?」などと住民に声をかけられた地域には二度と行かないという空き巣犯もいるそうです。
心理的な負担に加え、空き巣犯は侵入までに時間がかかる家も避ける傾向にあります。
例えば、侵入口となるガラス窓にクレセント錠以外にもう一つのカギがかかっていたり、二重ガラスになっている家は侵入しにくいという。
「彼らは手短に犯行を済ませて早く現場を立ち去りたい」(幹部)からです。
一方、空き巣犯は侵入しやすい家について「格子のある窓は無施錠のことが多いので狙い目」などと話したという。
格子は工具で簡単に外れるため、無施錠ならそれほど時間をかけずに侵入できるそうです。
幹部は「面倒かもしれないがカギを2つかけるなどちょっとした防犯を心がけてほしい」と話しています。』
投稿者: スタッフ (2010年3月24日 13:24)
ペコちゃん盗に求刑3年.理由は「国民的アイドルで影響大のため」
ペコちゃん人形を盗んだ泥棒に求刑3年。
理由はぺコちゃんが国民的アイドルであるから?
●洋菓子店「不二家」のペコちゃん人形を盗んだとして窃盗と同未遂罪に問われた大阪府四條畷市、解体作業員男(38)の論告求刑公判が11日、和歌山地裁(国分進裁判官)であった。
検察側は「持ち出しや売却を担い、常習的な犯行」として懲役3年を求刑した。
被告は2008年12月30日~09年2月12日、和歌山など2府2県の不二家で、ペコちゃん人形計7体(約40万円相当)を盗み、同1月3日、大阪府岸和田市で1体を盗もうとしたとされる。
犯行を思い立った経緯について「週刊誌で高値で売れると知った」と話した。
検察側は「国民的アイドルといえるペコちゃん人形を窃取した犯行の社会的影響は無視できない」と主張。
(3月12日 読売新聞より引用)
こうした人形や看板などを盗んだり、いたずらしたり、川に投げ込んだり・・・といったことがよくニュースで流れます。
多くは自分のコレクションや酒に酔った勢いで(阪神が優勝した嬉しさに?)といった理由ででした。今回の泥棒は最初から換金目当て。
いたずらや酒に酔ったなどといったたぐいでの犯行とは違い、非常に計画的で悪質な犯行です。(とは言え、いたずらや酒に酔った勢いでの犯行も許されるものではありませんが)
約6万円ほどで売れたようで、こうした人形にそんな大金をはたいて購入するという心理も、又盗品かもしれないのに購入するという心理も理解しかねます。
もちろん盗んだ泥棒が最もよくないのですが、盗品の可能性があっても購入するという人がいる限り、こうした犯罪はなくならないのではないかと思います。
同じような犯罪では仏像盗難があります。
仏像を盗んで換金。インターネットオークションなどで売りさばかれるのです。
こうした犯罪に対しては、やはり対象物をきちんと保管管理することが重要です。
めんどうでも店の中に毎日しまってシャッターを下ろす・・といったことが最低限必要でしょう。
どうしても店の中に毎回入れることができない場合などでは、防犯カメラなどで抑止力を発揮すること、盗難防止器で持ち出そうとされた瞬間にベル・サイレンなどで威嚇撃退するシステムを導入することが防犯対策として考えられます。
投稿者: スタッフ (2010年3月15日 14:19)
さいたま市で初、「青色街路灯」設置 防犯効果を期待
心を落ち着かせる効果があるとされる青い光を放つ「青色街路灯」がさいたま市で初めて、大宮区に設置されました。
区内の自転車盗や車上狙いなどの街頭犯罪件数は近年、市内で南区とワースト1、2位を争うほど。
市は今後、青色街路灯の犯罪抑止効果を検証し、効果が実証されれば設置場所を拡大していく方針だということです。
青色街路灯が設置されたのは、さいたま市大宮区大成町3丁目の一部にあたる埼玉新交通の鉄道博物館(大成)駅前の約700世帯が暮らす住宅街。
市によると、ここが初の設置場所に選ばれたのは、人口が増えたことや、犯罪が増加傾向にあることが理由。住民からの防犯対策強化の要望も強かったようです。
県警によると、この地区であった刑法犯の件数は平成18年に50件だったが、19年には60件、20年には67件と増加しています。
特に自転車盗や侵入窃盗、車上狙いが多いということです。
青色街路灯の効果については「副交感神経に作用して心を落ち着かせる」「冷静にさせる」などとされており、防犯効果が期待されています。
設置された青色街路灯は計63灯。車通りの多い道路を除き、青色の蛍光灯と発光ダイオード(LED)を使ったものの2種類が並んでいる。費用はいずれも1灯につき約12万円だった。
市によると、LEDの街路灯は蛍光灯よりやや暗いというデメリットがある半面、寿命が長く消費電力も低いというメリットがあるようです。
県内では20年に白岡町が設置するなどしており、住民からは「きれいでいい」といった肯定的な意見が寄せられているということです。
市では21年度中に、住民アンケートと犯罪件数の推移から青色街路灯の効果を検証する予定です。
<6月11日8時2分配信 産経新聞より>
「青色街路灯」「青色防犯灯」など呼び方は色々ありますが、近年、防犯効果を期待して設置される地方自治体が増えてきています。
人を落ち着かせる効果があるなどテレビ番組等で紹介されたりしています。
設置後、直接的な要因かどうかは分かりませんが、実際に犯罪件数が減っているという報告もあるようです。
しかし、青色防犯灯を設置したら勝手に犯罪が激減するということではないと思われます。
青色防犯灯を設置しようというぐらいですから、街の犯罪を減らそうという防犯意識が高く、その取り組み自体が泥棒の嫌がることではないでしょうか。
防犯意識を持った人が増えることで、住民同士の挨拶や声掛けなどが増え、犯罪に対する敏感さが増し、見回りなどの具体的な防犯対策も強化されます。
そうなると、不審者がいると、すぐに怪しいという空気が流れます。
青色防犯灯が設置された周囲が、犯罪者にとって犯行を行いにくい環境となるため、その結果犯罪が減るということだと思います。
逆に、青色防犯灯があるからそれ以外は何もしなくてもよい、と油断していると、犯罪者にその点をつかれてしまうことになりかねません。
青色防犯灯を設置し、街の犯罪を減らそうとする取り組み=防犯意識の高まり⇒泥棒の嫌がる環境となるのではないでしょうか。
最新の犯罪情報
投稿者: スタッフ (2009年6月11日 11:49)
中学校の理科準備室から劇物紛失 盗難の疑い
千葉県船橋市の市立中学の理科準備室から、劇物を含む5種類の実験用薬品がなくなっていることが分かりました。
警察が窃盗の疑いもあるとみて捜査しています。
学校に限らず、劇物を扱うところはその取扱いには細心の注意が必要です。
万が一、盗難などで外部に流出した場合は責任問題に発展しかねません。
その場合、信用を大きく失ってしまう可能性もあります。信用を失うのは一瞬ですが、築き上げるのは時間も手間もかかります。
そうならないために事前の防犯対策が必要となります。
鍵の施錠だけでは防犯対策が充分とはいえません。
電気錠等による入退出管理、防犯カメラによる監視・映像の記録、鍵・扉・ガラスの強化など様々な防犯対策を組み合わせ、犯罪者にとって犯行を行いにくい環境をつくりあげることが有効です。
教育施設セキュリティ(防犯対策)
工場・倉庫・重要施設の防犯対策
<2月19日21時8分配信 毎日新聞より>
『千葉県船橋市教委は19日、市立飯山満(はさま)中学校(潮田英子校長、283人)の理科準備室から、劇物を含む実験用薬品5種類がなくなったと発表した。
県警船橋東署が窃盗の疑いもあるとみて調べている。
... 続きを読む "中学校の理科準備室から劇物紛失 盗難の疑い"
投稿者: スタッフ (2009年2月20日 09:13)
ご自宅の防犯対策。ランキングについて
今年も残すところ1ヶ月をきました。
クリスマス、大掃除、大晦日、年末に慌ただしい日々が続くと思います。
年末年始の防犯対策は万全でしょうか?
検索サイトのgooで防犯対策に関する
興味深いランキングかありましたのでご紹介いたします。
タイトルは自宅でやっている防犯対策ランキング」
1位は、「玄関ドアを2重ロックにする。」
2位は、「窓・サッシ用の補助錠」
3位は、「センサ−ライト」 等々が続きます。
ランキングに対する評価も掲載されており、
おもしろいと評価している人は全体の約33%、
そうそうと評価している人は約22%
なるほど・びっくりと評価している人も約22%で
全体的に興味深い評価となっています。
ランキングで気になるところは、
... 続きを読む "ご自宅の防犯対策。ランキングについて"
投稿者: スタッフ (2008年12月 5日 12:57)
大阪ミナミで火災。15人が死亡。
今朝、大阪ミナミの「雑居ビル」の個室ビデオ店から火災が発生しました。
今期の火災事故で、ビデオ店の客ら少なくとも15人が死亡、8人が重軽傷を負って病院に運ばれたとのことです。
調べでは、店内には火災発生時約20人の客がいた模様。そうだとすると、ほとんどのお客様が逃げ遅れたことになります。煙感知器等の火災警報器は設置されていたのでしょうか?
また、設置されていたとしても機器は機能していたのでしょうか?火災発生時、早期発見、早期対応できていれば、犠牲者はもっと少なかったのではないでしょうか。
また、死者もでなかったのでないでしょうか。
投稿者: スタッフ (2008年10月 1日 10:37)
捜査協力が得られない?
日々さまざまな犯罪が発生しています。
振り込め詐欺、暴行、窃盗、強盗、ひったくり・・・と多数の犯罪が発生しています。
その反面、犯罪の検挙率は決して多くありません。
泣き寝入りしている被害者が多数いらっしゃいます。
その検挙率が低い要因と考えられるもののひとつに
警察が国民の操作協力を得られにくいということがあります。
8月22日の時事通信の内容では、≪「面倒」「多忙」「警察を快く思わない」。との理由で、
警察が国民の捜査協力を得にくくなっていることが、2008年版警察白書から読み取れる。≫という内容がありました。
投稿者: スタッフ (2008年8月28日 10:32)
防犯監視塔で車上狙いを防げ! 茨城・大洗海岸
昨年夏、茨城県大洗海岸に防犯監視塔を設置した結果、車上狙いの件数が7割減少したということです。
誰もが自由に行き来できる屋外に、自動車を停めるということは危険ですが、家族で海水浴に行ったときなどついついやってしまいます。
しかし、泥棒にしてみれば無防備な自動車が多く停めてある海水浴場は、格好の稼ぎ場となるのでしょう。
防犯 対策として、それぞれの自動車に盗難防止用の機器を設置するということもありますが、大洗海岸のように、多くの人の協力による「人の目」による監視行為を行うことも非常に効果的ということです。
<7月22日7時50分配信 産経新聞より一部抜粋>
『海水浴シーズン本番を迎え、茨城県内随一の人気スポット“大洗の海”の安全を守ろうと、大洗町防犯連絡員協議会などが「防犯監視塔」を設置するなど対策強化に乗り出した。
毎年約80万人が訪れる大洗サンビーチと大洗海岸には、昨年に引き続き約1・8メートル四方、高さ約5・5メートルの「防犯監視塔」3基を設置。混雑が予想される土日を中心に防犯連絡員4〜5人が交代で監視する。場内を青色パトロールカーで巡回し、水戸署員と連携して迷子の誘導や道案内にも対応する。
... 続きを読む "防犯監視塔で車上狙いを防げ! 茨城・大洗海岸"
投稿者: スタッフ (2008年7月22日 10:32)
滋賀県近江八幡市で町の安全『マモーリます』 常夜燈設置
泥棒の嫌がる侵入防止4原則というものがあります。
「目」・・・人目につくのを嫌がる
「音」・・・警報音等の大きな音を嫌がる
「光」・・・明るく照らされるのを嫌がる
「時間」・・・侵入に5分以上かかるのを嫌がる
侵入防止4原則を守っている建物は、泥棒が「侵入しにくい」と判断し、侵入をあきらめる可能性が非常に高いといえます。
滋賀県近江八幡市において、「光」の原則に基づいた新たな防犯対策が行われるようです。
<6月22日7時50分配信 産経新聞より一部抜粋>
『住民自らに地域の防犯を担ってもらおうと滋賀県警が進めている「まちの常夜燈」事業の拠点施設第1号が、近江八幡市のJR近江八幡駅南口に完成、夜の駅前ににらみをきかせ始めた。平日の午後4時から同10時まで、防犯アドバイザーらが常駐し、住民や駅の利用者らから持ち込まれる相談などに応じる。
... 続きを読む "滋賀県近江八幡市で町の安全『マモーリます』 常夜燈設置"
投稿者: スタッフ (2008年6月23日 17:53)
工場の防犯 対策について
中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、特に食品の製造や加工における工場内での保管や管理状況について関心が高まっています。
外部からの侵入者によって毒物が混入されたのか、工場の何らかの作業過程において混入したのかなどです。
万が一、何か事件が発生した場合、原因の早期究明できるのが望ましいのは言うまでもありません。
具体的な対策としては、外部からの侵入被害を防ぐ為の防犯 システムの設置。
特に敷地の外周を警戒した防犯 システムや、特に目立つ威嚇機器を設置し建物に近づかせない、侵入への抑止力を目的とした防犯 システムなどが有効です。
投稿者: スタッフ (2008年2月 5日 18:11)
