今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
置引に注意! 熱海の海水浴場で防犯キャンペーン
熱海署は6日、熱海市の長浜海水浴場で置引などの窃盗被害防止を目的とした防犯キャンペーンを実施しました。
署員、市防犯協議会の防犯指導員、地域安全推進員11人が参加。遊泳客らに啓発品を配り、注意を呼び掛けました。
啓発品にアサガオのイラストを印刷したうちわ100本を用意。
両面に「鍵かけは忘れずにロック・オン・作戦」のキャッチフレーズと、高齢者を犯罪や交通事故、災害から守る同署の対策「あさがお作戦」を記載しています。
参加者は「車に鍵を掛けるのを忘れずに」「置引に気を付けて」などと声を掛けながら手渡しました。
合わせて水難事故防止も呼び掛けました。
同署によると、海開き後、熱海サンビーチの更衣室でバッグが盗まれる置引被害が1件発生しているという。
7日は熱海サンビーチで、同様のキャンペーンを行う予定。
<伊豆新聞8月7日(木)11時29分配信より>
毎年置引などの窃盗事件が多発する海水浴場周辺に防犯カメラを設置すると、翌年以降、犯罪の発生率が激減したという事例がいくつかありました。
防犯カメラに見られている、記録されているというのは犯罪者の心理状況に強い影響力があります。
防犯カメラを多数設置する費用を捻出できない場合は、機械の目による監視ではなく、人の目による監視を強化するという方法があります。
今回警察署員、防犯指導員、地域の安全推進員の方などが参加し、防犯キャンペーンを実施しました。
防犯活動の啓発や注意喚起など、とにかく防犯に対する意識を少しでも高めてもらうことを目的としているのでしょう。
いきなり防犯カメラを設置する、という防犯対策においてかなりハイレベルな段階に上がることには抵抗がある人でも、犯罪を意識し、どのように犯罪を減らすのか、減らすにはどうしたらよいのかを考えてもらうことから始めるのは難しいことではないと思います。
防犯対策のレベルも少しずつ上げていくことで、少しずつでも効果は出てくるでしょうし、犯罪が起こしにくい環境が徐々に出来上がります。
まだまだ暑い日が続きます。
海やプールなど、気分が開放的になると、例えば所持品の管理や、自動車の鍵をつけっぱなしにしたり、油断が出てきます。
犯罪者はそれをこっそり隠れて見ているかもしれないと注意して下さい。
その注意がいつか役に立つ日が来るはずです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年8月19日 20:02)
女性警官 独身寮で同僚の現金盗む
独身寮の同僚の部屋から現金を盗んだとして、京都府警は17日、宇治署地域課の女性巡査(20)を窃盗と住居侵入容疑で書類送検したと発表しました。
監察官室は停職1カ月の懲戒処分とし、巡査は同日付で依願退職しました。
任意捜査を理由に名前は公表しませんでした。
監察官室によると、巡査は今年3月27日午後7時半ごろ、宇治市大久保町の府警独身寮で、無施錠の同僚(25)の部屋に侵入し財布から現金1万1000円を盗んだなどとしています。
4月14日に再び部屋に侵入し、戻ってきたこの同僚と鉢合わせして発覚しました。
「昨年12月に出費がかさみ、生活費がほしかった」と容疑を認めているという。
<毎日新聞7月18日(金)17時25分配信より>
独身寮で同僚の現金を盗んだ警察官の事件です。
結果的には、1万1千円の現金のために警察官という職を失ってしまいました。
余罪があったかどうかは不明ですが、自業自得とは言え、少し気の毒に感じます。
ただ、泥棒を捕まえることが仕事である警察官自身が泥棒になってしまったのですから罪は重いでしょう。
穏便に済ませては後に大きな批判を受ける可能性もあったでしょうから仕方がないかもしれません。
常習犯ではなく魔が差した犯行かもしれませんが、犯行に及ぶ前にもたらす結果を考えるべきでした。
大きなリスクを冒してまで行う犯罪か、盗まなければならない金額なのか、冷静に考えれば判断できたでしょう。
警察官という職をお金に換算したらいくらぐらいになるのか。
職業に執着がなければ別ですが、普通に考えれば何百万円、何千万円の価値があるように思います。
それを失うリスクがある犯罪というのは相当なものだと思います。
犯罪者がそこまで計算して犯罪を犯すかどうかは分かりません。
今回のように衝動的に、発作的に、瞬間的に犯してしまう犯罪もあります。
犯人の犯罪動機は何であっても、被害者が被害を被ることに変わりはありません。
被害者になりうる我々はそのことを踏まえて上での防犯対策が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年7月31日 18:30)
勤務先から1560万円盗んだ従業員の男逮捕
神奈川県警川崎署は3日、建造物侵入と窃盗(事務所荒らし)の容疑で、住所不定の派遣社員の男(47)=同罪で起訴=を再逮捕しました。
逮捕容疑は、1月から5月9日ごろまでの間、川崎市川崎区富士見のコンピューター関連会社に侵入し、CPU等の商品計577点(計約1300万円相当)を盗んだとしています。
「間違いありません」と容疑を認めているという。
男は5月20日深夜から21日未明にかけて、同社からコンピューター部品172点(計約260万相当)を盗んだとして逮捕、起訴されていました。
同署によると、男は4月26日まで同社に勤務していましたが、出社しなくなったため休職扱いになっていたという。
男は従業員用のセキュリティーカードを使用して会社に侵入。
盗んだ商品は売却しており「生活費に使った」と供述しているという。
<産経新聞7月3日(木)14時2分配信より>
防犯システムを導入しているから完璧、安心というわけではありません。
今回の事件のように、従業員用のセキュリティカードを使用して会社内に侵入し、商品を盗む男がいるのです。
もし、退職者、転職者が同じようにセキュリティカードを持ったまま、会社を辞めていたらどうでしょう。
そのカードを回収することは第一ですが、そのカードを使用不能にすることも必要です。
回収だけだと、もし複製されていれば、その後も使用することができてしまいます。
会社へのログインID・パスワードの管理も必要です。
辞めた後も自宅のパソコンからログインして、社員専用のホームページを閲覧していたという話もあります。
閲覧できるパソコンを限定するなど、より強力なセキュリティを掛けている場合は別ですが、ID・パスワードさえ分かればどこからでもアクセスできるシステムは危険です。
侵入者対策としてのセキュリティも、パソコンなどのセキュリティも、どちらも事前の対策が大切です。
あのとき、きちんと対策をしておけばよかった、と後悔しないために、何も被害が出ていない段階で、万が一の対策をするのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年7月11日 10:24)
兵庫芦屋 目的不明? 市議のネームプレート15枚盗まれる
10日午後1時45分ごろ、兵庫県芦屋市精道町の芦屋市役所南館3階の議会フロアで、市議の出席状況を確認する「出退表示盤」(縦4列、横9列)のネームプレート(縦約12センチ、横約3センチ)21枚のうち15枚が無くなっているのを市議が気付きました。
芦屋署が窃盗事件として調べています。
同署によると、9日午後10時40分ごろに市職員が退庁する際にはネームプレートはすべてそろっていたという。
出退表示盤は、議員が登庁しボタンを押すと議員の名前が書かれたネームプレートが点灯する仕組み。
市役所には、議会フロア以外4カ所に出退表示盤があるが、被害はなかったようです。
<産経新聞6月11日(水)10時15分配信より>
犯罪が発生する兆し、予告ということも考えられます。
今回の事件は次に発生する事件の前振りというか、その事前準備・下見段階での何らかの目的だった可能性も。
もちろん単なる愉快犯、嫌がらせ目的、お騒がせ犯などの可能性もあります。
いずれにしても警戒は必要ですし、再発防止策として何らかの対策はすべきでしょう。
対策を怠ったばかりに大きな被害を被ってしまった場合、その時に悔やんでもどうにもなりません。
壊された物は元の状態には戻りませんし、盗まれた物はおそらく帰っては来ないでしょう。
そうならないための事前の対策です。
対策は窃盗被害を想定するだけではいけません。
火災対策(放火・類焼)、建物・敷地内への侵入防止策(いたずらや破壊目的、盗撮や暴行目的)、不正監視策(防犯カメラによる監視)など。
様々な犯罪を想定した対策が求められます。
もちろん、その場所や業種、内容に応じて発生する可能性のある犯罪も変わってきますから、対策もそれに応じたものになります。
その見極めや分析も必要になります。
一般の方でも、この場所なら○○の犯罪が発生する可能性が高そうだと想像できるでしょうし、分かりにくい場合は防犯のプロである我々セキュリティハウスの無料防犯診断をご依頼下さい。
プロの視点で犯罪を分析し、その場に応じた最適の対策をアドバイスいたします。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年6月18日 11:58)
自分の金を使うのはもったいない 現金10円が入った女児のかばん盗んだ63歳
女児のかばんを盗んだとして、兵庫県警尼崎南署は10日、窃盗容疑で、尼崎市稲葉荘の無職の男(63)を逮捕しました。
「おなかが減ったが、自分の金を使うのがもったいなかったので盗んだ」と容疑を認めているという。
盗んだかばんに現金は10円しか入っていなかったという。
逮捕容疑は9日午後5時ごろ、同市稲葉荘の公園で、駐輪していた小学4年の女児(10)の自転車の前かごから、かばんを盗んだとしています。
同署によると、女児ら子供5人が公園で遊んでいたところ、男がかばんを盗むのを目撃。
男が自宅に入るまで追跡し、110番したという。
<産経新聞4月11日(金)9時56分配信より>
おなかが減ったが、自分の金は使いたくないので、小学生のかばんを盗んだ馬鹿な男の犯行です。
かばんには10円しか入っておらず、盗まれた女児らに自宅まで跡をつけられ、110番通報されたという間抜けっぷりです。
小学生がそんなにお金を持っていないことはいい大人なら分かりそうなものですが・・・。
被害者の女児らはお手柄ですが、子供のかばんを盗む大人、しかも10円を盗む大人、いったいどのように感じたでしょうか?
最近の若者は・・・何ていう言葉がありますが、最近の中年は・・・、最近の老人は・・・と感じる幼稚な、浅はかな事件を耳にすることが多いように思います。
昔は、大人と子供というのは色々な面で違いました。
大人の言うことには説得力がありましたし、叱られるのが怖いというイメージがありました。
もちろん身近な大人として学校の先生などすごいと感じる、尊敬できる(子供からすれば尊敬という堅苦しい言葉ではないかもしれませんが)、経験が豊かな大人がほとんどでした。
学級崩壊やモンスターペアレンツ、いじめ、未熟な教師など、様々な問題が重なり、大人としての威厳のようなものが失われつつあるのではないでしょうか。
大人なのになぜ?という事件が非常に多いように思います。
子供から大人に成り切れていない人が多すぎるのではないでしょうか。
少し考えれば分かるような判断ができない大人が増えています。
今回の男もそうでしょう。
犯罪とは一部の者による犯行ではなくなってきました。
出来心かもしれませんが、盗みや万引きなどの犯罪を犯してしまう普通の人が増えてきたように思います。
誰もが犯罪予備軍と考えて警戒することも過剰な反応とは言えない時代を迎えています。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年4月11日 19:21)
小学生から限定ゲーム機(ニンデンドーDS)盗んだ男逮捕 シリアル番号から発覚
小学生の男児から携帯ゲーム機を盗んだとして、甲子園署は1日、窃盗の疑いで、西宮市の土木作業員の男(32)を逮捕しました。
逮捕容疑は2月23日、同市の公園で、小学5年生の男児(10)が自転車の前かごに入れていた携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」本体とソフトなど3点(計約1万9千円相当)を盗んだ疑い。
容疑を認めているという。
同署によると、ゲーム機はポケットモンスターのイラストが描かれた限定品で、同市内のゲーム店で中古品として販売されているのを男児の友人が発見。
男児が持っていた保証書のシリアル番号と照合したところ一致し、持ち込んだ男が浮かび上がりました。
<神戸新聞NEXT4月1日(火)18時27分配信より>
小学生から携帯ゲーム機を盗んだ男がゲーム店に持ち込み転売しましたが、限定品だったためシリアル番号が登録されており、そこから盗んだ男が判明したという事件です。
今回は限定品だった為、保証書に書かれているシリアル番号と照合することができましたが、通常品の場合はシリアル番号が記載されているのでしょうか。
記載されていたとしても保証書を紛失していたらおそらく番号が分からなかったでしょう。
盗まれた被害者でその番号が分からなくても持ち主、購入者にたどりつくような仕組みがあれば、泥棒も簡単には転売できません。
また、盗難品が持ち込まれた場合、買い取る側で番号確認を行い、購入者と持ち込んだ者が異なれば、すぐに警察に通報することを義務付けるなど、法の整備も必要ではないでしょうか。
ただ、泥棒側も賢いですから、その番号を消す、分からなくするなどより工夫を重ねるでしょうから、その対策も考えなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年4月 4日 19:19)
高額大工道具狙う3人組逮捕 被害302件、総額総額5,100万円
近畿地方を中心に7府県で大工道具などを盗んだとして、滋賀県警大津北署などは19日、窃盗容疑で大阪府守口市の風俗店経営者の男(51)ら3人を逮捕・送検し、捜査を終結したと発表しました。
県警は302件の犯行を裏付け、被害額は5100万円にのぼる、としています。
同署によると、男らは平成23年2月~25年8月の間、県内をはじめ7府県の工場内や工務店の倉庫、駐車中の車両から大工道具を盗んだとしています。
主に高額の道具を狙い、すぐに売りさばいていました。
3人はいずれも同日までに執行猶予付きの実刑判決が確定しています。
<産経新聞3月20日(木)8時31分配信より>
高額の大工道具を狙い、売りさばいていた3人組の犯行です。
工場や倉庫、駐車中の車両から盗んでいたということですが、確かに工事中、無防備に道具を置いている場面をよく目にします。
私が住んでいるマンションでも、屋上で工事を行なう予定ということで、施工用の工具や薬品、部材などをマンション内の通路に積んでいました。
これ、誰かが盗んだらどうするのだろう?と不思議に思ったものです。
素人には分からない何かの薬品や塗料のようなものもあり、高価な品かどうかは別として、子供が遊んで飲み込むなどの可能性もあり、そのまま置いておくのは明らかに問題があると感じました。
また、こんなものは誰も盗まないだろうという油断、過信があるのでしょう。
今は、インターネットオークションやリサイクルショップなど、昔と比べて物の売買がしやすくなりました。
これは業者に限ったことではなく、素人同士でも簡単にできることで、便利になったと同時に、盗品の転売や、犯罪にも近くなったと言えるかもしれません。
物を買い取る側も、明らかな盗品は別かもしれませんが、怪しいと感じる品、普通では出回らない数の品であっても、自分の利益を重視し、そのまま取り引きに応じる者もいるのでしょう。
何が狙われるかの判断は、一般人(被害者)ではなく、犯罪者(加害者)の側です。
彼らが選び、狙うのです。
その点も考慮した上での防犯対策が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年3月20日 19:33)
ハイヒールマニアの窃盗犯 部屋に450足保管
東京・銀座の高級クラブからホステスのハイヒールを盗んだとして、警視庁は住所不定、無職の男(28)を建造物侵入と盗みの疑いで逮捕し、29日発表しました。
男のレンタルルームからはハイヒール448足が見つかりました。
男は「盗むことに喜びを感じた」と供述しているという。
発表によると、男の逮捕容疑は昨年11月1日午後0時半ごろ、東京都中央区銀座8丁目の高級クラブの更衣室に忍び込み、20~40代のホステスのハイヒール14足や口紅など26点(計55万円相当)を盗んだというもの。
更衣室は三つのクラブが共同利用しており、無施錠だったということです。
男が借りていた杉並区のレンタルルームを調べたところ、ハイヒール448足のほか、女性用の下着、ポーチなどが見つかったという。
2年前に自身が寝泊まりするためにレンタルルームを契約しましたが、最近はネットカフェを転々としていました。
調べに対して、「埼玉や神奈川、千葉でも盗んだ。ハイヒールをレンタルルームに入れていったら寝泊まりのスペースがなくなった」などと供述しているという。
<朝日新聞デジタル1月29日(水)13時53分配信より>
自分はネットカフェを転々とし、盗んだハイヒールを保管する為にレンタルルームを借りる・・・マニアの考えることはすごいです。
盗んだ品は転売せず、レンタルルームに保管していたということですから、換金目的ではないことが分かります。
下着泥棒とはまた違ったマニアの泥棒です。
更衣室に置いていたハイヒール、他の女性に盗られるかもしれないと注意することはあっても、まさか男性に盗まれるとは考えません。
多数の人がいつ利用するか決まっていないからなのか、更衣室は無施錠でした。
更衣室内のロッカーはさすがに施錠できるものでしょうが、そこまでは誰もが簡単に侵入できる状態にあったのかもしれません。
ただ、今回の泥棒を見ても、何が盗まれるのかは分かりません。
普通の人から見れば価値がないようなものでも、泥棒にとっては利用価値がある、転売できるなど、盗む価値がある場合があります。
何が狙われるか決めつけるのは危険です。
そのように想定した防犯対策が効果的です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年2月14日 17:36)
女性の下着「臭いをかぐだけなら逮捕されない?」
「洗濯物の下着を手に取ったが、臭いをかぐためで、盗むつもりはなかった」。
窃盗未遂の疑いで緊急逮捕されたものの、こう否認した男が釈放されたと佐賀県の地元紙で報じられました。
ネット上では、驚きの声が上がるとともに、疑問も相次いでいます。
男の釈放を報じたのは、2014年1月7日付の佐賀新聞です。
■「県の迷惑防止条例に引っかかんないの?」
記事によると、無職の男(67)は6日夕、佐賀県嬉野市内の民家1階のバルコニーに干してあった女性用下着に手を伸ばしているのを近所の人が見つけ、声をかけると逃走しました。
しかし、通報で駆け付けた鹿島署員が、この民家近くに止めてあった車を取りに戻ってきた男に気づいて緊急逮捕しました。
ところが、佐賀地裁は、盗みの故意性などは認められないとして、嫌疑不十分で正式な逮捕状請求を認めませんでした。
これを受けて、鹿島署は、逮捕から6時間半ほど後に男を釈放し、7日になってそのことを報道発表しました。
佐賀新聞が報じると、ネット上では、下着を手に取り、臭いをかごうとしたことを認めたにもかかわらず、男が釈放されてしまったことに驚きの声が出ました。
一方で、釈放に対する疑問の声も続々と出ています。
「不法侵入とか他にも容疑あるんじゃないの?」
「県の迷惑防止条例に引っかかんないの」
「嗅ぐだけならオッケーという前例を作ってどうするのか?」
中には、下着の持ち主は、気持ち悪くてもう使う気がしないはずだとして、器物損壊の疑いもあるのではないかとの指摘もありました。
鹿島署の副署長は、取材に対し、釈放について、「裁判官の判断であるのかなと思いますので、コメントする立場にはありません」と答えました。
男を逮捕したことについては、その妥当性をこう説明します。
迷惑防止条例違反の疑いでも立件できる?
「道路から敷地内に10メートルも侵入しており、下着を盗む意思があったと判断しました。確かに外見だけでは分からず、その意思が本当にあったのかの立証は難しいですが、シチュエーションによってケース・バイ・ケースの判断になると思っています」
男はいったん釈放されましたが、鹿島署では2014年1月7日に、住居侵入の疑いで再逮捕したことを明らかにしました。
調べに対し、男はその容疑は認めているという。
佐賀新聞も8日になって、記事に再逮捕の事実を付け加えています。
当初は、住居侵入などではなく、窃盗未遂で逮捕したことについては、刑が重い罪をまず適用することになるためと言っています。
男はこの容疑は否認しており、ポケットに入れたといった事実が確認されないと立証は難しいという。
ただ、その可能性は残っているともしました。
家宅捜索については、捜査上のことなので言えないとしています。
また、佐賀県の迷惑防止条例に抵触することが分かれば、条例違反の疑いでも立件できる可能性はあるという。
器物損壊については、下着に体液や尿などを付けたとして立件されたケースはありますが、鹿島署では、今回はどう解釈するかの問題があり、分からないとしています。
下着などを手に取ったり、臭いを嗅いだりしただけで、犯罪として立件したケースは聞いたことがないそうです。ただ、野放しにすればこうした行為が助長されかねないため、場合によっては罪に問われる可能性はあるようです。
<J-CASTニュース1月8日(水)19時15分配信より>
敷地内に侵入し、下着を盗もうと手に掛けても、それを盗むまでは窃盗罪には問われないということでしょうか。
住居侵入には該当しても、窃盗未遂が適用されなければ、逮捕・検挙までは難しいということかもしれません。
しかし、これが認められると、とりあえず侵入し、盗む準備だけして、確実に盗むことができる場合のみ実行するという泥棒が出てきてもおかしくありません。
侵入はしたものの、盗むことが難しいと判断、そこで家人や周囲の人に気付かれても、まだ盗んではいないから捕まらないとなるのは問題です。
条例や法律、規制、この辺りの整備が必要ではないでしょうか。
厳罰が犯罪の抑止にはならないという意見もありますが、軽過ぎる罰が犯罪を助長するケースもあるでしょう。
犯罪が発生した後、様々な対策を行うのは当然です。
警察は犯人逮捕の為に捜査し、被害者は今後被害に遭わない為の再発防止策を考えます。
ただ、この流れは事後の対策でしかありません。
犯罪自体が発生しない、つまり、犯罪者が犯罪を思い留まる、抑止力に期待した防犯対策の実施、これが犯罪件数を減少させる対策となります。
こういった面も含めた防犯対策や取り組みも考える必要があるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年1月20日 19:35)
猫120匹の餌代目的で窃盗 猫へのほおずりが至福の時
「約120匹の猫に餌付けしているので、餌代が必要だった」。
大阪府警は11日、こう話す男を窃盗などの疑いで逮捕、送検したと発表しました。
同府和泉市池田下町、無職の男(48)。
府警によると、32件の窃盗事件(被害総額約1900万円)に関与した可能性があるという。
自宅などで飼育する約20匹の他に、野良猫など約100匹にも餌付けし、餌代のために盗みに手を染めたとみられます。
府警捜査3課によると、男は自宅や近所の賃貸倉庫で飼育する猫を「内ネコ」、近所のコンビニの駐車場などで餌付けした猫を「外ネコ」と名付け、アジや鶏肉などの餌を与えていました。
餌代は1日約2万5000円に上ったということです。
「猫にほおずりするのが至福の時だった。餌代を稼ぐためだった」と話しているという。
男は、今年7月、和泉市内の民家に侵入し、現金2万4000円やネックレスを盗んだとして、窃盗などの疑いで逮捕され、計4件の窃盗事件(被害額約72万円)について窃盗などの罪で起訴されています。
<毎日新聞12月12日(木)1時34分配信より>
猫の餌代が窃盗の動機というのも珍しいです。
動物好きの人が犯罪者に転じてしまった不運な事件とも言えます。
ただ、周囲の住民にすれば、そのように餌づけするのは迷惑な行為とも言えます。
その人が責任を持って餌づけをやり続けてくれればまだ良いのですが、途中でやめてしまう、引っ越してしまうなどすれば、その後に残された猫達は、その場に住み続ける、集まり続けることになります。
糞尿の問題や、衛生面でのトラブルもあるでしょう。
何事においても、事を始める以上、終わる時のことも考えて行動することが必要です。
そうでなければ、単なる無責任な行動でしかありません。
また、無職の人が何十匹もの猫に餌を与え続けていたら、それは犯罪に関与している可能性があるという証なのかもしれません。
もともと財産のある人なら別ですが、普通に生活している人で、無職なのにその餌代はどうしているのか?自分の生活費はどうしているのか?と考えると怪しいと感じるのが普通です。
株の売買や小説家など家で仕事をしている人は別ですが、全くの無職となると、何かあると勘ぐってしまうものです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年12月20日 18:47)