今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
タイヤの交換時期は窃盗に注意
滋賀県警甲賀署は9日までに、滋賀県甲賀市土山町の民家敷地内などでタイヤ盗難の届け出が4件あったと発表した。
同署が窃盗の疑いで調べており、タイヤ窃盗が多くなる時季として注意を呼びかけている。
同署によると、同町大野の会社員男性(54)方で10本のタイヤが盗まれるなど、11月2~7日に4軒で冬用タイヤ計26本、夏用タイヤ計4本が盗難にあったという。いずれも7日に届け出があった。
同署の説明では、4軒はいずれも道路沿いにあり、タイヤは駐車場や家屋の軒下など外から見える場所に置かれていたという。
「冬を前にしたタイヤ交換の時期で狙われやすく、施錠設備のある場所で保管するなど防止策をとってほしい」としている。
<11/10(木) 10:01配信 京都新聞より>
使わない時期にタイヤを盗まれたとしても、次に使うまでの間、気が付かないケースもあるでしょう。
これが泥棒の狙いの一つです。
いつ盗まれたか分からない、そのような状態で警察に被害届を出したとしても、おそらく犯人は捕まらないでしょう。
別件で取り調べを受けたり、逮捕された泥棒がいて、その窃盗事件も自分の犯行だと供述することもあるでしょうが、その事件だけの犯行として立証することは非常に難しくなります。
いつ、誰に、どのように盗まれたから分からない状態では警察も捜査のしようがありません。
防犯カメラがあればその映像から調べる、高級なタイヤの場合はネットや中古品店で転売されていないかを調べることはできますが、何も手が掛かりがなければそれだけ犯人を捕まえることが難しくなるのは素人でも分かります。
交換する前のタイヤ、交換した後のタイヤ、それぞれの保管場所には気を付けなければなりません。
置く場所がないからといって軒下や駐車場に置いておくのは、誰に盗まれたとしても不思議ではありません。
防犯カメラや侵入警戒センサーのエリア内に保管するのがより安全ですが、費用を掛けられない場合はせめて施錠できる建物内への保管を行いましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年12月 9日 09:05)
12府県で旅館荒らし 大浴場の脱衣所から金品盗む
旅館やホテルの大浴場をめぐり脱衣所などで客の金品を盗んだとして、兵庫県警は12日、大阪市東住吉区のリフォーム業の被告(53)=窃盗罪で公判中=を窃盗などの疑いで送検し、捜査を終えたと発表した。
立件した被害は12府県にまたがる23件計153万円。いずれも容疑を認めているという。
捜査3課によると、被告は今年1~6月、京都や石川、愛知などの宿泊施設で、大浴場のロッカーをこじ開けて金品を盗んだり、部屋のカギを盗んで室内の金品を盗んだりした疑いがある。
「大浴場での入浴が趣味。風呂や観光を楽しみながら金目の物を盗めたらいいと思った」などと話したという。「湯船につかり脱衣所の客を物色していた」とも供述しているという。
被告は3月、兵庫県姫路市のビジネスホテルの大浴場で、ロッカーをドライバーでこじあけて盗んだ部屋のカギを使い、男性客(55)の部屋に侵入して現金約50万円の入った財布を盗んだ疑いで逮捕され、起訴された。
23件のうち3件(被害総額約74万円相当)は起訴済み。
<9/12(月) 17:15配信 朝日新聞デジタルより>
大浴場のロッカーをドライバーでこじ開けて直接金品を盗む手口、または部屋のカギを盗み、部屋に保管していた財布を盗む手口、両方の手口を織り交ぜながら犯行を繰り返していたようです。
しかも12府県にまたがって風呂や観光を楽しみながら、行く先々の宿泊施設で窃盗を繰り返すという趣味と実益を兼ねたような犯行です。
宿泊客の場合、大浴場と部屋の移動を繰り返そうとも、特にホテル側が警戒することはないでしょう。
旅行先で温泉に何度も入る人は珍しくありませんから、宿泊客を装えば不自然さはありません。
窃盗事件が発生すれば、まず外部からの侵入を疑うでしょうから、泥棒が現場に泊まっているというのは盲点なのかもしれません。
1泊2日で次々と宿やホテルを変えていけば、警察の捜査中に次の場所(ターゲット)に移動できます。
多少景観を損ねますが、旅館やホテルへの防犯カメラ設置は必要です。
受付やクローク、浴場の入口付近、そして各階の部屋の通路など、それぞれに高解像度のカメラを設置し、不審者がいた場合、後から映像で顔を確認できるようにすれば安心です。
宿泊はしないけど入浴だけする客もいますから、誰もが簡単に出入できる場所は警戒が必要です。
また、防犯カメラの存在は、設置した人を守るだけでなく、利用者、宿泊客が安心してその場所を利用できる安心感を与えることにも役立ちます。
貴重品を預けたら、盗まれる可能性がある旅館やホテルを誰が好んで利用するでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年10月28日 15:09)
不用品買取業者が訪問先で貴金属窃盗
不用品買取業者の代表が訪問先で貴金属を盗んだとして逮捕されました。
容疑者(30)は仲間と共謀し、去年8月、不用品を買い取りに訪れた江東区の住宅で、86歳の女性の指輪などを盗んだ疑いが持たれています。
容疑者は当時、買い取り業者の代表で、会社は解散しています。
容疑者:「(Q.社員が窃盗などで逮捕されているが?)それはちょっと、お答えできません」
警視庁によりますと、容疑者は、女性が不用品を探しに行った隙に、家の中を物色したということです。
関連事件の被害女性:「写真を撮るだけでいいから、撮らせてくださいって言ったので。まさかそういうの(訪問買い取り)で取られるとは夢にも思わなかったし、悔しいなって」
同様の手口で社員5人が逮捕されていて、この会社が関連する窃盗事件の被害総額は少なくとも2500万円に上るということです。
<9/2(金) 18:57配信 テレビ朝日系(ANN)より>
業者に訪問買取を依頼し、家の中に招き入れることはあり得る状況ですが、彼らが全員信用できるとは限りません。(ほとんどの業者がまっとうな商売をしているでしょうが、一部の業者が犯した犯罪でマイナスイメージを持たれている面もあるでしょう)
難しいケースもあるでしょうが、業者とは玄関、もしくは扉の外で話しをするようにし、安易に家の中へ招き入れないようにすべきかもしれません。(家の中に物を取りに戻る際も、一旦扉を閉めてから移動するなど)
玄関や部屋の中に防犯カメラが設置されていれば、彼らも警戒するでしょうから、抑止効果が期待できる場合があります。
しかし、犯罪者が訪問している時点で、対面で話しをしていますから、被害者に顔を見られることはリスクとして受け入れている可能性もあります。(記憶力が低下しやすい高齢者宅への防犯カメラ設置は、より効果があるように思います)
私の家のポストに「不用品引き取ります」というチラシが入れられていることが度々あり、個人情報とは関係のない不要な金属類(フライパンなど)は実際に引き取ってもらったことがあります。
ただ、業者の連絡先(電話番号)だけが記載された簡易なチラシを見ると、本当に引き取って処分してくれるのかが心配になったこともあります。
また、パソコンやスマホの場合、個人情報などのデータが悪用される可能性があるのではないかと考えてしまいます。
引き取ってもらう物は、内容に応じて依頼する、依頼しないと分けるべきでしょう。
回収してもらえなかった物があった場合、不法投棄になる可能性もありますから、依頼する側にも注意が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年10月14日 13:45)
砂の価格も高騰 盗品と証明しにくいものは要注意
男が盗んだのは、建設会社の砂。その目的とは。
愛知県愛西市の建設会社の防犯カメラ映像です。1台の車が資材置き場に入ってきました。
車から降りた男がトランクから取り出したのはスコップとバケツ。
男はそのまま積まれている砂に向かいます。そしてスコップを使いバケツに素早く砂を入れていきます。その後、男は足早にその場を去っていきました。
建設会社・社長:「左官砂とこの辺では言われている」
盗まれたのは「左官砂」と呼ばれるもので、通常の砂よりも細かく主に左官工事の仕上げで使われます。犯行後の写真では、掘られた跡がくっきりと残されていました。
被害に遭った建設会社は怒りを隠しきれません。
建設会社・社長:「(被害額は)バケツ1杯1000円くらい。ほしいならほしいで、ちゃんとこそこそしないで来ればいいだけの話」
盗難が行われた3日後、防犯カメラの映像を確認すると、驚くことに先日来た車と同じと見られる車が再び資材置き場に現れたのです。
車から男性が出てきましたが、人がいるのを確認したからでしょうか、砂には近寄らず去っていきました。
建設会社・社長:「私がたまたま斜め前に立っていて、私の方を見てすごくにらんできた。なんでにらむのだろうと」
なぜ男は左官砂を狙ったのでしょうか。
建設会社・社長:「砂は全体的に高騰している。需要があるにもかかわらず採取できる量が制限されている。(左官砂を)ほしい人は業者。一般の人がほしいものではない。明らかに(左官砂と)知って持って行っている」
建設会社は被害届を提出。警察は窃盗事件として捜査しています。
<8/17(水) 18:12配信 テレビ朝日系(ANN)より>
もし自分の会社や家の敷地内の砂が大量に盗まれた場合、犯人が捕まったとしても、それが盗品だと証明するのが難しいこともあるでしょう。
砂の成分等を比較すれば分かるかもしれませんが、元からあった他の砂と混ぜてしまえば出所の確認が難しくなります。
砂に限らず、泥棒が盗んだものと、泥棒が元から持っていたものと、後で盗品と証明しにくいものは注意が必要です。
泥棒としては、自らが捕まりにくい、犯行が特定しにくい、という条件が揃えば盗むターゲットになりやすいからです。
一時的であっても屋外に保管している重機、資材、工具、道具などは盗難被害が心配です。
防犯カメラだけでなく、赤外線センサーなどを張り巡らし、敷地内に足を踏み入れた侵入者を検知すれば警報ベルやサイレンを鳴動させ、その場から追い払う、より積極的な防犯対策が効果的でしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年10月 7日 10:19)
病院 薬品の窃盗事件からこれまでの不祥事が明るみに・・・
看護師による薬品の窃盗や、診療報酬の過大受給などの不祥事が相次いでいる地方独立行政法人くまもと県北病院(旧公立玉名中央病院)=熊本県玉名市=が27日、原因究明と再発防止策の提言を委託した外部調査委員会の報告書を公表し、記者会見を開いた。今後、内部監査体制の強化などに取り組むという。
報告書などによると、同病院では2018~21年にかけて(1)看護師が睡眠薬や抗てんかん薬を薬局倉庫から盗んだ(2)非常勤医師を常勤扱いにすることで、計8464万円の診療報酬を過大受給した(3)男性医師が別の医師の名前を使って、自身を患者とした向精神薬の処方箋(せん)を偽造し、薬を入手したなど計9件の不祥事が相次いだ。
弁護士や外部の医師らからなる調査委員会は、昨年10月~今年7月にかけて内部文書の精査や関係者からの聞き取りをした。調査結果をまとめた報告書は、不祥事が相次いだ背景には「放漫な組織文化、コンプライアンス意識の希薄さ、不祥事等を許してしまう土壌」があったと指摘した。
<7/28(木) 10:00配信 朝日新聞デジタルより>
窃盗事件の発生を機に、これまでの不正や不祥事が一気に明るみになった病院のニュースです。
盗難事件では被害者という立場でしたが、現在は不正や不祥事の釈明に追われる加害者のような立場になってしまった印象です。
窃盗事件だけでなく、何らかのニュースになるような事件が発生した場合、大々的に報道され、世間から注目を浴びます。
これが良い内容であれば、さらにイメージアップにつながる可能性がありますが、悪い内容だと、さらにイメージダウンにつながる可能性があります。
有名人や芸能人で一つのスキャンダルの発覚から、次々に別の悪評が出てきて、世間から袋叩きに遭っているのと同じかもしれません。
一度防壁が崩れたり、穴から水が漏れだすと、一気に崩壊につながることがあります。
「コンプライアンス」という言葉が一般的になりましたが、20年前にはニュースなどで取り上げられることもなかったように思います。
企業の防衛対策というのは、対犯罪としての防犯対策だけでなく、社内での法令順守や社員の労働環境の改善策、情報流出防止など多方面にわたって対策しなければならない時代なのでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年9月 9日 09:03)
窃盗の検挙率が高い都道府県ランキング 2位は熊本県、1位は?
金銭や物品を盗む「窃盗」は、刑法235条で「10年以下の懲役又は50万円以下の罰金」に処せられる罪です。
2020年における窃盗の認知件数は41万7291件で、1日に1000件以上起こっている計算となりますが、このうち検挙に至っているのは半数に満たない17万687件です。 【ランキング20位~1位を見る】
そこで今回は、警察庁の「令和3年警察白書 統計資料」をもとに、「窃盗の検挙率が高い都道府県ランキング」をお送りします。
さっそく、ランキング上位の都道府県を見ていきましょう。
(出典:警察庁「令和3年警察白書 統計資料」)
●第2位:熊本県(72.8%)
第2位は熊本県でした。2020年の検挙率は72.8%です。
同年(2020年)の全国平均の検挙率は40.9%となっており、熊本県の値はそれを31.9ポイント上回っています。
熊本県を管轄する熊本県警は、県内に全部で23の警察署を有します。
同県警はSNSでユニークな発信をすることもあり、最近では「シン・ウルトラマン」にかけて「シン・巡査 目府伊羅酢」のオリジナル名刺をTwitterで投稿し話題となりました。
マスコットキャラクターの「ゆっぴー」も、熊をモチーフにしたかわいらしくも凛々しい外見で活躍しています。
●第1位:山形県(85.1%)
第1位は山形県でした。2020年の検挙率は85.1%です。
窃盗の認知件数1959件のうち1668件が検挙にいたっています。
今回のランキングのトップ5を見ると、東日本エリアに属する都道府県は山形県だけという結果になっています。
山形県を管轄する山形県警は、県内に14の警察署を有しています。
近年はYouTubeでの発信も行っており、より県民に身近な存在となりつつあります。
山形県の動物・カモシカをモチーフにした「カモンくん」がマスコットキャラクターです。
配信 ねとらぼより>
検挙率が低いイメージ?
第3位以下の順位ですが、第3位:鳥取県(72.7%)、第4位:島根県(70%)、第5位:長崎県(69.8%)、第6位:秋田県(69.5%)、第7位:石川県(68.7%)、第8位:福井県(68.3%)、第9位:佐賀県(65.7%)、第10位:山口県(63.1%)と続きます。
人口の多い都道府県ではなく、比較的人口の少ない都道府県が上位に来ている印象です。
人口の多い都会の方が警察署や警察官の数も多く、何となく窃盗の検挙率が高いイメージがあったのですが、逆でした。
また、田舎の方が犯罪発生件数が少ない為、平和なところが多く、犯罪への免疫がないので窃盗などの犯罪が成功しやすいように思っていたのですが、間違いのようです。
このニュースを広めることによって、犯罪者が田舎を狙おうとする考えをなくすとことにつながるかもしれません。
一方、検挙率が低い都道府県は、今後、泥棒などの犯罪者に新たに狙われる危険性が増えたと言えます。
ただ、「窃盗」は、手口が非常に多く、他人の物を盗むという行為全体を含めている側面もあるようです。
万引き、置き引き、スリ、車上荒らし、空き巣(侵入盗)、ひったくり、自動車盗、自転車盗など、手口によっても検挙されやすい犯罪と、そうではない犯罪があるようです。
また、1人で複数回の犯罪を犯す常習犯や、複数人での窃盗グループで数十件という犯行を繰り返す場合もありますので、認知件数と検挙件数の計算が難しいこともありそうです。
それぞれの手口によって防犯対策や予防方法、捜査方法なども異なりますから、一概に何かをすれば検挙率が良くなるとも言えないでしょう。
ただ、検挙率が低いというの不名誉な記録、イメージですから、そこから脱却を図るための努力、取り組みを行うことは必要だと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年7月22日 10:59)
民家で大金保管しても大丈夫? 自宅保管のデメリットとは・・・
福島市の民家から現金約5000万円を盗んだとして、福島署は2日午前10時ごろ、邸宅侵入と盗みの疑いで福島市永井川字北谷地、無職の男(28)=別の窃盗などの罪で起訴=を再逮捕した。
再逮捕容疑は2月9日午後7時から同月23日午後4時ごろまでの間、60代男性が管理する同市の民家に侵入し、現金約5000万円とキャリーバッグ1個(30万円相当)を盗んだ疑い。
同署は3月、市内で現金約137万円を盗んだなどとして盗みなどの疑いで男を逮捕し、自宅を捜索した。
同署によると捜索の際、この金額を大きく超える多額の現金が室内から見つかった。多額の現金について調べたところ、男が盗んだことを認めたという。
被害を受けた男性は2月、現金とキャリーバッグが盗まれたことを同署に届け出ていた。民家に人は住んでおらず、鍵はかかっていたという。同署は民家に侵入した経緯や手段などを調べている。
<6/3(金) 10:39配信 福島民友新聞より>
銀行などの金融機関を思い浮かべてみて下さい。
防犯カメラはあらゆる箇所の映像が記録できるように多数設置されており、現金は厳重な金庫の中に保管し、限られた人しか中に入ることができないでしょう。(金庫室の入退出の履歴を記録しているところもあります)
一方、民家などの自宅に保管している現金(タンス預金も含めて)は果たして安全と言えるでしょうか?
金庫に保管している、防犯カメラを設置している、防犯システムを設置している、常に有人だから泥棒には入られない、火災保険に入っている、安全だと主張する人は以上のように答えることが多いと思います。
しかし、銀行と比べると、明らかに防犯面で劣っていると感じるのは私だけではないと思います。
どちらが安全かと聞かれたら、答えは言うまでもありません。
銀行に預けても利息が(ほとんど)ない、都度預けて引き出すのが面倒だ、金融機関が破綻したら預けていた現金は戻ってこない、金融機関に預けるデメリットを挙げる人は以上のように答えることが多いと思います。
しかし、自宅に保管する場合のデメリット(リスク)は多数存在します。
◯ 金庫に保管していても金庫ごと盗まれる事件が発生しています(何百キロの重さのある金庫をどうやって持ち出したのか、毎回驚きます!)
◯ 自宅に置いていても、当然ですが利息は全く増えません(ゼロです)
◯ 外出している時間帯に盗まれる心配や火事に遭う不安を考えたら、手間のことは些事に過ぎません
◯ 1千万円以上預金する方は、利息のつかない「決済用預金(無利息型普通預金)」にすれば、万が一金融機関が破綻しても預金保険制度により全額保護されます(預金保険制度とは)
◯ 現金のために保険に入っているなら不要になる(もしくは保険料が安いプランに変えられる)
別に私は銀行からお金をもらってこのような記事を書いている訳でもありませんし、100%完全に信用している訳でもありませんが、自宅に保管することに比べればはるかに安全で安心だと考えているだけです。
民家から何百万円、何千万円という現金が盗まれるニュースを目にするたびに、なぜ自宅に保管しているのだろう?という疑問が生じます。
もし、私が5000万円もの現金を所持していたら、絶対に銀行へ預けます。
自宅になんか置いてはおけません。
(預金通帳、印鑑、カードの盗難は常に心配しそうな気がしますが・・・)
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年6月17日 14:54)
ドーベルマン窃盗事件 窃盗目的? 保護目的?
千葉県木更津市でドーベルマン2匹を盗んだ疑いで男女3人が逮捕された事件で、逃走防止のために補強したワイヤが外されていたことがわかりました。
動物保護団体メンバーの容疑者の3人は今月8日、木更津市の男性宅の敷地に侵入し、ドーベルマンの親犬と子犬を盗んだ疑いでけさ送検されました。
飼い主の男性は先月、容疑者の一人にドーベルマンを譲渡していましたが、当日「ドーベルマンがお腹を壊したのでエサを教えて欲しい」と言われ、一緒にホームセンターを訪れたということです。
その後、帰宅したところ、逃走防止で補強したワイヤが外され、ドーベルマン2匹がいなくなっていたということです。警察は共犯がいる可能性もあるとみて調べています。
<5/20(金) 11:12配信 FNNプライムオンラインより>
ドーベルマンの窃盗事件がなぜ話題になっているのか分からなかったのですが、複数の記事を読んで意味が分かりました。
単なる窃盗事件ではなく、飼い主が高齢のため、容疑者が動物愛護の観点から保護したという記事もありました。
また、ワイドショー番組で司会者やコメンテーターが容疑者目線の意見を述べたことを後に謝罪したことも話題になった要因の一つのようです。
確かに被害者目線で考えた場合と、容疑者目線で考えた場合だと、事件の内容が全く異なってきます。
被害者目線の場合、飼っていた犬が盗まれた窃盗事件です。
一方、容疑者目線の場合、虐待されていた犬を助けたくてやむを得ず保護したという事件です。
物事は一方から見るのではなく、別の方向からも見ることで、様々な見方ができることが分かります。
しかし、理由はともあれ、他人の敷地内に侵入し、飼っている犬を盗むことが犯罪である事実に変わりはありません。
動物虐待を見かけたら、各自治体の保健所や衛生課、または動物愛護センターへ通報するということが決められているようですが、動物保護団体のメンバーだった容疑者たちが知らなかったとは思えません。
結局、自分たちの勝手な判断、都合により犯行を行ったと見られても仕方がないでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年5月20日 14:02)
迷惑な犯行 男子トイレの便器用レバー連続盗難
24日午後5時50分ごろ、岐阜県恵那市上矢作町の道の駅「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」の男子トイレで、大便器用の金属製水洗レバー(長さ8センチ)1本がなくなっているのを駅長が発見した。
同道の駅は盗難とみて恵那署岩村警部交番に被害届を提出した。被害金額は5千円。
県によると、同道の駅の男子トイレでは今月14日にも水洗レバー2本が盗難に遭い、修理したばかりだった。
再発防止のため、道の駅職員のパトロールと防犯カメラによる監視を強化するとしている。
<4/26(火) 8:49配信 岐阜新聞Webより>
レバー1本の被害額は5千円ということですが、実質的な価値はもっと高いように思います。
トイレの個室に入ってしまえば、ゆっくり時間を掛けての犯行が可能になります。
ただ、盗み出した直後に、次の個室利用者と出くわしてしまうと、盗んだことが発覚してしまいますので犯行のタイミングだけ注意が必要です。
それにしても迷惑な犯行です。
用を足して、流そうとしたらレバーがない、普通は仕方がないため、そのまま退室するしかありません。
次の利用者が個室に入った時の驚きと言ったら・・・。
昔、スーパーの清掃員のバイトをしていた時、なぜこんなに汚く利用する人がいるのか疑問に思ったものです。
月に何度かは、トイレで明らかに流さずにそのまま退室している人がいました。
また、あえてなのか、便器から少し離れたところに用を足す人も・・・。
大変品のない話になりましたが、次に利用する人や清掃する人のことなどは全く考えていないのだな、と感じたことを思い出しました。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年4月28日 11:16)
コンビニでSサイズのコーヒーカップ買い、Mサイズ分注いでいた男逮捕
コンビニ店で100円で購入したコーヒーのカップに150円分のコーヒーを注いだとして、福岡県警糸島署は13日、糸島市の72歳の男を窃盗容疑で現行犯逮捕した。容疑を認めている。
発表では、男は13日午前5時40分頃、同市加布里1のコンビニ店で、Sサイズのコーヒー代金100円を支払い、店員から受け取ったカップにセルフ式のコーヒーマシンから150円のMサイズ分のコーヒーを注いで盗んだ疑い。
店から同署に、同様の行為を繰り返している男がいるとの相談があり、警戒中の同署員が取り押さえた。男は「5回くらい盗んだ」と話しており、同署は余罪を調べる。
<4/14(木) 18:21配信 福岡県警察本部より>
コンビニの自分でコーヒーを注ぐシステムを利用したことはないのですが、渡されたカップにコーヒーマシンから注ぐ際は、どのサイズでも自由にボタンが押せて、そしてどこからも飲料が出てくる仕組みなのでしょうか。
普通に考えるとレジで精算してカップを渡せば、マシンで正しいサイズ分のボタンを押しているかどうかまでを店員がチェックすることはないでしょう。
チェックしないというか、次の接客対応や業務があるでしょうからそこまでの余裕はないでしょう。
不正はしないだろうという利用者の良心を頼りにしたシステムには限界があるのかもしれません。
また、このような不正(盗難)による損害はどのくらい深刻なのでしょうか。
店側にすれば、ある程度想定している損害でさほど影響がないものなのか、(飲料の)仕入額が大幅に増えて利益を圧迫するものなのか、それによって対策方法も変わってくるでしょう。
最近のコンビニであれば防犯カメラが設置されているのは当たり前ですが、カメラの抑止効果だけでは被害を防ぐことには至っていないようです。
仮に自分の犯行映像がカメラに映ったとしても、店員からそのことを追及されることはないと考える者が多いのかもしれません。
そう意味では今回の事件の報道によって、このような不正行為は逮捕される可能性があることを世間に知らしめることは、抑止効果のアップにつながるでしょう。
例えば、レジでSサイズのカップを購入したら、そのデータがコーヒーマシンに送られ、Sサイズ分の量しか注げないようなシステムを構築すれば被害は防げるでしょうが、システム構築費用は大きなものになります。
海外では飲料のお代わり自由が当たり前のところもあるようです。
店内で飲み、退店する際、カップを満タンにして出ていく、お代わりの分まで含まれた価格設定になっているのでしょう。
それを考えていなければ、お代わりをする人が多いと赤字になる可能性もあります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年4月15日 10:30)