今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
盗品は一度埋めて韓国へ持ち帰る
福岡市で空き巣を繰り返したとして、韓国籍の男2人が逮捕・送検されました。
2人は盗んだ品を一度、公園に埋めて隠した後に韓国に持ち帰っていました。
警察によりますと、韓国籍で住所不定・無職の男(42)ら男2人は去年12月から今年1月にかけ、福岡市早良区や東区の住宅に忍び込み、現金や指輪を盗んだ疑いなどで、26日までに逮捕・起訴されています。
男らは、盗んだ品を韓国に持ち帰り質入れしていたとみられ、一部は福岡空港近くの公園に埋めて隠してから別の日に持ち帰るなどしていました。
2人は福岡市内で空き巣を繰り返したとみられ、警察は約2カ月間で17件の犯行を確認し、その被害総額は約550万円に上るということです。
2人は調べに対し容疑を認め、「日本は防犯カメラが少なく犯行がしやすいと思った」などと供述しています。
<6/27(木) 1:00配信 九州朝日放送より>
日本は防犯カメラが少なく犯行がしやすいと思った、という韓国籍の男2人による窃盗手口ですが、盗んだ品を一度公園に埋めて隠し、別の日に掘り返し、そして韓国に持ち帰るというものでした。
よく言われている外国人の日本への犯罪出稼ぎですが、盗んだ品を公園に埋めて隠すというのは初めて知りました。
今後、日本における高齢化社会は加速化し、そして少子化による労働力の減少、その労働力を海外に依存するという状況は変えられないでしょう。
ほとんどの外国人は普通に日本でまじめに働くために来日しますが、この泥棒のように防犯カメラが少なくて犯行がしやすいと考えてやって来る者もいますし、そういう連中が増えていくのも間違いないでしょう。
その中で、犯罪者と一般市民といかに区別する、判別する方法を確立するかが今後の課題です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年7月27日 16:16)
防犯カメラ破壊後、230キロのエアコンプレッサー盗難
宮城県東松島市は、市内の公共施設で備品の窃盗事件が相次いでいるとして、警察にパトロールの強化を要請したことを明らかにしました。
これは、今年4月にオープンした、矢本海浜緑地パークゴルフ場の防犯カメラの映像です。
画面右端に止まった車から人影が出てくると、その30秒後。
画面が白くなると映像は止まってしまいます。
5月30日、パークゴルフ場に設置されていたエアコンプレッサー1台が何者かに盗まれました。
パークゴルフ場職員 渥美祐介さん
「入念に下見をしていたのかなということも想像できますので、非常に恐ろしいなというふうに思っております」
約100万円するコンプレッサーの重さは230キロ。
犯人はカメラを壊してから犯行に及んだと見られています。
被害は、7日、東松島市が明らかにしました。
東松島市 渥美巌 市長
「今年4月からですね、結構そういう事案がでてきております。これらについてもですね、対策をしっかり講じていきたいと思っております」
市によりますと、4月18日から5月30日までに確認された市内の公共施設での窃盗被害は10件にのぼります。
中でも、赤井市民センターでは6件の被害を受け、防災倉庫に保管していた発電機などが盗まれました。
東松島市は警察に被害届を出すとともにパトロールの強化を要請し、公共施設の防犯対策を見直すことにしています。
<6/7(金) 20:24配信 仙台放送より>
防犯カメラを破壊し、その後、重さ230キロもあるエアコンプレッサーを盗むという手口です。
重量耐火金庫が金庫ごと盗まれる事件が発生したとニュースになることがありますが、200キロの重さのあるものをどうやって盗み出したのかが気になります。
運ぶだけなら複数人で台車などに載せることで可能かもしれませんが、最終的には目的地まで運び、そして分解するのか、転売するのか分かりませんが、そこまでしなければ盗んでも意味がありません。
一目を避けて深夜にそのようなものを車やトラックで運んでいれば怪しいと感じる人が多いかもしれません。
個別に現場ごとに対策を講じることの重要性は言うまでもありませんが、警察による不審車の検問等も増やすべきでしょう。
盗んでも運びにくくなると犯罪者側の計画達成が難しくなります。
また、重いから盗まれないだろうという考え方は変えなければならないことが分かります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年7月12日 10:18)
置き鍵に注意! 全国15県で侵入窃盗被害
男は2月、熊本市中央区花畑町の雑居ビル内のスナックに、見つけ出した鍵で侵入し、手提げ金庫にあった現金約2500円を盗んだ疑いで逮捕された。
鍵はスナックと同じフロアの消火器ボックスの中にあったという。
男は調べに対し、「スナックなどは、郵便受けや店の看板の上に鍵を保管しがち。手当たり次第に探せば必ずある」と供述。「ドアマットや植木鉢の下なども狙い目」と、自らの"経験則"を披露したという。
鍵を物色する時間は、わずか1、2分間。見つからなければ長居せず、別のビルやフロアに移って犯行を繰り返していた。ドアをこじ開けたり、窓ガラスを割ったりせず、犯行後は施錠して、鍵をもとの場所に戻しておくため、店側が被害に気付いていなかったケースもあるという。
確認された被害は九州や四国、中国、東北など15県32件で、被害総額は物品も含め計約330万円に上る。うち今回の熊本市の被害を合わせ2件の窃盗などの罪で起訴された。
男は「生活費が欲しくて、同様の手口で、北海道と沖縄以外で100件以上やった」と容疑を認めているという。高速バスや鉄道で全国を巡り、主にネットカフェに宿泊。現金のほか、洋酒などの盗品はネットオークションや質屋で売りさばいていたという。
県警によると、県内でスナックやバーなど深夜営業の飲食店を狙った侵入窃盗事件は2017年が7件(被害額59万円)、18年が4件(同34万円)。このうち鍵を使った犯行は17、18年ともに3件。熊本市内の飲食店経営者らによると、閉店・施錠後、店内清掃を頼んだ業者などが店に入ることがあるため"置き鍵"するという。
県警は「鍵は必ず持ち歩くなどして保管してほしい。『絶対に見つからない』と思っても、"プロ"は簡単に見つけてしまう。絶対に店外に置かないで」と注意を呼び掛けている。(緒方李咲、丸山宗一郎)
<5/20(月) 12:22配信 熊本日日新聞より>
店舗の鍵はオーナーや店長など役職が上の人が持つことが多く、平社員やパート従業員は持たせてもらえないことがあります。
その時に、植木鉢やドアマットの下に隠された鍵を使って出入することがあるようです。
鍵を複数作製し、その社員やパート従業員が辞めると、錠を変えなければならないのは面倒だし、お金も掛かると考える経営者は多そうです。
ただ、置き鍵は、紛失する可能性もありますし、誰かが複製し、そして後日悪用するなどの危険性もあり、さらに今回のような置き鍵狙いの泥棒もいますので、現在も置き鍵を行っている店舗はすぐに止めるべきでしょう。
店舗に限らず、一戸建て住宅やマンションなどでも子供に鍵を渡さず、置き鍵で運用している家庭は少なからずありそうです。
こちらも窃盗被害の恐れがありますから危険です。
泥棒側からみてもいくつかのメリットがあります。
鍵が見つかれば、鍵や窓ガラスを破壊せずとも簡単に建物内に侵入できます。
また、目的の金品が見つからなければ、そのまま鍵を閉めて出て行き、鍵を元の位置に戻せば、侵入されたことにも気付かず、被害届も出されません。
金品も全て盗むのではなく少しだけ盗むことを行えば、盗まれたという被害にも気付かない可能性もあり、犯行発覚が遅れる可能性もあります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年6月14日 10:09)
北海道の倉庫100ヶ所からタイヤ4000本盗み転売
被害総額は1億円にのぼります。2019年始め、札幌市などでタイヤを盗んだとして、逮捕されていた男3人が、北海道約100か所で犯行に及んでいたことがわかりました。
この事件は札幌市などのタイヤ販売店でタイヤを盗んだとして、札幌市北区の無職の男ら3人が逮捕されたものです。
その後の調べで3人は共謀し、2014年ごろから2018年にかけて道内各地のタイヤ販売店の倉庫など約100か所からタイヤ約4000本、1億円相当を盗んでいたことが分かりました。
3人の手口は倉庫の壁に穴を開けるもので、盗んだタイヤは転売していました。
警察は3人を来週にも追送検する方針です。
<4/11(木) 12:01配信 北海道ニュースUHBより>
手口に関しては犯行の都度改良が行われたかもしれませんが、同じ犯行グループによるタイヤ窃盗事件です。
5年間で北海道内100ヶ所、計4000本(1億円相当)のタイヤが盗まれるという被害ですが、そこまで被害が拡大するまで捕まえることはできなかったのでしょうか。
北海道に住んでいない我々では想像がつかないほどの広さがあり、警察が捜査するのも難しいのかもしれませんが何らかの対策や注意喚起は行うことができたような気がします。
倉庫の壁に穴を開けて盗む出す手口のようなので、出入口の施錠が問題なければ倉庫の中を確認しない限り被害に気付きにくい、被害の判明に遅れるという犯罪者側のメリットがあるのかもしれません。
出入口だけでなく壁に問題がないか定期的に確認する必要があるでしょう。
また、倉庫に高価な物を保管する場合は施錠以外の防犯対策も検討した方が良いでしょう。
防犯カメラで遠隔地から現地の状況を確認する、敷地内に外部からの侵入者を検知するセンサーの設置などです。
価値がない物を置いているだけの倉庫にお金を掛けた対策をするのはもったいないと思う人もいるでしょうから要はどれだけの価値がある物を置いているかということです。
大事な物で盗まれたり、荒らされたりするのは困るということであれば相応の対策をしても良いでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年5月10日 13:59)
大阪 マンションの空き部屋用の鍵を使って空き巣繰り返す
マンション内に管理会社などが隠している空き部屋の鍵を悪用し、空き巣を繰り返したとして大阪府警吹田署と捜査3課は22日、窃盗と住居侵入の疑いで、大阪市中央区南久宝寺町の無職の男(28)を逮捕、送検したと発表した。
不動産関係者によると、マンションの空き部屋の鍵は、不動産仲介業者が客を案内するときに使えるように、建物内に隠しておくことがある。
同署によると、男はオートロックがないマンションを狙い、こうした空き部屋の鍵を探し出して室内に侵入。ベランダに出て隣室との仕切り板を破るなどし、入居者がいる部屋に侵入する手口で空き巣を繰り返していたという。
同署などは昨年8~10月、大阪府内で計25件(被害総額約557万円)の犯行を裏付けた。現金のほかゲームソフトなども盗み、換金していたという。容疑を認めており、5件の窃盗罪などですでに起訴されている。
<2/22(金) 20:29配信 産経新聞より>
侵入しようとする相手先の鍵を持っていなくても、隣が空き家の場合、不動産仲介業者が案内時に使用できるように隠している鍵を使って入り、ベランダから隣室に侵入するという手口です。
マンションの管理人等が常駐していないところではこのように不動産仲介業者のために現場に鍵を隠していることもありそうです。
空き部屋ですから盗られるような物は置いていないので仮に侵入されても被害はないという考えかもしれません。
ただ、恐ろしいのは侵入され、例えば防犯カメラや盗聴器のようなものを仕掛けられる可能性もありますから入居者にとっては非常に気持ちが悪い状況になりうる可能性があります。
慣習になっているのかもしれませんが、このように犯罪に悪用されるケースを見ると、早急に対策が必要だと思われます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年3月29日 14:25)
「アポ電」での現金だまし取りに注意
東京のマンションで手足を縛られた80歳の女性の遺体が発見された強盗殺人事件。
事件では犯人が事前に女性の資産状況を尋ねる「アポ電」と呼ばれる電話をかけたとみられています。
鹿児島県内でもこの「アポ電」の後に現金やキャッシュカードがだまし取られる事件が発生していて警察は注意を呼びかけています。
先月28日、東京都のマンションで手足を縛られた80歳の女性の遺体が見つかり、警視庁は強盗殺人事件として捜査しています。
事件前の先月中旬ごろこの女性に資産状況を尋ねるいわゆる「アポ電」という電話がかかってきたことが分かっています。
このアポ電はうそ電話詐欺などで犯人グループが被害者をだましたり、資産状況を確認するためにかけることが多いとされていますが、県内でもこのアポ電のあとに犯人が家を訪れて窃盗事件や詐欺事件に発展したケースが去年は12件確認されているということです。
このうち去年12月、指宿市の80代の女性に「あなたの口座が凍結されたのでキャッシュカードを準備していてほしい」とアポ電が入り、その後、自宅を訪れた男にキャッシュカードを盗まれ、口座からおよそ1200万円が引き出される事件が発生しました。
東京の事件のように強盗や殺人事件に発展するケースは県内ではこれまで確認されていませんが、県警は訪れた犯人とトラブルなり凶悪事件に発展する可能性もあるとして個人情報を伝えないことや留守番電話を活用するなどアポ電に対する注意を呼びかけています。
<3/4(月) 17:50配信 KTS鹿児島テレビより>
東京で手足を縛られた高齢女性の強盗殺人事件で注目を浴びている「アポ電」による現金だまし取り事件。
犯人が逮捕されましたが、鹿児島でも発生しています。
まず、事前に相手の資産状況を電話で尋ね(アポ電)、その上でターゲットとしてふさわしいと判断した場合、現場を訪れ、キャッシュカードを盗むか、だまして預り、現金を引き出すという手口です。
犯人側が複数の場合は、相手が高齢者ということが分かっていれば手足を縛ることは容易にできると思います。
東京での事件も殺害目的ではなかったかもしれませんが、長時間縛られた状態が続くと体調は悪化し、死に至ることは想定できますから凶悪な手口と言えます。
資産状況が良いほど、多くの現金を奪うことができる可能性がありますから相手に顔を見られる、防犯カメラに映るというリスクは承知の上で犯行を実行する可能性があります。
アポ電の後、現場を訪問し、防犯カメラがついていることで犯行を断念してくれれば抑止効果が働いたことになりますが、何百万、何千万となるとそこは無視される可能性もあります。
緊急呼び出しボタンや侵入警戒センサー等で侵入者を威嚇するなど、もっと直接的な対策でなければ犯罪者を止めることが難しいのかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年3月22日 09:19)
台風接近時の泥棒に注意 東京・大田区の商店街で被害
台風24号が関東地方付近を通過した後の1日、東京都大田区にある商店街の会社事務所などから現金が盗まれたという通報が相次いでいたことが3日、警視庁田園調布署への取材で分かった。
同署は3軒で計数十万円の現金被害を確認。
9月30日夜以降、台風の影響で人通りの少なかった商店街を狙った連続窃盗事件とみて捜査している。
同署によると、東急池上線石川台駅周辺の商店街にある会社や学習塾などの事務所4軒から通報があった。
このうち3軒で建物のガラスを割る手口で侵入され、現金が盗まれていた。残り1軒では盗難被害はなかったという。
いずれも駅から半径約400メートルの範囲内にあり、手口も似ていることから、同署は同一犯の可能性があるとみている。
<10/3(水) 22:48配信 産経新聞より>
天気予報の情報がより正確になってきていることも影響しているかもしれませんが、最近は台風が近づくと、その進路の予測に応じて事前に鉄道が運休することが増えてきました。
鉄道が運休すると、普段電車で通勤している人にとっては大きな問題です。
会社に行くことはできても、帰る手段がないということもあり、今後の課題の一つです。
会社側もそれらを考慮し、台風が接近すると、鉄道の運休に合わせて休みにするところも出てきています。
まだ大企業に多く、中小企業ではまだまだ導入されているところは少ないですが、今後、導入するところが増えるのは間違いないでしょう。
もし社員を出社させ、台風の被害に巻き込まれて命を落とすようなことになれば社会的なニュースになり、企業ダメージは甚大なものになることは容易に想像できます。
犯罪者はさすが情報に敏感だと思ったのが今回の事件です。
台風の影響で人通りが少なくなった商店街を狙った連続窃盗事件です。
商店街の場合は、住居と店舗が一緒になっていると、侵入した先で家人と出くわすという可能性があります。
今後、台風の影響で休業になった店や事務所に狙いをつける犯罪者(泥棒)が増えることは明らかでしょう。
台風で停電になった場合はさらに危険な状態です。
防犯システムや防犯カメラが設置されていても使用できなくなっている可能性があります。(バッテリーを内蔵していても何時間、何日間はカバーできないでしょう)
さらにそこが無人となれば、絶好の侵入ターゲットになります。
今後、鉄道の運休情報に加え、地域の停電情報も要注意、要警戒です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年10月25日 14:17)
小学生の夏休み宿題で「戸締りチェック」
お盆の季節。この時期増えるのが住宅に侵入し盗みを働く、"住宅侵入盗"。この被害を防ぐ取り組みとして、小学生にある意外な宿題が出されていました。
白昼堂々の犯行
黒い車が家の玄関前で止まると、中から出てきたのは目出し帽をかぶった黒ずくめの男2人。
これは去年、愛知県内で窃盗グループが白昼堂々、住宅に侵入する瞬間を捉えた映像です。
犯行は昼夜問わず、行われています。
愛知県では"住宅侵入盗"の認知件数が11年連続で全国ワースト。去年は1日で10件ほど起きている計算に。
その"住宅侵入盗"。特に注意しなければならない時期が。
「お盆期間。遠出などで留守家庭が多くなるので、そういったところを犯人は狙ってくる」(愛知県警西警察署生活安全課 西村直己 課長)
お盆に急増するという"住宅侵入盗"。
その被害を防ぐため、夏休みの小学生に向けてある宿題が出されています。
小学生の宿題は「戸締まりチェック」
訪れたのは名古屋市西区のお宅。
本を読むのが好きという小学3年生の少年が取り組んでいたのは、どこにでもありそうな"塗り絵"。
Q.塗るのは好き?
「好きではない」(少年)
とはいいつつも、真剣な表情で塗っている少年。
"戸締まり"チェック
でもこの塗り絵、実は色を塗るためにはある条件がありました。
その条件とは。
「チェック!お母さんできたよ」(少年)
「ありがとう」(少年のお母さん)
それは家の窓の"戸締まり"チェック。塗り絵はそのチェック表でした。
実は愛知県内の"住宅侵入盗"の侵入手口、2位が鍵をかけていない"無施錠"。
"無施錠"の一軒家の窓などから侵入するケースが目立つといいます。
「泥棒は入りやすい家を狙うので、(無施錠)を見て侵入するとみている」(愛知県警西警察署 生活安全課課長)
しっかりと"鍵をかける"
しっかりと"鍵をかける"、それを徹底してもらうため、警察が学校に依頼して、夏休みの宿題となりました。
今回、名古屋市西区の9つの小学校で始まったこの取り組み。宿題を続けることでお母さん自身にも変化が。
「(鍵かけをさせることは)気づかなかったので、子どもと一緒にやるのはいい機会だと思います」(少年のお母さん)
住宅侵入盗が増えるお盆の季節。家族で鍵かけの意識を持つことが重要です。
<8/10(金) 11:33配信 中京テレビNEWSより>
戸締りをしていても泥棒に侵入されることはありますが、無施錠に比べると彼らが苦労することは明らかです。
無施錠かつ無人となると、彼らの犯行を止めるものは何もなくなります。
犬などを飼っていれば侵入者対策に役立つ場合もありますが、最近は犬も室内で飼うことが多く、番犬となるような犬種ではないケースも多いでしょう。
窃盗が多いと言われる愛知県で、住宅侵入盗の侵入手口2位が無施錠ですからこれを何とかするだけでも件数が減る可能性は高いでしょう。
無施錠が減ることで件数が逆に増えることは考えにくいですから泥棒としても無施錠時の対策が必要になります。
その対策をきちんと考えている泥棒であれば犯行を継続するでしょうが、無施錠でなければその場でのあきらめ、別の無施錠のターゲットを探しにいくという泥棒もいるでしょう。
その泥棒向けの対策としてが無施錠をなくすということです。
ただ、これは対策というより最低限のこと、やって当たり前のこととも言えます。
これをやった上、徹底させた上で初めて防犯対策のスタート地点に立てます。
防犯システムや防犯カメラを導入していても被害に遭う可能性はゼロにはなりません。
しかし、無施錠と比べると泥棒からみた防犯度は格別に高くなります。
ご自宅やオフィスの防犯度の高さを測ってみてはいかがでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年9月 7日 11:25)
出荷直店のナマコ500キロ(350万円相当)盗まれる
17日未明、後志の岩内町で出荷直前のナマコ500キロが盗まれているのが見つかり、警察が窃盗事件として捜査しています。
17日午前4時過ぎ、岩内町大浜の岩内地方卸売市場で、保管されていた出荷直前のナマコおよそ500キロ、350万円相当が盗まれているのを出勤した職員が見つけました。
警察と漁協によりますと、ナマコは16日に水揚げされたもので、17日に競りにかけるため、いけすに保管されていました。
職員がすべていなくなった16日夕方以降、何者かが建物1階の窓ガラスを割って中に忍び込み、いけすのかぎを壊してナマコを盗んだとみられています。
警察は、転売目的の複数の人物の犯行とみて捜査しています。
<7/17(火) 16:17配信 HBCニュースより>
ナマコ500キロが盗まれた事件ですが、350万円という被害金額に驚くとともに、ナマコが盗まれる事件というのも珍しいように思います。
ただ、ナマコに限らずよほど特徴のある素材でなければ、転売されたり、加工されてしまうと盗品ということが分からなくなってしまいます。
小売店等で生産者の写真を掲示し、この商品が誰が作ったものか、どこから仕入れているのかを明確にしているところがありますが、その方が消費者としては購入しやすいという心理に基づいているのかもしれません。
盗品をそのまま転売するだけでなく、加工後の商品もうかつに転売できなくなるような仕組みが必要です。
苦労して盗み出してもそれを転売、売ってお金に換えなくなればその物が盗まれる可能性が減少することになります。
これも防犯対策の一つと言えます。
今回の現場に関しては、いけすのある建物の窓ガラスを破って侵入できてしまう環境というのは良くないでしょう。
なまこを350万円もの高価な商品と考えれば、それがそこに保管されている状態が安全かどうかを確認すべきです。
扉や窓の施錠だけでは十分な対策とは言えませんし、関係者以外の入退出も自由にできてしまうとしたらそれも危険です。
魚などの生き物がそう簡単に盗まれない、盗んでもその後が大変だと考える人がいるかもしれませんが、複数人で組織的に犯行を行うグループもいます。
充分に警戒し、安全ではない環境だと気付いたらすぐに見直すべきです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年8月16日 15:39)
宅配の○○○ 白昼堂々制服で侵入
埼玉、東京、千葉の3都県で窃盗など43件に関与したとして、県警捜査3課と上尾署は19日、窃盗と住居侵入、建造物侵入の疑いで、住所不定、無職の男(52)=窃盗罪などで公判中=をさいたま地検に追送検した。
容疑を認めているという。
同課によると、男は宅配業者の制服を着て盗んでいたことから、捜査員に「宅配の○○○」と呼ばれていた。
追送検容疑は、昨年1月~今年1月、千葉県船橋市の会社更衣室など計43カ所に侵入、現金計約33万円と商品券など15点(計約2万円)を盗んだとしている。
同課によると、男は今年1月、伊奈町の会社更衣室に侵入し、現金計約3万円を盗んだとして逮捕された。
盗んだ宅配業者の制服の上着と帽子を身につけ、白昼堂々、会社に出入りしていた。「泥棒と思われないようにした」と供述しているという。
<4/20(金) 11:25配信 産経新聞より>
どこの会社か分からなくても制服を着ていれば、どこかの業者さんが何かの作業でそこにいるのだと勘違いしてしまいます。
その盲点を突いた犯行手口です。
それらしい制服はどこでも購入できますし、今はネットオークション等もありますから難しくはないでしょう。
あとは、侵入しやすいターゲットさえ見つかれば、犯行が可能になります。
このような泥棒に対しては、物理的に侵入を阻止する対策はもちろんですが、防犯カメラによる犯行の抑止効果で犯罪を防ぐこともできます。
防犯カメラが多数設置され、そして映像を記録されていれば変更していない限り、自分の犯人としての映像が記録されてしまうことになります。
泥棒はこれを最も恐れると言っても過言ではありません。
変装すれば映像に残っても平気だと言う泥棒もいるかもしれませんが、防犯カメラが進化し、一部の特徴で犯人特定につながる可能性もあります。
また、そもそも変装する時点で不自然なため、現場では周囲の人に怪しまれてしまいます。
防犯カメラと言えば、先日、大阪のアメリカ村に設置された防犯カメラが撤去されるというニュースを見ました。
撤去の理由は、維持費にお金がかかり、その分の予算が出ないというものでした。
維持費とは、防犯カメラ自体が故障した場合の修理費用や業者への点検費用等でしょうか。
そもそも設置した際は、自治体等からの補助金をベースに設置されたようですが、その後の維持費分は補助金が出ないということでした。
今後は、設置だけでなく維持に関しても補助金が出るような仕組みが求められます。
せっかく設置し、そして犯罪件数の減少、抑止効果が出ているにもかかわらず残念なニュースです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年5月25日 16:10)