今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
食品異物混入相次ぐ
不況などの社会の閉塞感が高まると「腹いせに」何かをする、という犯罪が起きます。
その一つが「放火」で、「放火」は10年以上も火災原因のトップとなっています。
そして、「食品への異物混入事件」も相次ぐことになります。
●異物混入:ミカンに針−−横浜のスーパー /神奈川(10月14日毎日新聞)
11日午後7時半ごろ、横浜市青葉区田名町のスーパー「東急ストア田名店」で購入したミカンに針1本(長さ約5センチ)が刺さっているのを緑区の主婦(56)が見つけ、連絡を受けた同店が青葉署の交番に届け出た。
主婦は同日午後5時半ごろ、7個入りのミカン1袋を購入した。帰宅後、うち1個から針が約3センチ出ていることに気付き、同店に電話で連絡した。同署は偽計業務妨害事件として調べている。
●異物混入:食品からガラス片−−コープこうべ /兵庫(10月12日14時0分配信 毎日新聞)
「コープこうべ」(神戸市東灘区)が運営するスーパーマーケット「コープ行基」(伊丹市)で販売されたレトルト食品「CO・OP ミートソース」(285グラム入り)から、ガラス片のような異物が見つかったことが11日、分かった。コープこうべは同日、運営する県内の87店舗に対し、この商品を店頭から撤去するよう指示。混入した経緯を調べている。
11日午前にこの商品を購入し、正午すぎに自宅で食べた男性が同店に届け出て発覚した。男性は「異物は3ミリ四方ほどで、ガラスのかけらの様だった」と話している。コープこうべによると、この商品はレトルトパウチ食品で2〜3人用。三重県松阪市の工場で製造されたもので、同店には一週間以内に納入されたという。コープこうべは「原因追及に努めたい」としている。
コープの異物混入は製造の時点での混入の可能性が高いようですが、コンビニやスーパーのパン、果物。食品ではありませんが布団などにも「針」を混入させるという被害は全国で発生しています。
こうした犯罪は「腹いせ」「愉快犯」といったもので、自分がうまく行かないことを全て社会の責任にして周囲を困らせる犯罪を犯すという卑劣な行為です。
針などは手のひらに隠せるため、死角になる場所を探し混入しているのだと思われます。
店舗で「死角を作らない」ということが大切です。
そのためには、
●レイアウトを配慮し、死角を作らないようにする。
●棚の高さや展示方法にも工夫する。
●従業員の声かけ「いらっしゃいませ」をお客様の目を見て徹底する。
●従業員の巡回を増やす。
●防犯カメラ、防犯ミラーを設置し、死角になる場所を補完する。
●金属探知機で針の混入がないかどうか定期的に検査する。
といったことが重要です。
投稿者: スタッフ (2009年10月17日 11:11)