今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ペーパー盗難対策 個室に防犯カメラ設置OK?
これも新型コロナウイルスの余波なのか。飲食店やコンビニなどのトイレからトイレットペーパーが盗まれたという報告が相次いでいます。
盗難防止のためなのか、ペーパーに鎖を巻きつけるなど自衛策をこうじる店もあるようです。
都内飲食店の店長も「個室トイレのペーパーホルダーからトイレットペーパーが盗まれた」と明かします。「トイレットペーパーが入手できないのに、これ以上盗まれてしまうと営業にも支障が出る。個室の中に防犯カメラを設置したい」と、怒り心頭です。
そこで「盗撮にならないように」注意した上で、個室内のペーパーホルダーだけが映るようにカメラを設置したいと考えているそうです。具体的には「お客さんが用を足す姿の撮影はしない」「トイレを使う人に向けてドアに『ペーパーホルダーを撮影・録画しています』と張り紙をして知らせる」という方法です。
また、誰が出入りしたのか把握するために、トイレのドアの外にもカメラを設置して顔が映るようにします。これなら「盗まれた後でも撮影時間から誰が盗んだのかわかる」と考えているとのこと。
盗難被害を防ぐための、トイレ使用者に告知をしたうえでの撮影。法的に問題はあるのでしょうか? 小林正啓弁護士に聞きました。
●防犯カメラを店のどこに設置しても自由。だが...。
未使用のトイレットペーパーを外して持ち去る行為は窃盗罪に該当しますし、防犯カメラを店内のどこに設置するかは、原則として施設管理権者であるオーナーの権限で決めることができます。
とはいえ、いかに防犯目的だとしても、侵害される客のプライバシーが重大である場合には、店舗内といえども、防犯カメラの設置が制限される場合がありえます。
店舗内のトイレの個室はその典型です。防犯目的とはいえ、トイレの個室に防犯カメラを設置することは、違法と考えます。
●ペーパーホルダーだけ撮影すればいいのでは?
ペーパーホルダーのみが撮影・録画されるように設置すればよい、との意見もありえます が、2つの問題があります。
1つ目は、本当にペーパーホルダーのみを撮影し、利用者を一切撮影しないようなカメラの設置が可能か?という点です。2つ目は、仮にそのような設置方法が可能であるとしても、それで防犯効果があるのか?という点です。
なぜなら、利用者を一切撮影しないということは、トイレットペーパーが盗まれても、防犯カメラに写るのはせいぜい客の手だけであり、盗んだ人を特定できないということですから。
防犯カメラの設置が、プライバシーを多少侵害しても適法とされるためには、設置目的が防犯という正当性を有するだけではなく、カメラの設置と、防犯という設置目的の間に、合理的な因果関係があることが必要です。
●トイレでのトイレットペーパー盗難を防ぐためには
カメラを設置しても、防犯という設置目的が達成できないのであれば、プライバシーを侵害してまで防犯カメラを設置する理由がありません。
店長の怒りはごもっともですが、トイレットペーパーの盗難を防止するのであれば、カメラ以外のセンサーをペーパーホルダー部分に設置して、トイレットペーパーがホルダーごと外された場合には警報が鳴るようにするなど、他の方法を検討されることをおすすめします。
<3/3(火) 11:33配信弁護士ドットコムより>
店側がトイレの個室に防犯カメラを設置するのは、やはり違法のようです。
トイレットペーパーのペーパーホルダーだけを撮影すれば良いのでは?という意見もあるようですが、例えば地震等でカメラが動いてしまい、利用者を映してしまっていたら大問題です。
防犯カメラを設置するよりも、トイレットペーパーを有料化にする、有料の自販機を設置する方が費用は掛からないかもしれません。
防犯カメラを設置するのなら、個室ではなく出入口付近とし、怪しげな人がいれば顔も含めて撮影していることをモニター等で表示し、抑止力としての効果を期待する方が良いでしょうか。
防犯カメラの設置が、防犯対策かプライバシー対策か、どちらがより重要かというのはどのような場所においても言われています。
防犯カメラの映像がネット等で流出すれば、設置した者はどのような管理、責任なのかと問われてるのはもちろんです。
それらがしっかり管理されている前提での設置は、犯罪者を捕まえるための証拠としても、そしてその場での犯罪を思い留まらせるためにも働きます。
便利な道具や機能をいかに使うか、結局は使う側の問題です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年3月26日 15:41)
チョコが服に・・・ 因縁つけるも防犯カメラに映る
2019年5月、東京・江東区のレストランで「テーブルが汚れていたので、服が汚れた」などと因縁をつけ、弁償代として現金3万円をだまし取った疑いで、男(52)が逮捕された。
男が持ち込んだチョコレートを使って服を汚している姿が防犯カメラに映っていて「100件以上やった」と話していることから、警視庁が余罪を調べている。
<2/19(水) 19:40配信FNN.jpプライムオンラインより>
防犯カメラと言えば、招かれざる客の行動や犯行を監視する効果が一般的です。
今回の事件のように、店側が招いた客による犯罪を監視する効果もあります。
客がテーブルが汚れていたので服が汚れたという因縁も防犯カメラにより自らチョコレートを使って服を汚している姿が映っていたということです。
店側としては、弁償代として3万円を払ったものの、怪しいと感じ防犯カメラの映像を確認したところ、その様子が映っていたため警察に通報したのでしょう。
より効果が高いのは防犯カメラがあることをもっと強調していればこの容疑者は犯行自体を行わなかった可能性もあります。
それには防犯カメラの数が少なったのかもしれません。
カメラの増設や効果的な位置への設置を検討した方が良いでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年3月 6日 16:29)
電車の蛍光灯を防犯カメラ化 鉄道業界初
東急電鉄とソフトバンクは2019年11月6日(水)、車内のセキュリティ向上を目的として、2020年7月までに東急電鉄所属の全車両に、4Gデータ通信対応のLED蛍光灯一体型防犯カメラを順次導入すると発表しました。
採用するのは、MOYAIが開発し、ソフトバンクが販売と通信サービスの提供を行う防犯カメラ「IoTube(アイ・オー・チューブ)」です。4Gデータ通信によってカメラ映像を送信し、記録映像を遠隔で確認できます。東急電鉄によると、鉄道車両への4Gデータ通信機能を備えたLED蛍光灯一体型の防犯カメラ導入は、鉄道業界で初めてといいます。
従来の車内防犯カメラは、記録映像を確認するにはカメラから記録媒体を抜き取り、事務所の専用パソコンで確認する必要がありましたが、「IoTube」は遠隔地からでも映像をほぼリアルタイムに確認することが可能です。「IoTube」を全車両に導入することで、車内トラブル発生時に迅速に対応できるような仕組みを整えるとしています。
東急電鉄とソフトバンクは2019年5月末から6月末まで大井町線の一部車両で、9月からは田園都市線の一部車両で「IoTube」を試験導入しました。その結果、IoTube本体の強度やカメラの撮影角度、データ通信のための電波強度などを確認できたことから、正式に導入を決定しました。
導入する車両は、東急電鉄に所属する全183編成1257両です(2020年7月予定、こどもの国線を除く)。設置は1車両あたり4台ですが、池上線と東急多摩川線は1車両あたり3台、世田谷線は1車両あたり2台を基本とします。また、既に防犯カメラを設置している田園都市線と大井町線は1車両あたり2台、池上線と東急多摩川線は1車両あたり1台を設置します。
防犯カメラを設置していることが利用者に分かるよう、そのことを周知するステッカーが車内に貼られます。また、東急電鉄は記録映像について、閲覧できる社員を限定するなど、関係法令や社内規定に則り厳重に管理するとしています。
<11/6(水) 15:00配信乗りものニュースより>
東急電鉄に電車内のセキュリティ向上を目的として、全車両に蛍光灯一体型の防犯カメラを導入する予定というニュースです。
おそらく見た目は蛍光灯と同じでしょうから、外観は目立たず、利用客が見られている、監視されているという違和感も感じないのでしょう。
この取り組みが鉄道業界に広がれば、電車内で発生する犯罪、痴漢、窃盗、暴行などの抑止力して効果がありそうです。
万が一の冤罪対策として、その映像が証拠になれば男性利用客にとっては安心です。
また、電車内の映像を利用客が確認することができれば、込み具合によって別の車両に乗る、別の路線を利用するなど、利用客の選択肢が広がります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年11月22日 16:09)
事務所窃盗 防犯カメラと録画機器盗まれる
16日朝、札幌・清田区の観光バス会社に何者かが侵入し、防犯カメラが奪われる窃盗事件がありました。
事件があったのは、札幌市清田区清田2条2丁目の「DO観光バス」です。
午前6時ころ、出勤した従業員が窓ガラスが割られ事務所の中が荒らされているのを見つけ、警察に通報しました。事務所には防犯カメラが設置されていましたが、録画する機器本体が盗まれたということです。
(DO観光バス 永嶋孝光専務)
「自分のところに降りかかってみないとわからないことで、考えていなかったというのが正直なところ」
豊平署管内では、先週から少なくとも4件の窃盗・窃盗未遂事件が起きていて警察が犯人の行方を追っています。
<10/16(水) 22:36配信STVニュース北海道より>
防犯カメラが設置されているところで、犯人や犯行の様子が記録されることは、犯人にとっては重要な問題です。
自らの犯行の証拠となるかもしれない映像ですから、それを無くすこと、無効にすることができれば大きな成果となります。
事務所や自宅だけでなく、最近は自動車の中に設置されたドライブレコーダーの映像がニュースやワイドショーなどで取り上げられる機会が増えてきました。
今朝、ちょうど出勤する前にテレビでやっていましたが、信号待ちで停車していたところ、いきなり男が現れてフロントガラスを叩き割ろうとする衝撃の映像が流れていました。
その事件はドライブレコーダーの映像が証拠となったのか男が逮捕されましたが、例えば車内に侵入され、そのドライブレコーダーごと盗まれでもしたらせっかくの証拠が失われる可能性があります。
防犯カメラやドライブレコーダーが普及すると、今後はそれらを排除しようとする動きが出てくるでしょう。
それぞれ現地の映像を現地の記録装置で録画するのが普通ですが、そうではなく現地の映像を別の離れた場所で記録したいという要望が増えてくるでしょう。
そうすれば仮に現地でカメラや記録装置を盗まれたり、壊されたりしても、その場所とは別の場所できちんと記録されており、その破壊行為が意味を成さなくなります。
これも抑止効果の一つです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年11月15日 15:44)
自宅に防犯カメラは必要か? 「必要だと思う」52.6%
(株)NEXERと(株)White&Greenが共同で、関東在住の方を対象に「防犯カメラに関するアンケート」を行った。
調査は2019年3月13日~3月27日に実施。825人より回答を得た。
それによると、自宅に防犯カメラは必要だと思いますか?では、「必要だと思う」52.6%、「必要だと思わない」47.4%と、およそ半々という結果となった。
それぞれの回答理由をみると、必要だと思う理由には、「近所で空き巣被害があったので」(40代男性)、「夜などの子供の帰りが怖いから」(20代女性)など、防犯面に不安を抱いている回答が多くあった。
一方、必要だと思わない理由には、「治安が良い地域に住んでいる、隣近所が見な顔見知りで親しい」(70代男性)、「今のところトラブルもないので。維持費・初期費用が高いので」(40代男性)、「費用面の問題」(20代女性)など、必要性を感じていなかったり費用を気にする回答が挙がっている。
防犯カメラを「必要だと思わない」と回答した人に、一般的な費用よりも安く設置できる場合、防犯カメラを設置したいと思いますか?と聞いた項目では、「設置したいと思う」は6.6%、「設置したいと思わない」は93.4%と、9割以上の方は設置希望がないようだ。
<5/28(火) 10:27配信 SUUMOジャーナルより>
自宅に防犯カメラは必要か?というアンケートに対して興味深い回答があります。
防犯カメラを必要だと思わないと回答した人の中で、一般的な費用よりも安く設置できる場合、防犯カメラを設置したいかという質問に対して、93.4%の人が設置したいと思わないと答えています。
防犯カメラの必要性を感じていない人は、いかに安くても必要ないと感じていることが分かります。
防犯カメラ設置においてネックになっているのは価格だと思っていましたが、そうではなくそもそも必要性を感じていないということでした。
また、映像の管理方法に不安があるなどの運用面の問題もあるかもしれません。
ただ、防犯に関しては、常に必要性を感じるようなものではなく、自分の身近なところで犯罪が発生し、犯罪が自分や家族にとって無関係なものではないことを実感したときに急に必要性を感じるのでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年6月27日 15:18)
茨城県内に防犯カメラ年々増加1700台
街の様子をレンズを通して監視する「防犯カメラ」。県内の設置台数は年々増加傾向にあり、犯罪対策に不可欠なインフラとして地域社会の安全に一役買っている。
2019年の茨城国体開催に向け、県警は各市町村に対し、国体の会場周辺に防犯カメラの設置を助成する制度を導入。さらなる設置台数の増加が見込まれる。
古河市は、古河署と協定を結び、協議の上で設置箇所を決めている。人通りの多い市街地の監視を強めるとともに、通学路の防犯強化も重点的に行っている。現在、市内には91台。本年度も32台増やす予定だ。最終的に200台の設置を目指している。市交通防犯課の担当者は「これからも古河署とタッグを組み、市の防犯強化に努めていく」と前向きだ。
県が各市町村に実施したアンケート結果によると、県内に設置された防犯カメラは少なくとも約1700台。昨年度から約350台増えた。設置台数は年々増え、防犯カメラが市民に身近な存在になっている。県内の状況について、筑西市の会社員男性(53)は「凶悪な犯罪が後を絶たない中で、街を監視する防犯カメラが増えるのはいい」と歓迎する。
県警によると、茨城国体に向け、県警の防犯カメラ設置補助制度を活用する予定の県内自治体は、40市町村に上る。夜間撮影など一定の性能を有し、効果的な見守りや抑止力の向上が見込める機種計283台が、来秋の茨城国体開催までに、競技施設や会場周辺などに設置される見通しだ。
茨城国体で最多の6競技(正式競技)が行われる水戸市の担当者は「防犯カメラは設置されているだけで、犯罪抑止力がある。今回設置される防犯カメラは国体開催後も活用できるので非常に役割は大きい」と期待する。
ただ補助の対象は設置費のみのため、電気代など維持管理費は自治体の負担だ。財政上の理由などから制度を活用する自治体ばかりではなく、かすみがうら市▽常陸太田市▽行方市▽五霞町-の4市町は予定がない。五霞町の担当者は「毎年5台ずつ防犯カメラを設置しているが、それに加えるとなると予算的に厳しい」と説明した。
<11/19(月) 11:00配信 茨城新聞クロスアイより>
犯罪抑止効果を狙っての防犯カメラ設置が年々増加しているというニュースです。
確かにどこを見渡しても防犯カメラが増えており、ついていることは珍しくなく、そして違和感も感じないほどです。
ただ、記事にもあるように、防犯カメラを設置して終わりではなくその維持費が心配です。
定期的にメンテナンスし、正常に動作していることを確認してもらうべきですし、また、自然災害やいたずら、犯罪者の破壊行為等で破損した場合の修繕費、再購入費、設置工事費用なども考えておかなければなりません。
設置の補助制度も一度補助すれば終わりと考えずに、設置後も維持費が掛かることを認識した上での予算設定等が必要です。
また、防犯カメラだけでは防げない犯罪が発生した場合の対処も必要です。
一つの対策をしたから全て防ぐことができる、終わりという単純な考え方では対応できない場合も数多くあります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年12月26日 18:49)
1人暮らしの女性宅に侵入しカメラを仕掛けた男
男が1人暮らしの女性宅に無断で侵入し、小型カメラを仕掛ける事件が起きました。
その盗撮の実態を取材しました。
上下スエット姿、短髪で眼鏡の男。
無表情で一点を見つめ、何かを確認しているように見える。
2016年12月、東京・狛江市に住む30代の女性宅に、盗撮目的で設置されていたカメラに映っていた映像。
女性の外出中に部屋へと侵入した男は、脱衣所にある洗濯機のホースを切断し、その中にカメラを設置。
帰宅した女性がカメラに気づいて、事件が発覚した。
警視庁は、住居侵入の疑いで捜査している。
1人暮らしの女性を狙った、卑劣な手口。
年間600件もの調査依頼を受けるという、盗撮発見のプロは「ピンホールカメラですね、このぐらい小さい。これが、洗濯機のホースに簡単に入っちゃうので、今、もう主流ですね、このぐらい小さいのが」と話した。
親指ほどの大きさの小型カメラ。
これよりも小さい直径1mmほどのカメラも流通しているという。
プロによると、盗撮に使われるカメラの多くは、遠隔でも操作ができるタイプ。
盗撮目的のカメラが設置されやすい場所を尋ねると、「トイレの換気扇ですよね。上の換気扇になるんですけども。中に入れてしまって、この間からカメラを。だから、トイレの盗撮になっちゃいますけどね」と話した。
さらに、脱衣所にもあった。
プロは「ここに何もないじゃないですか、実際の話。だけど、ここって厚みがあるんですよ。だから、間に入っちゃうんですよね。ここに、ようじ(ほどの大きさ)の穴を開けて、後ろから電源とって映すと」と話した。
見つけるには、専門家に調査を依頼し、カメラを発見する機械を使い、盗撮を調べるしか、方法がない。
これからの課題として、フェイスブックのCEO(最高経営責任者)は、自身の使っている端末のカメラの部分とマイクの部分に、ガムテープをつけているという。
最終的にはそうしないと、オンラインでハッキングされるかもしれない未来も考えられる。
<フジテレビ系(FNN) 2/22(水) 1:29配信より>
1人暮らしの女性宅に無断で侵入して小型カメラを仕掛け、その映像をどこかで見ている。
マンガや映画に出てくるような話ですが実際に発生した事件のようです。
現時点では犯人が捕まっておらず動機等は不明ですが、女性に執着しているストーカーの犯行でしょうか。
もしくはこの女性を調査対象とした依頼が別の人間からあり、男は探偵ということも考えられます。
部屋の中への侵入に成功していますから、金品を盗むことが目的ではなさそうです。
もし、自宅にそのような侵入者があったと想像するとゾッとします。
若い女性で1人暮らしだとなおのこと感じるでしょう。
最もリラックスできる場所が人から見られているとなると休まる場所がなくなってしまいます。
お金が盗まれる、物が壊されるという被害よりもダメージとしては大きいかもしれません。
もし、カメラを仕掛けられている恐れがあるのなら、盗聴や盗撮の専門家に依頼したり、逆に自分でカメラを仕掛けるという対策ぐらいしかないのでしょうか。
その前の段階で侵入を防ぐことがベストですが、もし侵入を許してしまった場合は、もっと簡単な対策があれば良いのですが・・・。
専門家への依頼は費用面で不安ですし、警察も証拠が無ければ動いてくれなさそうですし、自分の身は自分で守るしかないのでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年3月10日 09:55)
通り魔殺人 防犯カメラで防げるか?
男女2人が殺害された大阪・心斎橋の通り魔事件は、大勢の買い物客が行き交う休日の繁華街で起きました。
警察庁によると、通行人らを無差別に狙った凶行は、昨年末までの10年間に全国で67件に上ります。
事件は10日で発生から1か月。
通り魔の出現を防ぐ術(すべ)はないのでしょうか。
◇戸惑い
「防犯カメラ終日作動中」事件が起きた「清水通」の街灯のポールに、こう書かれたのぼりがはためきます。
東西約500メートルにある防犯カメラ16台は「心斎橋清水通商店街振興組合」が設置。
昨春、商店主約20人が毎週金曜の夜にパトロールを開始。
昨秋からは毎晩、警備員を巡回させてきました。
現場の東約250メートルには、南署もあります。それでも事件は起きました。
「対処のしようがない」。理事長(65)は、戸惑いを隠せません。
街頭犯罪対策として、府警は3月末現在、繁華街を中心に426台の防犯カメラを設置。
4年前に比べて6倍近いですが、ある府警幹部は、男(37)が「人を殺せば死刑になると思ってやった」と供述したことを挙げ、「死刑になるつもりの犯人に、防犯カメラによる抑止効果を期待するのは難しい」と漏らします。
◇実効性
過去の通り魔事件の現場でも、苦悩が続きます。
1999年に路上で8人が殺傷された東京・池袋。
現場には防犯カメラ約10台が設置されましたが、地元商店会関係者は「実効性には限界がある」と漏らします。
7人が死亡、10人が重軽傷を負った2008年6月の東京・秋葉原の無差別殺傷事件では、中止された歩行者天国の再開を望む地元電器店街などと、治安悪化を懸念する住民らが話し合いを重ねました。
防犯カメラ設置やパトロール、電器店員が店頭から目を配る「店頭警備」などの実施を決め、歩行者天国が本格再開されたのは、11年7月でした。
住民らの防犯グループ「アキバ21」の(78)は「再び事件が起きたら誰が責任を取るのか。地域ぐるみの監視体制を強化し、不審者侵入を防ぐしかない」と強調します。
<読売新聞7月9日(月)7時53分配信より>
通り魔殺人が防犯カメラを設置することによってその抑止力が働き、その場での犯行を防ぐことはできるか?
この答えは、犯人次第ということになります。
犯人が自分の犯行が発覚されるのを恐れ、自分の姿が防犯カメラに映ることを嫌えば、抑止力として働くでしょう。
しかし、今回大阪で起こった通り魔事件に限らず、犯人が死にたい、死刑になりつもりだった、どうなってもいいなどと死を恐れない、警察に捕まることを恐れない者だったら、どんな対策を行っても無意味です。
どんな対策を行ったところで、犯人がその気になれば、少なくとも数人は確実に殺すことができてしまうでしょう。
テロリストも同じです。
死を覚悟したテロリストの犯行を防ぐことは容易ではありません。
妊婦が爆弾を抱えて向かってくるというケースもあるようです。
その場合、事前に犯人として怪しむ事、警戒する事すら難しいでしょう。
残念ながら、通り魔もテロも防犯カメラだけでは防ぐことはできません。
しかし犯罪者というのはこのような過激で死を恐れない者ばかりではありません。
一般の人のように、警察に捕まり、刑務所に送られることを嫌がり、自分が死ぬことを恐れる、こう感じる犯罪者がほとんどでしょう。
我々と感覚としては同じですから、自分が犯罪者になったつもりで、自分が嫌がることを実践すれば効果的です。
防犯カメラや威嚇機器がついていればやっかいです。映像が記録され、周囲に気付かれ、騒ぎになります。
その時に自分の顔を見られれば、逮捕されるきっかけとなるでしょう。
それらを防犯対策に活かせば効果を発揮します。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年7月10日 18:20)
京都の下着泥棒 被害者が自らビデオカメラで撮影し、逮捕
女性の下着を盗んだとして東山署は6日、京都市東山区の無職男(66)を窃盗容疑で逮捕しました。
ベランダに干した下着がなくなったため女性が自らビデオカメラを設置しました。
盗まれる一部始終が映像に残っていて、容疑者の逮捕につながりました。
逮捕容疑は3月18日、同区のマンション1階の女性(19)宅ベランダに干してあった下着1枚を盗んだとされています。
同署によると、女性は昨年7月ごろから干した下着が数回なくなっており、昨年末にハンディーカメラを設置。
男の顔や柵から手を伸ばし下着を取っていく様子が映っていたため、映像を持って同署に相談しました。
男は容疑を認めているということです。
<5月7日15時18分配信 毎日新聞より>
下着泥棒として警察に届け出ても、具体的な捜査をしてくれない場合があるのではないでしょうか。
被害額が少額ですし、下着泥棒という確証、つまり犯人につながる証拠もない場合がほとんどだと思います。
例えば、風でどこかに飛んで行ったという可能性もありますから、現行犯逮捕でない限り、犯人を捕まえるのも難しいのかもしれません。
それを逆手に取った下着泥棒の犯行も多いのでしょう。
下着泥棒ぐらいじゃ捕まらないだろう、誰も警察に届け出ないだろう、泣き寝入りするだろうという読みがあるのかもしれません。
今回、被害に遭われた被害者の方は、それは許せんとばかりに、自らハンディーカメラを設置し、犯人を捕まえるための証拠をつかもうとし、見事に成功しました。
下着泥棒に限らず、例えば嫌がらせや盗難など何らかの犯罪被害に悩む人は、警察だけに頼ることなく、自ら犯人につながる証拠をつかみたいと考えることがあります。
その手段として最適なのが、防犯カメラの設置です。
犯行映像を記録することによって証拠にもなりますし、その場での犯行を防ぐ抑止力としても効果があります。
現在、犯罪被害に悩んでいる人だけでなく、被害に遭いたくないと考えた人が事前の防犯対策として設置するという用途もあります。
また、犯罪に限らず、従業員などの人の出入りを監視・管理したいという管理面での用途もあり、防犯カメラの効果は様々です。
投稿者: スタッフ (2010年5月 8日 11:39)
10年前に放火された寂光院の今
このGWに大原に行ってきました。
三千院、実光院、宝泉院、勝林院、来迎院。
いずれも、平安時代、鎌倉時代の国宝、重要文化財の仏像があり、
阿弥陀如来像、薬師如来像などをまじかで見学できます。
GW中でしたが、恐れていたほどの人でもなく
全開されたふすまの先の竹やぶ、新緑の庭を眺めながらゆっくりと抹茶をいただき、国宝を鑑賞でき・・・と「日本に京都があって良かった」と実感しました。
とはいっても、防犯に携わっている人間は、天井や庭の侵入検知センサーや防犯カメラも気になって、きょろきょろと確認してしまいました。
多くがTAKEX製品でちょっと安堵しました。
「仏像盗難」が多発しているため、どこも本堂などに、防犯カメラが設置されており、仏像に近づいた時点で警報ができるようになっているのか赤外線センサー、パッシブセンサーによる侵入警戒システムと連動させていました。
庭にも赤外線センサーがはりめぐらされていました。
そして最後に10年前の5月に放火された寂光院に行きました。
10年前の放火・・・衝撃的でした。
●2000年5月9日 未明、寂光院本堂から出火し全焼。全焼した本堂には人は住んでおらず、また西側の縁側からプラスチック製容器の燃えかすと灯油が検出されたことから、京都府警は放火と断定した。
本堂に安置されていた重要文化財の木造地蔵菩薩立像(鎌倉時代初期の作とされている)も焼損した。なお、この被災した木像は劣化を防ぐために3年がかりで樹脂を塗られ、収蔵庫に保管された上で、重要文化財指定も継続されている。
京都府警捜査1課と下鴨署の特別捜査班が、周辺住民や民宿の宿泊客、寺の関係者らへの聞き込み調査を続けて不審者約160人を抽出するものの、具体的な犯人像や犯行目的を絞りきれず、未明の山中の火災だったこともあり、有力な情報を得られないまま、公訴時効を迎えるに至った。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
本堂は再建され、まだ真新しい色の木造でした。中の仏像も新しいもので、それまで国宝や重要文化財の非常に古い仏像を見てきた後でしたので、その鮮明な色などに少々違和感を覚えました。
焼け爛れた鎌倉時代の地蔵菩薩立像は、別の場所でガラス越しに展示されていました。
真っ黒の炭になって、縦に亀裂が走っていて、それでも凛として立っていらっしゃいました。見た瞬間に衝撃が走りました。
「放火」という人間の罪を背負って、その愚かさを周知させるために残った・・という気がしました。
「もし何かあったら取り返しがつかない」
とよく説明しますが、この映像を見たら本当にそう感じることでしょう。
やはり「予防」が絶対に必要であることを実感しました。
少しでも防犯啓蒙を続けていきたいと思います。
寺の防犯対策
投稿者: スタッフ (2010年5月 6日 10:27)
