今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
野菜泥棒を激撮したら知人だった
群馬・藤岡市にある農園で、カメラが"野菜泥棒"の瞬間を捉えました。
後日、農家の男性が現場に現れた男を直撃すると、盗んだことは認めたものの、謝る気は「ない!」と開き直りました。
この農園では被害が相次いでいて、警察に相談しているということです。
※詳しくは動画をご覧ください(11月23日放送『news every.』より)。
<11/23(火) 21:43配信 日本テレビ系(NNN)より>
野菜泥棒を防犯カメラで撮影したら、まさかの知人だったという事件です。
盗んだことは認めたものの、誤る気はないと開き直っているようです。
被害が相次いでおり、警察に相談しているということですが、即逮捕ということは難しいのでしょうか。
野菜を盗んでいる防犯カメラの映像があるのですから、例えば、警察の相談室のようなところにメールで映像を送り、それを確認出来次第、容疑者を逮捕する、というようなシンプルな手続きに変えられないのでしょうか。
盗んだことは認めるのに謝罪しないというのは、訴訟大国のアメリカなどでは考えられないことではないでしょうか。
日本では訴訟とか警察への通報とかをちゅうちょする人が多い傾向にあると思います。
その後の近所付きあいや相手との関係を考えると、そのような行動に移っても良いのか、しっかりと考えた上で判断します。
事を大きくしないという良い面もあるでしょうが、今回のような開き直る相手に対しては、泣き寝入りになってしまいかねません。
訴訟や通報という手段も抑止力としてうまく活用する方が、色々な犯罪に巻き込まれにくくなり、自分の身を守ることにつながるような気がします。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年11月24日 17:16)
群馬県防犯設備協会 カメラを過信せず、音や光の威嚇推奨
群馬県で農作物や家畜の盗難が相次いでいることを受け、県防犯設備協会(前橋市)は、電話や訪問での相談を無料で受け付けている。
防犯カメラの設置の助言や施工業者の紹介にも応じる。
同協会が9月28日からちらしなどで相談を呼び掛けると、すぐに県内の梨農家の他、埼玉県の観葉植物の生産者からも相談があったという。
相次ぐ盗難被害について、木村忠事務局長は「カメラに鮮明な映像が残っていても、取られた作物は返ってこない。手塩にかけて育てた作物が盗まれないように、音や光で犯人を威嚇することが必要」と助言する。
同協会は8月中旬から「何者かが農園に侵入した形跡がある」「不審な車を見掛けた」といった相談が資材業者を通じて、農家から寄せられていた。県内や近隣県で家畜や農作物の大量窃盗被害があった8月下旬から相談が増えた。
盗難を警戒する農家から相談を受けたJAが同協会に連絡をして、同協会から回答することもあった。東京都内の防犯カメラを扱う業者から、不安をあおるような営業で過剰な装備の防犯カメラを売りつけられた事例もあるという。
相談内容に応じて、防犯設備士などの専門家が現地を訪問する。木村事務局長は「相談は無料なので気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。
<10/6(火) 8:13配信 日本農業新聞より>
家畜や農作物の窃盗被害に対して、群馬県の防犯設備協会は、防犯カメラを過信せずに、音や光で犯人を威嚇することが必要と答えています。
犯人が防犯カメラを恐れてくれれば効果はあるのですが、もし帽子やサングラスなどで変装を行い、姿がカメラに映ることを嫌がらなければ窃盗行為を防ぐことが出来ません。
防犯カメラの映像は犯人特定や証拠としては役立ちますが、盗難や破損被害を防ぐことが出来ない場合があります。
被害に遭う前に音や光で犯人をその場から退散させることが出来れば、被害額をさらに減らす、ゼロに近づけることが出来るかもしれません。
そういう意味でも音や光の対策を推奨しているのでしょう。
防犯カメラの設置は一般的になり、有用なことは認めますが、それだけでは効果が不充分な場合があり、音と光の対策を併用すればさらに効果がアップするということです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年10月16日 15:04)
トマト農家が高値白菜窃盗160玉
愛知県豊橋市の畑から大量の白菜を盗んだとして、県警豊橋署は1日、同市神野新田町のトマト農家の男(40)を窃盗容疑で逮捕した。
男は、盗んだ白菜を卸売業者に売っていたといい、「天候不順で値上がりした白菜を市場に持ち込めば、高く売れると思った」と供述しているという。
発表によると、男は1月29日午後9時半~翌30日午前8時頃、同市内の農業男性(68)の畑から白菜約160玉(時価約8万円相当)を盗んだ疑い。豊橋市と隣接の豊川市では1月中旬~2月初旬に計6件、合わせて579玉の白菜が盗まれる被害があり、男は豊橋市の他の3件も「自分がやった」と話しているという。同署は豊川市の2件についても関連を調べる。
同署は、白菜を売った際の伝票を盗んだ窃盗容疑で2月20日に男を逮捕し、白菜の窃盗について捜査していた。
<3/2(金) 7:40配信 読売新聞より>
別の記事によると、トマト農家なのに大量の白菜を売買していたことから怪しまれて逮捕されたともありました。
分かりやすい犯人のようです。
ただ、自身もトマト農家でありながら別の農家が育てた白菜を盗むなど同業者としては許されない行いではないでしょうか。
自身も窃盗の被害に遭ったことがあり、それならば自分も盗もうと考えたのかもしれませんが、それでは誰もがお互いに盗み合うことになってしまい、商売として成立しなくなります。
また、別の記事では、盗んだ農作物を売買できるのかということに対して、市場によっては、一般人でも農作物を持ち込み、自分の名前を伝票に書き競りにかけ、代金を受け取ることが簡単なところもあるようです。
本人確認もせず偽名でもよいという場合もあり、そうなると一体誰から物を購入したかというところもあいまいになってしまいます。
このような市場ばかりではないでしょうが、そういうところがあると、盗品はそこでさばけるという認識を犯罪者に与えてしまうことになります。
こういう環境を改善することも防犯対策の一環と言えます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年4月13日 19:02)
畑に除草剤まかれてメロン6600玉全滅 1500万円相当の被害
除草剤をまかれ、メロンハウス6棟が全滅。
北海道空知郡の寺坂農園の公式ブログに投稿された内容が衝撃を呼んでいます。
ねとらぼでは被害に遭った農園の代表者に取材を行いました。
農園が被害に遭ったのは7月9日の深夜から未明にかけて。
翌朝職員が確認すると、「2カ所ある給水栓が半開きのまま水が垂れ出るよう工作される」「9棟の全自動換気装置が狂わされる」「8棟の換気装置用ブレーカーが落とされる」「6棟に除草剤を散布される」という被害が次々に発覚。
メロンは繊細な作物のため、どの事象も放置すれば全滅に繋がる危険なものでした。
約15人の従業員はひとつひとつの問題を解決すべく奔走。
しかし除草剤による被害だけはどうすることもできず、数日間かけてゆっくりと枯れていくメロンをただ眺めるしかありませんでした。
代表はこの際の気持ちを、「たとえるなら高校生まで育てたかわいい子供が目の前でゆっくりと5日間かけて死んでいくような感覚。しかも6棟、約6600玉分も。もう、夢であって欲しい」と振り返っています。
同被害に遭う以前にも、7月に入ってからは2~3日に一度の頻度で朝になると換気装置の設定が狂うといった事態が3回ほど発生していました。
当初は職員の操作ミスと思われましたが、現在はこちらも同一犯による可能性が高いと考えられています。
警察の科学調査により、メロン全滅の原因が除草剤であると確認が取れたことから、代表は農園の置かれている状況を8月3日にブログ上で公表。
情報公開後はアクセスが集中し、サイトが閲覧しづらい状況が続いています。
ブログ上で代表は、北海道でのメロン農業は夏の一発勝負であり、この時期を過ぎると来年の秋まで収穫と収入はないと吐露。ですが、1500万円相当の大損失で廃業する可能性すらある状況にもかかわらず、「この経験から学び、必ず復活してやる! 仲間と一緒にこのやりがいに満ちた楽しい農業をつづけるんだ。それが犯人に対する"最大の報復"だと思っています」と綴っています。
代表はねとらぼの取材に対し、「平和な田舎なので、こんな被害に遭うとは思いもよらなかったです。付近では除草剤による重大な犯罪はおろか、盗難被害といった話も聞いたことがありません」と、被害に遭ったことが今でも信じられないことをあらためて告白。
「被害に遭ってからでは遅いので、畑が離れたところにある人には光センサーや監視カメラなどの自衛策を取っていただきたいです」と、被害経験を踏まえた心境を明かしました。
同農園のメロンハウスは全部で約30棟。
現在は未収穫のハウスが6棟残っており、まずはこれらのメロンを守り、収穫していく予定。
なお、警察の捜査は進んでいるものの、犯人はまだ逮捕されていません。まずは一刻も早い事態究明が望まれます。
取材協力/画像提供:寺坂農園
<8/3(木) 18:38配信 ねとらぼより>
農作物泥棒ならまだ動機が分かりますが、メロンを栽培している畑に除草剤をまき果実を枯らすという手口に驚きです。
犯行動機や目的は、農園や生産者を困らせること、供給量減少による価格の釣り上げ、単にメロンが嫌いな者による犯行、世間を騒がせたい愉快犯などが考えられます。
生産者にしてみれば、同じ失うのであれば、盗まれる方が最終的には誰かにおいしく食べてもらえるのでまだましでしょう。
見掛けが悪いとか一部が痛んでいるというのであれば、カットしたり、ジュースにするなど二次的な利用方法も手段としてあるかもしれませんが、除草剤で枯らされると他に使用することができなくなります。
従業員が15人もいる農家で6600万円の被害、相当深刻な被害でしょう。
廃業する可能性もあるということですが、犯人が自分が招いたことによりここまで大きな事態に発展するということを自覚し、少しでも罪の意識を感じれば今後の犯罪減少につながるかもしれません。
自分の利益しか考えず、それによって他人の迷惑や不利益は関係ないという考えの者だとしたら全く無意味なことです。
盗難被害だけでなく、このような大規模な破損被害に発展する可能性があることを生産者、被害者側もある程度想定しておくことが必要です。
そうすると万が一の被害が発生しても最小限に抑えることにつながるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年9月 1日 18:54)
梅泥棒急増! 警察やJAが注意喚起
昨年2月から今年5月にかけて、和歌山県のみなべ町や田辺市で南高梅の梅干しが入ったたるが盗まれる事件が相次ぎました。
被害はたる約千個(約10トン)に上ります。
今季、南高梅は不作傾向で、取引価格も高値となっているだけに、田辺署のほか、JAや自治体が「梅泥棒」の警戒に乗り出しています。
田辺署によると、2016年にあった梅だるの窃盗は4件。
2月にみなべ町で約200個、9月に田辺市下三栖で約220個、10月にみなべ町で約200個、11月に同町で約300個盗まれています。
夜間に倉庫の錠を壊して侵入して盗んだとみられ、今年の5月には田辺市芳養町の倉庫で梅干しが詰められた出荷直前のたる67個(670キロ)が盗まれています。
収穫した梅は、塩漬けして天日干しにした後、8月ごろからたるに入れて保管するという。
田辺署ではパトロールを強化するとともに、管内の梅農家にセンサーライトの設置や倉庫の施錠を徹底するなどの注意を呼び掛けています。
また、JAでも各支所を通じて、ポスターやチラシなどで管内の梅農家に注意を促しています。
<6/17(土) 17:00配信 紀伊民報より>
梅泥棒による市場への供給減少、そして不作、これにより需要が高まり、また梅泥棒が増えるという負のスパイラルのようなものが続いています。
今後さらに梅が狙われる可能性がありますから農家や販売店は要注意です。
梅干しとして完成していれば盗んだ後もしばらく保存できますから盗品としての寿命が長く、より価値が高いのかもしれません。
農作物の盗難は毎シーズン全国で発生していますが、泥棒の個人的な欲求を除けば、今盗みたくなる商品、売れる商品が狙われる傾向にあります。
今、泥棒界でのブームは梅と言えるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年7月21日 09:10)
74歳の男 元妻の畑からカブ5個盗んで逮捕
畑から農作物を盗んだとして、兵庫県警神戸西署は3日、窃盗の疑いで、神戸市西区、無職の男(74)を現行犯逮捕しました。
逮捕容疑は、同日午前10時ごろ、同区内の畑からカブ5個(計750円相当)を引き抜いて盗んだ疑い。
同署の調べに、「食べるために盗んだ」と容疑を認めているという。
同署によると、11月に近隣の畑でも農作物が持ち去られる被害があったといい、警戒していた署員が自転車のかごにカブを入れて持ち去る男を発見。
職務質問したところ、当初は「所有者から許可をもらっている」と答えました。
しかし、署員が確認したところ、畑は男の元妻の所有地で、無許可だったことが判明したという。
<神戸新聞NEXT 12月3日(木)19時50分配信より>
人の物を盗むことは犯罪で決して良いことではありませんが、この事件は窃盗事件というより男女間のトラブルの延長戦という感じがします。
74歳の男が元妻の畑からカブ5個を盗んだという容疑です。
元妻ということは元家族ですし、知らない相手ではないので逮捕されるのは少し気の毒です。
別れた元妻にしてみれば許せない相手なのかもしれませんが、74歳という年齢を考えると、許して上げれば良いのにと思うのは他人だからでしょうか。
農作物盗難というと大量の作物が無慈悲に他人に奪われるという事件が多いですが、このような事件は珍しいように思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年12月18日 19:13)
山形サクランボ盗難 軸、枝も折られる
上山市宮脇のサクランボ畑で、収穫目前の「紅秀峰」約15キロ(7万5千円相当)が盗まれたと25日、畑を所有する近くの農家の男性(59)が上山署に届け出ました。
同署によると、盗まれたのは今月22日午前6時ごろから24日午前6時ごろの間とみられます。
男性がサクランボの状況を確認するために畑を訪れ、被害に気付きました。
広さ約50アールの畑の約90本の木のうち、9本から軸ごと、もしくは枝を折られて盗まれました。
現場に作業用の脚立はなく、手の届く高さにあった実が被害に遭いました。
<山形新聞 6月26日(金)8時33分配信より>
春から秋にかけての農作物盗難。
長い年月、大事に育てた商品が盗まれるのは農家にとっての大損害なのは言うまでもありませんが、盗まれる際、木や枝、畑に対して危害を加えられるのは二次的な損害となります。
次回、同じように作物を育てることができない、育てにくくなるというのはあまり想定されていないでしょうし、窃盗被害とは結びつきにくいかもしれません。
ただ、普通に考えると、泥棒が木から実を盗む時、枝を傷つけないように丁寧に切り取るはずがありません。
犯行の時間短縮のために、その場から1秒でも早く逃げ出すために、枝のことなど考えずに乱暴にむしり取る方が自然です。
実(商品)が盗まれた後に分かる二次的な損害の方が農家にとって痛手となるケースもあります。
このような事態も踏まえた上での防犯対策、再発防止策を考える必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年7月 2日 18:46)
自分が食べるために近くの畑から小松菜400株盗む
畑の小松菜約400株を盗んだとして、兵庫県警尼崎南署などは16日、窃盗の疑いで、同県尼崎市稲葉荘、無職の男(64)を現行犯逮捕しました。
逮捕容疑は同日午後11時半ごろ、尼崎市稲葉元町2の畑で、近くの専業農家の男性(38)が育てた小松菜約400株を盗んだ疑い。
「食べるために盗んだ」と容疑を認めており、小松菜の葉だけをちぎって持参したごみ袋に詰めていたという。
同署によると、被害者の男性は最近続けて畑から小松菜を盗まれていたといい、この日も見回りをしていたところ、男を発見。
110番で駆けつけた機動捜査隊員が取り押さえました。
<神戸新聞NEXT 6月17日(火)10時14分配信より>
毎年収穫の季節になると農作物の盗難事件が発生します。
今回発生した盗難事件はその中でも珍しく、犯人が自分が食べるために近所の畑から小松菜400株を盗んだという内容です。
畑をやっているご近所さん(同じ町内)から盗むというのが不思議なものです。
もし近所付き合いが良好であれば、お願いすれば少し分けてもらえそうな気がします。
ただ、事件の発生場所が兵庫県尼崎市ということですから、それほど田舎ではなく、近所付き合いなど無かったのかもしれません。
せっかく収穫した野菜や果物を大量に盗み、トラックなどで運び出す窃盗団の犯行も盗難ですし、今回のように自分が食べるために盗むのも盗難。
被害者からすれば自分の了解も無く勝手に財産を盗まれた訳ですから、どちらの犯行も許せないものでしょう。
ただ同じ盗難でもずいぶん違うものだと感じました。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年6月25日 14:06)
京都 収穫目前の高級茶、軽トラ1台分盗まれる
日本三大銘茶の一つとされる「宇治茶」を栽培する京都府京田辺市の茶園で、玉露用の茶木が何者かに刈り取られたことがわかりました。
一番茶の茶摘みシーズン目前で、高級茶狙いの犯行とみられ、府警田辺署が窃盗容疑で捜査しています。
被害に遭ったのは、同市三山木の木津川河川敷の茶園(約270平方メートル)。
経営者の男性(58)によると、茶園の2か所で、それぞれ幅0・8メートル、長さ4メートルにわたって茶木が先端から40センチほど刈り取られていました。
分量にして軽トラック1台分で、2万円相当の被害という。
茶園は誰でも立ち入ることができ、今月6~12日の間に盗まれたとみられます。
間もなく先端に新芽が生え始め、来月10日頃から摘み取る予定でした。
男性は過去にも3回、同様の被害に遭っています。
同市は昨年の全国茶品評会玉露部門で産地賞の2位に入るなど玉露の名産地。
府の茶業統計によると、同市で収穫された玉露の茶葉の2012年度平均価格は1キロ当たり約1万3600円。
<読売新聞4月19日(土)14時13分配信より>
収穫前の高級茶(玉露用)の茶木が刈り取られたという窃盗事件です。
季節によって様々な農作物の窃盗事件がニュースになります。
ただ、ニュースになる時点ではすでに収穫期を迎えていますから、収穫期を迎える前にいかに対策を講じるかが重要となります。
注意が必要だなと思ったときには被害に遭ってしまった後、ということもあります。
今回被害に遭われた男性は過去に3回、今回を含めると4回目の窃盗被害ということです。
1回あたりの被害金額は毎回ことなるでしょうが、今回は2万円相当の被害でした。
軽トラック1台分で2万円ということですが、それだけの量を育てるとなると、おそらく2万円という金額以上の苦労があるのではないでしょうか。
ただ、2万円という金額だけをみると、2万円を守るために、数十万円の費用を掛けて防犯システムを導入するのは抵抗があるのも事実でしょう。
犯人はこの辺りの心理も巧みに利用しているのかもしれません。
たかが数万円の物に対して、防犯システムは導入しないだろう、せいぜい見回りぐらいだろう、と。
防犯対策における費用対効果、これは非常に難しい問題で、お金をかけたからといって100%被害に遭わない訳ではありませんし、対策をしなくても被害に遭わないこともあります。
経営者としてどのように決断するかです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年4月21日 18:08)
大胆な米泥棒 コシヒカリ1トン田んぼから直接刈り取る
新潟県で、収穫直前のコシヒカリおよそ1トンが、何者かに刈り取られる事件が発生しました。
旬の農作物を狙った窃盗事件が、毎年多発しています。
日本有数の米どころ、新潟県。
実りの秋を迎え、稲の刈り取り作業が行われています。
丹精込めて作ったコメの収穫は、農家にとって待ち遠しい瞬間。
被害に遭った農家の男性は「そっちの方から刈るかっていうことで行って、うちのせがれが『父さん、あそこ刈っていたっけ?』、『いや、刈らなかったろ』と」と話しました。
新潟・阿賀野市で農業を営む男性。
23日、息子が、収穫直前の田んぼを見に行くと、そこには信じられない光景が広がっていたという。
被害に遭った田んぼは、稲が跡形もなく刈り取られていました。
跡形もなく刈り取られた、コシヒカリの稲。
その範囲は、およそ2,000平方メートル、テニスコートおよそ7面分に及び、盗まれたコシヒカリの重量は、およそ1トン、時価27万2,000円相当にのぼります。
被害に遭った農家の男性は「浮かばないね。言葉が出てこない。あんまり残念で」と話しました。
警察によると、収穫後、倉庫などに保管されたコメが盗難に遭うことはあるが、田んぼから直接刈り取られるのは、極めて珍しいという。
よく見ると、この田んぼには、何かの機械が通ったような跡があったようです。
今回の犯行は、大胆にも、コンバインを使って刈り取られたとみられています。
被害に遭った農家の男性は「何というか、同じ百姓であれば、ちょっと心ない人だと思うね」と話しました。
新潟県では2013年、すでにコメの盗難が5件起きています。
こうした旬の作物が盗まれる被害は、これまでにも起きています。
プラスチックの箱に入ったメロンを、重そうに運ぶ男。
ビニールハウスに何度も出入りして、メロンを運んでいました。
これは、茨城県のメロン農家に設置された防犯カメラがとらえた、メロン窃盗の瞬間。
また、山形県では、名物のサクランボの盗難が相次いでいて、2013年だけで、少なくとも、すでに2回、およそ58kgが盗難の被害に遭っています。
こうした被害を防ぐため、山形県ではJAが中心となり、大規模なパトロールを実施していて、11月下旬まで続けるという。
<フジテレビ系(FNN)9月24日(火)18時50分配信より>
毎年ですが、秋の収穫シーズンを迎えると、全国各地で農作物泥棒が多発します。
屋外の畑や田んぼですから、人がいない時間帯になると、泥棒にとっては天国、盗み放題とも言える環境がほとんどなのでしょう。
フェンスをつくっても、乗り越えられれば意味がないですし、防犯センサーや防犯カメラは電源の関係で、現場によっては設置が難しいのが現状でしょう。
今回の米泥棒は、コンバイン等の機械を用いて、収穫前の米を自ら刈り取り、盗みだすという非常に大胆な手口で行われています。
このような犯行が可能なのも、周囲は無人で、夜間暗闇に紛れてしまえば、誰にも気付かれることなく犯行を行うことができる環境だったからでしょう。
田舎ならではの環境といえます。
JAが中心となり大規模なパトロールが実施されるということですが、警察やボランティアの方も含めて協力して行い、時間帯も不規則に行い、泥棒が読めないタイミングで行うべきでしょう。
また、可能であれば、防犯カメラや防犯システムを併用し、人と機械、両方の防犯対策を行うことで、泥棒にとっては手強い相手、犯行が行いにくい環境が出来上がります。
彼らに気持ち良く犯行を行わせないというのが効果的な、実践的な防犯対策となります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年10月 4日 12:43)