今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
おなかが空いたので・・・ 焼き肉店から牛肉25キロ盗む
焼き肉店に侵入して食材の肉などを盗んだとして、兵庫県警姫路署は9日、建造物侵入と窃盗の容疑で、姫路市書写の無職の男(32)=別の窃盗罪で起訴=を再逮捕しました。
同署によると、「おなかが空いていたので盗んでしまった」などと容疑を認めているという。
再逮捕容疑は、平成24年12月11日午後8時ごろ、同市書写の焼き肉店に窓ガラスを割って侵入し、食材の牛肉25キロや調味料、インスタントラーメンなど計約6万円相当を盗んだとしています。
<産経新聞1月10日(木)15時0分配信より>
おなかが空いたので牛肉を盗むという手口ですが、凶悪犯罪や高額窃盗事件などが多発している中でみると、ほっとすると言いますか、妙に和んでしまいます。
ただ、この事件の被害者の方からすれば、店舗の窓ガラスが壊され、勝手に侵入され、大切な商品が盗まれるという被害に遭っており、犯人はただの憎き存在でしかないでしょう。
このような動機に基づく窃盗事件は稀です。
ほとんどの犯人がもっと欲深く、手口は大胆で、もっと荒々しく行われます。
被害者がどう感じるか、被害に遭ってどのような状態に陥るか、などは全く考えません。
自分の利益がどれだけ増えるか、自分が捕まる確率がどれだけ減るかという、自分が物差しの基準なのは間違いないでしょう。
人の物を盗もうと考える時点で、一般の人より自己中心的な人間でしょう。
犯罪被害に遭うというのは、不運で理不尽、そして無慈悲なものです。
もし寝ている間に泥棒に侵入され、凶器で脅され、縛られるという被害に遭ったとします。
おそらく犯人が捕まったとしても、被害者は夜な夜な悪夢にうなされ、そしてまた被害に遭うのではと恐れるのではないでしょうか。
トラウマというものを抱えて生きていくことになります。
たかが犯罪、と犯罪を甘く考えている人は少ないでしょうが、実際に被害に遭うと遭わないでは大きな違いがあります。
そのような万が一の事態を招かない為にも日頃から注意し、意識し、そして具体的な対策を講じることが必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年1月10日 18:57)
新規オープン量販店を狙いパソコン盗難
新規オープン前後の家電量販店からパソコン(PC)5台を盗んだとして、警視庁池袋署は15日までに、窃盗容疑で、北海道伊達市大滝区北湯沢温泉町、派遣社員の女(26)を逮捕しました。
同署によると、容疑を認め、「金を得るためにやった」と供述。
以前同じ量販店の別の店舗で働いていたことがあるといい、人の出入りが多く警備態勢の甘いオープン前後を狙ったとみられます。
2009年以降、PCなどの電化製品約150点を買い取り業者に持ち込んで約600万円を得たといい、同署が関連を調べています。
<時事通信11月15日(木)17時55分配信より>
泥棒の新たな手口でしょうか。
人の出入りが多く、警備体制の甘いオープン前後の店舗を狙うという手口です。
オープン前であれば、現金を保管していることはないでしょうが、売り物である商品は事前に陳列します。
その商品を狙っての犯行です。
建物の工事業者、電気や水道、ガスの業者、電話やパソコンの設定業者など、関係者・業者だけでも相当の人が出入りします。
誰が誰かを完全に把握している人はほとんどいないでしょう。
それに紛れての犯行が可能ということです。
約3年間で150点の電化製品を盗み、買い取り業者に売っていたということですから、誰も気付かず、犯行を継続することができたのでしょう。
26歳の女というところも、怪しまれずに犯行を継続することができたポイントかもしれません。
典型的な泥棒というのは、昔の話で、今は誰が犯罪者なのか区別するのが難しい時代です。
あの人がそんな犯罪をするなんて・・・、身近な人が犯罪者だったとしても、それほど驚かないような気がします。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年11月16日 17:52)
東京 ファミレスチェーン店4店に侵入窃盗被害 同一犯か?
18日午前2時5分ごろ、三鷹市牟礼4のファミリーレストラン「味の民芸三鷹牟礼店」に「何者かが侵入した」と警備会社から110番がありました。
三鷹署員が駆けつけると、従業員出入り口のドアと事務室の金庫がバールのようなものでこじ開けられ、現金約47万円が盗まれていたという。
同チェーンを経営する「味の民芸フードサービス」(立川市)によると、17~18日未明に葛飾奥戸店(葛飾区奥戸7)や北浦和店(さいたま市)、流山店(千葉県流山市)でも同様の手口の被害が相次いだという。
警視庁などが同一犯による連続窃盗事件の可能性があるとみて捜査しています。〔都内版〕
<毎日新聞9月19日(水)12時24分配信より>
侵入窃盗事件が発生した際、自分とは関係ない、人事とは考えない方がよいでしょう。
例えば、家の近く、勤め先の近くで泥棒に入られたというニュースがあったとします。
犯人が捕まっていなければ、次に狙われるのは我が家かもしれない、うちの会社は大丈夫だろうかと考えるべきです。
今回の事件も、同じチェーン店を狙った同一犯による連続窃盗事件と見られています。
このチェーン店の同系列店は言うまでもなく、犯行現場近くの店舗や同業種は警戒が必要です。
日頃から、用心し過ぎかもしれないというぐらいの防犯意識がちょうどよいかもしれません。
自分が住んでいる家、会社、店舗がどういう状態かを知っておかなければなりません。
ここから侵入されそうだ、ここが狙われそうだ、これは泥棒に利用されそうだ、などチェックしていみるのがよいでしょう。
おのずと自分の弱点が分かってきます。
そこを直す、改善する、無くす、強化することが防犯対策となります。
また、いざ被害に遭ってしまっても、もしくは遭いそうになったとしても動揺を抑えることにつながります。
予期しない、予測しない犯罪被害に遭うとパニックになります。
想定していなかった被害内容に驚き、なぜ自分だけが被害に遭ったのか、事前に対策をしておけば狙われなかったのに、という後悔をしなくて済みます。
犯罪を身近な問題、自分や家族が巻き込まれる可能性、危険性が充分にあると考えておくことです。
そうすれば、何かしなければという気になるでしょう。
防犯対策の第一歩です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年9月20日 11:45)
配送業者のトラックから貴金属750万円分盗まれる
4日午後3時40分ごろ、横浜市中区元町3丁目の路上で、駐車中の配送業者の軽トラックから配達物だった貴金属9点(750万円相当)などが盗まれたと、運転手男性(57)から110番通報がありました。
加賀町署で窃盗事件として調べています。
同署によると、運転席の窓ガラスと、後部荷台の窓ガラスが割られ、助手席足元に置いていた運転手私物のセカンドバッグ(現金約5万3千円在中)と、荷台に積んでいた配達物の腕時計や指輪入りの紙袋がなくなっていました。
男性は駐車後にドアをロックし、配達先に向かいました。
約5分後に車に戻り、盗まれていることに気付いたという。
<カナロコ 9月5日(水)0時0分配信より>
物が盗まれるのは、家や事務所、店舗に限ったことではありません。
自動車という場所でも盗難が発生する可能性があります。
自動車自体が窃盗の対象となることもありますし、自動車内保管の現金や商品などが狙われる可能性があります。
特に一時的という理由で、財布やかばんをそのままに車を離れる人も多いと思います。
その時を狙う泥棒が増えてきたという事件です。
配送業者が配達中のほんの数分間を狙う手口も出てきていますから、警戒とその対応策が必要です。
自動車ごと盗まれる可能性もありますから、対策はその点も考えなければなりません。
お客様の荷物を一時的に預かる配送業者は、その対策を真剣に考えなければならないでしょう。
単に物が盗まれたでは済みません。
お客様の信用を失う可能性、個人情報の流出やトラブルの元になりかねません。
自分の所有物が盗まれても、他人には関係ありません。
本人がそれで良いと考えればそれで済みますし、対策を行うかどうかも自由ですし、自己責任の話です。
他人の所有物となると話は変わってきます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年9月 6日 09:18)
京都 ネットカフェのトイレで財布盗まれる
インターネットカフェで財布を盗んだとして、中京署は30日、窃盗の疑いで、自称大阪市中央区千日前の無職の男(50)を逮捕しました。
同署によると「その場にあったのでついやってしまった」と容疑を認めています。
逮捕容疑は同日午前4時半ごろ、京都市中京区のインターネットカフェで、男性会社員(35)がトイレに置き忘れた現金約1万7千円入りの財布を盗んだとしています。
<産経新聞8月31日(金)7時55分配信より>
インターネットカフェは犯罪が発生する可能性が高いと言われています。
窃盗・暴行・わいせつ・不正な取引(薬物)など、他人に関与しない場所柄、身分を明らかにしなくてもよい、暗闇に乗じてなど、の理由により犯行が行われる可能性があります。
店員が1人1人監視する訳にはいきません。
インターネットを楽しむ人、音楽を楽しむ人、読書を楽しむ人、仮眠をとる人など利用目的は様々ですが、皆1人で楽な気持ちになりたい、気を使いたくないというのは共通しているでしょう。
あまり重々しい警備、警戒体制だと、逆に利用しにくいという人もいるでしょう。
あまり目立たないけれども、しっかりと監視してくれる、防犯カメラによる監視・身守りが最適ではないでしょうか。
ただ、必ず死角が生じますので複数台のカメラが必要ですし、照明があたらないところや暗いところもしっかりと映せる機能を持ったカメラでないと、充分な効果を発揮することができません。
防犯カメラの設置は、カメラの機能、設置場所、取付の角度、映像の記録・保管・管理など様々な点を考えて上での設置が必要となります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年8月31日 12:00)
大阪 電動工具目当ての車上狙い急増
大阪府内で今年上半期(1~6月)、工事用のトラックなどから工具類ばかりを盗む車上狙いが多発し、昨年同期と比べて6割も増加していることが16日、大阪府警への取材で分かりました。
この結果、車上狙い全体の数を押し上げ、全国ワーストワンを独走する状態に陥っているという。
府警幹部は「東日本大震災の復興工事で、電動工具を中心に需要が高まっているうえ、車内に無造作に置かれているため、盗みやすいのが増加の背景にあるようだ」と分析しています。
上半期の府内の犯罪情勢によると、ひったくりや自転車盗などの街頭犯罪が、前年同期比で減少する中、車上狙いは7460件で8・1%増加。
平成23年にワーストワンだった愛知に1900件の差をつけてワーストワンとなっています。
中でも、工事用車両に積まれている電動ドリルや電動カンナなどの工具類を狙った犯行が、前年同期比で約60%も多い約1900件に上り、車上狙い全体の4分の1を占めています。
建設労働者が多く集まる大阪市西成区を管轄する大阪府警西成署によると、昨年末ごろから被害が目立つようになったという。
上半期の車上狙いは約100件と減少したものの、工具狙いが占める割合は、昨年の約15%から40%と大幅にアップ。
被害額は数万円程度が中心ですが、数十万円に上るケースもあります。
捜査関係者によると、西成区内の露店では、電動工具類が中古市場価格の半値以下で売られていることもあるといい、府警は、盗品が含まれている可能性もあるとみて、露店に対する取り締まりも強化する方針です。
■ 高い需要高額取引
大阪府内で中古工具を扱っている業者によると、工具の中でも電動のものは需要が高く、中古でも高値がつきます。
買い取り価格は数千~数万円が中心で、発電機などの高額な品物なら、10万円を超えて取引されることもあるという。
大阪府警西成署が7月、車から工具を盗んだ窃盗容疑で逮捕した無職の男(63)は「昨年5月から100回以上工具を盗んで換金した」と供述。
未明から明け方にかけて自転車で西成区内や周辺を物色し、トラックの荷台から工具を盗む手口で犯行を重ねていました。
工具類は、盗んだその足で、未明から開店している中古品買い取り業者に持ち込んで転売し、1回につき数千円を得ていました。
捜査関係者は「被害に遭う車両は、荷台を幌(ほろ)で覆っているだけのことが多い。1回に盗むのは数個なので、持ち主が犯行に気付かない場合もある」と指摘します。
工具類が盗まれる車上狙いは、全国的に増加傾向にあります。
ある中古業者は盗品の電動工具を持ち込まれた経験があるといい、「同じような話は業界内でもよく聞く」と話します。
この業者は対策として、買い取りを求める客に免許証のコピー提出を要請。
さらに、建築作業用と電気工事用などの用途の異なる工具が一度に持ち込まれた場合は、盗品である可能性が高いとして買い取りを拒否しているという。
<産経新聞8月16日(木)15時12分配信より>
東日本大震災後、それを復興するための工事が各地で行われます。
すると、それに付随するようにその工事に関連した窃盗事件が頻発するようになるのは必然です。
震災復興特需があると、そこを狙って犯罪者も動き出します。
盗んだ工具類は、一回数千円~数万円という買取価格ですが、100回以上犯行を繰り返したという男の犯行が紹介されています。
車内に無造作に置かれているため盗みやすい点、持ち主が盗まれても気付かない点、被害額が少ない点(被害届を出さない)、転売しやすい点などが犯行が増加した要因でしょうか。
防犯対策は難しいと感じる人も多いかもしれません。
しかし、防犯に詳しくない人が見ても、これは危ない、このまま放置するのは大丈夫なのか、と感じることは多々あると思います。
例えば、今回の記事でも紹介されていますが、トラックの荷台を幌(ほろ)で覆っているだけの状態というのは、それを取ると、非常に無防備な状態になってしまいます。
こんなもの誰も盗まないだろうという油断、根拠のない自信を持つことは危険です。
転売する方法(リサイクルショップやネットオークション、個人売買など)が増えましたし、用途(分解、再加工、外国へ密輸など)も様々です。
もし自分が泥棒だとしたら、という目で見てみることをお勧めします。
その上で、自分だったらここを狙う、こうすればうまくいくなど、色々な点に気付くのではないでしょうか。
その気付いた点というのが弱点ですから、それを直す、改善することで、泥棒が嫌がる、狙いにくい環境へと変化していきます。
それが防犯対策の第一歩です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年8月21日 14:19)
バス運転手 民家に侵入700件、被害総額1500万円
窓ガラスを熱して破る「焼き破り」と呼ばれる手法で民家に侵入したとして、愛知県警守山署などは2日、名古屋市守山区小幡中3、名鉄バス社員で同市営バス運転手の男(44)を住居侵入の疑いで現行犯逮捕しました。
男は、同様の手口で侵入を繰り返し、約4年前から同区や周辺で約700件の盗みを繰り返したと供述。
県警は、被害総額が約1500万円に上るとみて裏付けを進めます。
逮捕容疑は2日午前3時半ごろ、守山区の男性会社員(57)の自宅に侵入したとされます。
現金約1万5000円がなくなっていたといい、県警は窃盗容疑でも追及します。
名鉄バスによると、男は08年入社。
同社が名古屋市交通局から業務委託されている市営バス大森営業所(同区)に勤務し、市バスを運転していました。
<毎日新聞8月3日(金)2時9分配信より>
一般住宅で泥棒に最も狙われるのが窓ガラスです。
一般的には、扉と窓のどちらかが侵入箇所となりますが、ピッキング対策が進み、こじ開けにくい鍵や補助錠が設置され、扉より窓ガラスの方がより短時間で簡単に侵入できる、と考える泥棒が増えたのかもしれません。
その割には窓ガラスを守るための対策が進んだとは言えません。
今回の泥棒も焼き破りという手口で、4年間に700件もの犯行に成功したと見られています。
今回逮捕された事件では、男性宅に夜中の午前3時半ごろ侵入しています。
おそらく他の事件でも、住民の就寝中を狙った大胆な手口で盗みを繰り返していたのでしょう。
盗みも恐ろしいですが、最も恐ろしいのは侵入後、家人と鉢合わせすることです。
窓ガラスを焼き破るための道具は充分凶器にもなるでしょうから、緊張状態の泥棒が口封じの為に襲ってくるということも考えられます。
今回の泥棒がそのようなことなく捕まったのは不幸中の幸いでしょうか。
とは言え、700件1500万円もの被害を与えているのは事実ですし、このような泥棒は全国で暗躍していると思われます。
まず自分が狙われないための対策を行うことが必要です。
窓ガラスの開閉を検知するセンサー、室内の侵入者を検知するセンサーなどが有効だと思われます。
一般住宅で予算的にも余裕があれば防犯カメラを設置すればより効果的でしょう。
泥棒も防犯カメラがついているところをあえて狙うことはないでしょう。
それが犯行の抑止力です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年8月 6日 10:06)
埼玉 飲食店連続窃盗 半径5キロ以内8件被害
埼玉県川越市の周辺で、飲食店ばかり少なくとも8軒で現金などが盗まれる事件が相次ぎました。
午前4時ごろ、川越市的場の寿司チェーン店で、裏口のドアがバールのようなもので壊され、店の中にあった金庫が盗まれているのが見つかりました。
金庫に現金は入っていませんでした。
また、同じ頃、およそ4キロほど離れた市内のファミリーレストランでも店の窓ガラスが割られ、通用口のドアがこじ開けられているのが見つかりました。
このほかにも、隣接するふじみ野市の寿司店で現金9000円が盗まれたほか、狭山市内の飲食店でも同じような手口で物色された跡があり、半径5キロほどの範囲で少なくともあわせて8件の被害が見つかったということです。
警察は、連続窃盗事件の可能性があるとみて捜査しています。
<TBS系(JNN)6月24日(日)18時48分配信より>
早朝に半径5キロ以内で8件の侵入窃盗事件が発生しました。
飲食店ばかりが狙われていますが、
ある寿司店での盗難の被害は現金9000円ということですから、犯人としても手間が掛かった割には成果がなかったと、がっくりきていることでしょう。
これだけで家に帰る訳にはいかないと、別の飲食店への犯行を企んだという可能性も考えられます。
1店で大きな成果(多額の現金や高額商品)を得ることができれば、それに満足するのが普通でしょう。
そこでまた別のところへと欲張ると身の破滅を引き寄せます。
ベテランの単独犯ほど、細く長く犯行を行えるようにと考えます。
欲張らずその日の成果に満足して、また別の日、別の場所での犯行に期待するのでしょう。
そう考えると今回の泥棒は焦り過ぎのような気がします。
飲食店8件ですから、いずれも何らかの警備システムが設置されているでしょう。(設置されていないところの方が珍しいと思われます)
防犯カメラにも映像が記録されているでしょうから、相応のリスクがあります。
普通はそんな危険性は犯しません。
まずターゲットなる場所を選びます。
事前に下見を行い、綿密に計画を立てます。
防犯カメラがあるかどうか、セキュリティシステムが設置されているか、警備員が常住しているか、扉や窓はこじ開けにくいか、人通りが激しいか、従業員は常時何人以上いるか、無人の時間帯はあるか、もうかっていそうか、現金は金庫に保管かなど(想像になりますが、定期的に金融機関に預けているかどうかは分かりそうです)
どこが弱く、どこが強いかを判断します。
そして最も弱い、つまり侵入しやすい先を選ぶのです。
この泥棒に選ばれるという不名誉で、危険な状況に陥ると、高確率で何らかの被害を被ってしまいます。
扉・窓・鍵・壁・へい・シャッターなどが破壊される。
室内が荒らされ、汚され、盗まれなくても物が壊される。
現金や宝石・貴金属類、テレビやパソコンなど換金できそうな金品が盗まれる。
仮に窃盗被害が未遂に終わっても、何かが壊されるという被害は100%に近い確率で発生すると考えてもよいでしょう。
そうならないために、ターゲットに選ばれないように行なうのが事前の防犯対策です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年6月25日 11:45)
泥棒看護師 入院患者の鍵盗み自宅に侵入
病室で入院患者宅の鍵を盗み空き巣に入ったとして、神戸北署は11日、住居侵入と窃盗の疑いで、神戸市北区八多町中の看護師の女(34)=有印私文書偽造・同行使罪で起訴=を再逮捕しました。
容疑を認めているという。
女が以前勤務していた別の病院の患者をめぐっても同様の空き巣被害が約20件確認されており、同署は女が関与した可能性があるとみて捜査しています。
再逮捕容疑は5月10日、勤務先の宝塚市内の病院で、入院中の女性患者(79)の病室から女性宅の鍵を盗み、12日に女性宅に侵入。
指輪5点(計250万円相当)と現金約10万円を盗んだとしています。
女は乳がん手術で入院したとの偽造診断書を作成したなどとして、5月15日に逮捕されていました。
<産経新聞6月12日(火)7時55分配信より>
新たな犯罪手口ではないでしょうか。
入院患者宅の鍵を盗み、患者が不在の中、鍵を使って堂々と侵入する。
窓や扉を壊す必要もありませんし、鍵を使っての犯行なので、仮に警察が捜査した場合でも、別の家人の犯行を装うこともでき、捜査を混乱させることができます。
まさか入院中の病院で鍵が盗まれ、それを使っての犯行とは考えないでしょう。
介護福祉の訪問員等が、訪問先で金品を盗むという事件はよく目にします。
これはすぐには犯行として発覚しない可能性はありますが、後に家族や弁護士等お金を管理する人が見れば、不正な引き出し等かどうかは分かってしまうことです。
今回の手口はさらに巧妙ですから、今後流行する恐れもあるのではないでしょうか。
犯罪者は犯行の成功は当然ですが、さらに自分がより捕まりにくい手口を求めます。
完全犯罪、これを積み重ねていき、好きな時に好きなだけ自分の利益を得られることが犯罪者の理想なのではないでしょうか。
これを簡単に許してはいけません。
阻止するためには、犯罪者が気持ち良く犯行を行なわせない環境にしなければなりません。
それが侵入警戒センサーや防犯カメラ設置などの防犯対策の導入です。
他と比べて、ここは犯行が難しい、誰かに見つかる、あとでばれそうだと感じると、別のところに移ります。
犯罪者のそのような特色を活かして対策を講じるべきです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年6月14日 09:47)
泥棒から何度もメッセージ「勉強しろ、ナンパするなよ、また来る」
2012年5月17日、中安在線によると、安徽省阜陽市の学生下宿にこのほど泥棒が侵入。
被害に遭った男子学生が「もう来ないで!」と泥棒あてにメモを書いたところ、再度盗みに入った泥棒も被害者にメモを書き残していました。
阜陽師範学院近くの下宿に住む学生たちは7日夜、それぞれの部屋に泥棒の侵入した形跡があるのを発見。
盗まれていたのはいずれも食料品が主で、犯人が盗んだ大量の卵を目玉焼きにして食べた痕跡がありました。
この下宿に住む男性は次の日、泥棒あてに「お金はないから、もう来ないで!」と書いたメモを残して外出しました。
男性が夜帰宅すると、部屋にあった食べ物はすべて盗まれ、卵4個と麺が食べられており、かわりに泥棒が残したと思われるメモが数枚ありました。
そこには「食べたものや盗んだものはきっと返す。仕事を見つけたら1カ月後にまた来る」「110番に通報するな。俺はきっと来るから」「また来るよ。盗みにではなく、あんたに20元(約260円)渡すために。それまでしっかり勉強しろよ。ナンパなんかするなよ」と書いてありました。
驚いたことに泥棒は翌日も男性の部屋に侵入。
またもや「俺はちゃんと勉強しなかった」「お金があったら、あんたにあげるよ」「ナンパするなよ」といった内容のメモが残っていました。
そこで男性は部屋の鍵を替え、他の学生とともに事件を大家に連絡。
12日午後、男性の部屋に侵入しようとしていた不審な男を大家が目撃しました。
これを警察に通報したため、男はただちに逮捕されました。
男は阜陽市臨泉県に住む20歳。
アルバイトを辞めて家でゴロゴロしていた男は、1カ月前に500元(約6500円)を持って阜陽市にやってきました。
まもなく所持金を使い果たし、金が欲しくて犯行に及んだということですが、「なぜ再び男性の部屋に侵入しようとしたのか?」との警察の質問には、「またメモを残すためだった」と話しています。
<Record China 5月19日(土)8時17分配信より>
ある種のストーカー行為でしょうか?
学生宅に侵入し、現金や食料品を盗み逃走。
被害に遭った学生が、お金がないからもう来ないでとメッセージを残したところ、また来ると泥棒もさらにメッセージを残しました。
気味が悪いと思ったのか、学生が部屋の鍵を替えたところ、さらに泥棒が侵入しようとしていたところ、ようやく逮捕されました。
泥棒からみて、被害者の男性はほぼ同年代。
何か通じるものを感じたのでしょうか。
迷惑なのは被害者の方です。
家に侵入され、金品を盗まれ、食料品を勝手に食べられ、あげくの果てに、「俺は勉強しなかった、勉強しろ」「ナンパするなよ」「通報するな」など勝手なメッセージを残されたのですから、訳が分かりません。
相手が泥棒でなければ、良い友達になれたかもしれませんが・・・。
家に侵入されるのは不快なものです。
誰にも見られてない、聞かれてないという思いで、ホッと一息つくことができる絶対的な自分だけの空間です。
そこに土足で踏み込まれ、また来るなどどメッセージを残されれば、安心して過ごせません。
泥棒に限らず、ストーカーなど外部からの侵入者を簡単に許してはいけません。
自宅はどうでしょうか?
外部からの侵入者にとって、侵入への障害となるものは、扉や窓だけではありませんか?
他に侵入を妨げるものがないと、それは非常に侵入されやすい場所ということになります。
その扉や窓が突破されれば、簡単に侵入されてしまう、それは非常に危険です。
常に建物内に人がいる(無人になる時間帯が無い)、凶暴な番犬何匹もいる、など防犯システムや防犯カメラに頼らなくなくても、泥棒が嫌がる環境というのもあります。
しかし、普通は外出して家の中が無人になることもあるでしょうし、外に犬を飼っているとは限りません。(室内犬であったり、番犬にはならないおとなしい犬だったり)
何か泥棒が嫌がる対策をしておかなければ、万が一の侵入を防ぐ手段がないということになります。
自宅の防犯状況をチェックしてみてはいかがでしょうか。
無料防犯診断(一戸建て編)
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年5月22日 18:30)