今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
留守中に窓ガラス割られ、住宅から3000万円窃盗
栃木・小山市の住宅で、現金およそ3,000万円が盗まれ、警察は窃盗事件として捜査している。
9日午後5時すぎ、小山市大行寺の住宅で、「現金およそ3,000万円が盗まれた」と110番通報があった。
87歳の男性が午前9時ごろ、戸締りをして外出し、午後4時半ごろに帰宅したところ、窓ガラスが割られ、家の中が荒らされていたという。
<4/10(水) 6:36配信 Fuji News Networkより>
全国的に流行する可能性があるアポ電の手口を考えると、大金を自宅に保管しておく危険性を多くの人が感じていると思います。
今回の事件は家人が不在時の侵入窃盗事件ですが、アポ電の犯人からすれば絶好のターゲットになりうる内容です。
3000万円という金額を考えると、捕縛強盗から強盗殺人まで考えられる危険性があります。
高齢者の方で金融機関から現金の出し入れが面倒だと感じている人もいるでしょう。
手数料も掛かるし、カードだと引き出しの上限が設定されたり、本人確認できるものの提示を求められたり、セキュリティのために行っていることではありますが、時として面倒、不便だと感じることがあります。
また、昔の人ほど金融機関の倒産という可能性がゼロではないと思っているかもしれません。
さらに金融機関の合併や名称変更等、色々と複雑にして自分のお金を少しずつ奪われるのではと感じている人もいるかもしれません。
そうなると、信用できるのは自分であり、現金を所持することと考えるのかもしれません。
結局は現金を狙う犯罪者が有利な状況になってしまいます。
自宅を現金に置かないようなキャンペーンや啓蒙活動を行なうと、それを利用して詐欺をたくらむ犯罪者もいるでしょうから、家族の方を中心に保管状況、管理状況を見直すべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年4月25日 13:07)
高齢女性の後をつけ、鍵を掛けなかったこと確認して侵入・窃盗
神奈川県警川崎署は8日、住居侵入と窃盗(居空き)の疑いで住所不定で無職の男(40)を逮捕しました。
逮捕容疑は、4月10日午後2時から3時15分ごろまでの間、川崎市川崎区の無職女性(81)宅に侵入し、CDなど計30点(時価3500円相当)を盗んだとしています。
「間違いない」と容疑を認めているという。
同署によると、男は、買い物帰りの女性の後をつけ、女性が家に入った後に鍵を掛ける音が聞こえなかったために侵入したという。
その後、男は女性と女性宅に宅配に来ていた男性と遭遇して逃走。
女性らの証言と防犯カメラの映像から男を特定しました。
同市などで、高齢女性の家の玄関付近から物が盗まれる事件が数件発生しており、同署は関連を調べています。
<産経新聞7月8日(火)18時18分配信より>
高齢者宅の防犯対策の必要性を感じる事件です。
泥棒が高齢女性の後をつけ、自宅に入ったところ、鍵を掛けた音がしなかったため、無施錠のドアから侵入して金品を盗むという手口です。
買い物帰りの高齢者の後をつけるのは容易ですし、お隣さんや近所の方が入って来られるように鍵を掛けていない高齢者宅は多いかもしれません。(田舎では特に)
販売者側から見れば、侵入先が高齢者宅だと分かりますし、無施錠を確認できれば侵入が楽です。
侵入先に人が居るというのはデメリットですが、仮に中で出くわし、捕まえられそうになっても腕力で負けないでしょうし、逃走する際の脚力でも犯人有利です。
また、顔を見られても、高齢者だから記憶があいまいだろう、警察に正確な情報は伝えられないだろうという考えもあるかもしれません。
これらを補うのが機械の「目」による監視、つまり防犯カメラです。
人の「目」が衰えるのは仕方ありませんし、24時間その場で監視することは不可能です。(24時間警備員を常駐させる以外)
その代わりをしてくれるのが防犯カメラです。
24時間、何の文句も言わず、交代する必要もなく働いてくれます。
また、レコーダーも設置すれば映像を記録し、それを警察に提出することで、正確な情報を伝えることが出来、さらには犯罪の証拠となる場合もあります。
個人宅で防犯カメラシステムを設置するには初期導入コストが掛かりますが、長期的に考えれば費用対効果が高い現場が多いと思われます。
高齢者の一人暮らしに対しても、家族が離れたところで現場の映像を見ることが出来れば安心できます。
監視だけでなく、見守りという使い方もあるのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年7月15日 16:41)
85歳女性、振り込め詐欺で1,200万円被害 警察官や銀行協会職員名乗る
今朝のテレビで振り込め詐欺の話題が出ていましたが、昨年の認知件数は6,637件と一昨年より45%増加しているそうです。
被害額は100億円近くにも上っているとの事で、今後も被害の拡大が懸念されます。
また、最近は指定する口座へ現金を振り込ませるのではなく、言葉巧みに「カードが偽造されてしまっているのでカードを変えましょう」などと言って被害者宅へ赴き、カードを預かってお金を引き出す「手渡し詐欺」というものも横行しているようです。
今日のニュースでも同様の被害が紹介されていたので下記に引用します。
"東京都世田谷区の無職の女性(85)方に、警察官や銀行協会職員を名乗る男から電話があり、自宅を訪れた男に女性がキャッシュカード4枚を渡していたことが2日、警視庁玉川署への取材で分かった。計約1,200万円が不正に引き出されており、同署では振り込め詐欺事件とみて捜査している。
同署の調べによると、1月29日、警察官や銀行協会職員を名乗る電話が相次いで女性宅にあり、「あなたのカードは偽造されています。今すぐカードと暗証番号を変えましょう」などといわれたため、同日夜に女性宅を訪れた男にキャッシュカード4枚を渡し、暗証番号も伝えた。しかし、30~31日にかけて、4枚のカードからは計約1,200万円が引き出されていたという。
出金を不審に思った信用金庫の職員が110番通報した。女性は1人暮らしだった。"
【産経新聞 2月2日より】
こういった詐欺の手口は日々変わっていき、実に様々な方法が編み出されています。
銀行のATM等にも目につく場所に掲示されていますが、第三者に暗証番号を教えたり、すぐに推察されるような誕生日・電話番号・車のナンバー等の番号を暗証番号にしてはいけません。
最近はATM上で簡単に暗証番号を変える事もできますので、定期的に番号を変更する事も有効な対策です。
投稿者: スタッフ (2011年2月 2日 16:17)
「トイレを貸して」と家に上がりこみ、財布を盗む犯行が3件発生。
「トイレ貸して」と上がり財布盗む。こういう卑劣な少年犯罪が多発しており、注意が必要です。
●相模原市緑区の橋本、東橋本周辺で、高齢者宅に少年が「おなかが痛くなった。トイレを貸してほしい」と上がり込み、財布が盗まれる事件が計3件発生していることが分かった。
被害総額は約9万4千円に上り、相模原北署は窃盗事件として調べている。
・15日午前8時半ごろ、東橋本4丁目の無職男性(83)方を少年が「トイレを貸してほしい」と訪問。男性の妻(82)が「調子が悪いのなら休んでいきなさい」と声を掛け、居間で休ませると、少年が立ち去った後、居間のバッグの中にあった財布(現金約6万7千円在中)がなくなっていた。
・10、14日にも東橋本3丁目の無職女性(93)、橋本6丁目の無職男性(92)が同様の手口で、室内から計約2万7千円が盗まれた。
同署は同一犯の可能性もあるとみて調べている。少年はいずれも15歳くらい。身長160~165センチで、茶色に染めた短髪、丸顔だという。
(5月18日 カナロコより一部引用)
わざわざ親切に居間で休ませてもらってこういう犯行を行うとは
ほんとうに許せません。
こういう犯罪が増えると「人を信じられない」という気持ちの人が増えて、社会がますますギクシャクして、犯罪が増える・・という悪循環が発生します。
そういう意味でも、非常に残念な犯罪です。
しかしながら防犯に携わっている者として、警告をしないわけにはいきません。
「知らない人を家に上げない」建物の中に入れないことが犯罪に遭わないための方法です。
「防犯泥棒大百科」で、今どんな犯罪が発生しているのかを知ることも防犯対策として重要です。
投稿者: スタッフ (2010年5月18日 09:24)
「おれはヤクザだ」名乗る新手の振り込め詐欺の手口。
「振り込め詐欺」
わかっているけれど、これが振り込め詐欺とは分からず被害に遭っている人はなくなりません。
大阪では暴力団を名乗る又新たな手口での振り込め詐欺が発生しています。
●「汚れたスーツのクリーニング代を振り込め」などと暴力団組員役が脅す新手の振り込め詐欺が大阪府内で相次いでいることが4日、分かった。
暴力団が登場するこれまでの振り込め詐欺は、親族を装い「組員とのトラブルに巻き込まれた」と泣きつくなど間接的に登場し、解決金を振り込ませる手口がほとんどだったが、今回は直接登場している。
親族などを装う手口が知れ渡り、詐欺が難しくなったため、暴力団への恐怖心を直接利用し、なりふり構わず"成功率"をあげようとしているようだ。
"極道"振り込め詐欺の相談が府警や府暴力追放推進センターに寄せられるようになったのは昨年11月から。今年1月には府内の企業2社に、「おれはヤクザだ。お前の会社の車がジュースの缶を踏み、液体がスーツにかかった。クリーニング代を振り込め」と電話があり、口座番号を指定し、7万円余りを要求してきたという。ほかに数件同じような相談があるという。
脅された企業は建設業や食品卸業などだが、営業車に企業名と電話番号を明記していた点が共通。「不審車につけられた気がする」という担当者もおり、グループが営業車をつけ回し、恐喝対象を物色した可能性もある。
これまで暴力団が登場する振り込め詐欺では、親族を装って「ヤクザの車に追突してしまった。解決金を振り込んでほしい」などと電話し、多額の現金を振り込ませるのが大半。ところが、今回のケースは、暴力団役が直接登場し、要求額も比較的少額だった。
背景には、振り込め詐欺の手口が一般に知れ渡り、被害が激減していることと、暴力団への変わらぬ恐怖感がある。
実行グループは暴力団役を直接登場させ、被害者の恐怖感を利用し冷静になるすきを与えず、要求額も低く抑えて振り込みやすいようにしているとみられる。
(2010/03/04 産経新聞より引用)
大阪府内の振り込め詐欺認知件数は平成20年は724件(被害額7億7691万円)だったが、21年には331件(同3億4407万円)と減っている。
しかし、これを減っているのでと安心してはいけないと思う。マスコミは「激減」といった表現を使用するが(実際に産経新聞にも激減と表現されていた)、そういう表現から一般の人は「振込み詐欺はもう減っている」と思い込み、警戒心が薄れてしまうのである。
いまだに大阪府だけで7億8000万円もの被害が発生しているのである。
こうした振込み詐欺に遭わないようにするために、警察や銀行など金融機関では警察官や銀行の係りの人が声を掛けたりしている。こうした努力を継続させることも重要であるが、中々全ての人に声をかけるのは難しい。
ATMコーナーに注意を呼びかけるポスターやシールを貼ったり・・といった努力をしているが、極度の緊張状態で振り込もうとしている人には文字は届いていないのではないかと思う。
繰り返し、新たな手口の内容を啓蒙し、あらゆる場面で振り込め詐欺の可能性を示唆し、注意を促すよう即す、といった地味な防犯啓蒙活動を継続していくことが必要である。
投稿者: スタッフ (2010年3月17日 11:26)
被害相談3.6億円 全国に高島易断かたる団体、初の摘発
「霊感商法」というのは、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、霊感があるかのようにふるまって、先祖の因縁や霊の祟りなどの話を用いて、法外な値段で商品を売ったり、高額な金銭などを取る商法のことです。(ただし、地鎮祭の費用など社会通念上、いわゆる伝統的なものとして認められているものを除く)。
その中でも、祈祷料、除霊料、供養料などの名目で高額のお金を払わせるが、商品の販売はしないものを特に「霊視商法」といいます。
「高島易断」というと聞いたことがある方も多いと思います。
「高島易断」というのは、産経新聞によるともとは明治時代に占い師の高島呑象(どんしょう)が創始した易学を指す。運勢鑑定などで知られるが、特許庁が「易学の一般名詞」としていずれの団体にも商標登録を認めていないため、全国に「高島易断」の「本部」や「本家」などを名乗った団体が数多く存在しているようです。
その高島易断かたる団体が摘発されたとの記事が掲載されていました。
●被害相談3.6億円 全国に高島易断かたる団体、初の摘発
全国に多数ある「高島易断」を名乗る団体のうち、一部については、今回兵庫県警に摘発された「高島易断霊心館総本部」(現高野山龍仙閣)と同様の手口で高額な祈祷(きとう)料を要求しているとの訴えが寄せられており、昨年6月に「高島易断霊感商法被害弁護団」が結成されている。
弁護団によると、高島易断を名乗る団体は確認されているだけで50以上あるが、警察が摘発したケースは全国初。弁護団にはこれまでに約300件、被害総額約3億6千万円にのぼる相談が寄せられており、一部は民事訴訟で係争中。また昨年3月には、経済産業省が「高島易断総本部」を名乗る千葉県内の宗教団体に、「威圧したり脅したりして高額な祈祷料を取るなどした」として3カ月間の業務停止命令を出している。
「宗教活動」などをめぐる詐欺事件は、2万人以上が被害を受け、平成12年に摘発された「法の華三法行」=破産宣告、解散=が有名だが摘発例は少なく、弁護団は「被害者の中には、疑わず信じている人も多く、なかなか被害が明るみに出てこない。外形上、詐欺とわかる明確な証拠がないと霊感商法の立件は難しい」としている
(11月10日 産経新聞より引用)
●高島易断かたり祈祷料詐取 口座5.7億円「霊心館」代表逮捕
運勢鑑定で知られる「高島易断」を名乗って相談者から高額な祈祷(きとう)料をだまし取っていた疑いが強まったとして、兵庫県警生活経済課などは10日、詐欺容疑で和歌山市内に拠点を置く「高島易断霊心館総本部」(現高野山龍仙閣)代表(61)を逮捕し、本部の家宅捜索を始めた。
容疑者が管理する銀行口座には平成10年以降、延べ約700人から約5億7千万円の入金が確認されており、同課などは全容解明を進める。
県警によると、容疑者は今年7月、次男が行方不明となっている堺市の女性(75)に「供養さえすれば、次男は10月末には帰ってくる。長男も良縁に恵まれる。そのためにはお金を出して行者2人に供養してもらう必要がある」などと偽り、代金として現金73万円を詐取した疑いが持たれている。
また昨年1月には、長男や自身の病気で悩んでいた神戸市垂水区の女性(59)に「あなたには水子の霊がついている。行者に2年間供養させないとだめだ」などと偽り、現金200万円をだまし取った疑いもあるという。
捜査関係者によると、容疑者は、相談者に「(霊心館に)水子供養ができる行者がいる」と説明、祈祷料を受け取っていながら、実際には行者がいない実態を把握していたことなどから、詐欺容疑での立件が可能と判断した。
(2009年11月10日 産経新聞)
高島易断は、高島 嘉右衛門(たかしま かえもん 天保3年11月3日(1832年12月24日) - 大正3年(1914年)10月16日)がもともと始めた占いです。この人は横浜の実業家として成功して、横浜の今日の繁栄の基礎を作った人です。
「占いは売らない」という方針で、現在全国で高島易断を名乗っている団体とは全然関係がないとのこと。自分の死期も知人である伊藤博文の死期も当てたようで、生前に既に死期を記した自分の位牌も持っていたとされ、その予知通りに死去しているということです。
きっと高島易断の現在の状況に頭を抱えていることでしょう。
「霊感商法」は人の不幸や心の弱みに付け込む卑劣な犯罪だと思います。
ただ、どこまでが宗教で、どこからが悪徳商法になるのかという事は非常に難しいこととなります。
そうした点に付け入るのだと思いますが、冷静な第三者に相談するということが重要だと思います。
投稿者: スタッフ (2009年11月10日 15:21)
手渡し詐欺増加中。経費節減のため?
「振り込め詐欺」とは言えない??
振り込むのではなく「手渡し」をさせる手口の詐欺が増えています。
●会社の部下や上司などを装って自宅などに直接現金を受け取りに来る「手渡し詐欺」の被害が増加している。
東京都内で9月に33件を認知し、5月の6倍以上に増加。警視庁幹部は「取り締まり強化などで収益減に苦しむ振り込め詐欺グループが、手っ取り早く現金をだまし取ろうとしている」と警戒する。
「会社の金を使い込んでしまった」「電車の網棚に会社の金を置き忘れた」などと、家族を装う人物が電話をかけて銀行口座などに現金を振り込ませる「オレオレ詐欺」。
その変形版で、犯人が被害者宅を訪れたり、街中で待ち合わせをして現金を受け取るのが手渡し詐欺の手口だ。警察庁は振り込め詐欺の一種として、取り締まりを強化している。
警視庁によると、手渡し詐欺の認知件数は今年1月は54件で振り込め詐欺に占める割合は36.7%だったが、5月には5件で7.1%に減少。
しかし6月以降は増加に転じ、9月は1月に次ぐ33件で22.6%だった。
全国的にも、5月は8.6%だったが、9月には17.1%を占めた。
この背景には、捜査当局や金融機関による対策強化で、振り込め詐欺グループが不正に購入する銀行口座や携帯電話が入手困難になり価格が上昇したことがあるとみられる。
警視庁は、手渡し詐欺は被害者に顔を見られるリスクはあるが、"犯行経費"を節減するために増加しているとみる。
「6月にグループが設定する最低賃金保障がなくなり、報酬が月200万円から25万円に減った」。
警視庁が7月に逮捕したグループの構成員はこう供述した。別のグループのメンバーも「以前はリーダーが焼き肉をごちそうしてくれたが、最近は食べていない」「基本給がなくなり、歩合も2割から1割になった」と供述する。
警視庁は15日からの「振り込め詐欺撲滅月間」で、手渡し詐欺の検挙にも重点を置く。電話を受けた人がだまされたふりをして犯人をおびき出し、誘拐事件を担当する捜査1課特殊班らで編成する「ステルス(忍者)チーム」が待ち伏せて逮捕する作戦を実施する。
防犯は予防こそ重要です。
防犯啓蒙を続けることで、一般の人に犯罪の手口など情報を伝え、防犯意識を継続して持ちつづけていただくことをしていくことが必要だと思います。
投稿者: スタッフ (2009年10月15日 17:27)
還付金詐欺グループの主犯格逮捕。その手口は?
「還付金詐欺」の主犯格の犯人が逮捕されました。
●インターネットバンキングを悪用した還付金詐欺事件に絡み、裁判費用名目で現金をだまし取ったなどとして、警視庁と茨城県警は窃盗容疑などで、会社経営A(40)と、会社員B(44)の両容疑者ら3人を逮捕した。警視庁によると両容疑者は計約4400万円の被害が確認されている還付金詐欺事件の主犯格とみられる。
レジャークラブの男性会員(31)ら3人に「悪質なクラブなので訴える」と偽の裁判を持ちかけ、平成19年10月、裁判費用名目で振り込ませた現金計29万円を現金自動預払機(ATM)で引き出したなどとしている。
警視庁によると、昨年6月ごろ、「リフォーム耐震保険の還付金を送金するので、ネットバンキングに申し込んでほしい」と持ちかけ、暗証番号を聞き出し現金を引き出す被害が多発。これまでに、不正アクセス禁止法違反などの容疑で、詐欺グループのメンバーら10人を逮捕している。
逮捕されたメンバーの供述などから、警視庁などは両容疑者がグループの主犯格と判断。2人が使用していた都内の事務所からは、住宅リフォーム工事をしたことのある客の名簿や、電話をかける際のマニュアルなどが押収された。警視庁は、A容疑者らが複数の業者の顧客名簿を入手し、詐欺行為を行っていたとみて、詳しく調べている。
(9月30日 産経新聞より引用)
グループは都内を拠点に、住宅リフォーム代金の還付金名目などで詐欺を繰り返し、被害は高齢者10人で約4400万円に上るとみられています。
名目は変われどもなくならない「振り込め詐欺」
警察庁は23日、今年1〜6月の振り込め詐欺による被害額は前年同期比69・8%減の約50億3962万円となり、件数も66・3%減の3961件と大幅に減少したと発表しました。
警察庁は「官民一体の予防活動などで被害を抑えることができたが、まだ1年に換算すると100億円を超える水準にある」と指摘。今年下半期は前年同期(約109億円)の3分の1に被害を減少させることを目標に掲げています。
100億円を超える被害というのはまだまだ減っているとはいえない数字です。
防犯意識を常に持ち、情報を入手して必ず相談をすることが大切です。
投稿者: スタッフ (2009年10月 1日 13:58)
振り込め詐欺6月以降急増。刑期を終えた初期メンバーが再活動か?
振り込め詐欺が2ヶ月連続で増加していることがわかりました。
●7月は642件 2カ月連続で増加(毎日新聞 2009年8月19日、2009年8月26日より引用)
警察庁は19日、7月の振り込め詐欺の認知件数と被害総額がそれぞれ642件(前月比70件増)、約9億7838万円(同約2億4244万円増)だったと発表した。5月は515件、約6億9612万円で04年7月に統計を取り始めて以降最少となったが、2カ月連続で増加した。
東京都内の被害が147件(同66件増)、約3億2400万円(同約2億2700万円増)と急増しており、同庁は「東京の増加が全体の数字を押し上げた」と分析している。
7月に大きく増えたのはオレオレ詐欺と架空請求詐欺で、オレオレ詐欺が292件(前月比64件増)、約5億2472万円(同約9426万円増)。架空請求詐欺は232件(同52件増)、約3億6805万円(同約1億5681万円増)だった。
7月は、息子や孫を装い電話をかけるオレオレ詐欺が増加しており、捜査幹部は「振り込め詐欺の被害が出始めた04〜05年ごろに逮捕したグループのメンバーが出所し、再び古典的な手口で犯行を重ねている疑いが強い」とみている。
また、7月下旬からは、「あなたの口座が振り込め詐欺に使われている」「指紋認証のカードに切り替えたほうがいい」と警察官や銀行員になりすまして被害者宅を訪問し、通帳やキャッシュカードをだまし取るなどの事件が16件あり、注意を呼びかけている。
全国的にも振り込め詐欺の認知件数は6月以降、増加に転じている。
警察庁によると、5月は515件(同6億9600万円)で統計を取り始めた04年7月以降最少だったが、7月は前月比70件増の642件(同9億7800万円)で、2カ月連続で増加した。
なくならないですね。この手の詐欺は、逆にどんどん巧妙化していってます。
事件に使われる銀行口座や携帯電話の不正売買の温床になっている違法サイト摘発も、もっと行う必要があります。闇サイトで、銀行口座や携帯電話の手配を行う人間、お金を引き出す人間、電話に出る人間などを募集しているのです。
先日大学の野球部部員が詐欺で逮捕されましたが、簡単にお金になるため、携帯電話を契約して提供したり、銀行口座を提供したりすることにあまり罪の意識を持たずにアルバイトのような気持ちで行っている場合もあるようです。
犯罪の片棒を担いでいるのだということをきちんと認識する必要があります。そうした啓蒙活動ももっと必要だと思います。
刑期を終えたグループが再度「オレオレ詐欺」を行って、実際に被害が増えています。
これだけいろいろな情報が出ても「自分には関係ない」「自分は犯罪には遭わない」と思い込んでいる人がそれだけ多いということだと思います。
いかに振り込め詐欺、オレオレ詐欺がおこなわれるのか、いろいろな具体例をもっともっと紹介し、事例を知ることで「免疫力」をつけることが大切です。
投稿者: スタッフ (2009年9月 1日 09:46)
「新型インフルエンザで声がおかしい」振り込め詐欺100万円被害。
なかなか減らない「振り込め詐欺」
そして手口もどんどん進化。その時々の時事的な内容を加えて、信憑性があるような話をつくります。
今猛威を振るっている「新型インフルエンザ」を小道具に使用して振り込み詐欺を行った事例をご紹介します。
●26日午後7時55分ごろ、さいたま市桜区の男性会社員(58)から「振り込め詐欺で100万円を振り込んでしまった」と110番通報があった。
男性宅に25日午後8時ごろ、長男(32)を装った男から「携帯電話の番号が変わった。新型インフルエンザで声がおかしい」などと電話があった。
翌26日午後2時ごろにも、「悪質金融業者から198万円借金し、今日中に半額を返済しなければならない」などと電話があり、信じた男性は妻(61)に現金100万円を振り込ませた。
男性が振り込み後に長男に連絡し、被害に気付いた。
(8月27日産経新聞より引用)
わざわざ携帯電話番号が変わったことを知らして、その携帯電話に連絡が入ってくるようにして、本人だと信じ込ませる。今回は変更を連絡してすぐに、振込み依頼をしていますが、中には数ヶ月何度か普通に電話で話をした後に振込み依頼の電話をするケースもあります。
こうした犯行に使用する携帯電話や銀行振込口座を犯人グループに提供するアルバイトもあるようです。
裏サイトで募集をしているというニュースを以前に見たことがあります。
やはり「振り込め詐欺」は落ち着くことが大切です。
「今すぐ振り込まないと大変なことになる」
銀行が閉まる15時前にそうした電話があり、あせらせ、冷静に考えさせないようにするのです。
「もし本当にそうだったら、あの子が大変な目に遭う・・」とイメージさせ、「時間がない」と焦らせ、ちょっと位「声が違う」といった気持ちがしても「風邪を引いているから」と言って疑問を払拭するのです。
振り込まないといけない理由も、その本人の職業や年齢を考慮した内容に変更されて、いかにも・・という話になります。
例えば、先生なら、「生徒にセクハラをした」。医者の場合は「医療ミス」,
会社員なら「会社のお金を使い込んだ」「会社に大損害を与えた」といった理由です。
「セクハラ」「交通事故」は職業に関係なく使用される理由です。
警察や弁護士が電話に登場する場合もあります。最初に本人が出て泣いていて、警察、弁護士に電話を変わる・・というシチュエーションです。(こうすると本人と声が違っていたりしてもわからない)
振り込め詐欺に対する防犯対策は、こうした犯行手口内容を十分に理解して、常に頭に入れておくことと、やはり本モノの「息子」とのコミュニケーションが重要です。
本人確認のための質問など作っておくといいでしょう。(家族にしかわからないこと。例えば、おじいちゃんの名前。甥っ子の名前。最初に飼ったペットの名前など)
どんな場合も、冷静になってよく確かめることがもっとも重要です。
誰か信頼できる人に話してみることも必要です。
絶対に一人で振り込みをしないことが大切です。
振り込め詐欺の手口と防犯対策
投稿者: スタッフ (2009年8月31日 14:31)