今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
被害2千万円か ATM盗撮窃盗 容疑で2人逮捕 京都
"京都市内のATM(現金自動預払機)でカメラを内蔵したギターケースで客の暗証番号などを撮影し、キャッシュカードを偽造して現金を引き出したとして、府警捜査3課などは15日、不正作出支払用カード電磁的記録供用と窃盗容疑で、京都府宇治市五カ庄一里塚、自営業の男(63)ら2人を逮捕した。府警によると2人とも「知らない」と容疑を否認している。
府警によると、容疑者らは昨夏ごろ、京都中央信用金庫(本店・京都市下京区)の店舗で、ギターケース内に仕込んだ動画撮影用カメラを使い、仕切り板越しに隣のATMの利用客を撮影。同信金だけで11人分のキャッシュカードを偽造し、計2千万円以上を引き出したとみられる。"
【11月16日 産経新聞より抜粋】
ギターケースに細工してカメラを仕込み、隣の利用者の暗証番号を盗撮する手口です。
以前、ATM周りのパンフレットケースにカメラを仕込んで盗撮する手口が発覚し、大きな問題となりましたが、それを思い出すような犯行です。
また、容疑者の仲間のうち6人が窃盗罪などで既に有罪判決を受けており、熊本市の銀行ではゴルフバッグにカメラを仕込んで撮影するケースもあったという事で、このグループが広範囲にわたって活動していた事が分かります。
ATM周辺の犯罪はなかなかなくなる事がありません。
やはりお金を出し入れしている姿が見える為、ターゲットにされやすいのでしょう。
お金を下ろした後は注意していても、ATMを操作している最中に覗かれたり盗撮されたりしているとは、ほとんどの方が考えもしないのではないでしょうか。
金融機関側の防犯対策はもちろんですが、わたしたち利用者も被害に遭わないための対策を取りましょう。
◆偽造カード・盗難カードによる被害に遭わないための対策(抜粋)
* 生年月日、自宅・勤務先の電話番号、住所又は車のナンバーなど他人に推測されやすい番号を暗証番号に設定しない。
(被害のうち約4割が生年月日又は生年月日から推測可能な番号)
* 暗証番号は定期的に変更する。
* ロッカーの暗証番号にキャッシュカードの暗証番号を使用しないこと。
(ゴルフ場、サウナ、フィットネスクラブ等)
* 暗証番号をその他のサービスを受ける時に使用しない。
* 全てのカードの暗証番号を同じにしない。
* 暗証番号をキャッシュカードに記載しない。また記載した紙を一緒に保管しない。
* ATM操作中、のぞき見されないように周囲を確認すること。又、手で暗証番号を入力する部分を隠して入力する。
* 他人に暗証番号を教えないこと。警察官や銀行員を装って電話で確認する詐欺もあるので注意する。警察官や銀行員が暗証番号を聞くことは絶対ありません。
* 金融機関や警察などを装って電子メールを送信し、偽のホームページにアクセスさせ、金融機関で使用する暗証番号やパスワードを入力させる詐欺行為もあり注意する。心当たりのないメールには安易に対応しない。
また、2006年に施行された「預金者保護法」では、偽造・盗難キャッシュカードによるATMからの不正引出しについて原則として金融機関側が被害を補償するように義務付けられました。
しかし、「原則として」と文言があるように、どんな場合も全額補償という訳ではありません。
また、全額補償の対象にあてはまっても、保証期間が「被害の補償は原則、金融機関に被害を通知した日から遡って30日以内」となっており、1ヶ月を超えてしまうと対象外になってしまいます。
したがって最低月に1度は通帳記帳を行い、不正出金がないかを確認する事も必要です。
投稿者: スタッフ (2010年11月16日 13:59)
現金輸送車から2700万円入り袋消える
作業中の現金輸送車から多額の現金が入った袋が盗難に遭いました。
"富山中央署は11日、北陸銀行の現金自動預け払い機(ATM)に現金を補充する業務を請け負っている警備会社から、「運搬中の現金2,700万円を盗まれた」と届け出があったと発表した。
被害に遭ったのは、富山市堀川町のショッピングセンター「マイプラザ」富山南店の駐車場で、10日午前10時の開店前、同社の警備員らが現金輸送車を離れてATMに現金を補充する間、車内に置いてあった現金入りの袋一つがなくなっていた。
県警は窃盗事件とみて捜査している。
発表などによると、車には警備員数人が乗っていたが、補充作業中は全員が車から離れていたという。無くなった現金入り袋は、車内の後部スペースに置いてあった鍵付きの箱に、ほかの現金袋数個と共に入れられていた。
車は同日午前、ホクタテ警備部(富山市萩原)で、現金を入れた布袋を複数積んだ後、市内のATMに補充して回るために出発。東に約2キロ離れた「マイプラザ」は、最初の立ち寄り先だった。
現金が無くなったことに気付いた警備員が同社に連絡。午後0時20分頃、同署に通報があった。県警は慎重に捜査し、盗まれた可能性が高いと判断。11日夕に窃盗事件として発表した。"
【11月11日読売新聞より抜粋】
多額の現金を載せた輸送車が無人になるとは、あってはならない事です。
一時的に車から離れるにしても、ドアはしっかりと施錠するべきです。
せっかく防犯システムがついていても、それを作動させなければ意味がありません。
私たちの日常においても、「ちょっとゴミ出しに」「ちょっと買い物に」という短時間の留守が発生する事があります。
その際にも必ず、ドアや窓などの開口部は戸締りをして出かける習慣をつけましょう。
地域によっては外出時に戸締りをしない、という所もいまだにあるようです。
犯罪者はそういった所を常に探しているのです。
被害に遭って「しまった!」という事がないように、常日頃から外出時の戸締りはもちろん、防犯効果の高いカギや威嚇装置などを取り入れていきましょう。
投稿者: スタッフ (2010年11月12日 11:56)
穴開け窃盗、大阪で多発
"電動ドリルに装着し、金属などに穴を開ける工具「ホールソー」を使ってシャッターに穴を開け、指を入れて鍵を解錠、店舗や事務所に侵入する手口の窃盗事件が大阪府内で頻発している。捜査関係者によると、今年8月以降、同一犯によるものとみられる被害は少なくとも20件発生、被害総額は約200万円にのぼる。ホールソーを使う手口は珍しく、大阪府警は連続窃盗事件とみて警戒を強めている。
被害は、大阪市内を中心に、堺、八尾、松原、岸和田の各市など広範囲に及ぶ。幹線道路沿いの宅配ピザ店や不動産会社、飲食店などが狙われており、夜から早朝にかけて繰り返されていた。
ホールソーは電動ドリルの先端に装着し、接着面に通常のドリル刃よりも大きい穴を開ける工具で、工業用だけでなく、日曜大工用としても使われる。
捜査関係者によると、シャッターの鍵穴付近に直径3~4センチの円形の穴が開けられている窃盗事件が相次いだことから検証したところ、いずれもホールソーが使われていたことが判明した。
犯人は穴に指を入れて鍵を内側から解錠したとみられるが、一部の店舗ではバールのようなもので玄関を壊した形跡もあった。侵入後はバールで金庫をこじ開け、現金を盗んだり、手提げ金庫やレジの引き出しを持ち去ったりしていた。
大阪市東住吉区の宅配ピザ店は、9月17日未明に被害に遭い、売上金や両替金約30万円が入った金庫を盗まれた。男性店長(26)は「あんなに小さい穴から、シャッターの鍵を簡単に外されるなんて」と驚きを隠せない。
店長は、営業終了後に近くの店で開かれた会議に出席。午前2時10分ごろ、店に戻ったところ、近くのマンション住民の110番で駆けつけた警察官の姿を見て被害に気づいた。
シャッターの鍵穴の上には、指が入るほどの直径約4センチの穴が1つ開けられていた。さらに、出入口のドアもバールのようなものでこじ開けられていた。
大阪府内で同様の被害が相次いでいたことから、店には、デリバリー業界の団体から注意を呼びかける文書が送付されていた。店長は「車の多い道路に面しているし、人通りも多い。狙われることはないだろうと油断していた」と悔やんでいる。
府警幹部は「万が一に備えて、夜間に事務所や店に多額の現金を残さないなど、被害を最小限に抑える工夫をしていただきたい」と話している。"
【11月1日産経新聞より抜粋】
大阪で特殊な工具を使った事件が相次いでいます。
ホールソーという工具で3~4センチの穴を開け、そこから指を差し入れて鍵を開けるという手口です。
狙われた場所はいずれも幹線道路沿いの店舗や会社という事で、犯行後、すぐに逃げる事ができるよう考えているようです。
また、被害現場周辺では2人組の男や乗用車が目撃されているとの事で、役割分担をもって短時間の犯行に及んでいるのではないかと推測されています。
今後も被害の拡大が予想されますので、一刻も早い対策が必要です。
一般的にはシャッターがあると侵入されない、と考えている方も多いようですが、実際にはあまり防犯効果はなく、この事件のように穴を開けたり、バールなどを使ってこじ開けたり・・といった形で侵入されるケースがあります。
シャッターのこじ開けを検知する「シャッターセンサー」を取りつけるなど、一刻も早い防犯対策を!
◎現在の防犯対策にプラスワン
*シャッターセンサー(赤外線式)
*シャッターセンサー(磁気式)
◎自主機械警備システムNEXT
投稿者: スタッフ (2010年11月 5日 11:37)
栃木 ベトナム人グループによる大量窃盗事件が相次いで発生
栃木県内で、ベトナム人グループによる大量窃盗事件が相次いで発生しているそうです。
"商品を買い物カゴに入れ、駐車場に止めた車に積み込むという手口で、被害額は一度に40万円にのぼるケースも。県警はすでに、窃盗容疑でベトナム人の男2人を逮捕。共犯のベトナム人の行方を追う一方、盗品の処分先を調べ、全容解明を進めて
いる。
起訴状などによると、男らは、8月6日夜、日光市内のドラッグストアから口紅など計53点(販売価格計約17万円)を盗んだとしている。
さらに、別のドラッグストアからコメ8袋(計約2万6千円)を盗むなど、複数の余罪を自供。グループは平成21年4月ごろから関東一円で窃盗を繰り返しているとみられ、県警で裏付け捜査を急いでいる。
男らは、群馬を拠点に活動しており、県内では日光市や鹿沼市など、高速道路に近い場所での被害が目立つ。盗んだ商品は「ベトナム人が多く住む地域で、市価の2倍近い高値で転売している」(捜査関係者)とみられる。
男は調べに対して「盗んだ商品は知人のベトナム人に売って換金した」と供述。日本の化粧品などは海外で人気が高く、高値で売買されるという。
県警はグループの背後に、盗品を買い取り、海外に転売する組織が関係している可能性もあるとみて、捜査している。"
【11月2日産経新聞より抜粋】
かごダッシュと呼ばれる手口での犯行。
数年前にこのかごダッシュ被害に遭ったコンビニ店員が、犯人を追いかけて殺害されてしまうという悲惨な事件がありました。
今回被害に遭った店舗の関係者も、「警戒しているが犯人が凶器を持っている可能性もあり、うかつに手を出せない」と対応に頭を痛めている様子です。
今回逮捕されたのは2人ですが、グループの全容はまだ分かっていないようです。
複数で行動し、実行犯や運転手などの役割分担をしている事から、かなり手慣れた感も感じられます。
日本製品は海外での信頼性もあり人気も高いでしょうから、転売目的で盗まれるケースが後を絶ちません。
この事件では商品が市価の2倍近い価格で転売されていたとの事で、転売市場が確立されている様子もうかかがえます。
捕まった2人が末端の人間だとすれば、かなり大規模な組織犯罪という可能性も出てきているのではないでしょうか。
これだけ大量に商品を盗まれると、店側にとっては死活問題です。
防犯カメラの設置はもちろん、すでに設置されている店舗でももう一度カメラの映像を確認し、死角がないかをチェックするとともに、映像を録画する為の録画装置を導入する等の対策が必要です。
* 防犯意識の高い店舗であることが店舗外観で分かるようにする。防犯ステッカー(万引き防止装置設置中・防犯カメラ録画中他)・セキュリティキーパー・防犯カメラ・万引き防止装置など。
* 警察官立ち寄り場所などのステッカーを目立つところに貼り付ける。
* お客様の顔を見て元気に明るく挨拶をする。「いらっしゃいませ。何かお探しものがありましたらご案内いたします」など不審な行動を行うお客にはこちらから声をかける。
* 店舗内のレイアウトを見直し、死角をできる限りなくす。死角には防犯カメラ、防犯ミラーなどを設置する。
* 防犯カメラは逆光補正機能や赤外線照明内臓のカメラを選択し、ハードディスクレコーダーで自動録画する。定期点検を実施し、現状に合っているかも含め検討する。
* お客様の多い季節、曜日、時間帯などを調査し、従業員の配置計画の見直しを行う。
* 万引きに遭いそうな商品はレジ付近など目に付きやすい場所に陳列するか、外箱だけを陳列し中の商品はレジで渡すなどの方法をとる。但し、いたずらや嫌がらせで外箱を万引きして外のゴミ箱に捨てるといった被害もあるため、防犯カメラなどを併用
する。
* スーパーマーケットなど広い店舗の場合には警備員による巡回を時間を定めず実施する。
* 従業員に対しての教育を徹底する。万引き犯人に対してどう声をかけるか、店外に逃げた犯人をどうするのかに関して日頃から指導する。
投稿者: スタッフ (2010年11月 2日 11:53)
病室から患者の現金など盗む
"新潟東署と県警捜査3課などの合同捜査班は24日、いずれも住所不定、無職の2容疑者を窃盗の疑いで逮捕したと発表した。逮捕容疑は12日午後4時20分ごろ、新潟市東区の病院の病室3室から、ベッド脇の引き出しにあった入院患者の財布など8点(時価計9,700円相当)と現金計約74,000円を盗んだ疑い。
同課などによると、両容疑者は容疑を認め、「生活費に使った」と供述しているという。県内では9月から、病院で入院患者の財布などが盗まれる被害が約40件相次いでおり、関連を調べている。"
【10月25日 毎日新聞より抜粋】
病院は見舞客や通院を装えば、誰でも自由に出入りする事ができます。病室が個室であれば、検査やリハビリ等の際に不在となる事もあり、その間に部屋に残った貴重品を狙う・・・といった事が考えられます。
また、狙われるのは現金だけでなく、パソコンや聴診器等の備品類、薬品を狙うケースもあります。
いずれも換金目的でしょうが、薬品は自分で使用するだけでなく、別の犯罪に悪用されてしまう可能性も考えられます。
パソコンには患者の個人情報や病歴が入っており、万が一それが流出してしまえば病院の信用は地に落ちます。
病院・医院の防犯対策としては下記があります。
* 事務所には夜間など無人時には扉を職員以外には開けられないようにする入退出管理システムを設置。
* 上記と同時に、侵入検知センサーを連動させ、職員以外が侵入しようと扉をこじ開けや窓からの侵入などしても侵入を検知しナースセンターなどに異常発生を連絡する。
* 薬品室などに関しても入退出管理システム、侵入検知システム、監視カメラ自動録画システムを設置する。
* 薬品室への出入りを記録し、いつ誰が入退出したのかがわかるようにするとともに、カメラで状況を録画する。職員以外の扉をこじ開けての侵入の場合はナースセンターに信号が入り異常発生を連絡する。
* 新生児室に対しても、勝手に関係者以外が入室できないように入退出管理を行うとともに、カメラで状況を常時ナースセンターで見ることができるようにする。
投稿者: スタッフ (2010年10月25日 17:30)
たばこ1200箱盗んだ疑いで逮捕 愛知の立てこもり騒ぎの男
"愛知県春日井市のたばこ店から、たばこ1200箱(約36万円相当)などを盗んだとして、岐阜県警は20日、無職A(38)ら4容疑者を窃盗容疑で逮捕した、と発表した。A容疑者は「知らない」と容疑を否認しているという。
岐阜羽島署によると、4人は3月15日、たばこ店の入り口のガラスを破って侵入し、たばことレジ1台を盗んだ疑いがある。4人は愛知・岐阜両県でたばこ店を狙った窃盗グループのメンバーとみられ、見張り役と実行役に分かれて盗みをしていたという。被害額は230万円以上にのぼるという。
A容疑者については、岐阜県警が20日午前10時半ごろ、自宅に捜査に訪れたところ、同居女性にナイフを突きつけて立てこもったとして、愛知県警が約3時間後、監禁容疑で現行犯逮捕した。県警は同容疑について、女性が「逃げようと思えば逃げることができた」などと話したため、同容疑者を釈放した。"
【10月20日 朝日新聞より抜粋】
20日に発生した白昼の立てこもり事件。発生から約4時間後に女性は解放されましたが、事件のきっかけは窃盗容疑の為の家宅捜索でした。
同居女性を人質に立てこもり、「この女を殺して俺も死ぬ」などと叫んでいたようですが、その後の説得により投降し逮捕となりましたが、いったん釈放されていたようです。
たばこに関してはこの10月から大幅に値上がりし、盗まれる被害が相次いでいます。
最近では同じ愛知県で、会社員の男性宅からたばこ980箱と現金1,000万円が盗まれる事件がありました。
小売店で、本格的な防犯対策を行っているところは少ないでしょう。
この容疑者を含む窃盗グループは、そういった対策の手薄な店舗を探して犯行に及んでいたのではないでしょうか。
入口のシャッターが閉まっていても、通常のものであれば簡単にこじ開けられてしまいます。
下記の対策を目安に、できる事から始めていきましょう。
【店舗全般の防犯対策】
* 店舗ごとに防犯管理者を選定し、「防犯マニュアル」を作成、防犯訓練を実施します。
どんな犯罪が発生する可能性があるのかをあらかじめ想定し、万が一発生した時の対応に関して店舗内に徹底します。また、アルバイトなどが多い場合には辞めたアルバイトが合鍵の場所などを知っている、といったことがないようセキュリティ対策内容に関して変更します。
* 侵入検知威嚇撃退システムを設置する。
店舗には必ず侵入検知センサーを設置し、侵入者が侵入しようとした瞬間に「威嚇用警報ベル」「サイレン」を鳴らして威嚇するということが最も大切です。泥棒は人目につくのを避けますので「音、光」で周囲に自分の侵入を知られることを大変嫌がります。
* 「フォグガード」などで霧により犯行を継続させない。
宝飾店などを狙う窃盗団の手口は年々荒く、車ごと建物に突っ込んでの侵入し、数分で犯行を終了という手口が増えています。そこで、侵入を侵入検知センサーが検知すると霧により視界を奪い、犯行を継続させないということが現在のところ最も被害を最小に押さえる効果があると言えます。
* 店舗建物外観から「防犯対策をしている」ことを示し、対象から外させる。
泥棒に対しては何重にも対策を立てることが重要です。そして対策が十分であることを「見せる防犯」として建物外観で気づかせること。「セキュリティ・キーパー」はぜひ設置していただきたいものの一つです。
* 防犯カメラを設置し死角をなくすとともに自動録画する。
万引きや異物混入、放火、いたずら、車上荒らし対策として、売り場の状況を集中的に把握するとともに死角をなくし、犯罪の発生しにくい環境を作ります。映像は自動録画し、問題発生時には確認することができます。
* 強盗対策に非常押しボタン自動通報システム
腕時計型の無線タイプのものを使用したり、マネークリップとしてお札のクリップに発信機能のあるもの、マットを踏んだときに異常信号を送信するものなどを選び、異常発生を離れた場所の管理者等に知らせます。
* 金庫センサーで金庫盗難対策
何十キロであろうとも過信せず、必ず金庫はボルトで固定します。又、金庫そのものを盗まれるのを検知する金庫センサーを設置し、金庫を持ち去ろうとするとベルやサイレンで威嚇撃退します。金庫のある部屋は侵入検知センサーを設置し、音・光・霧による威嚇撃退をします。
* 格子を過信しない。
格子が付いていると安心される方が多いのですが、格子は外から外すことができます。
今後格子を取り付ける場合には、防犯配慮商品として開発された格子で、特殊なビスなどで取り付けらるタイプのものをお勧めします。
今付いている格子に対しては、ビス頭をつぶすなどして簡単に取り外せないようにすることが大切です。「侵入に時間がかかるようにする」ことにより、泥棒は途中で諦めてしまいます。
投稿者: スタッフ (2010年10月21日 11:38)
西へ東へドロボウ行脚 事務所荒らし100件・被害総額は約2千万円か
「大阪だけだと手口でばれる」からと、定期的に上京して盗みを働いていた男が逮捕されました。
"大阪から東京に"出張"し、雑居ビルに侵入して現金を盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗などの疑いで住所不定の無職の男(59)を逮捕した。同課によると、男は大阪市西成区の簡易宿泊所を拠点にしていたが、東京で犯行に及ぶ際は新幹線で移動し、神田のビジネスホテルに宿泊していたという。
男は「大阪だけだと手口で分かってしまう。これまでに100件ぐらいやった」と供述。同課は昨年4月ごろから、1都2府2県で被害総額約2千万円の犯行を重ねたとみて、裏付けを進めている。
逮捕容疑は8月8日午後、東京都新宿区西新宿の雑居ビル内の郵便受けを壊して、中に保管してあった合鍵を盗み、4階のフォトスタジオなどに侵入。現金約50万円などを盗んだとしている。"
【10月7日 産経新聞より抜粋】
逮捕された男は、昨年4月ごろから東京、神奈川、京都、大阪、奈良各都府県で100件もの事務所荒らしをした、と供述しているようで、警察では現在裏付けを進めているそうです。
別の報道を見ますと、被害に遭ったビルは郵便受けに合鍵だけでなく、カードキーも置いていたようです。
複数の店舗が入居しており、鍵の数が足りなくてそうしておいたのかもしれません。
一般家庭においてもそうですが、ドロボウは時間がかかる事を嫌います。
窓を割ったり鍵を壊すには、時間がかかる・音が出る等のリスクが生じます。
侵入する前にまず、鍵の隠してありそうな所をチェックし、鍵が見つかれば喜んでそれを使う事でしょう。
入口付近に鍵を隠していればそこを利用する人にとっては楽でしょうが、ドロボウにとっても楽な事なのです。
●テナントビルの防犯対策
* 自由にビル内のエントランスなど共有部に出入りできる環境のため、1Fエントランスに入退出管理用のカードリーダーや鍵管理システムなどを設置し、専有部には休日・夜間などの時間には部外者の立ち入りができないようにする。
* エレベータとも連動させ、無人の階には止まらないようにする。
* ビルに侵入してしまえば、事務所へ侵入する際は一般家庭と同じように出入口や窓から、ガラス破りや錠破りによる手口で侵入されるケースが多くなるため、各テナントには別途侵入検知センサーを設置し、入退出管理システムと連動させ自動的にON/OFFを行う。
不審者が侵入した場合には音と光で威嚇するとともに管理者へ通報する。警備員が入る場合には警備室でどのテナントで異常が発生したかが把握できるようにする。
* テナントが替わるごとに錠前の変更、入退出用のカードデータの消去などを実施する。
防犯のセキュリティハウス:事務所・オフィスの防犯対策
投稿者: スタッフ (2010年10月 8日 10:07)
万引きした本を盗んだ店に売って逮捕
何も考えていなかったのでしょうか。
呆れかえるような事件です。
"本を万引きしたとして和歌山県警岩出署は4日、容疑者の男(21)を窃盗容疑で逮捕した。
容疑者は、古本の買い取りも行っている店で新品の本を盗み、直後に古本として売却。店側がなくなっている本と同じものを持ち込んでいることに気付き、犯行が発覚したという。
発表によると、容疑者は、8月22日午前9時30分頃、岩出市内の書店で文庫本など8冊(計約4650円)を盗んだ疑い。
盗んだ18分後に、同じ店に盗んだ本を売りに来ていた。それまでにも数回、同店に本を売りに来た記録が残っており、同署は余罪を追及する。"
【2010年10月5日 読売新聞より抜粋】
ある意味大胆不敵な犯行です。盗んだ店にそのまま盗品を売りつけるなんて、なかなかできる事ではありませんよね。
新品の本も古本も扱っているお店というのは限られているでしょうから、どちらもしっかりとした商品管理が必要です。
被害に遭ったお店は、商品管理がしっかりしていた為、万引きから本を持ち込みに来るまでの短時間に発見する事ができたのだと思います。
全国の書店で組織する日本書店商業組合連合会は「書籍は利幅が少ない。万引き1冊分の損害は10冊程度売らないとカバーできない」と話しており、厳しい現状が浮かび上がります。
万引きは窃盗罪にあたります。やってしまった後に代金を払って終わり・・というような簡単なものではありません。
刑法第235条「窃盗」には、『他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役または50万円以下の罰金に処する』とあります。
決して安易な気持ちで起こしてはいけません。
また、万引き対策は大掛かりなものとなり、かなりの金額がかかります。
下記の対策全てを実施する事は難しいですが、できる範囲での対策を行っていきましょう。
・防犯カメラ、防犯ミラーを設置し、死角を作らないようにする
・話題作や最新作等は、レジ付近に陳列する
・『万引きを発見した場合、身分、年齢に問わず全て警察に通報します』など、抑止となるような掲示物を掲げる。
・棚卸し時に、不明ロス額の多い商品には万引き防止タグを取りつける。
・出入り口に万引き防止装置を設置する。
投稿者: スタッフ (2010年10月 5日 14:37)
文化財Gメン新設 仏像など盗難増に対応
今朝の話題に挙がったのですが、来春より文化庁が思い切った取り組みを始めるようです。
これで海外への流出が少しでも食い止められるのを期待します。
"文化庁によると、都道府県教委が把握した二〇〇七年度の文化財盗難は二十件だったが、〇八年度は四十件、〇九年度は四十五件に急増した。被害品は弥生土器、こま犬、経典とさまざま。最も多いのは仏像で、〇九年度は被害の九割を占める。昨年十月に福岡市の寺から盗まれた国の重要文化財「木造聖観音坐像」など、国や自治体が保護対象に指定していた文化財は三年間で十一件。他は未指定の文化財だった。
未指定文化財は写真などの資料が少なく、売却しても手掛かりが残りにくい。防犯設備のない無人の寺社にあることが多く、狙われやすい上に発覚も遅れる。文化庁の担当者は「仏像などは海外で美術品として人気があり、指定文化財かどうか関係なく、闇ルートで流れる。最近は若い女性も注目するほどブーム。国内でも"需要"が高いのでは」と危ぶむ。
文化庁は総合対策を担うGメン「美術品危機管理対策専門官」を来年度に新設する方針で、警察や消防との情報交換や監視態勢づくりに乗り出す。教委に防犯態勢を指導したり、未指定文化財の資料作りを進めたりするよう、研修も担う。専門官は同庁職員や文化財に詳しい人から登用し、将来は三、四人で構成する考え。
このほか、国指定文化財の被害を防ぐため、防犯・防災設備の設置を促す制度の拡充を検討。現在、設備費の50~85%を補助する制度があるが、百万円未満は対象外のため、三年の期限付きで少額補助できるよう見直し、警備システムの完備を目指す。
文化財所有者でつくる「全国国宝重要文化財所有者連盟」(京都市)の事務局は「文化財の多くは、地域で拝まれてきた仏像や地蔵。未指定の物は、所有者の確定や費用がネックになって盗難対策が難しい。地域が協力し、防犯費負担や見回りをして守ることも必要だ」と話している。"
【2010年8月28日 東京新聞より抜粋】
近年、特に仏像は人気が高まり、昨年は奈良県・興福寺の阿修羅像が人気を集めていました。
こういった像は、お寺や神社、信仰者にとっては神聖なものであり、それゆえに盗難の憂き目に遭う、という事は今まであまり心配していなかったのではないでしょうか。
ところが近年、信仰の対象である仏像は美術品としても認知され、悲しい事に盗難の対象となっています。
普段は無人の寺社も多いことから、発覚するまでの期間が遅れるケースもあり、盗難しやすい恰好の環境だと思われているのでしょう。
防犯カメラによる対策がベストですが、予算的に厳しい...という際には、下記のような対策も有効です。
* 無施錠のところからの侵入による被害が多いため、必ず破壊工作に強い錠前を付け、施錠することを習慣にしましょう。
* 無住の寺社の被害が多く、発見が遅れると、被害が拡大するため、特に注意しましょう。
* 地域での防犯パトロールを実施し、「防犯意識が高い」ことをPRしましょう。地域住民や門徒、氏子などとの連携をすることが大切です。
* 常日頃より何か異常が発生した時の連絡網をきちんとつくっておきましょう。
* 仏像、ご神体、狛犬、掛け軸などは写真を撮り、特徴などを記録させておくこと。万が一盗難されても手配ができるようにしておくことが大切です。
* 放火対策としては、燃えやすいものを建物周辺に放置しないことが大切です。
* 壁などへのいたずら書きや窓ガラスの割れたのを放置しないこと。防犯意識が低いと思われ、次の犯罪を誘致することとなります。
【防犯のセキュリティハウス:寺社仏閣の防犯対策】
投稿者: スタッフ (2010年9月29日 11:49)
日中混成窃盗団摘発 関東で約80件、計5千万円相当の被害
さいたま市の男性宅から高級腕時計(時価600万円相当)を盗んだとして、日本人の容疑者一人を含む合計5人の中国窃盗団が逮捕されました。
"民家に侵入して600万円相当のスイス製高級腕時計を盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗などの疑いで、自称中国籍の無職の男(42)ら中国人4人と住所不定、無職の男(57)を逮捕した。同課によると、両容疑者は容疑を認め、他の3人は否認している。
同課は、容疑者らが4月中旬から8月中旬にかけて東京、千葉、埼玉、茨城、山梨各都県で計80件、被害総額約5千万円相当の空き巣を重ね、現金や貴金属、ノートパソコンを盗み出していたとみて、裏付けを進めている。
今年3月、愛知県で発生した被害品の高級腕時計(約280万円相当)が東京都新宿区内の質屋に持ち込まれたため、同課で内偵を進めたところ、越谷市のアパートを拠点にした陳容疑者らの窃盗団の存在が浮上した。"
【9月17日配信 産経新聞より抜粋】
報道によると、中国人の4人が実行犯として盗みを行い、日本人の容疑者は運転手という立場にあったようです。
4ヶ月の間に1都4県で約80件の盗みを繰り返し、被害額は5,000万円に上るという事ですから、かなり荒稼ぎをしていた事がうかがえます。
今回は盗品を質屋に持ち込んだ為に足がついてしまいましたが、別の方法で転売等を行っていれば、更に発覚が遅れた可能性もあります。
泥棒はどんな場所を狙っているかというと、意外な事に最も多いのが一般住宅です。
一戸建て住宅が38.2%、マンションが22.8%で、合計すると61.0%が一般住宅となっています。
その他、一般事務所は13.3%、商店は8.1%ということですから、住宅の防犯対策が必須であることがお分かりだと思います。
気になる侵入方法で最も多いのはガラス破りで42.2%。次に多いのがなんと無施錠で41.8%となっています。
大切なものを守る為にも普段から扉や窓の戸締りを意識して行いましょう。
戸締りだけではもちろん、被害を完全に防ぐ事はできません。
ターゲットとならない為にも、泥棒の嫌がる「音」や「光」を取り入れた防犯対策が必要です。
投稿者: スタッフ (2010年9月17日 14:36)