今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
F1のバトン夫妻 休暇中に催眠ガスで強盗被害
自動車レース、フォーミュラワン(F1)の英国人ドライバー、ジェンソン・バトンさん(35)の広報担当者は8日までに、バトンさん夫妻と友人らが休暇を過ごしていたフランス南部の貸別荘に強盗が入り、バトンさんの妻の道端ジェシカさんの婚約指輪などが盗まれる被害を受けたと発表しました。
事件は3日夜、保養地サントロペで発生し、夫妻らは就寝中だったという。
広報担当者によると、室内にエアコンのシステムを通じてガスが流し込まれた可能性があります。
ガスの種類には触れませんでした。
強盗は2人組とみられます。
婚約指輪を含む宝石類が持ち去られていました。
夫妻らにけがはなかったようです。
広報担当者は声明で、地元警察の情報として別荘の強盗被害は最近サントロペ地域などで目立っているとし、エアコン装置を利用してガスを使う手口も見られることを示唆したと述べました。
モナコに居住するバトンさんはマクラーレン・ホンダに所属し、F1ドライバー歴は15年に及びます。
2009年には年間の総合王者に輝いていました。
昨年末には日本で生まれ育ったモデルの道端ジェシカさんと結婚。
ジェシカさんが先週末、画像共有サービス「インスタグラム」に掲載した写真には海岸で大きなダイヤモンドの婚約指輪をはめた姿が紹介されていました。
<CNN.co.jp 8月8日(土)16時12分配信より>
まるで映画やドラマのような泥棒の手口です。
室内のエアコンシステムを通じて催眠ガスを流し込み、中にいる人間が眠ったところを侵入し、室内を物色して金品を盗み出すというものです。
ツイッターやブログなどで有名人のスケジュールを事前に調べ、行動や不在状況を確認した上での犯行でしょうか。
明日から家族で○○に行きます!という個人情報をSNSに流すのは防犯上も良くないことが分かります。
誰がどのような目的でチェックしているか分かりません。
数日間、家に誰も居ないという情報は、泥棒に絶好のターゲットを教えているようなものです。
今回はセレブと言われる有名人に起こった事件ですが、一般の市民でも起こり得る事件です。
防犯センサーやカメラを設置するというハード面での対策が難しい、抵抗がある場合は、防犯意識を持つという簡単にできることから始めることです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年8月11日 18:52)
盗みに入った家で鉢合わせ 女性に暴行
東京・青梅市の店舗兼住宅に侵入し、現金などを盗んだうえ、鉢合わせた住人の女性に暴行を加えたとして、63歳の男が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、山梨県の無職の男(63)です。
男は今年4月、青梅市の店舗兼住宅に侵入し、現金や高級腕時計など合わせて65万7000円相当を盗んだうえ、鉢合わせになった住人の女性(70)に対し突き飛ばすなどの暴行を加え、頭に全治10日間のけがをさせた疑いが持たれています。
男は、「身に覚えがない」と容疑を否認しています。
今年4月以降、首都圏で、この事件以外にも同様の手口の窃盗事件が7件相次いでいて、警視庁は余罪についても調べています。
<TBS系(JNN) 6月23日(火)13時9分配信より>
泥棒が侵入した家で家人と鉢合わせし、突き飛ばすなど暴行を加えたという事件です。
女性が抵抗しなかったからか、不幸中の幸いで全治10日間のけがで済みました。
しかし、もし泥棒が何らかの凶器を持って侵入し、家人が抵抗した結果、逆上し大怪我、最悪の場合は死に至らしめることも考えられます。
泥棒は犯行の最中、極度の緊張状態にあると言われます。
人に見られるかもしれない、中に人が居るかもしれない、警察に捕まるかもしれない、予測していないことが発生するかもしれない、色々なことを考え、頭と神経を張り巡らせて犯行に挑みます。
その状況下で、突然、人と鉢合わせし、顔を隠していればその場から逃げ出そうという気持ちが強いかもしれませんが、顔を見られた、何とかしなくては、目の前に者を黙らせよう、という心理状態に陥る可能性があります。
一般の人でも、犯罪ではなく、別のまずいなと考える事態になった時、極度の緊張状態で、突発的な行動に出てしまい、後で後悔することがあると思います。
犯罪者の場合は、犯行中、ずっとそのような状態なのでしょう。
あとで冷静になって考えれば、何でもないことが、その時はそうは考えられないのです。
今回の犯人も最初から人を傷つけるつもりではなかったかもしれません。
窃盗目的の場合、人を脅すことはあっても、殺傷目的ではないはずです。
人を傷つけると、それだけ捕まった場合の罪が重くなるからです。
そのことは犯罪者も充分に承知しているでしょう。
このような泥棒との鉢合わせは不幸としか言いようがありませんが、未然に防ぐことは出来ると思います。
犯罪者が犯行を企てる際、この家は止めて、別の家にしようと思わせることでターゲットにならずに済むのです。
防犯カメラや防犯センサーが設置されている家にあえて侵入しようとする犯罪者は少ないです。
これが犯罪の抑止力の効果です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年6月23日 14:43)
大阪 高級ブランド店に連続窃盗犯逮捕
大阪・ミナミの高級ブランド店など10店舗で4~5月、ショーウインドーが壊され、バッグや財布などが相次いで盗まれた事件で、大阪府警南署は19日、「ジョルジオアルマーニ大阪店」への窃盗容疑で、大阪市北区末広町の無職の男(42)を逮捕しました。
容疑を認め、動機を「生活費がなく、売って金にしようと思った」と供述しています。
一連の事件で盗まれた商品の被害総額は約390万円に上っており、府警は他の9店舗の被害についても同容疑者の関与を調べます。
逮捕容疑は4月22日午前3時40分ごろ、同市中央区南船場の「ジョルジオアルマーニ大阪店」で、ショーウインドーを割り、財布など18点(計約120万円相当)を盗んだとしています。
同署によると、防犯カメラの映像などから男が浮上。
「ハンマーを使って(ショーウインドーを)割った」と話したという。
この事件では、他に「ドルチェ&ガッバーナ御堂筋店」や「プラダ大阪心斎橋店」も被害に遭っています。
<産経新聞 5月19日(火)21時5分配信より>
今回捕まった犯人は無職で生活費がなかったという動機で、ハンマーでショーウインドーを割って侵入、多数のブランド品を盗みました。
一般的にブランド品店では防犯カメラが設置されていることは容易に想像できますが、それを踏まえての犯行なのでしょう。
防犯カメラの映像から自分が犯人として逮捕される可能性があることは百も承知で、それでもお金が欲しいということで犯行に及んだと思われます。
周囲に気付かれようが関係ない、という強い意志を感じます。
無職でお金もなく、そして家族もいない犯罪者というのは怖いものがありません。
何も失うものがないという気持ちで犯罪を行われると、それを防ぐ対策は非常に困難です。
一般的に泥棒が嫌がると言われている、音(警報ベルなど)、光(ライトなど)、目(周囲の目、防犯カメラによる監視)、時間(時間がかかる、気付かれる)という4原則が通用しなくなります。
それ以外に、泥棒の視界を強制的に遮り、それ以上の犯行の継続を不可能とするフォグガードのようなシステムでないと対抗できません。
貴金属店や宝石店など泥棒が多少のリスクを覚悟した上で侵入しようとする業種は、通常の防犯対策+アルファが必要になります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年5月21日 17:40)
理髪店で券売機を盗んだ男3人逮捕
東京・江戸川区で、理髪店に忍び込み、券売機を盗んだとして22歳の男が逮捕されました。
男は、仲間3人と合わせて170件のいわゆる「自動販売機荒らし」を繰り返していたとみられています。
男は去年9月、江戸川区の理髪店に侵入し、現金1万7000円の入った券売機50万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
警視庁によりますと、男は仲間3人と去年4月以降、合わせて170件の自動販売機荒らしを繰り返していたとみられ、売上金や釣り銭など被害総額は200万円に上るということです。
取り調べに対し、男は「間違いありません」と容疑を認めています。
<テレビ朝日系(ANN) 2月18日(水)11時58分配信より>
自動販売機が荒らされ、釣り銭や商品が盗まれる手口は珍しくありませんが、券売機(自動販売機)自体が盗まれるという珍しい手口です。
今回の事件では、現金は1万7千円ほどしか入っていませんでしたが、券売機自体は50万円相当の価値があるということですから、そちらの被害の方が痛手です。
券売機(自動販売機)を自分で購入したオーナーにとっては大きな損失ですし、飲料メーカー等がリース契約で設置している場合もリース会社にとっては大変な問題です。(保険料の大幅アップ等にもつながります)
海外では、屋外に設置されている日本の自動販売機が大変珍しいようですが、そのことを知った外国人窃盗グループ等が日本で荒稼ぎをしているということもあるでしょう。
今後は、自動販売機自体の窃盗事件が多発し、その盗んだ機械をそのまま外国で活用、解体して部品を再利用するなど色々と考えられます。
良い表現ではないかもしれませんが、対日本人としての泥棒対策と、対外国人としての泥棒対策は分けて考える必要があるのかもしれません。
日本で常識とされることが外国人には通用しないということが多々あります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年2月20日 20:15)
ストリートビューで下調べ、暴力団組員が侵入窃盗200
グーグル社の無料地図サービス「ストリートビュー」で人けのなさそうな場所を探し、金庫破りなどを繰り返したとして、大阪など5府県警の合同捜査本部は、暴力団組員ら4人を窃盗容疑で逮捕し、約200件、計約1億5000万円相当の被害を裏付けて捜査を終えたと4日、発表しました。
発表では、堺市北区百舌鳥陵南町の暴力団組員の男(43)、住居不定の無職の男(36)両被告(いずれも公判中)ら4人は昨年8月7日未明、兵庫県小野市の郵便局に侵入し、収入印紙21枚(額面計4200円)を盗むなどした疑い。<
ストリートビューは、インターネット上で地図や街並みの画像を閲覧できるサービス。
4人は、このサービスの画像で人目につかない場所を調査し、2011年11月~昨年11月、近畿、中国、九州などの17府県で衣料品店や会社事務所を狙って盗みを重ねていました。
4人は防犯カメラに映った使用車両から浮かび、昨年12月~今年1月に逮捕されました。
いずれも容疑を認め、盗んだ金などは生活費や飲食代に充てていたという。
<読売新聞12月5日(金)17時21分配信より>
グーグルのストリートビューを利用したことがある人はその便利さ・面白さが分かるでしょう。
自分が行ったことのない場所でもまるでその前を歩いているかのような映像が見られます。
ただ、便利な反面、その機能を悪用しようと考える者が出てくるのも納得です。
暴力団組員4人が事前に下調べし、人気のなさそうな場所を選んで侵入のターゲットとしました。
おそらく侵入後の逃走ルートなども調べ計画を立てていたのではないでしょうか。
泥棒の犯行における基本的な行動の一つが事前の下見です。
ふらふらと町を出歩き、ピンと感じたところに侵入するのではなく、多くの泥棒が事前に下見を行い、自分の身の安全とそして侵入による確実な成果を考えてターゲットを選定します。
その際、絶対的な条件となるの防犯システムの有無です。
有る所と無い所では、侵入・盗難・逃走、あらゆる面で犯行の難易度が異なります。
そして成功度、つまり、最終的には自分が捕まらないことが絶対条件です。
防犯システムや防犯カメラが有る所は、その危険性がぐんと上がるのは、泥棒ではなくても分かります。
逆に何の対策もしていない所は、泥棒でなくてもここは入られそうだ、危ないのでは?と感じるものです。
泥棒の事前の下見でターゲットに選べる不名誉を避けるのは防犯システム導入による狙われない・狙わせないという考え方です。
侵入者を検知して防犯ベルが鳴る、このような直接的な視覚・聴覚に訴える対策だけでなく、見えないところで、泥棒が知らず知らずのうちに避けるというのも大きな意味を持ちます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年12月 5日 20:13)
コンビニで酔った男性にキスし現金盗む
東京・上野のコンビニエンスストアで、ATMから現金を引き出す酒に酔った男性に対し、キスなどをして気をひいた隙に現金を盗んだとして、中国人の女2人が逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、中国人の女(27)と女(30)。
警視庁によると、今年6月、台東区上野のコンビニで、ATMから現金を引き出す酒に酔った会社員の男性に対し、女(30)が頬にキスしながら手で目隠しをした隙に、女(27)が引き出された現金20万円を盗んだ疑いが持たれています。
調べに対し2人は、「何もしていません」などと話し、容疑を否認しているという。
上野では2012年から中国人の女のグループによる同様の被害が相次いでおり、被害総額は3億円に上っているという。
<日本テレビ系(NNN)11月11日(火)15時38分配信より>
これもハニートラップというのでしょうか。
酔った男性にキスし、気をひいた隙に現金を盗む手口で中国人の女2人が逮捕されました。
驚くのが2~3年の間で、被害総額は3億円に上っているということです。
被害に遭った男性たちもキスされたことで少しやましい気になり、被害届を出すことにちゅうちょしている人もいるかもしれません。
コンビニエンスストアには防犯カメラがほぼ完備されているといっても過言ではありません。
しかし、店舗によって設置されている防犯カメラの台数はまちまちです。
最小限の1台だけのところもあれば、多くの防犯カメラが設置されているところもあります。
ただ、多くの店舗が、防犯カメラを設置するところは、レジ付近、従業員の目が届かない死角となるところ、盗まれやすい商品・高額商品が陳列されているところなどでしょう。
利用客目線での設置ではないでしょうから、ATM付近にあえて防犯カメラを設置することは少ないでしょう。
例えば、キャッシュカードの暗証番号などが映ると、犯罪に悪用される危険性もありますから、その点も踏まえているかもしれません。
しかし、今回の犯人である女2人が2年以上も同様の手口で犯行を繰り返し、捕まらずにいた実態から、防犯カメラは犯行の抑止力としても、犯罪の証拠としても有効に働かなかったと言わざるを得ません。
せっかくお金を掛けて防犯カメラを設置するのですから、最も効果的に働く位置・角度に設置しないともったいないです。
単に台数を多く設置すれば良いわけでもありません、最大限の効果を発揮できるように考える必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年11月21日 13:53)
レジが壊されるぐらいなら、わざと開けっぱなしにした方が・・・
今年に入り、市内の飲食店などで窃盗事件が相次いで発生していましたが、先ごろ伊東署が容疑者を逮捕しました。
市内のある飲食店主が事件について不安だった胸中を語りました。
「知り合いの店が被害に遭い、風のうわさでほかに数店やられていると聞いていました。
『市内に窃盗団がいるのでは』とその知り合いと話していたほどだった」と話します。
被害金額も決して少なくないため、店主も売上金をこまめに簡易金庫にしまうなど、万が一の対策を取っていました。
「気を緩めないで、今後も厳重な管理は続けていく」という。
同署の調べによると、被害店舗の中には、金を入れたままの、レジを壊された店もあるという。
副署長は「レジは金庫ではないので金は入れておかない。レジの中は空っぽにして鍵をしなければ少なくともレジを壊される確率は少なくなり、少しでも被害が減らせる」とアドバイスしました。
店側もぜひ気を付けてもらいたい。
<伊豆新聞9月18日(木)11時14分配信より>
レジを壊されるのが嫌だから、中を空っぽにして、レジを開けっ放しにするというのは理にかなっているような気がします。
現金が盗まれるより、それ以外の物が壊される被害の方が困る、最終的な被害金額(被害者の負担額)はそちらの方が高くなるという場合もあるでしょう。
泥棒もわざわざ開いているレジをさらに調べたり、それ以上無理に開けようとはしないでしょう。
ただ、せっかく苦労して侵入したにもかかわらず自分が想定していた金目の物が見当たらない、現金がない、レジも開きっ放しになっていることで、逆上し腹いせに物を壊したり、最悪の場合、建物に放火するというケースも考えられます。
侵入盗難被害の場合、単に物や現金が盗まれるだけの被害というのは少ないと思います。
無施錠で、侵入した泥棒が目につくところに現金が置いてあれば、それだけを盗んで逃げる泥棒もいるでしょう。
実際は、扉も窓も施錠し、現金も金庫や目に付かないところに保管しています。
それらの泥棒から見れば障害物を排除し、最終的な目的である金品を探し、盗み、逃走します。
その過程において、扉や窓が壊され、室内は荒らされ、金庫は壊されるか、盗まれるという結果になるのが一般的です。
ドラマなどで泥棒に入られた後、警察が現場検証したり、被害者が盗まれた物の確認をするシーンがよく見られますが、本当の犯罪現場はもっとリアルで、生々しいと思います。
自分が犯罪被害に遭うとは普通考えません。
被害に遭ってはじめて気付きます。
そうならない為の事前の防犯対策です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年10月 3日 14:49)
栃木 メガネ店でフレーム盗難1200点、被害総額3000万円以上
1日午前9時20分ごろ、宇都宮市陽南の眼鏡店「メガネパリミキ宇都宮陽南店」で、「入り口のドアが割られ、眼鏡フレームが盗まれた」と出勤した店長の男性(47)から110番がありました。
眼鏡フレーム約1200点とサングラス約200点など総額約3179万円相当が盗まれており、栃木県警宇都宮南署は窃盗事件とみて調べています。
<時事通信9月1日(月)17時43分配信より>
メガネ店での盗難による被害総額が3000万円以上だったことに驚きました。
貴金属店や宝石店での被害総額が数百万円・数千万円に及ぶというのは分かりますが、眼鏡のフレームでこれほど高額になるのは意外でした。
ただ、自社保管商品の総額を考えると、この店だけが特別ではないのかもしれません。
商品を在庫として持たれているのであれば、一度、自社の店舗・事務所に保管している商品の総額を計算してみると、もしその大部分が盗まれた場合、破損した場合、被害の大きさと重要さを実感できるのではないでしょうか。
今回被害に遭われたメガネ店での防犯対策や防犯カメラの有無などは不明ですが、入口のドアが割られ、建物に侵入された後、ショーケース等に保管していた商品が大量に盗まれたのでしょう。
泥棒にしてみれば、入口のドアさえ突破できれば、その後、犯行を邪魔する要素が何もなかったのかもしれません。
その他にドアを突破されても、建物内のセンサーによる侵入者検知や商品の保管ケースが容易に破壊できないものであるとか、防犯カメラによる監視、警報音による威嚇など、泥棒が嫌がる要素が多いほど、犯行が行いにくい環境となります。
その要素をどれだけ増やすことができるかが効果的な防犯対策のポイントとなります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年9月12日 11:09)
横浜の高層マンションで窃盗 合鍵使って部屋に侵入
横浜・みなとみらい21(MM21)地区の高層マンションに忍び込み現金などを盗んだとして、県警捜査3課と戸部署などは1日、住居侵入と窃盗の疑いで、横浜市南区二葉町3丁目、無職の女(46)を逮捕しました。
同署によると、同容疑者はマンション1階の郵便受けに入れていた合鍵を使って部屋に侵入。
同市中、西両区、川崎市川崎区のマンションで同様の手口の窃盗事件が約10件発生しており、県警が関連を調べます。
逮捕容疑は、昨年11月15日午前9時ごろ、MM21地区のマンション29階の会社役員の男性(43)宅に侵入、指輪やバッグ、外貨など計6点(約195万円相当)を盗んだ、としています。
同署によると、同容疑者は容疑を認めています。
同署によると、同容疑者はマンションの住人がオートロックの出入り口を通る際、隙を見てマンション内に侵入していたとみられます。
その後、出入り口近くの郵便受けを順番に解錠、住人が普段から入れていた合鍵を取りました。
エレベーター内の防犯カメラなどから同容疑者が浮上しました。
<カナロコ by 神奈川新聞5月2日(金)7時3分配信より>
オートロックだけの防犯対策では不十分だと常々言われています。
今回の犯人も住人がオートロックの出入り口を通る際、隙を見てマンションに侵入しました。
結果論ですが、オートロックは効果が無かったことになります。
その後出入り口近くの郵便受けを順番に解錠しました。
こちらも解錠番号が設定できますが、番号を合わせたままにしている人が多く、毎回番号を入力して開けている人は少ないでしょう。
それらの弱点を突かれてしまい、中に入れていた合鍵を使って侵入されてしまいました。(郵便受けに合鍵を入れておくこと自体が危険です)
幸いにもエレベーター内に防犯カメラが設置されており、その映像から犯人が浮上したということですが、多くのマンションは建物内に防犯カメラがついていないことがあります。
正面玄関(不審者や押し売り防止)や駐車場(自動車盗難防止、駐輪場(バイク盗難防止)には設置されますが、建物内までは大丈夫だろうと考えてしまいます。
ましてやオートロックがあるのだから尚更だと考える人もいるでしょう。
オートロック、郵便受けの施錠、扉・ベランダの施錠、死角の少ない防犯カメラによる監視これらの複数の防犯対策を巧く活用し、相乗効果でより強固な防犯対策となるようにすべきです。
単体の防犯対策だけではあまりにも脆くて弱く、泥棒からすれば対策をしていない無防備な状態と同じです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年5月 9日 14:03)
静岡 外国人窃盗犯が多国籍化 南アジア系増加
県内で摘発された外国人窃盗犯の国籍は、この5年ほどで西アジア系が減る一方、ベトナム人やスリランカ人など東南アジア、南アジア系の割合が増え、多国籍化していることが県警への取材で分かりました。
狙われる場所や品も多様化しています。
一定地域で被害が集中発生する特徴があり、県警は身近な犯罪情報を把握して備えるよう呼び掛けています。
県警によると、国籍別摘発件数(被害点数を含む)は、2004年はトルコ人(356件)、ブラジル人(353件)、中国人(131件)の3カ国が大半を占めました。
当時多発したトルコ人の自販機荒らしや、解錠器具を使った中国人の空き巣が減る一方、5年ほど前からベトナム人の万引が増え、13年はスリランカ人の自動車盗が頻発しました。
13年の上位はブラジル人(221件)、ベトナム人(149件)、スリランカ人(58件)でした。
外国人窃盗犯は同じ国籍同士でグループを組み、転売ルートがある特定の対象物を狙って同様の手口で盗みを重ねる傾向があります。
関東地方や愛知県を拠点にしながら、県内に進出して短期間に集中的に犯行を繰り返すケースが多いようです。
既存の防犯システムでは防げない、巧妙で大胆な手口を編み出しているのも特徴です。
13年に県警が摘発した愛知、三重両県のスリランカ人8人は、人けのない工事現場のトラックを、鍵を使わずにエンジンをかける方法で盗みました。
被害は116台に上ったとされます。
県内のベトナム人グループは本国で人気のブランド化粧品に目を付け、バッグに盗難防止センサーをかいくぐる細工を施し、量販店で大量に万引していました。
南米系グループの手荒な侵入盗も目立ちます。
県警が摘発した愛知県のペルー人、ブラジル人ら10~20代の男女20人は、夜間に会社事務所のドアを破壊し、警報が作動してから警察官が駆け付けるまでの数分間で金品を奪いました。
消火器をまいて証拠隠滅を図り、県西部や愛知県周辺で327件、計1億3千万円超の盗みを重ねたとされます。
県警捜査3課は「窃盗犯の発生傾向に合わせた対策を講じることが重要。音や光で撃退する仕組みも窃盗犯には有効」としています。
<@S[アットエス] by 静岡新聞2月4日(火)7時36分配信より>
外国から旅行客が訪れると、そのうちの何%かはそのまま不法滞在することがあるようです。
単純に日本を気に入ったからなのか、お金になると感じたのか・・・。
不法滞在者ですから、まともな職には就けないでしょう。
必然的に何らかの犯罪を犯すことになるのでしょう。
手っ取り早いのが窃盗犯です。
同じ立場の人間が集まり、役割分担し、集団を形成して移動しながら犯行を行います。
他府県にまたがって犯罪を行いますから、なかなか足取りもつかめないのでしょう。
ようやくつかめたころには、他府県に移動、最悪は国外に脱出。
そして、ほとぼりが冷めた頃を見計らって再来日。
また活動を再開するというケースもあるでしょう。
よく外国人窃盗グループ逮捕、というニュースを耳にしますが、その被害件数、被害総額に驚きます。
それだけの件数に及ぶまで捕まらなかった、ようやく捕まったという印象を受けます。
逆に言えば、現行犯逮捕以外は逮捕、検挙が難しい犯罪者と言えそうです。
今回の報道を見ますと、南米系グループの犯行の荒々しさが感じられます。
犯行現場で消火器をまいて証拠隠滅を図るなど、単なる物盗りの被害では済まない場合もあります。
自分たちが捕まらないようにするには手段を選ばない非常さもあるでしょうから、放火や被害者と鉢合わせたときは凶器で襲うということもありそうです。
警察の見解で、音や光で撃退する仕組みも窃盗犯には有効とあるように、侵入者に対する何らかのアクション(防犯対策)が必要です。
単になすがままの状態、受け身の状態ですと、数分間という時間だけの制約となり、彼らの犯行をくい止めるには弱いと言えます。
防犯ベルやサイレンの鳴動による音の対策、フラッシュライトによる光での威嚇、防犯カメラによる映像記録という心理的な抑止効果など目に見えて体感できる対策が効果的です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年3月 7日 11:52)