今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
バイオレント ペアレント
世の中どうなんているの?と言いたくなるような、「バイオレント ペアレント」が全国でおお暴れ。
●体育祭で母親が刃物振り回す 教頭けが 大阪の府立高
8日午前9時5分ごろ、大阪府東大阪市荒本西の府立布施北高校(本田勝士校長)のグラウンドで、同校の男子生徒の母親(36)=大阪府八尾市=が果物ナイフを振り回し、取り押さえようとした男性教頭(50)が手のひらを切られ軽いけがをした。学校からの110番で駆けつけた布施署員が、傷害と銃刀法違反容疑で母親を現行犯逮捕した。生徒らにけがはなかった。
布施署によると、母親は「息子に会わせろ」などと話しており、詳しい動機を調べている。
布施署や同校によると、この日は体育祭を開催中だった。全校生約630人がグラウンドで整列した際、後方で母親が突然、大声で騒ぎ出したため、教頭と男性教員がなだめに行ったところ、母親がかばんからナイフを取り出した。母親は夫と一緒に体育祭を見学に来ていたという。
(6月8日 産経新聞より引用)
●学校うざいなら、ぶち壊せ...娘教唆容疑で母逮捕
中学1年の次女らに学校で暴れるようそそのかしたとして、警視庁は8日、東京都町田市の飲食店従業員の母親(37)を暴力行為教唆の疑いで逮捕したと発表した。
同庁幹部によると、母親は今年1月13日夜、町田市内のカラオケ店で、市立中学1年の次女(12)と友人の中学2年の女子生徒(14)に対し、「私のときは消火器をまいたり、窓ガラスを割ったりした。学校がうざいなら、ぶち壊してきな」とそそのかし、翌14日夜から15日未明にかけて、次女ら中学生の男女計6人に校舎の窓ガラス2枚を割らせるなどした疑い。
同庁は、6人のうち14~15歳の5人を暴力行為(集団的器物損壊)容疑で逮捕し、次女を同様の非行事実で児童相談所に通告した。
母親は容疑を認め、「格好をつけて威勢のいいことを言ってしまった」などと供述しているという。
(6月8日読売新聞より引用)
本来 母親なら子どもを正しい道に導かないといけないのに
子どもをそそのかしたり、口論で教頭にナイフで切りかかる、というのはちょっと常識では考えられません。
しかし、ここまでではなくても、問題的な行動・言動をとる保護者が学校にとって頭の痛い問題となっているようです。
しかし、こうした校内での暴力行為や、夜間の侵入に対する防犯対策を取る事はできます。そういう対策をとることで犯行を思いとどませる、ということが重要だと思います。
● 学校内 緊急通報システム
ペンダント型無線非常用押しボタンを職員が携帯し、何か異常が発生した時点ですぐに職員室に助けを呼ぶことができるシステム。
● 外周警備システム塀を乗り越えたり、フェンスを攀じ登って学校内に侵入しようとする不審者をすぐに検知し職員室又は守衛室などに連絡が入るシステム。その場でサイレンなどを鳴らし威嚇撃退。
投稿者: スタッフ (2010年6月 8日 14:52)
「夜間無人で意外に金ある」幼稚園保育園専門泥棒
「幼保専門ドロ」って意味わかりますか?
幼稚園、保育園ばかりを狙って侵入窃盗を繰り返していた泥棒のことです。
何故、幼稚園、保育園を狙っていたのか?
それは、夜間無人で侵入しやすく、以外にお金があるから。
●北海道苫小牧署は23日、恵庭市島松旭町男(38)(建造物侵入罪で起訴)を窃盗と建造物侵入容疑で逮捕した。
幼稚園や保育園を狙って道内で十数件の盗みを繰り返したと話しているため、同署が裏付けを進めている。
1月下旬、江別市の幼稚園に窓ガラスを破って侵入し、事務室にあった約300万円入りの手提げ金庫を盗んだ疑い。
昨年12月に恵庭市内の幼稚園に不法侵入したとして逮捕され、22日に起訴された。調べに対し、「幼稚園や保育園は夜間に無人になるので入りやすかった。意外に金があった」と話しているという。
( 2月24日読売新聞より引用)
何故幼稚園、保育園ばかりを狙っていたか理由がわかりましたか?
その根底には、幼稚園、保育園では「泥棒には入られない」という思い込みがあり、防犯意識が低くなっていたことがあります。
夜間確実に無人になり、現金も事務所の金庫にはある程度あり、防犯意識が低い。
これは、「侵入しやすく、確実に儲けになる」という泥棒にとってはもっとも好きな環境なのです。
幼稚園、保育園は、不審者侵入対策として、一時防犯カメラや赤外線センサー、電気錠などを導入されたり検討されたりしたところがありましたが、どうも日本の場合、のど元過ぎたら・・と時間がたつと、防犯意識は低下し、無防備になるようです。
こうした特定の施設ばかりを狙った泥棒がいます。
病院専門、大学専門、学校の事務所専門、老人ホーム専門・・・。
その理由は「無防備で侵入しやすく、意外とお金や金目のものがある」というものです。
最近はパソコンなどを狙っての侵入窃盗も増えており、お金を置いていなかったとしても狙われるのです。
こうした泥棒に対しては、やはり建物の外で「この建物は防犯対策がきちんとされており、侵入しない方が安全」と「狙わせないことが重要」です。
そのためには、外周警備や建物外部に防犯システムが完備していることを示す防犯灯などを設置して、泥棒に対してアピールすることが重要です。
北海道や雪の多い地方では外周警備は難しい場合がありますので、その場合は防犯灯以外に、防犯カメラや防犯ベルなどを目立つところに見せ、防犯を十分にしていることを知らしめることも重要です。
もちろん、侵入検知センサーも設置して、不審者が侵入しようとした瞬間に「音・光」といった泥棒の最も嫌がることで威嚇撃退することが大切です。
そうした防犯システムは、昼間の不審者対策でも効果を発揮します。
又園児が勝手に外に出てしまうのを職員室ですぐに知ることもできます。
最も大切な子どもたちの命を守るためにも、防犯対策のされている環境を作ることが重要です。幼稚園・保育園の犯罪事情
幼稚園・保育園の防犯対策
投稿者: スタッフ (2010年2月24日 11:29)
千葉 中学校の窓99枚割る 在校生と卒業生5人逮捕
昨年12月、千葉市緑区の市立中学校で、校舎の窓ガラスなど99枚が割られた事件で、男子中学生4人=当時(14)、無職少年=同(15)の計5人が建造物侵入と暴力行為違反の疑いで逮捕されました。
調べによりますと、5人は同校の在校生と卒業生で、昨年12月29日午後4時ごろから30日午前4時5分ごろの間、同校の窓ガラスにブロック片を投げたり、金属製のパイプのようなものでたたいたりして計99枚(約123万円相当)を壊した疑いがもたれています。
詳しい動機を調べています。
<6月3日14時15分配信 産経新聞より>
叱られた先生への復讐、親を困らせるため、ストレス発散、など動機はまだ分かりませんが、自分の通っている(通っていた)学校の窓ガラスを割るという行為に一体何の意味があるのでしょうか。
何かを壊すことでストレス発散するというのは少し分かる気がします。
テレビ番組で、割っても良いお皿を床にたたきつけるストレス解消法を商売にしていた人を見たことがありますが、むしゃくしゃして何かを壊したくなるというのはあるのでしょう。
しかし、その壊す物は、壊れても構わない物で行うのが普通です。
自分の家の窓ガラスを割る人はいないでしょう。
割った後、その場所で自分が生活していく上で支障をきたしますし、修理にお金もかかります。
学校の窓ガラスを割るというのは、割れても自分には関係ない、お金を出す必要もないし、勝手に修理業者が修理してくれるのだ、という勝手な考え方に基づく犯行でしょう。
この少年らは自分の家の窓ガラスが何者かに割られたとしたらどう感じるのでしょう?
学校・教育施設の防犯対策
投稿者: スタッフ (2009年6月 3日 15:30)
京都の元学校職員が学校荒らし40件。「学校にはよく無施錠の窓がある。金庫の鍵のありかは大体見当がついた」
「学校荒らし」とは昼夜、学校・保育園・各種学校などの建物に侵入して金品を盗むものをいいます。
この学校荒らしで京都府警と福岡県警に夫々逮捕された男のニュースが掲載されていましたのでご紹介します。
●京都の元学校職員が学校荒らし40件
京都府警は12日、夜間小中学校に侵入し、職員室から現金などを盗んだとして窃盗などの罪で逮捕、起訴された京都府教委職員男(39)=休職中=について、昨年8〜12月の間に京都、兵庫、滋賀、福井の計約45校で同様の犯行を繰り返していたことを裏付けたと発表した。被害総額は約170万円にのぼるという。
休職前まで、福知山市立小学校で事務職員として勤務。
いずれも無施錠の窓から侵入する手口で、調べに対し「学校にはよく無施錠の窓があることを知っていた。金庫の鍵のありかは大体見当がついた」などと供述しているという。
・昨年12月15日、兵庫県佐用町の中学に侵入し、職員室の金庫から31万6000円を盗む。
(5月12日産経新聞より引用)
●高校専門の「学校荒らし」全国110校
・04年夏ごろから各地の高校を狙って鉄道で全国を巡回。校内では保護者や軍手にマスク姿で工事関係者を装い、体育の授業で生徒不在の教室に置いてあった生徒のかばんから現金を盗んだ。
・生徒に会ってしまった時には「きちんと教室にカギをかけなさい」などと注意していたという。
・「29都道県で公立を中心に約110校に忍び込み、約245万円を盗んだ。生徒がまじめに体育の授業に出て校内で出くわさない高校を狙った」
・高校を狙ったのは「生徒間の盗みと思わせれば、被害届が出にくく、警備も手薄だった」
この二人の「学校荒らし」の共通点は、
●「学校は警備が甘いと考えている」ということです。学校には無施錠の窓がある。鍵の置き場も見当がつくというのは、いかに学校の警備が甘いかということに他なりません。
特に学校職員をしていた男は、毎日学校に行きながらそのことを実感していたのだと思います。
「学校には何も盗まれるものなどないだろう」と考えるのは間違いです。
今回の二人の泥棒は職員室の金庫や生徒の財布から現金を盗んでいましたが、パソコン、薬品、吹奏楽器、野球グラブやバット・・といったものが実際に狙われ、盗まれ換金されています。中古で取引が簡単にできる、インターネットオークションで販売する、といった方法で簡単に現金に換えることができます。
パソコンなどは泥棒から見ると現金そのものなのです。そしてもっと怖いことに、パソコンの中に生徒の成績や個人情報などが入っていると単に窃盗の被害者だけではすみません。情報漏洩の加害者として生徒や保護者への説明や謝罪の必要が出てくることになります。
大学などでは全国でパソコンを盗まれる被害が多発しています。
やはり「警備が甘い」と言わせない防犯対策をきちんととることが大切です。
学校・教育施設の防犯対策
学校・教育機関の防犯カメラ
投稿者: スタッフ (2009年5月13日 10:20)