今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
勤務先の医療センターから向精神剤3800錠盗む?
名古屋市千種区にある愛知県精神医療センターの警備員の男が医薬品を盗むために調剤室に侵入した疑いで逮捕されました。
建造物侵入の疑いで逮捕されたのは、愛知県精神医療センターの警備員の男(46)です。
警察によりますと、男は10日ごろ、医薬品を盗む目的で医療センターの調剤室に侵入した疑いがもたれています。
男は警察の調べに対して容疑を認めています。
男は、勤務中に向精神薬などを盗んだと医療センターに説明していて、自宅からは盗まれたとみられる約3800錠の医薬品が見つかりました。
警察は今後、男を窃盗の疑いでも調べる方針です。
<8/18(土) 0:39配信 メ〜テレ(名古屋テレビ)より>
薬が盗まれた医療センターは被害者でありながら盗まれた薬の種類や内容によっては事故後、加害者として世間から責められる可能性があります。
管理体制、防犯体制に問題はなかったのか? なぜ事件が発覚するまで時間が掛かったのか? 事故後に被害を公表するのが遅れたのはなぜか? 何か隠しているのか? ・・・。
犯人が自分で使用するためか、それとも転売目的か、それとも勤務先の体制を問題にするためか、動機は不明ですが、いずれにせよ従業員であっても薬を盗むことが難しい、持ち出せないような体制に変えていく必要があります。
今回は運が悪かったと体制を変えずにそのままの状態でいると、遅かれ早かれ別の事件や問題が発生する可能性が高いと言えます。
問題が起こる前に起こらないように対策することがベストですが、起こってしまった場合は、二度と起こらないための対策を行うことが必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年9月14日 14:56)
ガソリンスタンド 100キロの金庫がわずか2分で盗み出される
わずか2分のスピード犯行。その一部始終だ。
深夜のガソリンスタンド。事務所に横付けするようにバックで車が入ってきた。
営業は終了していて真っ暗。ガソリンを入れにきたとは思えない。
正面の光はコンビニエンスストアだ。その大胆な犯行を2台の防犯カメラが捉えていた。
止まった車から出てくる2つの人影。マスクをしているようだ。
1人が車のハッチを開け、金属の棒のようなものを取り出した。
事務所入り口のドアにはバールでこじ開けられたような跡が残っている。
2人は事務所内に侵入すると、室内を物色しながら奥に進む。
そして、大きな荷物を引きずりながら戻ってきた。金庫だ。
外に持ち出すと見張り役が加わって3人掛かりで車に。
その間、わずか2分。
金庫は朝になって富山市内の河川敷に捨てられているのを発見された。
入っていた現金20万円がなくなっていた。犯人は逃走中だ。
<7/18(水) 18:57配信 テレ朝 newsより>
深夜のガソリンスタンドの事務所に侵入し重さ100キロの金庫を2人で盗み、そして3人で車に積み込み逃走。
わずか2分の犯行で、その様子は防犯カメラに移っていたようです。
このニュースに対して、防犯カメラに顔が映っているにも関わらず、3人で20万円を分け合うのでは割に合わない等のコメントが書かれていましたが、
驚いたのは犯行時間の2分です。
100キロの金庫であれば泥棒に対してかなりの時間稼ぎになると思われましたが実際はそうではなかったようです。
泥棒に対しての防犯対策として、防犯カメラでの抑止力だけでは犯行を防ぐことができない、犯行を防ぐことが難しい手口が増えてきているように感じます。
今回被害に遭われたガソリンスタンド等では、仮に防犯センサーや警報ベルがついていたとして、それが鳴動したから犯行を防ぐことができるかというとそれも難しいように思います。
防犯カメラに映ろうが、ベルが鳴ろうが、とにかくバールで入口をこじ開け、室内を物色し、目当ての物が見つかれば奪って逃げる、そして逃げるまでの時間は数分。
このようなリスクを度外視した泥棒の犯行を物理的に防ぐのは難しいでしょう。
力に対して力で対抗するのではなく別の方法で対策する方が賢いでしょう。
例えば、侵入者に対して人畜無害な霧を噴射し、視界を遮ります。
金目の物や金庫を探そうにもそれ以上その場での犯行継続ができなくなります。
もちろん、霧が晴れるまでその場に居続ければその後犯行を再開することはできますが、その場で警報ベルを鳴らすなどすれば逃げ出さざるを得なくなります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年8月 8日 16:43)
茨城県 住宅侵入窃盗の犯罪率4年連続で全国ワースト
今年1月から4月末に茨城県内で確認された空き巣や忍び込みなど住宅侵入窃盗は638件に上り、人口10万人当たりの認知件数(犯罪率)は22.0件と全国平均(8.0件)の約3倍で、全国ワーストだったことが茨城県警のまとめで分かった。
同県警生活安全総務課によると、住宅侵入窃盗は昨年1年間で2147件で全国ワースト8位。
犯罪率は73.9件で、平成26年から4年連続のワーストだった。
今年4月末時点の件数は前年同期より31件増えており、同課は住宅侵入窃盗が特に増える夏に向けて施錠の徹底などを呼びかけている。
犯行の手口は、不在時を狙う空き巣が約7割を占めるが、就寝中に侵入する忍び込みも3割近くあり、同課は「住宅内で犯人と遭遇した場合、強盗殺人など命に関わる事件になりかねない」と警鐘を鳴らす。
25年から29年の統計によると、被害に遭った住宅は無施錠の窓や扉から侵入されたケースが最多で、特に夏季(6~9月)は5割を超えている。同課は「暑いので窓を開ける機会は増えると思うが、こまめに施錠することを忘れないでほしい」と注意を促し、「就寝の際も冷房などを上手に使って、窓を開けたままにしないように心がけてほしい」と呼びかけている。
都市防犯研究センターの報告書では「どれくらいの時間がかかれば侵入をあきらめるか」の問いに対し、「2~5分」と回答する窃盗犯が約5割、「2分」と答えたのが約2割となっており、「侵入口の防犯設備が『5分』耐えることができれば約7割の泥棒が侵入を諦める」としている。
同課の担当者は「無施錠の次に、窓ガラスなどを割っての侵入が多いので、鍵を2重にしたり、防犯フィルムで窓を強化したりして、侵入に時間がかかるように対策をしてほしい」と話し、夜間の対策には「センサーライトが比較的簡単に設置できて効果的だ」としている。
<6/14(木) 21:47配信 産経新聞より>
茨城県の住宅侵入窃盗における犯罪率は4年連続で全国ワーストということです。
茨城県の住宅で泥棒による被害が多いという印象はないのですが、人口や人口密度、ホームセキュリティ導入率の低さ、防犯カメラ設置台数の低さなどからすると、数字でも茨城県の悪さを現しているのかもしれません。
勝手な想像ですが、都会と田舎の中間地点のような場所が多く、泥棒にとっては犯行がしやすい環境になっているのかもしれません。
意外なことに無人の建物を狙う空き巣が7割に対して、就寝中に侵入する忍び込みも3割近くあることです。
記事の中でも触れられていますが、泥棒と家人が住宅内で鉢合わせる可能性があり、緊張状態にある泥棒が動揺した結果、強盗に変貌してしまう恐れがあるということです。
金品の損害は、保険による補償や被害者自身の負担によって元の状態に戻すことができる場合がありますが、家族の命を失った場合はそうはいきません。
もし自分が泥棒で侵入先の相手に見つかったら、騒がれないように持っている武器で傷付けてしまおうと考えるかもしれませんし、場合によっては口封じとして殺人を犯してしまうこともありえます。
また、自分の侵入の形跡を残さないように放火して証拠隠滅を図る可能性もあります。
当初の目的は単なる窃盗だったのが、罪に罪を重ね、結果として放火や殺人になってしまうこともあるでしょう。
犯罪者側にとっても不運ですが、本当に不運なのは何の罪もない被害者です。
犯罪者に自宅に侵入され金品を奪われる、そして場合によっては傷付けられる、殺される。
何も悪いことはしていないのにある日犯罪の被害者になってしまう。
このようなことは自分とは無関係と思う人がほとんどでしょうし、実際にほとんどの人がそうはならないと思います。
ただ、不運にもそのような事態に巻き込まれる可能性だけは多くの人に公平に持っています。
その可能性を減らすことにも防犯対策は役立ちます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年7月12日 15:26)
宅配ボックスに届いた他人の靴盗み、ネットで転売
マンションの宅配ボックスから荷物を盗んだとして、京都府警南署は31日、窃盗の疑いで、京都市南区にある市立小学校の非常勤講師の女(58)=同区=を逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は3月16日午後1時50分ごろ、自宅マンションに設置された宅配ボックスから、住人の会社員男性(38)宛てに届いた革靴など2点(時価計約18万円相当)を盗んだとしている。
宅配ボックスは専用のカードをかざして解錠する仕組みで、男性は3月上旬にカードを紛失していた。女は「(男性の)カードを使って開けた」と供述しているという。
荷物が届かないことを不審に思い、スマートフォン向けフリマアプリ「メルカリ」での出品を疑った男性が、革靴がメルカリで売却されていることを確認。革靴の出品者の別の出品物を購入したところ、発送元から同じマンションの住人だと判明した。
<5/31(木) 23:11配信 産経新聞より>
マンションの宅配ボックス、私が住んでいるマンションについ先日導入されました。(ある夜帰ったら突然出現していたのでびっくりしました)
管理会社から暗証番号を記した書類が郵便ポストに入っており、まだ内容を確認していないので宅配ボックスの仕組み自体をよく理解していません。
想像になってしまいますが、マンションの住民が共有で使用できる宅配ボックスがあり、不在時等に配達の方がそこに預ける。
専用のカードを使用し、そのボックスを開けて荷物を受け取る。
住人の誰かもが勝手に持ち出すことができるボックスだと、悪意を持った住人が盗むことも考えられます。
配達の場合は、受け取った人にサインや捺印をしてもらいますので後で誰が受け取ったかということを追跡することができます。
宅配ボックスはそれができないと思うので、その場からなくなった場合はどうしようもないような気がします。
配達した運送会社にも責任がないでしょうから、そのシステム自体の問題ということになります。
宅配ボックスで防犯カメラが内蔵したものや指紋や虹彩認証で受け取った人の履歴が分かるようなものがあると人気が出るような気がします。
配達の方が再配達することもなくなりますので、今問題になっている運送会社の運賃問題も良い影響を与えるでしょう。
セキュリティ面がより強化され、配達する側にもメリットがあり、受け取る側にもメリットがあれば誰もが利益を受けることができる最良の仕組みとなります。
今発生している問題も今後の課題として役立たせることができれば決して無駄にはなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年6月29日 20:11)
東京新宿 ホストクラブから高級酒盗まれる
ホストクラブから高級な酒を盗んだとして、警視庁新宿署は窃盗などの容疑で、静岡県焼津市大栄町の建設作業員の男(28)を逮捕した。
容疑を認めている。
逮捕容疑は4月12日午後、東京都新宿区歌舞伎町のホストクラブに侵入し、1本時価約34万円のブランデーなど、高級酒13本(同計約144万円)を盗んだとしている。
新宿署によると、石崎容疑者は盗んだ酒をスマートフォン向けのフリーマーケットアプリ「メルカリ」に出品し、コンビニエンスストアなどから発送。防犯カメラの画像などから関与が浮上した。
同署管内では今年に入り、飲食店の高級酒が狙われた同様の被害が数件相次いでおり、関連を調べている。
<5/14(月) 12:34配信 産経新聞より>
ホストクラブというのは泥棒にとって実は魅力的な対象なのかもしれません。
今回盗まれた高級酒もそうですが、その他にも多額の現金が置かれている可能性があります。
お客さんにもよるでしょうが、現金で支払う人も多いかもしれません。
従業員への給料も銀行振り込みではなく現金で支払っているところもまだあるかもしれません。(今時ないでしょうか・・・)
ホストクラブへの印象が古いかもしれませんが、現金のやり取りが多い場所というイメージがあります。
日々の売上金も他の飲食店に比べると多いと思いますので、自然に現金の保管額も多くなります。
毎日のように銀行に預けている店舗ではなく、数日間、もしくはそれ以上の現金を置いている場合はさらにリスクが高まります。
ホストクラブで防犯対策というのはあまりイメージにそぐわないかもしれませんが、侵入盗難対策だけでなく、お客さんとのこトラブル防止策としての防犯カメラ設置なども検討してはいかがでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年6月 8日 17:14)
中3女子逮捕 友人宅から1000万円盗み同級生に分配
東京・江東区の中学生の女子生徒が友人の自宅から現金1000万円を盗んだとして、警視庁に逮捕されました。盗んだ現金は同級生に配っていました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、江東区の区立中学校に通う3年生の女子生徒(14)です。
警視庁によりますと女子生徒は1月から2月までの間に、江東区にある同級生の家に遊びに行った際、リビングに保管してあった現金1000万円を盗んだ疑いが持たれています。
この生徒は盗んだ現金1000万円のうち、740万円を中学校の同級生男女10人ほどに配っていたということです。
配った金は、1人につき数十万円から100万円で、学校の中や下校途中に渡していたとみられています。
これまでに同級生に渡した現金と少女が保管していた現金、合わせて790万円は回収されましたが、210万円については警視庁が捜索を続けています。
中3女子が1000万円盗む 逮捕までの経緯は?
容疑者の中学3年の少女とお金を盗まれた家の子どもの関係は小学校時代の同級生で、少女は日常的に友人の家に遊びに行っていて、友人の母親とも仲が良かったといいます。
現金1000万円は友人の母親が実家から支援してもらったもので、リビングに保管していましたが、これを少女が見つけ、盗み出しました。
少女は「1月ごろ、友人の家に行った時に2回にわたって札束の現金を盗みました」と供述しています。
少女は盗んだ1000万円をトートバッグに入れて自分の部屋のクローゼットに隠していましたが、2月中旬に自分の母親に発見されました。
この際、少女は母親に対して「知らない男から預かった」と話しています。
母親は1000万円を自分の部屋で保管し、発見の翌日、警察に相談に行っています。
母親としては、娘が何か事件に巻き込まれているのではと、心配になったのかもしれません。
しかし、少女は母親の目を盗んで1000万円を持ち出し、同級生の男女10人ほどに、1人当たり数十万円から100万円を配っていました。
その後、3月3日に友人の母親がお金が盗まれていることに気付いて警察に被害届を出し、4月15日、少女は窃盗の容疑で逮捕されました。
少女は容疑を認めていて「仲間外れにされているように感じ、ストレスがあった」と供述しています。
今はこれ以上の動機は分かっていません。警視庁によりますと少女はいじめなどには遭っておらず、誰かにお金を盗むように強要されていたわけではないとしています。
<4/16(月) 22:19配信 TOKYO MXより>
色々と不思議な事件です。
リビングに現金1000万円を保管していたということですが、金庫等ではなく、机の引き出し等に置いていたのでしょうか。
また、2回に分けて現金を盗み出し、それを自宅のクローゼットに隠し、自分の母親に見つかったにも関わらず、母親の部屋に保管していた現金を持ち出し、同級生の男女に配る。
この少女の心理状態も分かりません。
この後、母親から現金のことを問いただされたらどのように説明しようと思っていたのでしょうか、とても言い逃れできない状況だと思います。
いじめに遭っており、同級生から強要された訳でもないようですし、友人に恨みがあり困らせたかった訳でもなさそうです。
もしかすると、お金を配ることで仲間内で人気が出ると思ったのかもしれません。
それにしても不幸中の幸いだったのが、この少女の母親がすぐに警察に相談しているところです。
今の時代だと母親もグルになってお金を自分達のものにしようとする事件でもおかしくなかったように思います。
この事件の教訓としては、高額な現金の保管方法は注意しなければならないということです。
実家から支援してもらったお金のようですが、使用用途は決まっており置いていたのかもしれませんが、少女が2回に分けて持ち出した期間はずっとそこにあったわけですから無用心なことには変わりがありません。
人を見たら泥棒と思え、これは誤った格言かもしれませんが、用心に越したことはありません。
防犯対策を含めて自宅の安全度・危険度は定期的にチェックするべきです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年5月11日 18:06)
ストリートビューで高級住宅狙い空き巣
高級住宅を狙って空き巣を繰り返したとして、大阪府警捜査3課は26日、窃盗などの疑いで、同府寝屋川市上神田、無職の被告(24)=窃盗罪などで公判中=ら4人を逮捕、送検したと発表した。
捜査3課によると、街の画像をインターネット上で閲覧できるグーグルの「ストリートビュー」を使い、門の大きさや植木の手入れ状況を確認し、侵入先を選んでいた。
昨年夏ごろから大阪、滋賀、奈良、兵庫などで30~40件の空き巣を繰り返したと自供しており、被害総額は2千万円を超えるとみられる。
送検容疑は昨年10月、滋賀県草津市の民家に侵入し、現金千円と指輪など23点(約76万円相当)を盗んだなどとしている。現場近くの防犯カメラに犯行に使ったレンタカーが写っており、発覚した。
<2/26(月) 19:40配信 産経新聞より>
自分が行ったことがない場所やこれから行こうとしている場所を確認するためのストリートビューは非常に便利ですが、犯罪者も当然悪用しようと考えます。
高級住宅の門の大きさや植木の手入れ状況を確認し、侵入先を選んでいたとあります。
門が大きい方がお金があると考えたのか、手入れが行き届いていないところを狙ったのか、それとも手入れされていない状態の方が侵入してしまえば外から見えにくいという点を狙ったのか。
こうなればストリートビューでも分かるように防犯カメラを複数設置し、そして大きく目立つ威嚇機器をつけ、防犯システムの存在を大々的にアピールすることで、犯罪者の事前の調査段階でターゲットには選ばれにくくなります。
目立つ威嚇機器は外観を損ねるから嫌だ、格好悪いと考える人もいますが、それだけ目立つと犯罪者にもよく見えますから抑止効果は高いと言えます。
スマートでおしゃれな防犯システムより、遠くからでも目立つ泥臭いような防犯システムの方が実用的かもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年4月20日 14:31)
バイク盗みスマホのアプリで転売
去年1年間に盗まれたのは少なくとも250台以上。
大阪府内で、人気のバイクばかりを狙って犯行を繰り返していた窃盗グループが逮捕されました。
【記者】
「男らが盗んでいたのがこちらのホンダPCXです。燃費が良く、使い勝手もいいことから幅広い層に人気があるいうことです」
窃盗の疑いで逮捕されたのは、東大阪市に住む自営業の男(31)ら5人です。
男らは、今年1月、東大阪市中石切町の駐車場で「PCX」という車種のバイク1台を盗んだ疑いが持たれています。
警察によると、男らは盗んだPCXをスマートフォンのアプリなどを使って販売していたということです。
人気を集めるPCXは中古で25万円前後で取り引きされていますが、男らは約15万円と格安で販売していました。
窃盗グループのアジト近くで働いている人は。
【グループのアジト近くで働く人】
「スクーターやからカウル(風防)を外して洗浄してたのは見たことある。軽トラに積んで持っていったりとかしてました。音楽バンバンバンバン流して、夜中でも」
警察によると、東大阪市周辺でPCXばかり盗まれる事件が相次いでいて、去年1年間で少なくとも250件の被害が出ているということです。
警察は余罪について調べるとともに、犯行メンバーがほかにもいるとみて捜査しています。
<3/7(水) 20:08配信 関西テレビより>
自動車の窃盗事件はよくニュースになりますが、バイクに関してはそれほど目にすることはありません。
自動車同様細かくパーツを分ければ転売しやすく足がつきにくいですし、さらには運搬が自動車より楽な点を考えると、今後狙われる危険性が増えるかもしれません。
バイク好きな人やマニアが多いでしょうから需要は高そうです。
夜中に適当なバイクをみつけては盗み、音楽をバンバン流して軽トラで移動していたら目立ちはしますが、怖くて近づけませんし、じっと見ることは避けるでしょう。
音楽を流して周囲を威嚇し、暴走族のように演出するのも手口の一つかもしれません。
また、スマートフォンのアプリを使って転売していたというところも注目です。
盗品転売用のアプリではないでしょうが、物の売買を簡単に行えるアプリを悪用しているのでしょうか。
このようにバイクの部品の売買は、一部の専門業者のみが行うということではなく、一般の人や犯罪者も含めて誰でも簡単に行うことができます。
泥棒も一部の専門的な技術や知識を持った人だけがなるのではなく、誰しもできてしまう時代なのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年3月27日 16:43)
足を踏まれた腹いせ バレンタインチョコ6箱盗む
愛知県警中署は9日、百貨店の倉庫からバレンタイン用のチョコレートを盗んだとして、名古屋市中区のパートの女(53)を建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕し、発表した。
容疑を認めているという。
署によると、女は9日午後5時25分ごろ、名古屋市中区の百貨店の地下倉庫に侵入し、百貨店で売られる予定だった有名ブランドのバレンタイン用チョコレート6箱が入った段ボール箱(販売価格計3万8880円)を盗んだ疑いがある。
目撃した店員が現行犯逮捕した。
署の調べに対し、女は「以前販売員に足を踏まれたが謝ってもらえず、腹いせにやった」と話しているという。
<2/9(金) 23:16配信 朝日新聞デジタルより>
販売員に足を踏まれたが誤ってもらえず、その腹いせに段ボール箱6箱分のチョコレートを盗んだという事件です。
なんだその犯行動機は、と思いますが、このような訳の分からない事件は今後増えてくるように思います。
物を盗む、お金を奪う動機は、犯罪者が貧しい、楽して利益を得たいというのが一般的でしょう。
ただ、最近の犯罪手口や動機を見ていると、そればかりではないように思います。
キレる人が老若男女増えているように思いますが、これは日本という国が豊かになり、食べるということには困らない人がほとんどになってきました。
ただ、生活していくのは厳しい、社会に対しては何らかの不満を持っている人は少なくなるどころか増えているように思います。
こういう人が増えてくると、想定していない動機による犯罪が増えてくると思われます。
相手を困らせたい、自分より不幸な人を見たい、SNSで晒したい・炎上させたい。
これはある面で病んでいる人が増えてきたとも考えられます。
現代病の一種とも言えるかもしれません。
このようは泥棒以外の犯罪者、今は犯罪者ではありませんが将来犯罪者に変貌する可能性を秘めている予備軍に対して自分の身を守る方法を考えておかなければなりません。
お化けや妖怪、幽霊が怖いという人がいますが、それらは直接的な被害はありませんが、本当に怖いのは人間でしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年3月 8日 10:52)
プラントハンターの温室から観葉植物8点盗まれる
◇兵庫県警川西署、植物販売店経営者を窃盗容疑などで再逮捕
兵庫県警川西署は5日、同県川西市絹延町3の植物卸会社「花宇(はなう)」から観葉植物を盗んだとして、福岡県苅田町、植物販売店経営の男(44)=窃盗罪で起訴=を建造物侵入、窃盗の疑いで再逮捕したと発表した。
再逮捕容疑は昨年1月14日午前9時半~午後8時10分ごろ、花宇の温室に侵入し、「パキポディウム・グラキリス」など7種類の植物8点計58万6000円相当を盗んだ、としている。
同署によると、「間違いありません」と認めているという。男は8点のうち5点を既に売り、3点を店で販売していたといい、売却先などを調べている。「パキポディウム・グラキリス」はアフリカ・マダガスカル原産の塊根植物の一種。
同署は今年1月、沖縄県八重瀬町の農園から観葉植物を盗んだとして窃盗容疑で男を逮捕していた。
帝国データバンクによると、花宇は1868年創業の植物専門の卸問屋。世界中から珍しい植物を届ける「プラントハンター」として知られる男性の父親が経営しており、被害届を出していた。
<2/6(火) 0:27配信 毎日新聞より>
プラントハンターとは聞きなれない言葉ですが、世界中の珍しい植物を届けることを仕事にしている人たちのことを呼ぶようです。
そのプラントハンターの温室で育てていた観葉植物が盗まれたという事件です。
植物の種類によっては育てることは非常に難しく、温度や湿度や水の与え方など細かい環境設定が必要だと思います。
植物によって異なるでしょうから異なる環境をいくつも用意しなければならないでしょうからスペース的にも余裕のあるところでないと無理でしょう。
植物を盗んだ側もそれぞれの最適な環境を知っておく必要があります。
盗んだはいいが、すぐに枯らしてしまっては意味がありません。
また、珍しい植物ほど、その入手経路が限られてくるでしょう。
プラントハンターしか入手できないような珍しい植物の売買だと、その出所もすぐに足がついてしまうでしょう。
盗んだ者も同業者かよほど植物に詳しい者の犯行だと思われます。
昔はこのような一部のマニアの間でしか高評価を得ないような物は、いくら価値が高くても盗みの対象にはなりにくかったように思いますが、ネットの転売等が一般的になり誰もが用意に売買できる時代ですから、その分守るべき対象も拡大していると考えた方がよいでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年2月23日 13:39)