今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
兵庫県たつの市 侵入先を手当たり次第探し、玄関と無施錠の会社員宅に侵入
民家に侵入し現金を盗んだとして、兵庫県警たつの署は13日、住居侵入と窃盗の疑いで住所不詳、建設機械回送業の男(60)を逮捕した。
逮捕容疑は7日午後8時ごろから8日午後7時半ごろまでの間、兵庫県たつの市龍野町の男性会社役員(49)宅に侵入し、財布から現金7万6千円を盗んだ疑い。容疑を認めており「無施錠のところを探していた」と供述している。
同署によると、玄関と勝手口が無施錠で、男性の就寝中にどちらかから侵入した疑いがある。
付近の防犯カメラから男が浮上した。8日午前1時半ごろにコンビニに車を止めてから歩いて戻ってくるまで約3時間かかっており、同署は手当たり次第に侵入先を探していたとみている。
<6/14(金) 8:50配信 神戸新聞NEXTより>
最近は就寝中の侵入盗難被害が珍しくありません。
以前は人が居る建物を泥棒は避ける傾向にあると言われていました。
例えば外出で家を留守にする場合、部屋の電気をつけたままにし、人が居ることをアピールすれば、それだけで泥棒は別のターゲットを探すと考えられていました。
しかし、最近の事例をみると、例え建物内に人が居たとしても、深夜や早朝の就寝時を狙って侵入される事例が増えてきました。
また、就寝時以外でも食事中に一つの部屋に集まっている隙に、別の部屋に侵入するような大胆な手口も出てきました。
その場合建物内で泥棒と鉢合わせする可能性も増えており、泥棒側もそれを踏まえての犯行だとすると、何らかの凶器を所持していることも考えられ、住人にとっては危険な状況になりつつあると言えます。
対策としては、防犯カメラを設置し、建物の外側・内側・敷地内を24時間監視することで、不審者の記録、そしてターゲットになりにくくなります。
また、ホームセキュリティを設置し、無人時はセンサーと威嚇機器で警戒することで、犯行の抑止力になります。
有人時は在宅警備で1階部分は警戒、2階部分はセンサー解除など、侵入者に対して直接的に働きかける対策も有効です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2024年6月14日 15:39)
「猛毒のヘビが逃げたので周りを見させてください」泥棒に執行猶予判決
去年4月、仙台市内の住宅に「猛毒のヘビが逃げた」などとうそをついて住宅に上がりこみ現金を盗んだなどとして、窃盗などの罪に問われている男の裁判で14日、仙台地方裁判所は懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、仙台市泉区の無職の被告(28)です。
起訴状などによりますと、被告は去年4月、「飼われていた猛毒のヘビが逃げたので周りを見させてください」などとうそをついて仙台市内の住宅に上がりこみ現金355万円や記念硬貨21枚を盗んだなどとして、窃盗や住居侵入などの罪に問われていました。
仙台地裁で開かれた判決公判で、東尾和幸裁判官は「言葉巧みにだます巧妙な手口で身勝手な犯行」だったなどとして、被告に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
<tbc東北放送 3/14(木) 11:19配信より>
この事件は去年11月の当ブログで取り上げたので覚えていました。
家の中でゴキブリを見つけたら? もしヘビだったら?
そしてこの判決のニュースを見て最初に思ったことは「なぜ執行猶予がつくのか?」というものでした。
ニュースのコメントを見ると、執行猶予がつくことへの疑問を呈すコメントがあふれていたので、同じように感じた人が多いことを実感しました。
執行猶予をつけるかどうかは、ある程度の基準があるのでしょう。
初犯だから、被告が反省しているから、家庭の事情とか、それらをくんだ上での判決だと思いますが、犯罪の抑止にはならない量刑だという意見が多いのも事実です。
厳しすぎる量刑は、犯罪の抑止力にはならないという意見もあります。
また、万が一、冤罪を生んだ時の影響を考えると、厳しすぎる量刑に問題があることも分かります。
ただ、世界で導入している国が少ない「死刑」という厳しい刑を導入している日本で、一方、窃盗、強盗、不法侵入、詐欺、恐喝などの犯罪に対しては量刑が軽いという状況はアンバランスな感じがします。
連続殺人犯には死刑という厳しい量刑を、それ以外の犯罪者には軽い量刑を、これだと殺人事件は減っていくかもしれませんが、他の犯罪は増えていく可能性が高いように思います。
複数の法律の改正が必要等で大変なのかもしれませんが、民意を尊重して変えていくべきだと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2024年4月 5日 09:19)
郵便物がたまっている留守宅を狙った マンション空き巣被害約1千万円
マンションで空き巣を繰り返したとして、大阪府警は21日、大阪市都島区、無職の男(52)を住居侵入と窃盗の疑いで逮捕したと発表した。府警は18件、約976万円相当の被害を裏付け、捜査を終えた。
発表では、男は昨年9月~今年6月、大阪市や豊中市のマンションで、共用廊下に面した格子窓を工具で外して室内に侵入し、現金や貴金属を盗むなどした疑い。容疑を認め、「ポストに郵便物がたまっている留守宅を狙った。生活費や北新地のクラブで飲む金が欲しかった」と供述しているという。
<9/22(金) 8:19配信 読売新聞オンラインより>
郵便物がたまっている = 長期間留守にしている = 無人、これは泥棒が好むシチュエーションです。
無人の場合、例えこじ開けにくい鍵や扉であっても、侵入するためにゆっくりと時間を掛けることができます。
もちろん、侵入しようとしているところを「外部」から見られないための注意は必要ですが、「内部」を気にせず犯行に集中できるのは大きな利点です。
このように泥棒が好むポイントがいくつからあります。(泥棒の好きな家)
このポイントを避けることで、泥棒に狙われにくくなる、ターゲットになることを避けることにつながります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年12月22日 10:11)
自動販売機を切り裂く自販機荒らし
熊本・天草市で自動販売機が荒らされているのが見つかった。
天草地域では8月にも、別の場所で同様の被害が発生していて、警察は関連性も視野に捜査を進めている。
自販機の正面が大きく切り裂かれる
荒らされた自動販売機には何者かが正面を電動カッターで切ったような跡が大きく残っていた。これは熊本・天草市にあるJAあまくさ上島集送センターの敷地内に設置された自動販売機だ。
商品ディスプレイから取り出し口までの金属部分が大きく切り裂かれている。9月7日午前7時前、「自販機が荒らされている」と警察に通報があったという。
JAあまくさ上島集送センター・桑田修二さん:
まさかこんなところでこういう事件が起きるなんてびっくりしました。初めてです。手口もすごい。慣れたような犯行かなと思います
似た手口で現金盗まれた自販機も
一方、天草地域では別の場所でも、似た手口で自動販売機が壊されているのが見つかっている。
天草地方が台風6号の暴風域に入った9月10日午前3時すぎ、上天草市にある2号橋公園に設置された自動販売機の商品の取り出し口やパネルがはがされているのが見つかった。
警察によると、この販売機からは現金が盗まれていたということだ。
警察は、この上天草市での"自販機荒らし"を窃盗事件として捜査していて、今回の天草市での"自販機荒らし"との関連を調べている。(テレビ熊本)
<9/12(火) 12:32配信 FNNプライムオンラインより>
自販機を切り裂く手口は、今流行りの言葉で言うとタイパ(タイムパフォーマンス)、コスパが悪い手口だと思うのですが、実際のところ犯罪者はどう考えているのでしょうか。
業者が現金を回収した後なら、数百円、数千円しか自販機内に入っていないこともあるようですが、ここまで派手な手口を行ったにも関わらず、得られる対価としては少なすぎて割りに合わないと思うのは私だけではないと思います。
一方、被害者からみたら、切り裂かれた自販機は修理できるのか、できたとしても相当な金額が掛かり、中に入っていた現金の盗難被害額よりも高くなるのは間違いないでしょう。
以前、損害保険会社の人に聞いた話では、自販機が壊される事件が多く被害金額も大きいため、保険の新規引き受けを断っているということでした。
リース会社の契約や継続分だけは引き受けているなどもあるようですが、保険業界が避けたい案件になってしまったのかもしれません。
保険に入れないとなると、自販機が壊されたらそれは所有者が自己負担で直さなければなりません。
そうなると、そこまでリスクを負って自販機を設置する意味がないとして、自販機設置が大幅に減るということも考えられます。
また、現金が使えない、電子マネー専用の自販機を設置する流れが進むかもしれませんが、電子マネーを使ってない人からすればサービスの低下ともとられかねません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年12月15日 09:11)
空き巣が帰宅した住人と鉢合わせ 顔を殴られる
さいたま市の住宅に空き巣に入ったところ、帰宅して鉢合わせた住人の男性の顔などを殴り、けがをさせた疑いでトルコ国籍の男2人が逮捕されました。
川口市に住む容疑者(23)ら2人は5月、さいたま市の住宅に空き巣に入った際に帰宅した55歳の男性と鉢合わせ、顔などを殴ってけがをさせた疑いが持たれています。
警察によりますと、2人は住宅の窓を割って侵入しましたが、何も盗まずに逃走していました。
容疑者は別のトルコ国籍の男2人と東京・北区にある病院に侵入した窃盗未遂の疑いでも逮捕されています。
警察は、容疑者らが空き巣などで20件ほどの余罪があるとみて調べています。
<9/7(木) 12:00配信 テレビ朝日系(ANN)より>
恐ろしい話です。
家に帰宅したら2人組の泥棒が居て、いきなり顔を殴られる。
盗難被害はなかったものの、当分その恐怖は忘れられないでしょう。
このようなケースは珍しいかもしれませんが、泥棒との鉢合わせは考えられることです。
また、最近は深夜、早朝など家族の就寝中に侵入しようとする泥棒もいます。
以前は有人の場合は(比較的)安全、無人の場合は危険などと考えられていましたが、今は有人であっても時間帯によっては侵入を狙ってくる泥棒がいることを知っておくべきでしょう。
一番良いのは、泥棒に入られない、つまり、最初から狙わせないことです。
防犯システムや防犯カメラが設置されていることをしっかりと外部にアピールし、最初から侵入対象として狙わせないことです。
防犯対策がしっかりされている家をあえて狙おうとする泥棒は、よほど自分の腕に自信があるか、何か特殊な事情(怨恨)があるか、もしくはルパン3世のような二次元的な泥棒だけでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年12月 8日 08:50)
泥棒が5階以上のマンションを狙う理由 30件約270万円の被害
大阪、東京、埼玉、千葉の4都府県のマンションで外壁工事用の足場を悪用した空き巣事件が相次ぎ、住所不定の無職の男(46)が大阪府警に逮捕された。午後5~10時ごろに5階以上の部屋を狙う――。計30件に関与したとされる手口と、その理由が捜査で明らかになった。
捜査3課によると容疑者は3月1日、大阪市北区の11階建てマンションの10階一室に侵入し、現金10万円を盗んだとして住居侵入と窃盗の疑いで逮捕された。4都府県で昨年11月~今年4月に相次いだ計30件、約270万円相当の被害を裏付けたという。
容疑者は調べに、駅周辺で足場があるマンションを探す▽人混みに紛れやすい午後5~10時ごろを狙う▽低層階は目立つため10~12階建てマンションの5階以上の部屋を選ぶ▽ベランダが無施錠ならそのまま部屋に入る――などと手口を説明。「お金がなくなるとマンションを見つけて侵入した」と認めているという。(甲斐江里子)
<8/24(木) 18:50配信 朝日新聞デジタルより>
高層マンションの場合、共用玄関にはオートロック、共用部分には防犯カメラが設置されているところが多く、泥棒にとっては犯行の難易度が高そうに思えます。
しかし、外壁工事用の足場を利用すれば容易にベランダまで侵入でき、もし無施錠の場合は、楽に犯行が行えるというものです。
オートロックがあるから安心と考える人も多いと思いますが、配達員や作業員を装えば簡単に建物内へ侵入できる場合がありますので、オートロックを過信しすぎないことも必要です。
また、マンションの屋上に上がり、そこから下の各入居スペースに降りて侵入する身体能力の高い泥棒が時々紹介されますが、これには年齢、体力、技術などが必要であり、全ての泥棒が用いる手口とは言えません。
ほとんどの泥棒が時間を掛けずに侵入できるところを狙いますし、広い地域で継続して犯行を行うことを求めていると思われます。
換気面で窓の開放を勧める時期もありましたが、外出時だけでなく夜間就寝も出来るだけベランダの窓は施錠するなどの注意が必要です。
無施錠というのは泥棒にとって最高の環境です。彼らに大好物を与えては危険です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年11月24日 09:22)
家の中でゴキブリを見つけたら? もしヘビだったら?
仙台市泉区で「ヘビが逃げた」などと言って住宅に上がりこみ370万円を盗んだ疑いで逮捕された男は、運送会社に勤務していて土地勘を生かし犯行に及んだ可能性があることが分かりました。
窃盗の疑いで逮捕された泉区西中山の会社員の男(28)が送検されました。
警察によりますと容疑者は4月、泉区の60代男性の住宅を訪れ、「ヘビが逃げたので家の中を確認させてほしい」とうそをついて上がり込み、約370万円を盗んだ疑いが持たれています。
容疑者は運送会社の従業員で、周辺の土地勘を生かし犯行に及んだ可能性があることが警察への取材で分かりました。
事件当日の午前には、被害者の住宅の周辺を車で下見していたということです。
警察の調べに対し容疑者は「やっていない」と話しているということです。
泉区では同様の不審な訪問が他に7件発生していて、警察が関連を調べています。
<8/10(木) 16:53配信 khb東日本放送より>
先日、夜に帰宅してベランダに干していた洗濯物を取りこみ家の中に入れたところ、洗濯物にゴキブリが隠れており、自ら家の中に招き入れてしまいました。
テレビ台などの隙間に逃げ込まれたら大変だと思い、とっさに殺虫剤を噴射し、事なきを得ました。
あの独特の黒いフォルムを見つけた時の驚きは・・・。うわーっと大声を出してしまいました。
ゴキブリであの驚きようですから、もし家の中でヘビを見つけたら心臓が止まるほどの驚きになるかもしれません。
このように人間の心理、恐ろしいもの、嫌いなものを巧みに犯罪者は利用しようとします。
「ヘビが逃げたから家の中を確認させてほしい」と言われて断る人はいないでしょう。
このような手口に騙されないためにも、あらゆる人の言動を常に疑いましょうというのは対策としては現実的ではありません。
防犯カメラ、警報システムなどの防犯対策がしっかりとられていることを外部(犯罪者含む)にアピールし、自然と犯罪者から狙われないようにする対策の方がスマートかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年11月10日 11:30)
現金の入っていないレジを丸ごと運び出す 肉の無人販売店で窃盗
6月、愛知県内の肉の無人販売店で相次いだ窃盗事件。
警察は男3人を逮捕しました。大胆な犯行の一部始終を防犯カメラが捉えていました。
6月9日から10日にかけて、愛知県内にある肉の無人販売店4軒で連続窃盗事件が起きました。
そのうちの1つは春日井市にある閉店中の店舗。
早朝5時すぎ、店の扉をこじ開けようとする2人組。
さらにもう1人が合流し、バールのような物で扉を開けて店内へ。
大胆にもレジを丸ごと運び出そうとしています。
実はこの時、レジに現金は入っていませんでしたが、そうともしらず懸命に運び出します。
さらに1人の男は商品の「お肉」を物色。
まるで買い物をしているかのようです。
それぞれが、お目当ての物を手にすると外に停めていた車に乗り込み逃走。
犯行時間はわずか2分でした。
道路の反対側で犬の散歩をしている人も異変には気づかない、大胆かつ手慣れた犯行でした。
(報告:高阪一世記者)
「犯行のあった現場は車の通りが多い住宅街の中にあります。事件後店は、臨時休業となっています」
■別の系列店でも手荒な犯行が防犯カメラに...
また同じ系列の別の店では、2人組の犯人がバールのようなものを使ってレジや両替機などを盗み出す様子が映されていました。
警察は2日間で起きた4つの事件を同一グループの犯行とみて、名古屋市南区の自営業容疑者(53)、住所不定の容疑者(51)、愛知県東海市の容疑者(21)の3人を、レジや牛肉9点あわせて80万円相当を盗んだなどの疑いで21日までに逮捕・送検しました。
警察は3人の認否を明らかにしていません。
無人販売店やコインランドリーを狙った窃盗事件は2023年3月ごろから東海3県で約100件確認されていて、容疑者(53)と容疑者(51)は岐阜市のコインランドリーの窃盗事件にも関与した疑いで6月に逮捕されていました。
警察は一連の事件が容疑者(53)らのグループによる犯行とみて引き続き捜査しています。
<7/21(金) 19:29配信 CBCテレビより>
レジの中には現金は入っていませんでしたが、犯人はそうとも知らずに運び出しました。
運び出され、こじ開けられたレジがどうなったか分かりませんが、事件後も使用できる状態にあるとは思えません。
泥棒が丁寧に扱うはずもありませんから、おそらく修理が必要か、もしくは破壊されて新しいものが必要になるのでしょう。
もしレジの中に現金が入っていないのなら、施錠せずに開けたままにしておく方が泥棒に狙われる可能性が減ります。
現金が入っていないのに単にレジを壊されたと考えると、被害者にとっても納得がいきません。
場合によっては現金よりレジの方が高価な場合があります。中の現金が盗まれる心配だけでなく、レジが破壊される危険性も考えなければなりません。
何が大切か、何を守りたいか、何が価値があるか、それらを考慮した上で防犯対策は行わなければ、充分な効果を発揮できないことがありますので注意が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年10月27日 18:50)
闇バイトは強盗だけじゃない タワマンのベランダから侵入3千万円相当盗む
東京都墨田区のタワーマンションの一室に侵入し、現金や腕時計など計約3110万円相当を盗んだとして、警視庁捜査3課は、窃盗と住居侵入容疑で、住居不定、無職の被告(32)=別の窃盗罪で起訴=と、足立区鹿浜、青果業、容疑者(55)を逮捕した。調べに対し、いずれも「交流サイト(SNS)の闇バイトに応募し、指示を受けた」などと容疑を認めている。
逮捕容疑は、4月20日午後7時半ごろ、墨田区のタワーマンションの低層階に住む会社役員の男性(63)宅にベランダから侵入し、現金約1千万円と高級腕時計など12点(時価計2110万円相当)を盗んだとしている。
捜査3課によると、現場近くの防犯カメラ画像に、被告(32)ら3人がマンションの修繕工事用の足場からベランダに侵入する姿が写っていた。運転役の容疑者(55)が3人を乗せて現場から逃走したという。
留守中だった男性が帰宅後、110番通報した。捜査3課は残る実行役らの行方を追っている。
<7/13(木) 14:56配信 産経新聞より>
被害に遭ったお宅は、タワーマンションの低階層で、ベランダは無施錠だったということです。
タワーマンションなら共同玄関はオートロックでしょうし、防犯カメラも設置されていました。
ただ、ベランダが無施錠であったことは、防犯に対する油断は否定できないでしょう。
低階層と言えど、通常なら外部からの侵入は難しかったのかもしれませんが、修繕工事用の足場を利用してベランダに侵入されています。
この現場に限らずマンションの修繕工事は色々なところで行われています。
その足場を利用して、そのマンション、もしくは隣のマンションへの侵入が可能になる場合があり、注意が必要です。
無施錠でなくても窓ガラスを破壊して侵入されるなど被害に遭っていた可能性はありますが、無施錠のところばかり探すような泥棒に対しては効果があります。
最低限の防犯対策として、無施錠だけは避けるように心掛けましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年10月 6日 13:38)
コインランドリーの精算機 電動工具で破壊を試みるも失敗
コインランドリーの防犯カメラ映像。
上下黒の服を着た人物が、精算機の前に立った次の瞬間...。
電動工具を使い、精算機を破壊し始めた。
売上金を狙ったとみられる犯行。
事件は21日、愛知・豊橋市のコインランドリーで起きた。
21日午前3時45分ごろ、誰もいない店内に目出し帽をかぶり、上下黒の服を着た人物が現れる。
そして、持っていたバールのようなものを使い、精算機をこじ開け始める。
そこに、仲間とみられる白っぽい作業着姿の人物が現れ、何かを渡す。
手渡したのは、金属の切断などに使われる「ディスクグラインダー」と呼ばれる電動工具とみられる。
そして...
中の現金を狙っているのか、現金投入口付近を切断し始めた。
店内には、ごう音が響き、大量の火花が散っている。
しばらくすると、電動工具でつけた切れ目にバールのようなものを差し込み、力任せに壊そうとする。
しかし、このあと事態が一変する。
何かに気づいた作業着の人物が、叫びながら外へ。
黒い服の人物は残って破壊を続けるが、2人組は、通行人に犯行を目撃されたため、何も取らず去っていった。
被害に遭った店舗を取材すると、精算機の現金投入口付近に、2人組によってつけられた破壊の跡がくっきりと残っていた。
店のオーナーは、被害について、「ここを外して中からお金を取ろうと思ったんだろうけど...。おそらく全部買い換える形になると思う。(金額は)300万円くらいの機械になります。なんでわざわざこんなことするのかな、悲しくなりますね。許せないです」と説明する。
警察は、窃盗未遂事件として、2人組の行方を追っている。
<5/23(火) 19:17配信 FNNプライムオンライン(フジテレビ系)より>
現金の盗難被害、被害金額を抑えるために、出来るだけ現地に現金を置かないという対策は簡単に行うことができます。
泥棒からしても盗む現金がなければ盗みようがありません。
そのためにもキャッシュレス化は効果的な対策の一つです。
個人的な意見ですが、
PayPayなどのキャッシュレス決済を利用したことはありますし、便利なことは分かっているのですが、こまめなチャージが面倒に感じます。
銀行口座との連携もできるようですが、その場合使いすぎてしまうことも心配で、なかなか現金から全て切り替えるということには至っていません。
若い世代にとっては、スマホもキャッシュレス決済も物心ついた時から存在しており、使うことは当たり前になっているでしょう。
今後、若い世代が中心となれば、今よりキャッシュレス化は広く浸透することでしょう。
逆に現金しか使えないところは、今後取り残されてしまい、潜在顧客を失う恐れがあります。(AirペイのCM「じゃあいいですぅ」のように)
また、今回の窃盗事件のように現金は盗まれなくても精算機が壊されることによって、機械の修理代、交換費用が掛かることもあり得ます。(300万円の機械が壊されていますから、現金を盗まれた方が安く済んだかもしれません)
機械が購入したものであれば、保険に入っていなければ被害者の自己負担になりますし、リース物件ならリース会社が入っている保険で直すことができるかもしれません。
盗難被害だけでなく、破損被害も想定した上での対策が必要になります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年8月 4日 09:42)