今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
中国人6人組による空き巣200件
夕方から夜にかけて明かりのついていない民家で空き巣を繰り返したとして、兵庫県警捜査3課と西宮署などが、窃盗などの疑いで中国人の男6人を逮捕していたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。県警は約200件、計約1億4千万円相当の被害を裏付け、13日にも追送検する。
逮捕されたのは、いずれも中国籍の男(31)ら6人。男ら5人は公判中で、残る1人(42)は既に神戸地裁で執行猶予付きの有罪判決が言い渡されている。
捜査関係者や起訴状によると、2014年6月~20年3月、兵庫や東京、愛知など10都府県の郊外の住宅街で民家に侵入し、現金や貴金属を盗んだ疑いが持たれている。調べに容疑を認め、「日本は刑罰が緩い」「防犯カメラが少ないので捕まりにくいと思った」などと話しているという。
捜査関係者らによると、6人は中国福建省出身で親戚や知人の関係。大阪市内の賃貸アパートなどを拠点に車で移動し、侵入する役と見張り役、運転役に分かれていたという。日暮れ前から民家を物色し、夕暮れ以降、明かりがつかないままの家を留守と判断。窓ガラスを割って侵入し、現金や貴金属を盗んでいたという。
県警は3月、京都府長岡京市の民家に侵入し、現金3千円などを盗んだなどとして、6人のうち5人を逮捕していた。
<11/13(金) 7:30配信 神戸新聞NEXTより>
逮捕された窃盗犯の中国人6人組が「日本は刑罰が緩い」「防犯カメラが少ない」と話しているようですが、この2点は何年も前から様々な事件で言われていることですが、この現状が変わらない限り、また新たな外国人犯罪者に狙われることは明らかです。
今回逮捕された犯人たちは2014年から2020年まで約6年間も捕まることなく犯行を繰り返し行っていたようです。
この6年間という年月を長いとみるか、短いとみるかは人それぞれですが、私は長すぎる思います。
そんな長い間捕まらず、犯行を継続できていたのかと感じています。
今回、兵庫県警に逮捕されていますが、大阪を拠点に、東京、愛知など10都道府県にまたがっての犯行ということですから、そこも捕まるのに時間が掛かった理由かもしれません。
もし、日本と中国を行き来していたとしたら、さらに逮捕することは難しくなったでしょう。
この辺りは根本的にシステムや対策、体制を見直さなければいけないような気がします。
また、日本は刑罰が緩い、防犯カメラが少ないという指摘に対しても具体的な改善策を実行すべきでしょう。
刑罰の厳罰化が犯罪の抑止力にはなりにくいという意見もあるでしょうが、何もしないよりかはましな気がします。
防犯カメラの台数を増やすことは簡単ではありませんが、国や自治体などの補助事業を拡充させることで、個人や企業が設置する際の負担を減らすことにつながります。
また、防犯対策をしていることで税制面での優遇措置などあれば、さらに導入が広がるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年11月20日 16:32)
モデルルームに内覧後訪れ、家具盗む
マンションのモデルルームに侵入し、椅子などを盗んだとして、兵庫県警垂水署は4日、建造物侵入と窃盗の疑いで、神戸市灘区の会社員の男(48)を逮捕した。
逮捕容疑は7月16日午後1時~18日午前9時20分ごろ、神戸市垂水区のマンションのモデルルーム1室に侵入し、椅子4脚とローテーブル1台、クッション2点、マット2点(計約5万6000円相当)を盗んだ疑い。調べに容疑を認めているという。
同署によると、モデルルームは米国のビンテージバーをイメージしてリフォームされ、7月16日午後1時から公開していた。スタッフは常駐せず、内覧希望者には鍵の暗証番号を伝えていたという。
同署によると、男は内覧を終えた後、再び鍵を解除して部屋に入り、椅子などを運び出したとみられる。家具は自宅で使っていた。7月18日朝、スタッフが被害に気付き、防犯カメラの映像などから男が浮上したという。
<11/4(水) 18:00配信 神戸新聞NEXTより>
モデルルームやモデルハウスに内覧希望者として訪れ、その後一人で侵入し、中に置いている家具を盗むという手口です。
最近は家具付きの部屋なども増えていますから、その家具は犯罪者にとっては格好のターゲットになりそうです。
今回のような鍵を暗証番号で解錠するような部屋の場合、内覧希望者が疑われる可能性もあり、犯行を行うことはリスクがあります。
普通に鍵で解錠するような部屋の場合、内覧者だけに限りませんので侵入を疑う対象者が増え、捕まえるのがさらに難しくなります。
モデルルーム等にもよるでしょうが、スタッフが常駐しているとは限りませんから無人の時間帯の防犯対策や警備をどうするかがポイントです。
今回のように防犯カメラが設置されていればその映像から犯人につながるケースもあるでしょうが、犯人の映像が映っていても誰か特定できなければ逮捕することはできません。
そう考えると防犯カメラだけでは対策としては不十分なケースもありますのでプラスアルファの対策が必要になります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年11月13日 14:45)
空き巣繰り返した男 被害者の7割が犯行に気付かず
今年8月、札幌市内の住宅に空き巣に入った疑いで逮捕された66歳の男が、これまでに30件近く犯行を繰り返していたことがわかりました。しかし、被害者の7割は犯行に気づいていませんでした。
札幌市西区琴似の無職の容疑者は、2015年5月ごろから今年8月21日までの間、札幌市内の住宅で、空き巣を繰り返した疑いが持たれています。警察によりますと、被害は未遂を合わせて28件で、300万円以上にのぼります。
容疑者は、夜になると、住宅街を徒歩や自転車で回り、明かりの付いていない家に狙いを定めていたということです。
また、1階だけでなく、2階の窓からも木を登るなどして侵入し、窓の内側から鍵をかけていても、マイナスドライバーを隙間に差し込み、ゆすって開けていたことがわかりました。
容疑者は、現金や商品券などを見つけた後、部屋の中をもとの状態に戻していたため、被害者の7割が、警察が調べるまで被害に遭ったことに気が付いていませんでした。
容疑者は容疑を認めていて、盗んだ金は、生活費のほか、パチンコや居酒屋で使っていたということです。
警察は、2階の部屋でも油断せずに窓に補助錠をつけるなどして防犯を強化するよう呼びかけています。
<10/22(木) 22:01配信 HBCニュースより>
約5年間空き巣を繰り返していた男ですが、現金などの金品を盗んだ後、部屋をもとの状態に戻すことで、被害者の7割が被害に遭ったことに気付かなかったということです。
そのお陰か、5年間も捕まらずに空き巣を行えていたというこです。
また、5年間で28件という被害件数も多い数字ではありませんから、これも捕まりにくい秘訣かもしれません。
窓の隙間にドライバーを差し込み、ゆすって開けるという侵入手口ですが、窓を壊してしまうと侵入被害に遭ったことが分かってしまうため、これも工夫している点でしょう。
また、明かりの付いていない家、つまり無人の家ばかりを狙っている点も、侵入するために時間を要しても問題ないことにつながっています。
お金を掛けて防犯対策をするのが一番ですが、もし余裕がない場合は、現金などの金品はこまめに現品を確認するなどすべきでしょう。
侵入者があればすぐ分かるように、人が通ったらひもやティッシュが切れるなど目印をつけておけば良いでしょう。
あとは当たり前のことですが、2階も含めて戸締りは必ず行い、できるだけ金品は置いておかないようにすることです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年11月 6日 14:49)
横浜の質店に4人組が侵入 犯行時間わずか1分
横浜市西区の質店「OKURA横浜駅西口店」で9月30日未明、時計やバッグなど約40点(約4400万円相当)が盗まれた。
店の防犯カメラに、4人組が金属製の棒のような物でガラス戸の鍵を壊して侵入し、ショーケースを割って商品を持ち去る姿が映っており、戸部署が窃盗容疑で行方を追っている。
わずか1分ほどの間の犯行で、4人は白色系の車で逃走したという。
<10/3(土) 12:02配信 読売新聞オンラインより>
質店や宝石店など高価なブランド品や貴金属類を扱っているところには高額商品が多数保管されています。
このようなところには防犯カメラが当然のように設置されていますが、残念ながら侵入・窃盗被害に遭ってしまうことがあります。
今回の事件でも犯行時間わずか1分の間に、ガラス戸のカギを壊して侵入し、ショーケースを割って商品を奪い去り、その場から逃走するという手口が成功しています。
防犯カメラだけでは犯罪を防ぐことが出来ない典型的な業種と言えるかもしれません。
犯人が犯行を行えないように、強制的、かつ物理的に対策して対抗するしかないでしょうか。
侵入者に対して、煙を噴射し、視界を遮ることでその後の犯行を難しくする対策(フォグガード)。
ガラス戸やショーケースの材質を簡単には破壊できないものに代えることで犯行の時間を長期化させあきらめさせる対策。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年10月 9日 13:55)
夜な夜な毛布使って金庫盗み出す手口 120件で8千万円の被害
窃盗を繰り返し、被害総額は8000万円を超えるということです。
男(37)ら4人は去年10月、横浜市泉区の住宅に侵入して現金約300万円が入った金庫などを盗んだ疑いが持たれています。
警察によりますと、4人は深夜に住宅に忍び込み、毛布などを使って金庫を運び出していました。
周辺では去年2月からの9カ月間に同じような手口の事件が約120件起きていて、被害総額は約8000万円に上っています。
4人は以前、同じ暴走族に所属していて、取り調べに対し、いずれも黙秘しています。
<3/13(金) 17:39配信テレ朝 newsより>
周辺の住宅街で9ヶ月間に約120件もの同様の事件が発生していたということですが、個人宅で金庫を所有しているところがそれほど多いということは、富裕層が住んでいる地区だったのでしょうか。
単純に被害総額8000万円を120件で割ると、1件あたり約70万円の被害額となります。
そのような金額を金庫に保管しているところが多いことに驚きです。
それだけお金があるのならしっかりとした防犯対策ができると思うのですが、そのようなことにお金を掛けたくない人だからこそお金がたまっていくのかもしれません。
個人的には何事にも費用対効果だと思いますが、お金を持っている人ほど、お金を掛けた防犯対策をすることの効果が高いのではないでしょうか。
それだけ守るべき対象が多い、価値が高いものを所持しているということでしょうから、狙われる可能性も高くなってしまいます。
また、手口を見ても分かるように、4人で毛布を使えば、個人宅に置いている金庫は持ち出すことが出来てしまうということです。
金庫=現金が入っている可能性が高いですから、泥棒にしてみれば金庫さえ見つけられれば、すなわちターゲットを発見できたことになります。
もちろん、金庫に入っていることが分かり、これは開けることも、持ち運ぶことも不可能、もしくは時間が掛かってしまうと考え、その場での犯行を諦める泥棒もいるでしょう。
そのような泥棒に対しては効果があるのですが、そう考えない泥棒もいる、増えてきていることを知っておく必要があるでしょう。
その上でどのような対策をすれば被害に遭わずに済むのかを考えましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年4月17日 14:42)
セキュリティ弱そうな個人経営の店舗狙う泥棒
閉店後の店舗を狙い窃盗を繰り返したとして、兵庫県警捜査3課と長田署が16日、建造物侵入と窃盗の疑いで、神戸市長田区の無職男(58)=窃盗罪などで起訴=を追送検したことが捜査関係者への取材で分かった。
起訴済みの3件を含む計25件、総額約300万円相当の被害を裏付けたとしている。
捜査関係者によると、2013年9月~19年10月、同市灘、長田区などで閉店時間帯の店舗や事務所に侵入し、現金計約240万円と懐中時計などの貴金属(計約50万円相当)を盗んだ疑いが持たれている。「生活費のためだった」と容疑を認めているという。
捜査関係者によると、同容疑者は、セキュリティーの弱そうな個人経営の店を物色。閉店後、人目に付かない裏口や窓からバールを使って侵入し、金庫をこじ開けるなどしていたという。昨年11月、同市兵庫区の美容院から現金を盗んだとして逮捕されていた。
同署は防犯対策として、人感センサー付きの照明や防犯カメラの設置を呼び掛けている。
<3/16(月) 14:00配信神戸新聞NEXTより>
個人経営の店舗の場合、セキュリティ、防犯対策にお金を掛けられる余裕がないところが多そうです。
それにお金を掛けるぐらいなら他のことにまわそうと考える経営者もいるでしょう。
ただ、今回の被害総額約300万円で計25件ということですから、1件あたり約10万円の被害となります。
これは窃盗被害のみで、侵入時の破損被害は含まれていない可能性もあります。
例えば被害によって営業できない日などがあればそれによる損失を考えると、実質的な被害額は10万円では到底収まらないケースもあるでしょう。
そのような点も考えると、多少のお金を掛けても防犯対策をすることで被害を防ぐこと、被害額を抑えることにつながるのであれば、導入する効果はあると言えるかもしれません。
もちろん、防犯対策をしたにも関わらず、泥棒等の被害に遭ってしまうことはあります。
100%完全に防ぐことが出来る対策などないからです。
要は確率の問題でしょう。
無対策で泥棒に入られる可能性が50%としたら、対策済みなら20%になる可能性が高いとなると、その30%にお金を掛ける価値があるかどうかです。
これは誰にも強制されることではなく、個人の自由です。
検討する、考えることにお金は掛かりませんから、ぜひ実行してみて下さい。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年4月10日 15:49)
珍しい女泥棒 焼き破りの手口で窃盗容疑25件
ダンスと空き巣。
女は、2つの顔を持っていた。
鮮やかなブルーのドレスにゴージャスなネックレス、そして、頭には光り輝くティアラ。
女(56)。
セレブ感あふれる女にかけられた容疑は、住居侵入と窃盗。
事件が起きたのは、2019年11月のこと。
女は、埼玉・蕨市の住宅に侵入し、現金およそ1万円と腕時計2個を盗んだ疑いが持たれている。
女を知る人「仕事は、なんか夜勤で日雇いみたいなのをやっていると言ってました」
警察が女の自宅を調べたところ、部屋からは、犯行に使ったとみられるガスバーナーなどが見つかった。
女の侵入の手口は、「焼き破り」。
焼き破りとは、ガスバーナーなどで窓を熱して割る、いわばプロの手口。
ある捜査員は、「女の窃盗犯で焼き破りを手口としているケースは聞いたことがない」と話している。
さらに、自宅の捜索では、ダンス用のドレスやティアラのようなものも押収された。
実は...。
女を知る人「社交ダンスはしててね、で海外行ったり」、「そう! 行ったりなんかしてね」
女が、オーストリアの都・ウィーンに旅行した際に撮影したとみられる動画では、開かれている伝統ある舞踏会の様子をリポートしていた。
こうした舞踏会を日本でも広めようと、ダンスサークルを主宰するなどしていたという女。
しかし、そうしたきらびやかな活動の一方で。
女を知る人「たまにね、お金を借りに来てて、電気代が払えないと、ほら止められちゃうでしょ。そういう時には"お金貸してちょうだい"って」
調べに対し、女は「身に覚えがない」と、容疑を否認しているが、2018年から2020年にかけ、周辺では少なくとも25件、同様の手口で事件が起きている。
警察は、いずれも女の犯行とみて、余罪を追及している。
<2/19(水) 18:41配信Fuji News Networkより>
女性の単独犯の泥棒は非常に珍しいように思います。
また、焼き破りという手口も目を引きます。
セレブ気取りの面もあるようで、泥棒らしくないところが怪しまれず犯行を繰り返し行うことができた、今まで捕まらなかった原因の一つかもしれません。
確かに窃盗事件が発生しても女性でしかもセレブっぽい人は容疑者にはなりにくいように思います。
今後女性の泥棒が増えてくる可能性はあるかもしれません。
泥棒はこういうタイプが多いという固定概念をくずさなければならないでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年2月21日 16:27)
東京ディズニーリゾート 金属探知ゲートを全面的に導入
東京ディズニーリゾートで、先週から、セキュリティーが強化された。
これまではスタッフが直接、手荷物を確認していたが、これからは金属探知ゲートなどが導入される。
東京ディズニーランドとディズニーシーでは、11月2日から、エントランスに金属探知ゲートやX線検査機が順次導入されている。
来園者は、「時間かかりますよね」、「(夢のある感じとはちょっと違う?)ギャップあります」、「安全のためには仕方ないかなと、時間はかかりますけど」、「安全性がアップするので、すごくいいと思う」などと話した。
現在はディズニーシーの一部で運用しているが、今後はディズニーランドも含め、全面的に導入する予定。
一方、パークでは、8日から恒例のクリスマスイベントが始まり、期間限定のショーなどが楽しめる。
<11/7(木) 17:06配信FNN.jpプライムオンラインより>
数ヶ月前、あるリゾート施設を利用しましたが、入園時に係員の手荷物検査がありましたが、短時間で簡素なものでした。
写真を撮影するために、携帯端末を持っていましたが特にチェックで引っかかることありませんでした。
例えばそれが爆弾で、外側が携帯端末でカモフラージュしているだけという可能性もあります。
非常に多くの人が集まり、皆の笑い声や叫び声がしている場所ですから、テロリストが犯行を実行するには絶好のターゲットになりかねない場所かもしれません。
平和な日本でリゾート施設がテロリストに狙われ、大きな被害が発生したとなると、世界的なニュースになります。
日本を狙ったというより同盟国であるアメリカへの報復という事件は、今後十分に発生する可能性があります。
金属探知ゲートの全面的導入はその対策としての第一歩とも言えます。
来園者にとっては時間が掛かることはマイナスかもしれませんが、そのことでより安全性がアップするのであれば仕方がないと納得してもらえるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年11月29日 19:48)
「貴金属は盗まない」 3か条の独自ルールで370か所に侵入
埼玉を含めた関東や関西の7都府県で窃盗を繰り返したとして、県警は4日、窃盗と住居侵入の疑いで住居不定の無職の男(32)と横浜市瀬谷区瀬谷の無職の男(31)=いずれも窃盗、住居侵入罪で公判中=をさいたま地検川越支部に追送検した。両被告とも容疑を認めている。
県警によると、男(32)が「以前、盗んだ指輪が被害者の結婚指輪で反省した」として「貴金属は盗まない」「ガラスは割らずに靴を脱ぐ」「被害者を傷つけない」とする3カ条の独自ルールを決めて民家などで窃盗を繰り返し、「1千件」の犯行を目標にしていたという。
侵入した民家の住人に遭遇した際には必死に逃げたとも話しており、ガラスの破損や貴金属の被害は確認されていないという。
追送検容疑は平成27年2月~今年5月、東京、神奈川、大阪など1都2府4県で住宅など約370カ所に侵入し、計約1360万円相当の現金や物品を盗んだとしている。両被告は共謀して盗んだ現金を折半、遊興費などに使っていた。
<10/4(金) 21:18配信産経新聞より>
「貴金属は盗まない」などの3か条の独自ルールを決めた泥棒コンビの手口です。
被害者の結婚指輪の可能性があるため貴金属は盗まない、被害者を傷つけないというのは、犯罪者でありながら被害者に対して最低限の配慮を感じます。
また、ガラスは割らずに靴を脱ぐというのも、ガラスを割ることによって被害者が後で迷惑を掛けるという考えによるものでしょうか。(単に侵入するのに時間や手間がかかるという理由かもしれません)
相手のことを考えない荒々しい犯行手口の犯罪者に比べると、多少は好感を持てますが、370か所に侵入し、1300万円以上の現金等を盗んでいる事実を考えると、それも目くらましでしょうか。
この泥棒コンビは相手を傷つける可能性は少ないですが、他の泥棒は異なります。
凶器等で相手を脅す、もし見つかったら口封じのために相手を傷つけることも辞さない泥棒もいるかもしれません。
犯罪者はこうだと決めつけた防犯対策では相手の出方によっては対応できない可能性があります。
様々なパターン、タイプにも対応できる柔軟な対応、対策、発想が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年10月25日 15:04)
無施錠の民家ばかり狙って侵入 枕元で家人の就寝確かめる
兵庫など3府県の民家に繰り返し忍び込み現金を盗んだとして、兵庫県警捜査3課と尼崎東署などは5日までに、窃盗などの疑いで、いずれも高松市の解体工の男2人(ともに20歳)を逮捕した。
計55件、約580万円相当の被害を裏付けたとしている。
2人の逮捕容疑は昨年11月~今年2月、他の男2人=窃盗罪などで有罪確定=らと共謀して兵庫県尼崎、伊丹市や大阪府門真市、高松市の民家に侵入し現金を盗んだ疑い。
いずれも容疑を認めているという。
同課によると、解体工の男らは深夜、無施錠の一戸建て住宅を探して侵入。家人が寝ているのを枕元まで近づいて確認後、室内の財布などから現金を盗んでいたという。
主に解体工2人が民家に侵入し、他の男らが見張り役を務めていた。被害が相次いだ尼崎市内などの防犯カメラ映像を同課が分析し、両容疑者らを特定した。
<8/5(月) 21:29配信 神戸新聞NEXTより>
非常に大胆な手口であると共に、非常に不気味な手口とも言えます。
自分が無防備な状態で寝ている枕元に泥棒が立っている。
金品が盗まれることは当然困りますが、それ以外にも何をされるか分かりません。
子供が誘拐される可能性、若い女性は暴行される可能性、家の中にカメラや盗聴器を仕組まれ、盗撮、盗聴される可能性もあります。
さらに、パソコンに侵入し、ウイルスを仕組まれ、ID・パスワード等のセンシティブ情報を盗み取られるということも考えられます。
(自宅を無施錠にしている人がパソコンにパスワードを設定しているとは考えにくいです)
寝ている状態での犯罪を考えたらきりがないですが、とにかく無防備で防御力はゼロ、犯罪者側は攻撃をし放題という状態です。
無施錠でなくても、扉や窓を壊されその後侵入されてしまえば同じような状態になりますが、無施錠に比べると犯罪者側の手間が増えます。
また、侵入時の物音で周囲に犯行が気付かれる危険性もありますから、犯罪者側にとっては喜ばしい環境ではなくなります。
犯罪者に手間をかけさせる、環境として不快なものにするかが防犯対策のポイントと言えます。
いくら対策を講じても、犯罪者側にとって何のマイナスもなければ効果がないということです。
相手の嫌がることをどれだけできるかが効果的な防犯対策のポイントです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年9月13日 16:53)