今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
老人が老人を狙う 91歳からひったくり
すし職人を装って路上で男性(91)に声をかけ現金1万円を奪ったとして、警視庁武蔵野署は、窃盗の疑いで、いずれも無職の東京都足立区西新井、容疑者(66)と北区王子本町、容疑者(71)を逮捕した。
容疑者(66)は「男性の代わりに馬券を購入するつもりだった」と容疑を否認。
容疑者(71)は「酒を飲んだりするためにやった」と認めている。
逮捕容疑は13日午前10時55分ごろ、武蔵野市吉祥寺南町の路上で、買い物に来ていた練馬区の男性に「お久しぶり。前にあなたがよく来た寿司屋の職人です。買い物をするので1万円貸して」などと声をかけ、男性が財布から取り出した1万円を奪い取って立ち去ったとしている。
武蔵野署によると、容疑者(66)と容疑者(71)は約30年前からの友人関係。
武蔵野署員が犯行現場を目撃し身柄を確保したという。現場周辺では3月以降、同様の事案が相次いでおり、同署が関連を調べている。
<10/15(木) 14:23配信 産経新聞より>
66歳と71歳の老人2人が、91歳の老人から現金1万円をひったくったという事件です。
70歳近い2人が91歳の老人をひったくりのターゲットに選び、そして犯行を実行するという、何とも残念で考えさせられる事件です。
生活に困った者が仕方なく行った犯行というのであれば情状酌量の余地があるかもしれませんが、ギャンブル目的、飲酒目的ということですから許されることではありません。
いい年をして、いい年をした大人が、と他人に評されることは、個人的には非常に恥ずべきことだと考えます。
先日、阪急電車という10年ほど前の映画をテレビで見ました。
その中で、40代から50代の女性の集団、いわゆるオバチャン達が電車の中で大騒ぎ、大はしゃぎをするシーンがありました。
周囲の人の迷惑も考えず、くだらない内容を大声でしゃべりまくり、空いている席にジャンプしたり(駆け込みながら座席に飛び込む感じです)、自分のカバンを空いている席に投げつけて座ろうとしている人の邪魔をして席を横取りしたり、何で騒いでいるの?と疑問を呈した子供に大声で威嚇して泣かせるなど、見ていて非常に不愉快なシーンでした。
別の見方をすると、役者の方達の演技が素晴らしいとも言えるのですが、実在していたら本当に迷惑な存在です。
そのオバチャン達に対して、泣かされた子供の70代くらいのお祖母ちゃんの堪忍袋の緒が切れて、理路整然とした説教を行うシーンは爽快でした。
いい年をした大人が恥ずかしくないの? どんな教育を受けてきたの? 見ている人の気持ちを代弁した素晴らしいお説教でした。
相手にキレながらも、品のある怒り方の演技ができる音羽信子さんは素晴らしい女優さんだなと改めて感じました。
いい年をして、いい年をした大人が、と言われることがないように日頃から言動には気を付けたいものです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年10月23日 13:12)
「ひったくり犯は僕が捕まえる」 追った少年も共犯だった
「僕が犯人を捕まえる」。被害者にそう声をかけて、ひったくり犯を追ったはずの少年が、実は共犯者だった――。愛知県警は、県内の中学、高校に通う男子生徒グループを窃盗容疑で逮捕し、19日発表した。
逮捕されたのは、名古屋市北区の中学生(15)、同市中川区の高校生(15)、愛知県大治町の中学生(14)の3人。ツイッターを通じて知り合った遊び仲間だといい、いずれも「遊ぶ金が欲しかった」などと容疑を認めているという。
中川署によると、3人は6月30日午後9時40分ごろ、名古屋市中川区の路上で、同区のパート女性(73)の手提げかばん2個(被害額計約1万5200円)を盗んだ疑いがある。
男子生徒らは、1人が女性の背後から近づき、女性のかばんをひったくって逃走。その後、すぐに別の仲間が目撃者を装って、「僕が犯人を捕まえるから、待っていて」と女性に声をかけたうえで、そのまま全員で逃走していた。県警は、被害者が警察に通報するのを遅らせる目的だったとみている。
<9/19(水) 18:23配信 朝日新聞デジタルより>
ひったくり犯を追いかけるふりをした少年が実は共犯だった。
中高生3人組が逮捕された事件ですが、被害者に犯人を追いかけさせずにその場に留め、警察への通報を遅らせて、そして犯人はその場から安全に逃げ出すための役割分担でした。
賢い手口だと思いますが、実行犯以外の共犯者が被害者に声を掛けるのは、自分の顔や特徴、声も聞かれる訳ですからリスクも高いと言えます。
僕が捕まえるからと走り出した人がいたらその人に任せようと考える人がほとんどです。
親切に助けようとしてくれる人を信じてしますのが普通の考え方です。
被害者の心理状態をうまく利用した手口です。
このような手口が増えてくると誰もが犯罪者に見えてきて何も信じられなくなってしまいます。
ひったくりの手口もどんどん進化、変化しています。
一昔前ならバイクに乗った犯人が後ろから女性を狙っての犯行がイメージされますが、今回の犯人は中高生3人による犯行。
しかも、実行犯とそれを追いかけるふりをする者とに役割分担もしています。
高齢者や車いすや杖をついた身体の不自由な人を狙っての犯行も考えられます。
事実とは異なるかもしれませんが、一昔前の泥棒にも慈悲のようなものがあり、自分より弱い、貧しい人だと分かった場合は狙わないようなイメージを持っていますが、今の犯罪者はあえてそこを狙う。
確実に金品を得て、そして自分が捕まらないことを最優先にし、相手がどうとかは考えない者が増えているような気がします。
昔はこうだったという常識に囚われていると今の犯罪者には対応しきれないのかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年10月 5日 15:09)
高齢女性から手押し車を奪う 効率よく盗める・・・
高齢女性から手押し車をひったくったとして、小松川署は窃盗の容疑で、東京著葛飾区新小岩の建設作業員の男(26)=別の窃盗罪で起訴=を再逮捕しました。
「お年寄りの女性なら反撃を受けずに、効率よくひったくりができる」などと容疑を認めているようです。
逮捕容疑は1月3日、東京都江戸川区の路上を歩いていた女性(80)の手押し車を奪い、約1時間後には別の女性(87)から現金約3千円などの入った手押し車をひったくったとしています。
<産経新聞 2/9(木) 12:43配信より>
手押し車を押しながら歩いていた80歳と87歳の女性からそれを奪い、盗んだ男が逮捕されました。
反撃を受けることなく、効率よく盗むことができるという供述ですが、罪の意識は感じなかったのでしょうか。
お年寄りが買物等のために外に大金を持って出ることは少ないでしょう。実際数千円しか持っていなかったのですから彼らをひったくりの対象とすること自体信じられません。
その時に自分のおばあちゃんの顔は浮かばなかったのでしょうか。
防犯対策うんぬんより、このような犯罪が発生しない環境を、ぜひその地域ぐるみで作り上げてほしいものです。
住民同士が協力し助け合う地域になれば、自然と犯罪者にとっては都合の悪い、居心地の悪い環境が出来上がります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年2月23日 11:35)
銀行帰りの車椅子女性からひったくり 17歳少年逮捕
車椅子の女性から現金入りのバッグをひったくったとして、警視庁亀有署は11日、窃盗の疑いで埼玉県三郷市の無職の少年(17)を逮捕しました。
逮捕容疑は9月16日午後3時ごろ、東京都葛飾区の路上で、電動車椅子に乗っていた無職の女性(62)に背後から歩いて近付き、女性がひざの上に置いていたショルダーバッグをひったくり、逃走した疑い。
同署によると、現場は平日の昼間は人通りがまばらな住宅街。
女性は銀行で金をおろし、帰宅中でした。バッグの中には現金約5万円が入った財布のほかに携帯電話などが入っており、ひったくりに遭った後に110番通報する手段がなかったため、同署に訪れて被害を届け出ました。
バッグは、その日のうちに現場近くの植え込みの中に隠してあるのを捜査員が発見。
指紋が残っていたことから、少年が容疑者として浮上しました。
少年は「遊ぶための金がほしかった」と容疑を認めているという。
<スポーツ報知 10月11日(日)17時9分配信より>
車椅子に乗った、しかも年配の女性のバッグをひったくるというのは、窃盗犯としてではなく、人間としてどうなのかと疑いたくなります。
銀行帰りで現金を持っている、車椅子に乗って追いかけては来ない、抵抗される危険性も少ないなど、犯行の成功する要素がいくつもあるのが理由でしょう。
良い表現ではありませんが、盗むならもっと別のところがあるだろうと考えてしまいます。
時代とともに、犯罪者のターゲットも変わってきているのかもしれません。
子供、女性、高齢者、子供、けが人、病人、障害のある人など、社会的に見て弱者と呼ばれる人を犯罪のターゲットには出来るだけしないのが一般的です。
犯罪者と言えども人の子ですから後味の悪い犯行は避けるでしょう。
そういう意識が低い、感覚がない犯罪者が増えてきているのかもしれません。
自分の都合しか考えない、相手(被害者)がどうなろうと知ったことではない、とにかく捕まることなく金品を得ることが全てになっているのでしょう。
犯罪者に常識や慈悲を期待してはいけません。
自宅の扉やガラスが壊され、室内が荒らされ、大切な金品が盗まれる、犯人と出くわしたら凶器で傷付けられる、場合によっては証拠隠滅で放火されるなど、窃盗被害に留まらない場合が多いということを認識すべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年10月14日 10:22)
大阪の路上でひったくり 現金1400万円奪われる
25日午前10時15分ごろ、大阪府東大阪市友井の路上で、信用金庫を出たばかりの男性会社員(57)が現金約1400万円入りのかばんをバイクの男にひったくられました。
男性にけがはなく、府警布施署が窃盗事件として捜査しています。
同署によると、奪われた現金は、この日給料日だった勤務先の社員やパート従業員ら約40人分の給料として信金から引き出していました。
バイクの男は黒っぽい服でフルフェースのヘルメットをかぶり、背後から追い抜きざまにかばんをひったくったという。
<産経新聞7月25日(金)13時51分配信より>
かばんをひったくった犯人は中身を見て驚いたでしょう。
何と1400万円もの現金が入っているのですから。
信用金庫を出たばかりの人を狙ってのひったくりですからある程度の現金が入っていることは予想していたでしょうが、まさか1400万円も得ることができるとは・・・
きっと大喜びしています。
ただ、偶然の犯行ではなく、あらかじめ練られた計画を基におこなわれた犯行の可能性もあります。
毎月、25日の給料日には信用金庫から大金を引き出し、そして会社に持ち帰るというのがパターンだということを犯人が事前に知ったとしたら、チャンスを狙って犯行に及ぶでしょう。
その会社が分かれば、会社の従業員や規模等から引き出すはずの現金の目処はつきます。
そうなると犯行計画も練りやすくなります。
以前、給料のありがたみを感じてもらうためには、毎月社長から社員に現金支給を勧めるという話を聞いたことがあります。
確かに毎月銀行振り込みで、給与明細書だけ渡されるより、現金でもらう方が実感があります。
また、何よりありがたみや会社に対する忠誠心などが芽生やすいということも分かります。
ただ、このようなひったくり事件を聞くと、防犯上、現金支給は危険だなとあらためて感じます。
1400万円を毎月持ち運ぶというのはかなりプレッシャーを感じることだと思いますが、何事もない月が続くと、人間どこかで気が緩んでしまいがちです。
しっかり持っているから大丈夫だろう、大の男が持っているのだから狙われにくいだろう、などという油断や過信が生じてしまいます。
せめて複数人でしっかり守りながらというのであれば、自分が油断しても別の人が守るということで、いくらかはましだと思いますが、リスクがあるのには変わりません。
信用金庫などの金融機関から出てくる=現金を引き出した可能性がある、持って出てくるという考えを犯罪者は持ちます。
そこを狙われる可能性がありますから、日々注意が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年8月 7日 17:47)
歩きスマホの女性狙いのひったくり 大阪で連続4件発生
大阪市内で23日未明、若い女性ばかりを狙ったひったくり事件が4件相次ぎました。
うち3件では手にしていたスマートフォンを盗まれました。
いずれも黒いマウンテンバイクに乗った若い男の犯行で、大阪府警が同一犯による連続窃盗事件として捜査しています。
同日午前0時半ごろ、大阪市中央区道頓堀の歩道で兵庫県伊丹市の女子大生(20)がスマートフォンを操作していたところ、マウンテンバイクの男にスマートフォンを盗まれました。
さらに10分後、現場から約800メートル南西の大阪市浪速区難波中の路上で、女性会社員(22)が操作中のスマートフォンをひったくられました。
同2時までの間に20代の女性計4人が被害に遭いました。けが人はいないようです。
<産経新聞6月23日(月)15時33分配信より>
大阪で発生した連続ひったくり事件です。
被害に遭った女性はいずれも20代でスマートフォンを操作しているところを、マウンテンバイクに乗った男に盗まれるという手口です。
スマートフォンを操作しながら歩いている人をよく目にします。
若い女性に限らず、学生から社会人や主婦、10代から50代まで男女を問わず多くの人がやっています。
便利な機械で、ゲームやアプリ、LINEやフェイスブック、インターネットなど様々なことで夢中になって操作しています。
その油断している瞬間を泥棒は狙っています。
さらに若い女性ばかりを狙っているのも、万が一犯行に気付かれ、反撃された場合、男性相手だとやられる可能性があります。
また、脚力のある男性だとそのまま追いかけてくる可能性もありますから、ターゲットには選びにくいのでしょう。
女性の場合、犯人が男の場合、自分より非力な場合が多く、またハイヒールなど追いかけてきにくいところも狙われるポイントです。
犯罪者から狙われるポイント、弱点、こういったものを少しでも減らす、なくす、見せないということが防犯対策の基本的な考え方の一つです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年7月 4日 18:43)
几帳面なひったくり男 夏でも長袖で犯行
埼玉県警捜査3課などは28日、川口市や草加市など県南東部でひったくりを繰り返していたとして、川口市東本郷の無職の男(31)を窃盗容疑で再逮捕しました。
「30件ぐらいはやった」と容疑を認めているという。
再逮捕容疑は6月29日午前9時ごろ、草加市青柳の路上で、自転車で通行中の女性(69)を原付きバイクで追い抜きざまに、前かごから現金約1万円などが入った手提げバッグをひったくって逃走したとしています。
同課によると、男はきちょうめんな性格で、虫が苦手といい、夏でも長袖長ズボン姿でハンドルカバーをつけた原付きバイクでひったくりを繰り返していたという。
昨年8月ごろから、同じような姿のひったくり犯がたびたび目撃されていました。
男の自宅からは被害品のハンドバッグなど約30点が1点ずつビニール袋に丁寧に梱包(こんぽう)されている状態で見つかりました。
<毎日新聞8月31日(土)18時23分配信より>
虫が苦手で几帳面な性格で、夏でも長袖長ズボンのひったくり犯というおかしな犯人像です。
昨年8月ごろから、同じような姿のひったくり犯がたびたび目撃されていたということですから、よほど目立つ格好だったのでしょう。
几帳面な男が、大胆でどちらかと言うと大ざっぱなひったくりという手口で犯行を繰り返していたということに驚きます。
対人の犯行ですから、必ず自分の顔や姿形を目撃されてしまいます。
現金や金品などをその場で入手できるメリットはありますが、捕まるリスクの高い犯行と言えますから、几帳面な人には不向きなように思えます。
事件とは関係のない我々第三者の立場からすれば変な泥棒だ、という笑い話で済みますが、被害に遭われた被害者の方にはそうではありません。
手提げバッグごと奪われる訳ですから、現金だけでなく、キャッシュカードや印鑑、免許証、保険証、携帯電話など様々な貴重品が盗まれた可能性があります。
現金の被害だけだと1万円程度だとしても、それ以外の貴重品の被害総額はその何倍もあるでしょう。
金額的な面だけでなく、それらの再発行・再取得・サービス停止・再契約など多くの煩雑な手続きが必要となります。
それらをお金に換算すれば相当なものです。
また、同時に時間・手間も掛かります。
考えただけでも嫌になります。
残念ながら犯罪の被害者にはそのような一面もあるのです。
盗んだ泥棒が自分には必要ないから、現金以外はその場に置いてくれる、警察に届けてくれるということはまずないでしょう。
自分の犯行につながる証拠となる可能性がありますから、誰の目にも触れられないように処分するのが自然です。
窃盗被害に遭うということは、単純なお金の被害だけでなく、それ以外の様々な弊害があるということも認識として持っておくべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年9月13日 17:56)
出所したばかりの男、またひったくりで捕まる
東京・町田市で、自転車の前かごからバッグをひったくったとして、41歳の男が逮捕されました。
男は別のひったくり事件で服役し、今年1月に出所したばかりでした。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、無職の男(41)。
警視庁によると、小関容疑者は先月4日、町田市で、自転車に乗った68歳の女性にオートバイで後ろから近づき、追い抜きざまに前かごから現金1万5000円余りが入ったバッグをひったくった疑いが持たれています。
男は、別のひったくり事件で服役し、今年1月に出所したばかりでした。
警視庁は、男が出所した5日後にはひったくりを始め、余罪は、2か月で18件、約150万円に上るとみて調べています。
<日本テレビ系(NNN)5月10日(金)16時23分配信より>
ひったくりで捕まって服役した男が、出所後、またひったくりを犯し、捕まったという事件です。
出所した5日後にはひったくりを始めたということですから、服役した意味は全くなかったのでしょう。
おそらく、今回の服役後も同じようにひったくりを繰り返すことは容易に想像できます。
もちろん犯罪者が更生する可能性もありますから、一度犯罪を犯した者を冷遇する、差別することはいけません。
しかし、人によっては、全く反省せず、刑務所を宿代わりに考えている者、1~2年の刑期など何とも思わない者、つまり再度罪を犯そうとする者が必ずいます。
このことが分かっていながら、釈放して、自由の身にするというのは、被害者の方から見れば耐えられないことではないでしょうか。
日本における罪の重さと罰の軽さに関しては、当ブログでも何度か紹介してきました。
個人的には、もっと罪を重くすることで、犯罪を思い留まる「抑止力」としての効果がある(期待できる)と考えています。
例えば、200円のお菓子を万引きして、もし逮捕されたら懲役3年(執行猶予なしの実刑)となれば、犯罪を犯す前にその価値があるかを考えるでしょう。
そこで犯罪の割に危険度が高すぎると考える多くの者は、そこで犯罪を思い留まるはずです。
結果的には、万引きという犯罪件数は大幅に減少するでしょう。
アメリカでは、三振法、いわゆるスリーストライク法という法律があります。
重罪(多くの州では死刑又は長期一年以上の刑の科せられる犯罪)の前科が2回以上ある者が3度目の有罪判決をうけた場合、その者は犯した罪の種類にかかわらず終身刑となるという法律です。
3回目はアウト(終身刑)、ということで野球の三振になぞらえて「三振法」の名がついたようです。
全ての州で導入されている訳ではありませんが、アメリカでは一般的に知られている法律のようです。
犯罪者にとっても3回目の犯罪は非常に重要となります。
どんな軽犯罪でも3回目で有罪になれば、終身刑(一生刑務所暮らし)となりますから、3回目の罪を犯す時には慎重になるでしょう。
逆に言えば、こんなくだらない罪で終身刑になったら大変だ、と罪を犯さぬようにびくびくしながら生活しなければならなくなります。
犯罪の抑止力としては非常に効果があるように思います。
日本でもこのスリーストライク法を導入してみれば、という意見があるようですが、そのまま同じ内容での導入ではないにせよ、これを真似て、何度目かの犯罪に対しては厳罰を行うという考えは良いと思います。
犯罪の抑止力としての効果は無い、犯罪者が刑務所内に増えると税金の無駄遣いになる、3度目が非常に軽い罪でも結果として終身刑になるなど、色々な問題はあるようですが、まずは各個人が考えること、議論することが大事ではないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年5月13日 16:20)
小6と19歳が盗難車でひったくり 余罪も?
少年の逮捕容疑は、3月1日午前11時20分ごろ、同県秦野市柳町の路上で、歩いていた同市の非常勤講師の女性(64)の後方からライトバンで近づき、現金2万5500円などが入った手提げバッグをひったくった疑い。"
【時事通信 3月2日より抜粋】
何とも言い難い事件です。
19歳の少年が盗難車を運転、助手席に座る12歳の男児が窓から手を出してバッグをひったくるという手口だったようです。
それだけではなく、ひったくりを行う前に車を盗むという犯罪も犯しています。
少年はもちろん、男児の将来も心配です。
また、年の離れたこの2人が日頃の遊び仲間であったことにも驚かされます。
特に学生時代は、学校での関係が日常の大きなウェイトを占めているのがほとんどではないかと思います。
ひったくりは被害者の約9割が女性との統計が出ています。
被害に遭う場所はやはり道路上が一番多く、95%にものぼります。
手口はさまざまで、車やオートバイ、自転車等で近づいてひったくるという手口が多くを占めているようです。
また、狙われやすい状況というものもあり、
- かばんを車路側に持って歩く状況。
- 歩きながら携帯電話でメールや通話をして、周囲を警戒していない状況。
- 自転車のカゴにバックを入れ、ひったくり防止ネットなどを使用せずに走行している状況。
- コンビニエンスストアのATMから現金を引き出して、周囲を警戒していないで店を出る状況。
などが挙げられます。
もしも被害に遭ってしまった時、とっさの事で声を上げられない事もあるでしょう。
そのような時のためにも防犯ブザーなどを所持しておき、周囲に異常を知らせる事も大切です。
投稿者: スタッフ (2012年3月 2日 10:42)
少年が後輩にひったくり指南 東京
"歩行中の高齢女性を狙ってひったくりをしたとして、警視庁少年事件課は、窃盗の疑いで、東京都大田区に住む塗装工見習いの少年(18)を逮捕。同区に住む区立中学3年の男子生徒(15)を書類送検した。同課によると、2人は容疑を認めているという。
少年は平成21年ごろから、男子生徒や他の少年らと共謀して、ひったくりやバイク盗などを繰り返しており、被害総額は約120万円に上るとみられる。
逮捕、送検容疑は、1月23日午後4時25分ごろ、同区南馬込の路上で、少年の指示を受けた男子生徒が、歩いていた女性(86)の後ろから自転車で近づき、現金1万6千円入りの手提げかばんをひったくったとしている。"
【産経新聞 9月14日より抜粋】
ひったくり常習犯の少年が逮捕されたということですが、それにしても考えが非常に卑劣です。
この少年は男子生徒に「おばあちゃんを狙え。安心して逃げられる」とひったくりの"心得"を指南していたそうで、聞くだけで怒りのこみ上げてくるような話です。
しかし残念な事に、ひったくり被害が一番多いのは高齢者の女性となっているのが現状です。
警察庁発表の犯罪情勢、平成22年度の「ひったくり被害者の年齢・性別認知件数」によりますと、
認知件数:14,554件に対し、男性1,213件・女性13,341件で、91.7%が女性の被害者となっています。
また、年齢別に見ると、13,341件のうち60歳以上が4,706件で32.3%、ついで20歳代が2,721件で18.7%、50歳代が12.8%となっています。
20歳代の被害が多いことが意外に感じられますが、これは歩きながらの携帯電話や音楽プレーヤーの操作などで注意力が散漫となり、スキが生じるため狙われやすいことが挙げられます。
狙われないためには、
・歩きながら、自転車に乗りながらの携帯機器操作をしない(話さない)
・車道側にカバンを持たない
その他の対策については、下記リンクをご参照ください。
投稿者: スタッフ (2011年9月15日 09:49)