今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
埼玉 道路のフタ116枚盗まれる 転売目的か?
飯能市など県西部の山間地域で、雨水を流すため道路や林道に設置している鋳物やスチール製の「グレーチング蓋(ぶた)」の盗難が相次いでいます。
飯能市では今年4月から26日までの約5カ月間に計116枚(40万円)が被害に遭いました。
盗んだふたは転売されるとみられています。
市は飯能署に窃盗の被害届を提出。
ふたが抜き取られて生じた空間に落下などしないよう、市民らに注意を呼び掛けています。
同市生活安全課によると、側溝に設置したものが多く被害に遭い、連続してではなく間を空けて抜き取られるという。
道路横断溝に設置しているケースでは、乗用車が通過する部分は抜き取らず、端部に設置したものが抜き取られています。
特に同市小岩井地区の林道や苅生地区の市道では9回44枚の盗難被害があり、市は重点的に対策を取っています。
同様の被害は越生町や毛呂山町の山間部でも確認されているという。
市はふたが盗まれて空間が生じた部分に人や乗用車が落下する危険があるとして、コンクリートでふたをしています。
今のところ人身被害はない。
一方で
(1)市内全てのグレーチング計600枚の片隅を黄色スプレーでマーキング
(2)注意看板を設置
(3)不審者の情報提供を依頼
(4)警察への情報提供と夜間のパトロール強化を依頼―するなどして対応しています。
<埼玉新聞8月26日(月)23時9分配信より>
最近、あまり大きなニュースでは取り上げられませんが、転売目的の金属窃盗事件は発生しています。
盗まれることによる金額的な損害も大きいですが、もっと懸念されるのが、二次的な人身被害です。
道路のふたが盗まれることによって、その穴に人や車が落ちるなどして怪我や、最悪の場合、命を落とすということも考えられます。
盗む側、犯罪者が、ふたを盗むことによって人が落ちて怪我をする、というところまで考えて犯行を行っているとは思えません。
盗んでもすぐに、行政側で修繕、修理、元の状態に戻すだろうという考えでしょう。
盗んだ後のことまでは考えてないというのが本当のところかもしれません。
彼らは考えてはくれませんが、そこに済む住民や道路の歩行者などにとっては、重要な、考えなければならない問題です。
再発防止策、盗難対策等も含めて検討する必要があるでしょう。
ただ、屋外の道路のふた、ということですから、それらを守るために何らかの対策(例えば防犯カメラを設置する)を講じるというのは現実的な対策とは言えないでしょう。
できるだけお金を掛けず、人の協力による工夫、例えば、ボランティアや警察も含めた巡回やパトロール強化、住民同士の挨拶による声掛けなど、犯罪者が犯罪を犯しにくい環境をいかにつくりあげるかです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年9月 6日 17:13)
山梨 倉庫から水道メーター490個盗まれる 転売目的?
山梨県北杜市が倉庫で管理していた490個の水道メーター(約300万円相当)が、5月末に盗まれていたことが11日、市への取材でわかりました。
北杜署は転売目的の可能性もあるとみて窃盗事件として調べています。
市上水道課によると、メーターは最大直径10センチ、高さ9センチの新品で、銅製の合成金属が使われています。
今年度中に同市大泉町地区の世帯で交換するため、市大泉総合支所の倉庫で保管していました。
5月31日に職員がメーターを業者に引き渡そうとしたところ、なくなっていたという。
同29日に職員が点検した際に異常はなかったようです。
倉庫は4月の強風でシャッターが壊れ、誰でも入ることができる状態でした。
<読売新聞 6月11日(火)17時30分配信より>
水道メーター490個が盗まれました。
転売目的とみられ、依然として多発している金属盗難かもしれません。
ただ、よくある金属盗難だと、設置済みの水道メーター、つまり現在使用している中古の水道メーターがそれぞれの場所から外されて盗まれるという手口ですが、今回の窃盗事件は、新品で倉庫に保管していたものがごっそりと盗まれました。
しかもその倉庫にはシャッターがあるのですが、強風で壊れて誰でもが自由に倉庫内に出入りできる状態が1ヶ月以上も続いていたということです。
業者に引き渡そうと思ったら全部無くなっていたということで、さぞかし驚いたことでしょう。
水道メーターなんて誰も盗まないだろうと甘く考えていたのかもしれません。
または、壊れたシャッターを直すのに、修理業者との日程が合わず、作業が遅れていたのかもしれません。
どちらにしても、非常に無防備な状態が1ヶ月以上も続いていたということですから、泥棒に目をつけられたら終わりです。
1個あたり6千円程度ですから、それほど高価な物ではありませんが、490個となると300万円相当の価値があるということです。
しかも新品ですから、実際の価値に近い値で取引が可能です。
泥棒にとっては何ともおいしい話です。
シャッターが壊れて誰もが自由に出入りできる倉庫、これは素人が見ても、危険だということが分かります。
仮に倉庫内に貴重品や高価な物が置かれていなくても、中に入られ、荒らされたり、中で勝手に作業をされたりなど様々なリスクがあります。
このような誰もが分かる危険な状態をそのままにしておくのは論外です。
この状態は大丈夫かな?そう思ったらすぐに対策を講じるべきです。
また、そのように考えることが防犯対策の第一歩となります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年6月14日 16:07)
雪が解けて犯行発覚 鋼材980トン盗難
札幌市は24日、市が管理する同市北区新琴似町の資材置き場から、工事用のH形鋼材980トン(約2000万円相当)が盗まれたと発表しました。
市は23日に札幌北署に被害を報告し、同署は窃盗事件とみて調べています。
市によると、鋼材は1本高さ60センチ、幅20センチ、長さ5~12メートルの大きさでした。
道路工事に使うため、現場で平積みにされていましたが、雪が解けた後の今月20日午後、巡回した市職員が盗難に気付きました。
最後に鋼材が確認されたのは昨年8月でした。
同署は、何者かが重機などを使って盗んだ可能性もあるとみて、詳しく調べています。
資材置き場はフェンスに囲まれて施錠されており、鍵は壊されていませんでした。
<読売新聞5月24日(金)15時27分配信より>
現場に平積みにされていた鋼材の上に雪が積もり、人の目からは消えていた間に、盗まれてしまったという事件です。
しかも、雪が解ける今まで犯行が発覚しなかったということですから驚きです。
盗んだ泥棒も、「今頃、盗まれたことが分かったのか?」と陰で笑っているかもしれません。
最後に鋼材の存在を確認できたのが昨年8月ということですから、実に7ヶ月以上も放置されていたことになります。
雪の中に隠れていたということですから、それが防犯対策にも役立つ、隠れ蓑になっていると考えたのかもしれませんが、その状態を犯罪者に知られては、何の意味もありません。
2000万円という非常に高価な材料です。
重量を考えると、簡単に盗むことができないとは言え、7ヶ月以上も放置するというのは危険でしょう。
定期的に巡回していれば盗まれることはなかったとは断言できませんが、何らかの防犯対策は必要でしょう。
2000万円ですから、泥棒側としても盗むことに成功すれば大きな利益となります。
もしかすると「雪」という存在が犯罪者にとっての隠れ蓑になってしまった可能性もあります。
一般住宅における「塀」というものも、一般的には、外敵の侵入を防ぐ役目があるかのように思われていますが、侵入後、中の状態が分からない、侵入さえしてしまえば泥棒の犯行を隠す役目にもなる場合があります。
犯罪者が逆用することもあるのです。
全ての犯罪者、場面、状況で常に有用な100%完璧な対策というものはありません。
状況や情勢は常に変化しますから、その都度臨機応変に対応する柔軟さが必要です。
この対策はこのタイプの犯罪に効くとは限らないのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年5月27日 16:51)
茨城 敷鉄板(しきてっぱん)の盗難相次ぐ 高値で売買、特定も困難
無舗装や地盤が弱い道路などを補強する「敷(しき)鉄板」が工事現場などから大量に盗まれる被害が水戸市内で相次いでいます。
高値で売れることから狙われやすい一方で、被害品特定など捜査は困難を極めるといい、水戸署は「鉄板同士を溶接するなど盗難に気をつけてほしい」と注意を呼びかけています。
同署によると、9月1~3日、水戸市百合が丘の工事現場で、敷鉄板57枚(時価680万円相当)が盗まれました。
同月22~24日には、同市鯉淵町の資材置き場で、敷鉄板15枚(時価150万円相当)やパワーショベルなどが盗難に遭いました。
近くで10月27~29日にも会社敷地内に敷いてあった敷鉄板127枚(時価825万5000円相当)などが盗まれました。
盗まれた鉄板は、いずれも縦6メートル、横1・5メートル、幅22~23ミリで重さは1・5~1・8トン。
金属買い取り業者やリサイクル店で1枚当たり数万円という高値で売れることから、複数人でクレーン付き大型トラックなどを利用して大量の鉄板を短期間で盗む犯行が多いという。
犯行は現場の作業員がいない夜間や早朝、休日などの時間帯を狙い、作業を装って行われるケースが多いため発見が困難。
さらに鉄板には識別番号が付いておらず、被害品の特定が難航しがちだという。
同署は街頭パトロールを強化した上で、建設業者らに▽敷鉄板同士を溶接して持ち運びにくくする▽鉄板に企業名や連絡先を記載する▽工事現場内などにロープを張る--などの対策を呼びかけており、「敷鉄板の売り込みなどの情報や不審者を見つけた場合は、すぐに110番してほしい」としています。
<毎日新聞11月18日(日)10時55分配信より>
敷鉄板なるものの盗難が増えているようです。
これも金属盗難の一つの手口でしょう。
他の金属同様、鉄板に管理番号や識別番号が有るわけではないでしょうから、仮に盗まれても、それが元々誰が所有していたかを区別することは難しいでしょう。
よほど特徴があるとか、特殊な金属や材質だと話は別ですが。
高値で売ることができ、現場が無防備なことが多く、さらに盗んだ品の被害特定が困難となれば、泥棒にとってメリットばかりです。
強いて言えば、盗むために大掛かりな機械や技術が必要となること、盗んだ物を運搬する手段が必要となることでしょうか。
ただ、これも同じ業界内で仕事をしている者の手を借りれば、簡単に犯行を行うことができます。
あとはターゲットを見つけるだけです。
警察が現場にロープを張るなどの対策を呼び掛けてはいますが、現実的な効果はあまり期待できません。
現場付近を頻繁にパトロールするなど、人海戦術と採ることが可能ならば効果はあるでしょうが、一日に一回、三日に一回のパトロールだけでは抑止効果としても低いでしょう。
泥棒が計画的に下見を行い、パトロールの時間帯も計算して犯行を行った場合、今日のパトロールが終わったから次は早くても明日、と判断し時間を掛けて犯行を行うことができることもあるでしょう。
一番効果的だと思われるのが、工事現場に防犯システムを導入することです。
防犯センサーや防犯カメラを設置し、侵入者に対して直接的な威嚇・撃退を行うと共に、映像を記録するという対策です。
このような対策が導入されていれば、下見段階でその存在が分かりますから、あえてそこで危険を冒そうとする犯罪者は少ないだろうというのが効果の一つにあります。
ただ、欠点も多くあります。
現場が電源供給できる環境ではない、対策にお金を掛けられない(予算がない)、工事が短期間で時間や手間を掛けていられないなど色々と考えられます。
じゃあ、どうしたらよいのか、ということになりますが、簡単に盗み出すことができないように努力するしかありません。
盗むためには手間が掛かる、時間が掛かると泥棒に思わせるような環境を人工的に作り上げるしかありません。
お金を掛けて対策を行うのか、手間や時間を掛けて対策を行うのか、判断するのは経営者の方ということになります。
お金を掛けて対策をしても、被害に遭ってしまうことはあります。
結局は確率の問題です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年11月21日 16:41)
バス停泥棒 表示板10基盗んだ男逮捕
バスの停留所にある表示板を盗んだとして、岐阜県警は4日、岐阜県関市武芸川町高野、不用品回収業の男(64)を窃盗の疑いで逮捕し、発表しました。
男の自宅から約10基のバス停表示板が見つかったという。
山県署によると、男は8月中旬、関市小瀬にある岐阜バス(岐阜市)のバス停表示板1基(4万円相当)を盗んだ疑いがあります。
盗まれたのは、タイヤのホイールの土台に金属製の支柱が取り付けられ、支柱に時刻表などが備え付けられているバス停表示板。
バスの運転手が同月20日に無いことに気付き、翌21日、被害届を提出。
同署は金属部分を売っていたとみて調べています。
<朝日新聞デジタル10月5日(金)8時16分配信より>
バス停においてある表示板、普通は誰も盗もうとしないでしょう。
それが盗まれるのが今の世の中です。
金属部分を売っていたということですからこれも金属盗の一つの手口です。
半屋外に置いてある表示板は、周囲に人がいなければ盗むのは簡単です。(支柱に取り付けられたのを外すことができたらの話ですが)
誰も警戒していないこのようなものを標的と考えるのが犯罪者です。
金属がついていれば何でも売れる、何でも盗まれるということでしょうか。
周囲を見渡した時に、金属がついていないものを探す方が難しいでしょう。
それが泥棒に狙われるかもしれないのですから大変です。
一つ一つにセンサーや防犯カメラを設置して守ることは現実的には不可能です。(莫大なお金が掛かります)
警察官やボランティアが見回りを行うというのも一つの方法ですが、時間帯も頻度も限られます。
それだけに頼るというのは不安があります。
現実的な方法としては、犯罪が多発しているところを重点的に見回りを行い、それを補うために防犯カメラを設置し、さらに住民同士のあいさつによる声掛けを推奨し、犯罪者が犯罪を犯しにくい環境を住民皆でつくり上げることが効果的です。
誰か、もしくは自分1人でできることには時間も予算も限界があります。
皆で協力して防犯対策を行いましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年10月 9日 11:52)
千葉 側溝のふた盗難多発! 木更津210枚、千葉市緑区36枚
木更津市内で市道側溝を覆う鉄製ふた(グレーチング)などの盗難が続発し、27日までに210枚(約100万円相当)の被害を受けた。市はパトロールを強化するとともに被害届を出し、木更津署が窃盗事件として捜査を始めた。
市土木管理課によると、被害は3月中旬ごろから発生。一日に3~50枚が盗まれている。特に区画整理事業地区で、まだ家が建っていない宅地前で被害が多く、通行量の少ない夜間、車で盗みに来たとみて、警戒を強めている。ふたの大きさはさまざまで、重さは5~33キロ。転売目的で盗まれた可能性もあるという。
<5月28日11時31分配信 毎日新聞より>
5月19日にも、千葉市緑区高田町の市道側溝のふた2枚や、側溝の水が流れ込む集ますのふた13枚(いずれも鉄製)が盗まれる事件が発生し、さらに15日にも同じ場所で側溝のふた21枚などが盗まれています。
これらの事件は同一犯、もしくは模倣犯の可能性もあるようですが、2年ほど前に大流行した金属盗難を思わせます。
多くの人がそうなのですが、金属盗難が多発していると報道されると、気をつけなければ、自分の家の〇〇が狙われるかもしれない、と注意し、その対策も考えます。
防犯意識の強い人なら具体的な防犯対策、例えば侵入警戒センサーや防犯カメラの設置などを行うでしょう。
しかし、それから何事もなく過ぎていけば、自然と意識も低下します。
何もなかったじゃないか、過敏に反応しなくてよかった、このセキュリティシステムも必要なかったな・・・と考える人も出てくるかもしれません。
防犯システムの設置効果というものは、目に見える形で現れないことがあります。
例えば、防犯カメラを設置し、そこに侵入しようとしていた犯人が映っていたとなると効果は明らかです。
また、侵入しようとして窓ガラスを壊し、建物の中に入ろうとした際、侵入警戒センサーが働き、警報音に驚いた犯人が逃げた、これも効果としてよく分かります。
しかし、最も多いと思われるのは、防犯システムを設置することによって、犯人が事前の下見、もしくは実際に犯行を行う際、ここは防犯システムがついているからやめておこう、別の家に変更しようとターゲットから外すということです。
これは防犯カメラで映像を記録しない限りは、侵入しようとした犯人に聞いてみなければ分からないというケースが多いでしょう。
設置していることによって犯行対象から外れるという効果、これが侵入されない、狙われない防犯システムの効果の一つですが、なかなか目に見えないため、役に立ったという実感が湧かない要因でしょう。
投稿者: スタッフ (2010年5月28日 15:14)
こんなモノも盗まれる?!ヘラクレスオオカブト、水子地蔵。
今の世の中、盗まれるものは現金、貴金属品だけではありません。
ノートパソコンも盗まれるし、家電製品も盗まれる。
トラックも乗用車も仏像も電線も盗まれる。
そして、こんなモノまで盗まれてしまいました。
●ヘラクレスオオカブトなど盗む=108匹。
昆虫専門店からカブトムシなどを大量に盗んだとして、埼玉県警越谷署は19日、窃盗容疑で同県八潮市中央男(42)を逮捕した。
19日午前0時35分ごろ、同県越谷市花田の昆虫専門店から、1匹3万5000円もするヘラクレスオオカブトの成虫など、カブトムシとクワガタ計108匹(成虫35匹、幼虫73匹、計46万6600円相当)を盗んだ疑い。
(3月19日 時事通信より引用)
●水子地蔵、11体盗まれる
18日午後1時半ごろ、埼玉県小川町小川の龍谷山薬師如来水子地蔵尊をお参りに訪れた男性が、地蔵がなくなっているのに気付いた。県警小川署員が駆けつけたところ、水子地蔵11体がなくなっており、同署は窃盗事件として調べている。
盗まれたのは32体のうち、高さ約68センチ、重さ約15キロの11体。いずれも石製だが、一見金属製に見えるという。
(3月18日 時事通信より引用)
一見金属製に見えるところから金属盗難ではないか?との疑いもあります。
ヘラクレスオオカブトも金属も換金できるので盗まれるのです。
現在、泥棒を考える時、もっとも大きな変化は「盗まれるモノの多様化」にあります。
昔は、泥棒が狙うのは現金に限られていました。もちろん貧しくて食べ物や下駄、衣服などを盗む、というのはありましたが、侵入窃盗に関しては、貴金属でも足がつく、と嫌がる泥棒が多かったのです。
ところが、今は前述したように、ノートパソコンも仏像も、電線も、なんでも盗む。
その背景には、中古で換金できるリサイクルショップや顔を見せずに換金できるインターネットオークションがあります。
つまり新品でなくてもお金に換える方法ができたのです。
だから「うちはお金をおいていないから盗まれるものがない。だから泥棒の被害に遭うはずがない」という考え方は現実とは大きくずれているのですが、一般の方の考え方だけが昔から変わっていないのです。
「泥棒が狙うのはお金持ち」
こういう先入観から防犯意識が低くなっていることは非常に残念です。
実際には「人目につかずに犯罪を終えることができる侵入しやすい家・建物が泥棒は好き」なのです。
具体的には、道路から死角になる窓、扉がある、塀が高くて外から姿が見えない、暗くて姿が見えない・・・といった「侵入しやすい環境」。
そしてマンションや一戸建て住宅の上階では「こんなところから侵入されない」との思い込みによる「無施錠」な窓。
こういうところが、泥棒が好きな環境なのです。
こういう泥棒が好きな環境は、泥棒の目線になって建物を見ることで発見できます。
そして、防犯設備士、総合防犯設備士といった防犯のプロによる「防犯診断」によって
指摘を受けることができるのです。
泥棒・・被害に遭ってから駆けつけてもらっても遅いですよね。
やはり被害に遭う前に、被害に遭わない環境=泥棒の嫌がる環境を作り、「狙わせない」「侵入させない」セキュリティシステムを導入されることをお勧めします。
投稿者: スタッフ (2010年3月19日 14:38)
蛇口専門ドロ 「900円で換金できた」
蛇口専門ドロが逮捕されました。ホームレスが生活苦から行っていた犯罪でした。
●大阪府警大正署は28日までに、公園のトイレから水道の蛇口を盗んだとして、住所不定、無職男(49)を窃盗容疑で逮捕した。
同署によると、ホームレス生活をしていた男は今月13日から16日にかけて、大正区内の公園のトイレで、金属製の蛇口やパイプなど計15個を盗んだ疑い。
レンチを使って簡単に取り外したという。
調べに対し、容疑を認めており、「生活費がほしかった。西成に持っていったら、900円になった」と供述。同署では余罪がないか調べている。
大阪府内のリサイクル業者は「水道の蛇口を持ち込んで来る人はあまりいないが、買い取るとすればキロ単位。仮に換算すると、1個あたり50円から100円ぐらい」と説明。別の業者も「空き缶よりも水道の蛇口の方が目方(重量)があるし、手っ取り早く金になると思ったのではないか」と指摘していた。
(11月29日 スポーツ報知より引用)
生活費が欲しい・・・・そのためにどうするか?
ここから色々な犯罪に走る人間がいます。
出口の見えない不況でこの12月、倒産もますます増えると思われます。
「ひったくり」「強盗」といった「手っ取り早く金を手にできる犯罪」が急増しています。
「ひったくり」は今年上半期対前年同期14.8%増加。
「路上強盗」は12.1%、「侵入強盗」は19.6%の増加です。
刑法犯全体は4.8%減少していますので、いかにこれら「手っ取り早く、スキルも、道具も不要な犯罪」が増えているかがわかると思います。
こうした犯罪に対しては「自衛」しありません。
「ひったくり」や「路上強盗」に関しては
●暗い夜道の一人歩きは避ける
●多発している地域に近づかない
●大金や貴重品を持ち歩かない
●カバンは斜めかけをして、車道側に持たない。
●防犯カバンを持つ(ひったくられるとブザーが鳴る)
●隙を見せない
といった自衛方法を徹底しながら、防犯カバンや防犯ブザーなどを持参し、何かあった時には周囲に助けを呼ぶようにすることが大切です。
「侵入強盗」に対する防犯対策としては、
●防犯カメラを店内だけでなく侵入口外に対しても設置する。
●従業員が一人でいる時間帯をなくす。
●ワイヤレス緊急押しボタン送信機による自動通報システムを導入する。異常発生時にオーナーや店舗管理者の携帯電話に画像を送信する。
●強盗対策グッズ(クリアシールド、カラーボールなど)をレジに準備する。
●強盗対策のための社内訓練を実施する。
●
投稿者: スタッフ (2009年11月30日 12:48)
水道メーター(神奈川)、水道蛇口や排水管(大阪)が盗まれる被害。
これも金属盗難??という窃盗が神奈川、大阪で発生しています。
●盗難:水道メーター54個、川崎市で連続盗難 「目的分からない」と困惑 /神奈川(11月17日毎日新聞)
川崎市で9〜11月、市設置の水道メーター計54個(計約19万円相当)が相次いで盗まれたと、市が16日発表した。いずれも市職員の現地確認から撤去までの数日間になくなっていた。連続盗難は過去に例がなく、担当者は「転売目的だと思うが高価なものではなく、はっきり分からない」と困惑している。
市水道局によると被害に遭ったのは▽川崎区の雑居ビル▽中原区の県営住宅▽幸区の市営住宅−−の3カ所。いずれも建物解体に伴い、市の職員が解体業者などからメーター撤去を依頼されて現地で個数などを確認、その後、委託業者が撤去作業するまでの1〜6日間に盗まれた。市は警察に被害届を出した。
市が撤去したメーターは、修理・再利用するか、廃棄処分にして入札でリサイクル業者などに引き取ってもらうが、1キロ当たり100円前後にしかならないという。
●売るには少量、悪戯には手間...水道蛇口など37個盗難 大阪の公園(11月18日 産経新聞)
大阪市は17日、大正区千島の千島公園で、トイレの手洗い場の水道蛇口や排水管など37個(計約14万4千円相当)が盗まれているのが見つかったと発表した。大正署は窃盗容疑で捜査している。
市によると、被害にあったのは公園内にある4棟のトイレ。清掃職員が16日朝、計14カ所の手洗い場のうち12カ所で金属製の蛇口と給水管、排水管のすべてが取り外されているのを発見した。このほか1カ所は排水管だけが盗まれていた。いずれも専用の工具を使ってねじを外した形跡があったという。最後に清掃をした13日午前中には異常は確認されていなかった。
市の担当者は「金属盗と思われるが、1度にこれだけの蛇口などが盗まれるのは聞いたことがない」と話している。
ここのところ鉄板が盗まれたり、また全国で被害が発生している「金属盗難」
この金属盗難は、北京オリンピックで中国で建設ラッシュのため資材となる金属価格が高騰したことが原因となって全国で発生していました。オリンピック後も、まだまだ継続して発生しています。
一つには、そうしたものが換金できるということをニュースなどを見て知ったことで、盗む対象として見られるようになったことが大きいと思われます。
又、防犯対策をしようにも対象物が多すぎて、又広域すぎてできない、ということ。又誰でもがその対象物に近づく事ができることが犯罪機会を増やしているのだと思われます。
この「金属盗難」の場合には、金属などの買取先に対しての指導を実施することが必要です。
身分証明書証の提示はもちろんのこと、不審なものの売買をさせないような業界としての取り決めを強化していくことが大切です。
又、企業などは、敷地の中にそうした金属がある場合には特に屋外の防犯「外周警備」を実施するなどして、誰でもが敷地内に侵入できる環境をなくすことが必要です。
不審者の侵入は金属盗難だけでなく、放火や建物内への侵入窃盗にもつながりますので、侵入できない環境を作る事が大切です。
投稿者: スタッフ (2009年11月18日 09:31)
鉄板盗グループの10容疑者逮捕 被害総額1億円超
鉄板ばかり盗む窃盗団が逮捕されました。
●工事現場から1枚約2トンの鉄板を大量に盗んだとして、県警捜査3課などは14日までに、新潟市西蒲区、自動車売買仲介業A(36)=窃盗罪で既に起訴=ら10人を窃盗などの疑いで逮捕した。同課によると、県内全域の56カ所で鉄板盗を繰り返し、被害総額は約1億570万円になるという。
逮捕容疑は06年5月〜09年2月の深夜、被告らは2〜5人のグループになり、長岡、三条市など7カ所の工事現場で、クレーン付き大型トラックなどを利用し大型敷鉄板約150枚(計約1700万円相当)を盗んだとしている。
被害にあった工事現場は国や県などの公共工事が大半を占め、豪雨など災害復旧工事もあった。盗んだ鉄板を県内の業者に売却し、「生活費や遊ぶ金に使った」と供述しているという。
(11月15日 毎日新聞より引用)
金属転売のために鉄板を盗む。
大型トラックの運転手まで窃盗団に組み入れてクレーンまで使用しての大作業です。
今公共事業が見直しで途中で止まっている現場も多いようですが
こうした現場から持ち出されないようにする必要も今後出てきます。
といっても防犯カメラを設置するとなると、そこで又コストがかかるし・・・
現場でもこうした窃盗への対応は頭が痛いのではないでしょうか。
投稿者: スタッフ (2009年11月16日 15:01)