今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ひったくりの神様 逮捕される。
「ひったくり」は、手っ取り早く現金を手にする事ができる犯罪であるため、昨年10月以降不況の影響で急増しています。
「ひったくり」に関する2件のお話をご紹介します。
●窃盗:「ひったくりの神様」逮捕される−−容疑の元少年21歳 /千葉(8月18日 毎日新聞より引用)
◇「1000件以上やった」供述
県警捜査3課などは17日、市川市の会社員の元少年の被告(21)=別の窃盗罪で起訴、事件当時18歳=を窃盗容疑で再逮捕した。同課によると容疑を認め、「1000件以上やった」と供述しているという。13歳だった01年ごろから東葛地域中心にひったくりを続け、仲間内で「ひったくりの神様」と呼ばれていたという。
容疑は、06年5月9日午後9時40分ごろ、市川市八幡1の路上で、同市の無職女性(46)にオートバイで後ろから近づき、自転車の前かごから現金約7万円などが入った手提げバッグ(約9万円相当)をひったくったとしている。
同課によると、元少年は、暴走族仲間だった3人の元少年と共謀し、ひったくり、空き巣、オートバイ盗などを繰り返し、計979件(総額約7304万円)の被害が確認された。盗んだオートバイは、ひったくりの際に使っていたという。
仲間の別の元少年(21)=窃盗罪で服役中=は、高度なひったくり技術を持つとして「ひったくりの帝王」と呼ばれ、件数や技術を「神様」と競い合っていたらしい。先に逮捕された「帝王」らの供述から「神様」の関与が判明したという。
●<ひったくり>少年2人、奪った金を数えた場所は県警独身寮 署員が発見、逮捕(8月18日毎日新聞より引用)
福岡県警博多署は18日、ひったくりをしたとして、14歳の少年2人を窃盗容疑で緊急逮捕したと発表した。県警独身寮の駐輪場で手提げバッグ内の現金を数える不審な少年を、ランニングをしようと出てきた非番の署員2人が見つけ職務質問。盗んだことを認めたため逮捕した。
少年2人は福岡市在住の同じ中学に通う同級生。2人の容疑は17日午後8時半ごろ、独身寮から約600メートル離れた福岡市博多区博多駅南2の路上で、バイクに2人乗りをして、同市南区の女性会社員(35)に近づき、現金3万6360円入りの手提げバッグをひったくったとしている。女性にけがはなかった。付近では同様の手口のひったくりが相次いでいるため、同署は警戒を呼びかけている。
いずれも少年による犯罪です。
ひったくりの帝王や神様がいて、件数や技術を競っていたというのはちょっと笑えますが、1000件以上もの犯罪を犯すというのは、非常に悪質であり、徹底した更生が必要だと思います。
投稿者: スタッフ (2009年8月18日 17:34)
拓大生ひったくり。「TV見て、簡単にできると…」
大学生による犯罪が最近目立っています。
集団強姦や麻薬、そして今回はひったくりです。
●バイクで追い抜きざまに男性からバッグをひったくったとして、警視庁捜査3課などは窃盗の疑いで、東京都目黒区緑が丘、拓殖大工学部3年男(20)を逮捕した。
「遊ぶ金欲しさにやった。テレビを見て、自分でも簡単にできると思った」と容疑を認めている。
7月3日午後10時半ごろ、目黒区八雲の路上で、歩いていた飲食店従業員の男性(30)から、バイクで追い抜きざまに現金約4万円などの入ったバッグをひったくった疑いが持たれている。
「女性を狙っていたが、傘をさしていたため間違えた」と供述。
犯行後、男性が「おい、待て」と声をあげたため、驚いて盗んだバッグを路上に投げ捨てたという。
その後、緊急配備中の警察官に職務質問を受け、逃走したが、警察官がナンバーの一部を覚えていた。
同課は容疑者が、昨年末ごろから世田谷区などで発生した約30件のひったくり事件に関与している可能性があるとみて調べている。
(7月31日産経新聞より引用)
「ひったくり」はこの大学生が供述したように特殊な道具も技術もいらず手っ取り早くできるということで昨年10月の世界不況以降、強盗とともに増加している犯罪です。
今年1〜5月の認知件数は08年同期と比べいずれも14%増となっています。
被害者の93.3%は女性であり、徒歩での被害が64.0%を占めています。
被害の最も多い時間帯は、20時から22時までの間(20.6%)という特徴があります。
ひったくりで死亡という最悪の結果を迎えたケースもあります。
16歳の少年が他の少年2人と共謀5月7日夕、柏原市今町の路上で、歩いていた無職、内山賢子(たかこ)さん(当時73歳)からバッグを奪おうとして転倒させ、頭を打って11日後に死亡させたことを覚えておられる方も多いと思います。
「金を取る目的だった。誰でもよかった」と少年は供述しているようです。
高齢者や女性が特に狙われる傾向にあります。常に防犯意識を持って行動することが大切です。
●道路側にカバンを持たない。
●カバンは斜めがけにする。
●車道からできる限り距離をとる。
●携帯電話中などが特に注意。
●人通りの少ない道に注意。
ひったくりの防犯対策
投稿者: スタッフ (2009年8月11日 10:48)
「ひったくり」昨年秋以降急増、今年5月までで前年より14.2%増。
景気の悪化による失業者の増加と「ひったくり」や「強盗」の増加とは相関関係があるようです。
景気が悪化すると、てっとりばやくお金を手にできて、特殊な道具や技術が不要な「ひったくり」「強盗」が増えます。
警察庁によると、「ひったくり」の認知件数は89年に1万件を突破。
ピークの02年には5万2919件に達しましたが、取り締まりの強化などで減少に転じ、08年は1万9145件で95年とほぼ同じレベル。犯罪率(件/10万人)も02年に41.5まで悪化した後は減少、08年は15.0となっていました。
ところが、今年2月ごろから一転して増え始め、1〜5月の認知件数は08年同期比14.2%増の8631件。増加は関東圏に集中しています。
こうした「ひったくり」では、カバンやカバンの中の財布、現金、クレジットカード、家の鍵、携帯電話、手帳などが盗まれます。現金はもとより、クレジットカードを悪用されるケースもありますし、家の鍵と住所のわかるものが一緒だと、それを使用して「ストーカー」や「侵入窃盗」をされる可能性もあります。
又、携帯電話や手帳から個人情報を知られてしまい、別の犯罪に使用される可能性もあるので注意が必要です。
又、ひったくられた時に、転倒したり、引きづられて大怪我をするケースも増えています。
●ひったくり男ともみ合い女性転倒(7月8日 産経新聞より引用)
7日午前3時35分ごろ、板橋区西台の路上で、歩道を歩いていた近くに住む無職の女性(22)が、後ろからバイクで近づいてきた男にショルダーバッグをひったくられそうになった。女性はバッグを引っ張り返し、約30メートル引きずられた後、転倒して肩に軽傷を負った。男は何も取らずに逃走。
●ひったくりのバイクに引きずられ30メートル…女性軽傷(7月7日 産経新聞より引用)
7日午前3時35分ごろ、東京都板橋区西台の路上で、歩道を歩いていた近くに住む無職の女性(22)が、後ろからバイクで近づいてきた男にショルダーバッグをひったくられそうになった。女性はバッグを引っ張り返し、約30メートル引きずられた後、転倒して肩に軽傷を負った。女性は帰宅途中で、進行方向の左側の歩道を歩いており、バッグは車道側の右肩にかけていた。男は何も取らずに逃走。
ひったくり犯は力の弱い高齢者や女性をターゲットにしています。
高齢者がひったくりに遭って転倒して大怪我・・ということがここのところよく発生しており、注意が必要です。
南米など外国では、腕ごと切り取る・・というような、残虐な方法でのひったくりも発生するとのことですので、そうした治安の悪い外国に行った時にはバックを斜めかけした上にコートを着用するなどといった方法もお勧めです。
投稿者: スタッフ (2009年7月 8日 10:07)
急増する都内のひったくり,前年対比55.7%増。
昨年10月以降、強盗、ひったくりなどが急増しているようです。
●急増するひったくりの被害を民間企業と連携して防ごうと、警視庁は16日、コンビニやバイク業界など14団体23社とともに、初の緊急対策官民会議を開いた。
樋口建史副総監は「ひったくりは金だけでなく、大けがも負いかねない悪質な犯罪だ。官民あげて明確なひったくり防止のメッセージを発信したい」と意気込みを語った。
同庁ひったくり緊急対策総括事務局によると、東京都内では5月末までに1149件(昨年同期比55・7%増)のひったくりが起きている。毎日8カ所で起きている計算となり、バッグをひったくられて転倒し、けがをするケースもある。
同庁は、公共交通機関での車内アナウンスや、被害者の95%を占める女性が多く出入りするコンビニやスーパーに注意喚起のポスターをはるなどの協力を要請。
犯行にバイクが使われることも多いことから、バイク業界にも不審バイクの情報提供や盗難防止対策の徹底などを呼びかけた。
(6月16日 産経新聞)
不況になると、ひったくり、強盗が増えます。
手っ取り早く、特別な道具やスキルがなくてもできるからです。
ひったくりの場合、カバンを持っていかれるときに、反動で転倒して大怪我をしてしまう被害も多々出ています。
特に年配のお年寄りを狙う傾向があるため、注意が必要です。
バイクや自転車で後ろから狙いますので、車道側とは反対にバックは持ち、できれば斜めかけをすることがひったくり犯に狙われないポイントです。
又、携帯電話で話しているときなどは注意散漫になりますので特に注意してください。
投稿者: スタッフ (2009年6月24日 11:07)
千葉県松戸市 女性を狙ったひったくり15分間で4件発生!
千葉県松戸市で12日夜、バイクに乗った男による4件のひったくり事件が相次ぎました。
被害者はいずれも女性で、15分の間にJR松戸駅東側の半径約3キロ内で発生しています。
1人が負傷しており、松戸署は窃盗と傷害容疑で捜査、関連も調べています。
調べによりますと松戸市岩瀬の路上で同日午後10時20分頃、自転車に乗った会社員(44)が、前かごからバッグをひったくられそうになりました。
直後には、近くを歩いていたパート従業員(61)が現金9000円の入ったバッグを取られたほか、同市松戸新田の市道で午後10時35分頃、歩いて帰宅途中の会社員(22)が1500円入りのバッグをひったくられ、転倒して軽傷を負うなど、計4件が起きました。
<6月13日11時7分配信 読売新聞より>
てっとり早い犯行として、ひったくり被害増えています。
元から泥棒だった者の犯行だけでなく、生活が貧窮し衝動的に犯行を行ってしまう者もいます。
今回の事件のように、抵抗することによって犯人から思わぬ暴行を受ける場合があります。
ひったくられないようにしっかりとバッグを持つ、催涙スプレーや防犯ブザーを携帯する、など自己防衛のための防犯対策がありますが、犯人を逆上させて反撃される危険性もあります。
また、犯罪者は自分より弱い者、子供、女性、高齢者などを狙うことが多いです。
力で反撃されない、脚力で自分が勝るなど、最終的に自分が捕まらないようにターゲットを選びます。
場所、時間帯、通行人などを事前に調べて犯行を行う犯人と、衝動的に行う者もいます。
衝動的な犯人への防犯対策は難しいものがありますが、事前に下見を行い計画的な犯行を行う者に対しての防犯対策は可能です。
女性の防犯対策
子供の防犯対策
老人を狙った犯罪
投稿者: スタッフ (2009年6月15日 17:28)
新婦のバックを新郎ダッシュで奪い返す。「愛情深まった」
毎回窃盗団や強盗といった悲惨な事件ばかりを掲載していますが、今日はちょっとめでたい話にしましよう。といっても、犯行は半年前に起こった「ひったくり」です。
●東京都内で結婚式帰りの新婦(26)が、ひったくりに遭い、新郎(27)が犯人を撃退してバッグを取り戻す事件が発生、警視庁は2日までに、窃盗の疑いで無職の男(26)を逮捕した。新婦は事件当時、妊娠中で「夫への愛情が深まった」と感激。夫婦の絆は、より固く結ばれたようだ。
女性会社員は昨年12月7日、男性会社員と品川区内で結婚式を挙げた。その後、新郎・新婦が手をつないで北区内の自宅へ歩いていた午後9時15分ごろ、同区赤羽南の路上で、自転車に乗った男が追い抜きざまに、新婦が左手に持っていた現金10万円などが入ったバッグを奪った。
新婦が「キャー」と悲鳴を上げ、被害に気付いた新郎が猛ダッシュ。約15メートル先で自転車の後の荷台をつかんで自転車を倒し、男ともみ合って、被害品を奪い返した。
新郎は「何とかバッグを取り返したくて必死に追いかけた」と話し、新婦は「夫への愛情が深まった。頼もしく思った」と、夫の勇姿をしっかり胸に刻んだ様子だ。
一方、男は、現場に携帯電話とJR目白駅のコインロッカーの鍵を落として逃走。その足で目白駅前の交番に寄り、「池袋で強盗被害にあい、コインロッカーの鍵を盗まれた」などとうその届け出をしていた。
この際に、自分の名前や実家の住所、携帯電話の番号などを申告。警視庁が、携帯電話などから男の身元を割り出し、5月22日に窃盗容疑で逮捕した。
(6月3日女子部ニュースより引用)
なんともどんくさい男です。
ひったくったバックは取り戻され、現場に形態電話とコインロッカーの鍵を落とし、その足で盗難届を出して、それが元で逮捕されているのです。
やはり悪いことはできません。
今回は新郎が雄姿を見せ、バックも戻り「めでたし、めでたし」でしたが、ひったくられる時に新婦がこけてしまい怪我をするという可能性もあります。
結婚して「幸せ一杯、隙一杯」状態で、手をつないで歩いていたのでしょうが、やはり隙があるとひったくりなどに狙われます。
●隙をつくらない。
●携帯電話で通話中、隣の人と会話中なども要注意。
●バックは車道側にはもたない。
●バックは斜めかけ、腕かけで邯鄲にひったくりができない状態にする。
●後ろから走ってくるバックや自動車、人に注意する。
投稿者: スタッフ (2009年6月 5日 09:25)
「ドッキリ盗」
「ドッキリ盗」ってご存知でしたか?
「ドッキリ」というと、「ドッキリカメラ」を思い浮かべる人も多いかと思いますが、この「ドッキリ盗」は違います。びっくりさせてその隙にカバンをひったくるという犯罪手口です。
高齢者をターゲットにしているということで注意が必要です。
ヘビやトカゲ「カバンに入った!」神戸でドッキリ盗多発(5月12日 読売新聞・共同通信より引用)
●11日午前10時25分頃、神戸市東灘区本山北町の診療所から出てきた女性(81)に、男が「かばんにトカゲが入りました」と声をかけ、女性が投げ出したショルダーバッグを持って逃走した。
中には1万円が入っていた。
●4月12日と22日には、男から「ヘビがかばんに入った。取ってあげる」などと声をかけられた84歳の女性が1万7000円入りの財布、74歳の女性は7万円が入ったかばんを奪われた。
●5月8日には、82歳の女性が「かばんにハチが」と言われ、約1万3000円が入ったかばんを盗まれた。 8日に被害に遭った女性は「突然叫ばれたため驚いて、ハチを取ってもらおうとかばんを渡した」と話しているという。
●宝塚市と同県伊丹市では4月、いずれも手押し車を押す女性が「ヘビが入っている」などと声を掛けられ被害に。宝塚のケースでは、男は「見たるわ」と言って手押し車の中を探してから立ち去り、女性は後で財布がなくなっていることに気付いたという。
東灘署などによると、3−5月に計8件の被害が発生。
被害者は74−94歳の女性で、被害額は現金約2000−7万5000円、総額は15万円近くに上る。
いずれも高齢者を狙っていることから同署は同一犯の可能性が高いとみて調べている
突然、ヘビがカバンに入っている、ハチが入っているといわれたらびっくりしてパニックになりますよね。
そんな時に男性から「見てあげる」といわれたら、カバンを渡してしまうというのも良くわかります。
女性がヘビやハチ、トカゲガ嫌い。そんな心理と、高齢者ならかばんをひったくって逃げても追いつかれない、という考えがあっての犯罪だと思いますが、ほんとうに卑劣ですね。
ようく考えれば、カバンにヘビやトカゲ、ハチが入っている可能性は非常に少ない。
こういう犯罪が多発している、ということを情報として知り、騙されないということが自分を守ることになります。
ひったくりは、昨年度10月以降の金融不安による不況から急増しています。
東京都内では今年に入り前年の1.5倍にもなっています。
ひったくりに遭わないように道路を歩く時には注意しましよう。
防犯意識を常に持ち、隙を作らないことが重要です。
カバンは車が走る側と反対側に斜めがけする、後ろからくるバイクや自転車に注意する、携帯電話で話中に注意する、といったことを常に意識しましょう。
投稿者: スタッフ (2009年5月14日 09:26)
振り込め詐欺からひったくりへ 犯罪の移行
花見客を狙ったひったくり被害に注意が必要です。
振り込め詐欺に対する被害者の防犯意識が高まり、また、金融機関などの防犯カメラ設置や振り込め詐欺に対する注意や呼びかけ、ATMでの現金振込金額の限度額設定などが功を奏したのか、振り込め詐欺という犯罪を行いにくい環境が出来上がりつつあるようです。
それを察した犯罪者が振り込め詐欺からひったくりなどの窃盗被害に移行する者が増えてきているようです。
ヘルメットをかぶり、バイクなどで通行人を襲うと、犯人の背格好やバイクは印象づけられてしまいますが、顔を見られることはありません。
てっとり早く金品を手に入れることができると安易に犯行を考える犯罪者もいるようです。
女性や高齢者、子供など最も犯罪者に狙われる可能性がある人たちが、まず個々に防犯意識を高め、夜間一人で歩かないなど個別の防犯対策を行うことが重要です。
それ以外にも道路に防犯カメラを設置したり、地域のボランティアの方による見回り強化や住民同士の声掛けを積極的に行うなど、犯罪者にとって犯罪を起こしにくい環境を作り上げることも犯罪件数を減らすための防犯対策と言えるでしょう。
ひったくりについて
女性の防犯対策
東京・上野公園の花見客を狙い、バッグを盗んだとして、窃盗の疑いで、男(64)を現行犯逮捕した。
男は逮捕時の所持金が195円で、「生活費を稼ぐためにやった」と話しているという。
逮捕容疑は2日午後8時55分ごろ、八王子市の男性会社員(22)ら8人が花見をしていた際、財布などが入ったバッグを盗んだ疑い。
男が桜を見ずに、花見客のバッグなどを見て回っていたため、捜査員が追跡していました。
<4月7日13時53分配信 時事通信より>
投稿者: スタッフ (2009年4月10日 13:08)
ひったくり急増。犯罪者が振り込め詐欺からひったくりに変更か?
「振り込め詐欺」から「ひったくり」へ・・。ちょっと気になる傾向が出ています。
東京都内で今年、ひったくり被害が急増して被害件数は600件を超え、前年同期に比べて約36%増となっていることが26日、警視庁のまとめで分かった。
不況から経済的に追いつめられ、特殊な道具や技術を必要としないひったくりの増加につながっているとみられるが、「振り込め詐欺が摘発強化されたことで、犯罪者がひったくりに流れている」と分析する専門家もいる。世界的な経済危機の出口が見えない状況下で、さらに続発する可能性もあり、同庁で警戒を強めている。
■敷居の低さ
警視庁捜査3課によると、ひったくり被害は24日現在で672件となり、前年同期に比べて180件、約36%増となった。昨年12月から増加傾向にあるという。このうち9件は被害者が転倒して負傷したため、強盗致傷事件となっている。全体の約7割ではバイクが犯行に使われていた。
一方でほかの窃盗被害は空き巣などの侵入窃盗が前年同期比305件減の2628件▽車上狙いが331件減の1758件▽自動車盗が72件減の136件−と減少している。
捜査幹部は「ほかの窃盗は工具や技術、経験が必要になるが、ひったくりはバイクや自転車があればできる」と指摘し、ひったくりの“敷居の低さ”を説明する。
立正大学の小宮信夫教授(犯罪社会学)は「失業者が増えるとひったくりも増えるが、振り込め詐欺の摘発強化も背景にあるのではないか」との見方を示す。
警視庁は振り込め詐欺対策として、だまし取った金を現金自動預払機(ATM)から引き出す「出し子」の顔写真をホームページで公開、ATM周辺に写真を掲示するなどして摘発に力を入れている。
同庁によると、振り込め詐欺撲滅月間の2月、都内の振り込め詐欺被害は72件、約1億4000万円となり、統計を取り始めた平成17年1月以降、過去最少だった。
小宮教授は「振り込め詐欺の逮捕のリスクが高まった。犯罪者はバイクや自転車で追い抜きざまに荷物を盗むひったくりの方が、リスクが低く、手間もかからないと感じ、手を出すようになったのではないか」と分析する。
■狙いは弱者
同庁は24日現在でひったくり事件の容疑者37人を逮捕しているが、供述から、「犯行後に追いつかれない」「抵抗されない」という理由から女性や高齢者といった弱者を狙っていることが浮き彫りになった。
同課によると、バイクを使って自転車の前かごからバッグをひったくったとして、今月4日に窃盗容疑で逮捕された男は体重125キロの巨漢だったが、「自分が乗ったバイクはスピードが遅くなってしまうので、自転車をこぐ力が強い男性は狙わなかった」と供述している。
同課はひったくり被害を防ぐ手段として、歩くときは建物や壁側の方でバッグを持つ▽自転車のかごに荷物を入れる際には、かごにネットをつける▽背後から自転車やバイクの音が聞こえたら振り返る−の3点を挙げている。
小宮教授は「ひったくり犯は幹線道路の近くにあるガードレールのない道や、高い塀が続く道など『入りやすく見えにくい場所』で犯行に及ぶ。このような場所では特に注意が必要だ。ひったくり犯はリスクを嫌がるため、危険な道路でも通行人が警戒心をアピールしていればあきらめる」とアドバイスしている。
(3月27日産経新聞より引用)
小宮教授の「犯罪機会論」は「防犯環境設計」の考え方にもなっています。
偶然ですが、セキュリティハウスの「予防(抑止)」を強化する自主機械警備システムの考え方とも非常によく似ています。
犯罪者に犯罪をしにくい環境を作ることで犯罪対象から外させる。
そのために建物外に「抑止機器」を設置し、犯罪者に精神的な抑止を行う。
建物内に入られる前に音と光、人の目という「侵入防止4原則」を活用して威嚇撃退する。
それがセキュリティハウスの自主機械警備システムの考え方です。
ひったくりに関しては、
ひったくりに対する防犯対策を参照下さい。
投稿者: スタッフ (2009年3月27日 11:01)
「僕らは少年窃盗団」
若年層化が進む犯罪。
バイク盗難、ひったくりを繰り返していた15−18歳の少年16人が福岡県警戸畑署で逮捕されました。
北九州市小倉北区や戸畑区などでミニバイクを盗んだ上で、ひったくりなどを繰り返したとして窃盗などの疑いで、両区内の15‐18歳の少年16人を摘発、このうち6人を逮捕し、逮捕容疑を含め19件を福岡地検小倉支部に送検したことが11日、同署への取材で分かりました。
同署によると、全員容疑を認め、グループは解体したということです。
少年らは昨年7月21日午後7時、盗んだミニバイクに2人乗りし、小倉北区米町1丁目の路上を歩いていた女性(26)の背後から現金4万円入りのバッグを奪うなどした疑い。
少年らは「遊ぶ金や飲食代が欲しかった」と供述しています。
戸畑署管内では昨年7月からひったくり被害が急増。同署はグループによる被害は、昨年7月から11月までに両区などで約30件、計200万円相当に上るとみています。
(3月11日西日本新聞より抜粋)
犯罪が若年層にまで広がり、遊びの延長気分で、窃盗などを行う少年が増えています。
やはり道徳心などをきちんと家庭や学校で教えることが根底として必要です。
特に子供の頃から家庭で親がきちんと教える。
何が悪いことか。どうして悪いのか。
そうしたことをきちんと教えることで、心の中のベクトルができると思います。
犯罪を行う仲間からの誘いをきちんと断れるようになるよう、常に親や学校が子供と話を続けることが必要です。やはり対話がないとどんどん悪い方にいってしまうことになります。
同時に、犯罪が発生しにくい環境を作ることが重要です。
泥棒、強盗、ひったくりなどが行い難い環境を作ることが大切です。
strong>ひったくり対策としては
● 道路の車道側にカバンなどを持たない。
● 自転車のカゴにカバンや物を入れない。
● カバンは斜めがけがベスト。海外の危険な場所はその上からコートを着るとより安心。
● 車が歩道に近い場所に止まっている場合には、窓や扉から手を出されても大丈夫なくらい距離を開けて歩く。
● 携帯電話で話しながら、友人と話しながら、ウィンドウショッピング・・といった状態が一番危険。隙を作らない。
● 人通りの少ない外灯の少ない暗い道はできる限り避ける。
● 後ろから走ってくる自転車やバイクなどに注意する。特に細い路地などで人通りが少ない場所では注意が必要。
● 警察が発表しているひったくり情報に注意し、ひったくりの多い場所を歩くときは特に注意する。
(各県警本部などでメールで犯罪情報を送信するサービスがあるので入って常に情報を入手すること)
投稿者: スタッフ (2009年3月12日 10:45)