今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「ガス点検」装った窃盗相次ぐ。
「ガス点検」を装った窃盗事件が札幌で相次いでおり注意が必要です。
●札幌市東区でガスの点検を装った窃盗事件が相次いで発生し、札幌東署が注意を呼び掛けている。
同署によると、16日午前10〜11時、同区内の女性(81)宅に男が「ガスの点検に来ました」と訪問し、5分ほど室内を見た後、出て行った。その後、居間に置いてあった手提げかばんから現金約2万円入りの財布がなくなっていることが分かり、女性が110番した。また、同日午後2時ごろにも別の女性(81)が同様の手口で現金約4万円入りの財布を盗まれた。
2件とも男は1人で、社員証は付けていなかったという。
同署は同一人物の犯行の可能性が高いと見て、窃盗容疑で捜査している。
(12月18日毎日新聞より引用)
ガスや電気、水道の点検を装い、家の中に入りこみ、家人が目を話した隙に家の中のカバンや財布、現金を盗むという手口での窃盗が全国で相次いでいます。
今回の札幌は一人で社員証も付けていませんでしたが、二人組みで来て、1名が家人と外にある機器の確認に同行している隙にもう一人が家の中を物色するという手口が多いようです。
社員証も偽造し、それらしいユニフォームで来る場合もあり、なかなか本当の点検なのか偽者なのか見分けるのは難しいと思われます。
こうした点検を装った泥棒は、特にお年寄りの家を狙っています。
防犯対策としては、
● 一人の時に家の中に上げない。
● 名乗った会社に連絡すると伝える。電話番号を調べ電話してみる。
● 社員証を確認する。但し偽造している場合もあるため注意する。
といった方法があると思われます。
又、一人暮らしのお年寄りが周囲にいる場合にはこうした事例を話すと共に、気をつけてあげてください。
投稿者: スタッフ (2009年12月22日 09:40)
鯛生金山金貨盗難。警備会社のシステム設置も異常に気付かず。防犯体制見直し。
大分の日田市中津江村の観光施設「地底博物館 鯛生金山」で金貨が盗まれる被害が発生しました。ここは06年にも侵入窃盗被害があり警備会社のシステムや防犯カメラを設置していました。
盗難ベル鳴動していたにも係わらず異常発生に気付かなかったため、防犯体制の見直しを進めるとのことです。
●06年事件後再び
再び金貨などの盗難に見舞われた日田市中津江村の観光施設「地底博物館 鯛生金山」。
06年2月に起きた純金製の鯛盗難事件を教訓として警備会社との契約や防犯システム導入で万全だったはずだが、所長(55)は「なぜ?」と首をひねる。警備態勢の見直しを進める方針。
所長はいつもの午前7時ごろ出勤。警備会社から派遣されている警備員から「午前1時前に異常発報(防犯ベルが鳴ること)があった。(金貨などが置いてある)資料館を外からのぞき込んだが異常は見当たらなかった」と報告を受けた。
異常発報は、鳥や獣の接触などにより頻繁に起きるため、気にしなかったという。
ところが午前9時ごろ、資料館担当職員が「出入り口のドア2カ所のガラスが割られている」と連絡があり、クルーガーランド金貨など12枚入りガラスケースが割られ、なくなっていた。「一部は床に転がっていた」という。盗まれた金貨8枚は84年展示用に購入し、当時の価格としては約60万円で、時価はさらに上がっている。
また、追跡などを妨げるためか、管理棟裏に停めてあった施設の車5台と警備員のマイカー1台が刃物ようのものでパンクさせられてあった。
06年の盗難事件後、坑内外や資料館、土産売り場、事務所などに赤外線や感熱のセンサー、防犯ビデオを取り付けるなど防犯態勢を強化。警備員も毎夜泊まり込んでいる。
所長は「防犯システムや態勢のどこに落とし穴があったが、警備会社へも含めてきちっと確認したい」と話す。警備会社の大分本社は「担当者が不在で、現場の状況が分からないので、現状ではコメントできない」としている。
(12月17日 毎日新聞より引用)
どんな警備システムを設置しているのかは不明ですが、「防犯ベルが鳴って資料館を外からのぞき込んだが異常は見当たらなかった」と報告しているようですが、何故、中を巡回しなかったのか、又その後に侵入されたのであれば、本来再度防犯ベルが鳴るはずで、もう一度ベルが鳴ったのかなど疑問に感じます。
防犯カメラが設置されているのであれば映像が残っていると思われます。
自動車のタイヤまでパンクさせているためかなり用意周到な犯人であることが推測されます。
こうした用意周到な窃盗団に対しては、警備システム・防犯カメラシステムを連動させ、侵入検知センサーが働いた時点で防犯カメラの映像を管理者の携帯電話に送信させる、といった防犯対策を併用することをお勧めします。
投稿者: スタッフ (2009年12月17日 17:29)
ネットカフェで犯罪多発。
ネットカフェで犯罪が多発しています。
インターネットカフェで就寝中の利用客の財布などを盗んだとして、元「ジャニーズJr.」の18歳と17歳の無職少年が逮捕されました。
2人は容疑を認め、「こっそり盗み出すスリルがたまらなかった。10月から都内や埼玉県内で約20件の窃盗をやり、約50万円近くを盗んだ」と話しているようです。
逮捕容疑は、10月20日午後11時50分ごろ、東京都千代田区鍛冶町のネットカフェで、寝ていた男性会社員(24)=川崎市=の現金約1万5千円入りの財布など計8点を盗んだなどとしています。
(12月11日 産経新聞より引用)
ネットカフェにはいろいろな人が来店するようで、中にはそこで寝泊まりする「ネットカフェ難民」と呼ばれる人もいるようです。
そうしたネットカフェで犯罪が多発しているようです。
●ネットカフェ犯罪多発...目立つ「本人確認なしの店」
東京都内のインターネットカフェで今年1〜8月に起きた犯罪のうち、7割以上が、入店時に利用客の本人確認を実施していない店舗で発生していたことが警視庁の調査でわかった。
都内では本人確認をしている店舗が4割弱にとどまることも判明。警視庁は、ネットカフェの匿名性が犯罪を誘発しているとして、17日、大学教授らによる有識者懇談会を発足させ、入店する度に身分証の提示を求めるなど本人確認の義務化も含め対策を検討する。
警視庁、義務化も検討
同庁によると、都内のネットカフェは8月末時点で561店。入店時に免許証など身分証の提示を求めている店は38%(214店)で、残りのほとんどは本人確認をしていなかった。
一方、今年1〜8月にネットカフェで起きた679件の刑法犯を分析したところ、最も多かったのは置き引きなどの窃盗579件で、詐欺67件、強盗7件と続き、全体の74%にあたる505件が本人確認をしない店で発生していた。
2006年頃からはネットカフェのパソコンを悪用した不正アクセス事件や薬物密売も急増している。
密室性を悪用した置き引き、強姦(ごうかん)も多発し、振り込め詐欺グループが現金の引き出し役の待機場所にしたり、家出少女がパソコンで売春の相手を探したりしていたケースもあった。
警視庁は07年以降、写真付き身分証による確認や、パソコンの利用記録の保存などを数回にわたり業界に要請してきたが、店側の自主性に任されているのが実情。
1年前の調査時点に比べ、確認の実施は40・6%から38・1%、パソコンの利用記録の保存は24・6%から13・9%へと減少している。確認を実施したものの、客からの評判が悪いため、やめた店もあるという。
(2009年10月17日 読売新聞より引用)
平成21年上半期で インターネットカフェ・まんが喫茶で刑法犯は1972件発生しています。
平成20年までは資料の中に区分がなかったので最近目立ってきているということではないかと推測します。
内訳として、強盗8件、放火1件、強姦1件、暴行12件、恐喝1件、窃盗1520件(内侵入窃盗22件、乗り物盗42件)となっています。
つまり窃盗で侵入窃盗、乗り物盗以外の置き引きなどが非常に多く発生していることがわかります。
ちょっと気になるのが「放火」です。
ああした密室で放火されると大惨事になるということはカラオケボックスの放火被害を例にするまでもなく想像がつきます。
こうした被害が多発していることを考え、防犯カメラなどの導入も身元確認以外に行うことが必要だと考えます。
投稿者: スタッフ (2009年12月11日 17:38)
年末に向けて 窃盗多発。
年末というと何故か日本では「年末防犯」といった特集が組まれます。
今週月曜日の「おはよう朝日」のテレビ番組<年末年始の住宅防犯対策>で、
「見える自主機械警備システム」と「自主機械警備システムNEXT」等が
紹介されました。
何故年末に防犯特集をされるのか?
月別の侵入窃盗認知件数は警視庁が発表していました。
平成20年の結果では、10月が最も多く、11月、1月、12月、3月と続いています。
逆に少ないのは7月、6月、8月。
但し、年によって結構バラバラの傾向があるようで、年末にかけて多いとは簡単には言えません。
しかし、年越しを前に強盗、ひったくり、侵入窃盗など注意をするに越したことはありません。
●窃盗:民家土蔵で金塊など多額被害 滋賀・安土
滋賀県警近江八幡署は4日、同県安土町の無職女性(75)から「多額の現金や金塊などが盗まれた」と届け出があったと発表した。現金など計約2000万円相当がなくなっているといい、同署は多額窃盗事件として捜査している。
同署によると、女性宅の敷地内にある土蔵に保管していた現金約1800万円と金塊約600グラム(約210万円相当)、掛け軸や皿などの陶磁器(計約30万円相当)がなくなっていた。女性は独り暮らしで、今月1日から3日まで旅行で留守にしていたという。
(2009年12月4日毎日新聞 より引用)
●窃盗:ブランド品や時計、190万円盗難−−足利 /栃木
足利市朝倉町3のリサイクルショップに4日早朝、何者かが侵入し、ロレックスなどの高級腕時計やブランド品のバッグなど計8点(販売価格約190万8000円)を盗んで逃走した。足利署は窃盗事件として捜査している。
同署によると、同日午前4時ごろ、店からの警報を受けて市内の警備会社が110番。署員が約3分後に急行したところ、店舗入り口の金属製シャッターがバールのようなものでこじ開けられ、店内のショーケースが割られて商品が盗まれていた。同店は3日午後7時ごろ閉店し、その後無人だった。防犯カメラはないという。
(2009年12月5日毎日新聞より引用)
いずれも高額被害が発生してしまっています。
前者の女性は何も防犯システムなど導入していなかったのでしょうか?無人時の自宅に現金約1800万円と金塊約600グラム(約210万円相当)を置いたままであったというのは無防備としかいいようがありません。
リサイクルショップの場合は、警備会社のシステムを契約していましたが、短時間化している窃盗団の被害に遭ってしましました。おそらく警備会社と契約していることも下見の時点で調査済みで、何分で警備員が駆け付けるかを十二分に検討した上で侵入したのではないかと推測します。
今の窃盗団、特にこういう貴金属店やリサイクルショップなど高額な現金や商品を狙う窃盗団はストップウオッチで人の駆け付け時間を計算しながら数分、1分〜2分で犯行を終えるといいます。
従って、「どれだけ犯行をしにくくさせ、被害を最小に押さえるか」という視点で防犯対策を実施する必要があります。
やはり、その場で音による威嚇を実施するということは絶対条件です。警備会社のシステムの場合、音による威嚇が付いておらずフラッシュライトだけの場合もあるようですが、追加設置されることをお勧めします。できれば室内、室外に種類の違うタイプの音による威嚇機器を複数台設置してください。
又、出来る限りどこで鳴っているのかがわからないような位置に設置してください。
それとお勧めは「霧により視界を遮り、犯行を継続させない」威嚇方法です。
貴金属店や携帯電話ショップなどでは導入が進んできていますが、もっともっとそうしたシステムの導入が進むことを期待したいと思います。
投稿者: スタッフ (2009年12月 9日 09:29)
"犯罪道具"レンタル業者。売上5億円
●本人確認をせずに携帯電話を貸し出していたとして、神奈川県警組織犯罪分析課と加賀町署は26日、携帯電話不正利用防止法違反(匿名貸与営業の禁止)容疑で、東京都豊島区池袋の携帯電話レンタル会社「オーエスネット」を摘発し、社長(40)=練馬区=と従業員(23)=豊島区=の両容疑者を逮捕した。
同社は昨年、約5億円を売り上げており、県警は振り込め詐欺に使われるなど犯罪の温床になっている可能性が高いとみて、貸し出しの実態などを調べる。
県警によると、社長は容疑を認めており、従業員は「身分証の写しがあれば何でもいいと(社長に)言われたので、顔などは確認せずにやっていた」と供述している。
県警の調べでは、2人は昨年2月19日ごろ、本人確認をせずに携帯電話1台を有料で貸し出した疑いが持たれている。この携帯はヤミ金業者が債務者からの取り立てに使用していたという。
不正な方法で契約された携帯電話が振り込め詐欺やヤミ金などの犯罪に悪用されていることから、昨年12月に改正携帯電話不正利用防止法が施行され、携帯電話の契約時には本人確認が義務付けられるなど厳しくなった。
同社は保険証などの身分証は提示させてコピーを保管していたが、何度もコピーをしたような顔写真が不鮮明なものだった。県警が借り主として身分証のコピーがあった人に確認したところ、借りている人はおらず、身分証を盗まれた人やヤミ金で金を借りる際に提示した人などだった。
県警は、捜査当局に摘発されないために借り主の分からない携帯電話が犯罪に使われる道具として出回っているのを一掃しようと、10月から「匿名犯行ツール撲滅対策班」を設置し、摘発に力を入れていた。
(2009/11/27 イザ!より引用)
「犯罪道具」として携帯電話や銀行口座が悪用されています。
そして、携帯電話や銀行口座を犯罪に使用されていることを知りながら提供するアルバイトも横行しています。
組織として指令する側は顔を見せず、本当の名前をあきらかにしないまま分業化して犯罪を行っているのです。
携帯電話などで、犯罪をする側がどんな人間なのかがわからない、「見えない犯罪」が多発してきているのです。
振り込み詐欺の場合、「出し子」と呼ばれる通帳からお金を引き出す時だけが唯一顔が見える瞬間となります。
その時に防犯カメラで鮮明な画像をすることによって犯人逮捕につながっている例は多く発生しています。
振り込め詐欺などを予防するためには、日常の防犯啓蒙活動、銀行のATMで振り込みを思いとどませるための声かけと、引き出しを難しくさせるための管理強化、安易に犯罪道具となる携帯電話や口座を提供させない摘発強化などを併行して実施することが大切です。
投稿者: スタッフ (2009年12月 3日 12:28)
勤務先からカーナビ盗みオークションで8000万円
盗品をインターネットオークションで現金化する方法が窃盗犯に取られて、盗まれるモノが一変しました。
一口で言うと「何でも盗めば金になる」そんな時代になったのです。
●勤めていた会社から9万円相当のカーナビ1台を盗んだとして、兵庫県警東灘署は、カーナビ製造会社「富士通テン」の元社員男(35)を窃盗容疑で30日までに逮捕した。
同署によると、同容疑者がインターネットオークションで多数のカーナビを出品していたことに、サイバー担当の署員が気付き、発覚。自宅からカーナビ180台が見つかったほか、オークションでも約300台をさばいていた。2003年頃から窃盗を続けていたといい、預金口座には売り上げとみられる約8000万円の入金があった。
富士通テンによると、同容疑者は1992年に入社。クレーム品などの廃棄管理を担当しており、不良品をオークションに転用していたとみられる。同社では「勤務態度に問題はなかった」としているが、盗難については警察の報告があるまで把握していなかったという。同容疑者は、すでに懲戒解雇されている。
(12月1日 スポーツ報知より引用)
何百台もの商品を盗まれて気が付かない管理体制も非常に問題です。
クレーム品であったとしても、入庫出庫の管理は本来必要で、それが1台、2台ならいざ知らず数百台も自宅に持ち帰られていた事実を会社は真剣に受取り、きちんとした予防措置と管理体制を整えることが必要です。
ずさんな管理体制は、人の心に「犯罪を生む心」を芽生えさせてしまう可能性があります。
防犯環境を整えることでそうした心は芽生えにくくなります。
予防のためには、入出庫の管理を複数で実施すること、会社から出る時にはそうした商品が持ち出されていないか確認すること、週単位、月単位で在庫を別の組織の人間が確認すること。そうしたしくみを作ることで不正はなくなり、効率化されると思います。
又、一方で、入退出管理システムや防犯カメラシステムなどを連動させることで、より犯罪が起こりにくい環境を作ることが必要となっています。
投稿者: スタッフ (2009年12月 2日 10:10)
無施錠な家を求めて空き巣行脚。11県で100件。
空き巣を東海、近畿、北陸、中国地方11県で約100件実施していた男4名が逮捕されました。
●三重県警亀山署などは30日、住所不定、無職男(37)=別の窃盗罪で公判中=ら4人を窃盗容疑で逮捕したと発表した。
4人は08年夏ごろから東海、近畿、北陸、中国地方など11県で約100件の空き巣を繰り返し、被害は計約2600万円に上るとみられるという。
4人とも「生活費や遊ぶ金が欲しかった」と認めているという。
逮捕容疑は4月24日午前8時40分ごろ、岐阜県大垣市の男性会社員(60)方に侵入し、現金2000円と指輪など18点(約33万円相当)を盗んだ、などとしている。
男が、ほかの3人のうちの1人を引き連れて、無施錠の民家を見つけて侵入、現金や貴金属を盗んだらしい。
(12月1日 毎日新聞より引用)
「無施錠」施錠をしない窓や扉からの侵入というのは、防犯意識の高い方からすると「信じられない」となるでしょうが、今年上半期の一戸建て住宅の侵入窃盗被害の第一位がこの「無施錠」で、11605件、42.1%にもなります。第2位が「ガラス破り」で41.6%。
無施錠の内、43.9%が窓。27.7%が表玄関。21.9%がその他の出入り口からとなっています。
表玄関の無施錠は、ほんのちょっとの短い時間、例えばゴミだしや回覧版を回す時などに施錠をせずに出かけてしまう・・・というのもあります。
窓は、2階、3階と上階になるほど無施錠が多くなりますが、実際には隣のビルや駐車場の屋根など足場があれば簡単に登れることも多く安心はできません。
又、お風呂場やトイレの窓も換気のため開けていることが多いです。
格子がある窓も格子を過信して開けっ放しにしていることが多いのですが、格子も外から簡単に外すことができます。
一戸建て住宅の場合は窓をいかに守るか、ということも重要です。
クレセント錠は錠前としての防犯性能はほとんどないと言ってもいいかもしれません。
ガラスを割り、そこから手を入れてクレセント錠を開けて侵入するのです。
まず、補助錠を取り付けること。
そして、それだけでは過信しないで、防犯装置を付け加えることをお勧めします。
例えば「人感ライト」。
窓に近づいたらライトが光る。その下に防犯カメラ・・・。
「録画されている」と泥棒に気付かせることで威嚇効果も高まります。
そして外周警備。窓・扉開閉検知などホームセキュリティ。
予算の中でできることから実施することをお勧めします。
投稿者: スタッフ (2009年12月 1日 10:34)
映画監督 詐欺共犯者をネットで募集し、現金を騙し取る。
映画監督による映画のような犯罪です。詐欺の共犯者を募集し、応じた人からお金を騙し取りました。
●詐欺やれば報酬」でカード詐取 容疑の映画監督ら逮捕 被害5千万円か
インターネット上で「一緒に詐欺をやれば報酬を渡す」とうそのもうけ話を持ちかけ、カードをだまし取って現金を引き出したなどとして、警視庁組織犯罪対策2課は詐欺と窃盗の疑いで、東京都品川区東五反田の自称映画監督男(27)、妻(23)の両容疑者と、神奈川県綾瀬市の高校3年の少年(18)を逮捕した。
組対2課は押収したカードなどから、昨年11月から全国の65人が被害にあい、被害総額約5千万円に上るとみている。
組対2課によると、容疑者夫婦はラスベガスに10日間の旅行に行ったり、高級外車を購入するなどしていた。少年は出し子で、1回につき1、2万円の報酬を受け取っていた。
組対2課の調べによると、容疑者らはネットオークションの出品者だった被害者に「オークションのIDを盗み取られたことにしてもらえれば、こちらで架空出品をして利益を得る。1週間で報酬60万円以上を渡す」などとメールで誘い、信じ込ませていた。
架空出品による詐欺は実際には行わないが、被害者に犯罪収益が入った口座から金を引き出す役を行わせるとして、残高がない口座のキャッシュカードを渡していた。その際に「あなたが持ち逃げしないように荷物を預からせてほしい」と持ちかけ、財布などをだまし取り、カードの暗証番号を聞き出していたという。
被害者とは会わずにメールやチャットで連絡を取り合い、品川区東五反田のビルの配電盤などをキャッシュカードや荷物の置き場所に指定していた。
逮捕容疑は今月1日、神奈川県川崎市の板前の男性(28)から1万3千円やキャッシュカードが入った財布などをだまし取り、口座から40万円を引き出すなどしたとしている。
(11月24日14時16分配信 産経新聞より引用)
「フィッシング詐欺を手伝えば、1週間で60万円稼げる」などの書き込みに応じた被害者。
同じ手口で全国の65人から計約5000万円をだましとったとみられます。
騙された被害者も今回は「犯罪をする募集に応じた」人であるため、被害届もなかなか出されなかったのだと思われます。
今回のように詐欺や窃盗の共犯をインターネットで募集する闇サイトが存在しています。
例えば振り込め詐欺の出し子や携帯電話の契約、口座の契約をする仕事。
犯罪の匂いがしていても、「簡単にお金になる」と係わる人が多いのです。
今回も65人が同じような詐欺の共犯をしてお金を受け取るつもりで募集に応じていました。
指示も顔を見せないようにメールで。
こうした「顔の見えない」犯罪がインターネットの普及で加速しています。
侵入窃盗においても、盗品はインターネットオークションにかけられ換金されるケースが増えています。
今や盗まれるのは現金だけではなく、パソコン、家電商品など様々です。
犯罪は日々進化?しています。
こうした犯罪の傾向をきちんと知り、防犯対策を講じることが必要となっています。
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投稿者: スタッフ (2009年11月25日 13:19)
スーパーマーケットの化粧品大量盗難が相次ぐ。佐賀県
化粧品大量盗難が佐賀県で相次いでいるようです。
●県内のショッピングセンターなどで相次いでいる化粧品の大量盗難で、佐賀市内の別の大型ショッピングセンターに入るスーパーマーケットも盗難被害に遭っていたことが18日、分かった。佐賀署は、同店の防犯ビデオの映像などから、一連の盗難事件にかかわった男女2人組の犯行ではないかとみて行方を追っている。
被害に遭ったのは佐賀市巨勢町牛島の「西友佐賀巨勢店」。
17日夜、同店から「化粧品が盗まれた」との通報があり、調べたところ、店内の化粧品売り場からアイシャドー142点計約17万円分が盗まれていた。
犯行時間は17日午前10時ごろから同日午後4時10分までとみられるという。
店内の防犯ビデオには、16日に「西友佐賀店」(同市駅前中央1)で化粧品を大量に盗んだとみられる容疑者に似た男女2人が売り場を歩いている姿が映っていたという。
(11月19日 毎日新聞より引用)
過去にドラッグストアでも薬などが盗まれ、換金されていましたが、化粧品も同様換金目的であると思われます。最近はインターネットも含め販売できるルートがあります。
商品を持ち込むとお金になる・・・これが盗みの引き金になっています。
防犯カメラに映像が映っていましたが、それが犯人逮捕に繋がることを期待したいと思います。
ドラッグストアや化粧品売り場では、未成年者による万引き被害も多くあります。
集団で来年し、試供品を試し、遊び感覚で万引きするというグループがいるのです。
窃盗はもちろんのこと、万引きに対しても「売り場の死角を無くす」ことが重要です。
そのためには、
● レイアウトを再考し、レジなどから死角になる場所を極力少なくする。
● 店員による巡回を増やす。
● 防犯ミラー、防犯カメラを増強し、死角を補完する。
● 防犯カメラの間にホンモノとまったく同じ形状のダミーカメラを設置する。
● 売り場への来客に「いらっしゃいませ」と顔を見ながら大きな声で挨拶をする。
● 「防犯カメラ録画中」「警察立ち寄り場所」といったステッカーを目立つところに貼り付ける。
大きな挨拶が何故?と思われる方も多いと思いますが、顔を見られて挨拶をされた場合、犯人はその店では犯行がしにくいという話を元刑事さんに聞いたことがあるからです。
ぜひともできることから防犯対策、実施していただければと思います。
投稿者: スタッフ (2009年11月19日 17:47)
ゴルフクラブ窃盗団。被害総額1億5000万円か−愛知
ゴルフ用品販売店ばかりを狙った侵入窃盗犯が愛知県で逮捕されました。
●ゴルフ用品販売店に侵入し、ゴルフクラブを盗んだとして、愛知県警捜査3課は12日までに、建造物侵入と窃盗の疑いで、自称自営業男A(34)=住所不定=ら3人を逮捕した。同課によると、A容疑者は「知らない」と容疑を否認、2人は認めているという。
県内では昨年2月以降、ゴルフクラブが盗まれる事件が約160件発生。被害総額は約1億5000万円(約3800本分)に上るとみられ、同課は手口が似ていることから関連を調べている。
容疑者らの逮捕容疑は4月30日午前4時ごろ、同県安城市内の販売店に侵入しゴルフクラブ41本(計86万円相当)を盗むなどした疑い。
同容疑者らは販売店に車で乗り付け、目出し帽姿で入り口のガラスをバールで割って侵入。警備員が到着するまでに現場から立ち去っていた。盗品は転売していたという。
一方、同課は12日までに、窃盗などの容疑で、無職B男(27)=同県江南市山王町=ら3人を逮捕した。同課の調べに対し、いずれも容疑を認め「愛知、岐阜、三重、静岡でゴルフクラブなどの窃盗を約100件やった」と供述。A容疑者らとは別グループとみて、同課が裏付け捜査を進めている。
(11月12日時事通信より引用)
2つの窃盗団で260件のゴルフクラブ販売店が侵入窃盗被害に遭っていたことになります。
ゴルフクラブは換金されています。
警備会社へ通報が入って、警備員が駆けつける時間を予め想定し、その時間までに犯行を終えるということを繰り返していたのだと思われます。
最近の窃盗団はストップウォッチを持ち、5分以内に犯行を終えるという泥棒も非常に多いのです。
警察での逮捕者への調査によると犯行にかける時間で29%が5分以内、40%が5〜10分以内という結果が出ています。
一般の人が考える以上に短時間で犯行を終了しているのです。
そうした短時間で犯行を終える泥棒というのは、組織化して分業化して犯行に及ぶことが多いのが特徴です。
侵入をあきらめる時間も、2分以内が17.1%、2〜5分以内が51.4%と、約7割の泥棒が5分以上侵入行為にかかるのを嫌がるのです。何故なら顔を見られる可能性が高くなるからです。
こうした泥棒の心理を考えると、侵入してから人が駆けつける・・といったことよりも、まずその場で犯行に気が付いたということを知らしめ、音・光といった泥棒の嫌がるもので威嚇撃退することが大切であることがわかります。又、侵入行為を継続させないため「霧による視界を遮る方法」も短時間で終了する泥棒に対して効果があります。
またもう一歩進んで、プロである泥棒は完全犯罪を狙いますから、捕まる可能性が高くなるのを避ける傾向にあります。こうした心理をついて、防犯システムが完備していることを建物外観の時点で知らしめることと、どんな防犯対策を実施しているのかをわからなくすることが重要です。
投稿者: スタッフ (2009年11月13日 09:40)