今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
車上荒らし、防犯カメラが捉える 倉庫狙わず配送用の車に狙い
電器店の車を荒らす2人組の男の犯行の一部始終を、店の防犯カメラが捉えていました。
大阪・八尾市の電器店が設置した防犯カメラが16日午前5時半頃に記録した映像には、軽自動車から降りてきた2人組の男のうちの1人が、電器店の倉庫の前に止めてあった車のドアをこじ開ける様子が映っています。
男は車を無理やり動かしましたが、警報機が作動したため、再び軽自動車に乗って逃走しました。
この電器店では、4月にも同じように車が荒らされる被害を受け、カメラを設置していました。
倉庫にはエアコンなどの在庫商品が保管されていて、2人組は商品を盗もうとしたのではないかとみられています。
店はすでに被害届を提出し、警察が窃盗未遂事件として捜査しています。
<日本テレビ系(NNN)7月16日(月)19時17分配信より>
車上荒らしをしていた犯人2人組の映像を防犯カメラが捉えました。
まだ犯人逮捕には繋がっていませんが、車に設置していた警報機が作動した為、窃盗は未遂に終わりました。
犯人は防犯カメラの存在を知っていたのか分かりませんが。もっと分かりやすい目立つところに設置されていれば、そもそもターゲットとして狙われることもなかったかもしれません。
エアコンなどの在庫商品が保管されている倉庫に侵入せず、その前に停めてある配送用の車に狙いを定めています。
以前にも同じように車が荒らされており、その対策として防犯カメラを設置していたようです。
倉庫は警備、防犯対策が厳しいのであえて狙わず、商品は限られ、その数も少ないが、より危険度の低い配送用の車を狙ったのでしょうか。
扉の鍵か窓ガラスさえクリアすれば、より簡単に商品を盗み出せると考えたのかもしれません。
このように泥棒は、より難易度の低い場所を狙って犯行を行います。
防犯システムや防犯カメラがしっかりと設置されたところは狙わず、金庫保管程度の対策、扉の補助錠程度の対策、扉・窓の施錠程度の対策、無施錠、とより防犯対策の程度が低いところを狙います。
より安全にかつ、より確実に、そして同じ手口で繰り返し犯行を行うためです。
それを簡単に許してはいけません。
自分で侵入・犯行の難易度を下げていることにまず気付くことです。
無施錠など論外です。
これからはより暑い季節になります。
換気、節電の為に窓や扉を全開にすることもあるでしょう。
しかし、短時間とは言え、そのまま外出したり、また就寝するのは危険です。
泥棒さん、いらっしゃい、と家の中に招き入れているようなものです。
暑くても防犯面も考える必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年7月19日 10:17)
カーナビ窃盗犯 6年間で200件 被害総額3400万円
駐車中の乗用車からカーナビゲーションシステムを狙って窃盗を繰り返したとして、県警捜査3課などは11日、窃盗容疑で、いずれも住所不定、無職の男(34)=窃盗罪で公判中=と男(33)=同罪で1審有罪、控訴=の2被告を逮捕、送検したと発表しました。県警は計195件の容疑を裏付け、被害総額は約3388万円にのぼるという。
逮捕、送検容疑は、昨年1月18日、共謀して高砂市米田町のマンション駐車場に侵入。
駐車中の乗用車の三角窓を工具で壊し、カーナビ1台(約20万円相当)を盗むなど、平成17年4月~23年7月、県内など5府県で同様の行為を繰り返したとしています。
県警によると、2人は中学の先輩と後輩で、大阪市内の簡易ホテルを転々としていたという。
盗んだカーナビは埼玉県の買い取り業者に宅配便で送っていました。
<産経新聞1月12日(木)7時55分配信より>
約6年間、兵庫県他5府県でカーナビ窃盗を繰り返していた2人組みが逮捕されました。
その間少なくとも195件、被害総額は約3400万円ということですが、ようやく逮捕されたと見るべきでしょう。
このように泥棒や複数犯の窃盗団が警察に逮捕されるのは、数十件、百件以上の犯行を繰り返した後、ようやく逮捕されるというケースが多いのが現状です。
どこかで窃盗事件が発生しても、その犯人が逮捕されるのはかなり後になります。
逮捕されるまでに相当数の犯行が行われますから、その分だけ被害者が増えるということです。
いつかは逮捕されるかもしれませんが、それまでに自分や家族、身近な人たちが被害に遭う危険性だけが残ることになります。
それを防ぐために事前に防犯対策を行い、自分の身を守らなければならないのです。
今回逮捕された2人組がどのようにターゲットを選んでいたかは不明ですが、6年間も捕まらなかったというのは相当慎重に注意深く犯行を行っていたと思われます。
主な犯行現場である駐車場は、おそらく何の防犯対策もとられていないところを狙って犯行を行ったのではないでしょうか。
個別に防犯システムが設置されている車はあるでしょうが、駐車場に防犯カメラがついているところはできるだけ狙わなかったはずです。
犯行が成功しても、自分の顔や姿が防犯カメラに記録されれば、後にそれが犯人の映像として公開され、逮捕につながる可能性があるからです。
そんな危険性は犯さないでしょう。
つまり、あらかじめ泥棒対策として、防犯カメラをつけるなどの予防策を講じていれば、泥棒から狙われる危険性が減るということは明らかです。
普段皆さま自身が利用される駐車場をよく見て下さい。
防犯カメラがついている駐車場と、そうでない駐車場、どちらが安全かということ。
また、あなた自身がどちらの駐車場に車を駐車したいか、被害に遇いにくい方に決まっています。
投稿者: スタッフ (2012年1月16日 13:04)
大阪・仮眠中の車窓割り強盗 100件突破
仮眠中の車を狙った窓割り強盗の被害が、今年すでに100件を超えているようです。
"大阪の路上や駐車場で深夜、車の窓ガラスをたたき割り、車内のかばんなどを奪う強盗・窃盗事件が相次いでいる。車内で運転手が仮眠している場合もあり、捜査関係者によると、被害は今年に入って約100件に上る。猛スピードで逃げるスポーツタイプの車が複数の現場で目撃されており、大阪府警は同一グループが関わっているとの見方を強めている。
「突然、助手席のガラスが粉々になって体にふりかかってきた」
3月19日午前4時半ごろ、大阪市大正区の府道脇に止めた乗用車が襲われた。運転席では自動車修理業の男性(41)が仮眠していた。ガラスが割れた窓から、男の手が伸びて助手席のバッグをつかんだ。男は青色のスバル製「インプレッサ」の助手席に乗り込み、急発進した。車には初心者マークが張ってあった。
バッグには売上金約30万円のほか、東日本大震災で被災した仙台市の友人のために、仲間から募った義援金が入っていた。男性は「困っている友人のお金も奪われた。許せない」と憤った。
同様の事件は今年に入り、大阪市で初めて発生した。仮眠中や信号待ちで人が乗っている時だけでなく、駐車場の車も次々に狙われている。兵庫や奈良でも類似事件が発生しているという。
1日に数台が被害に遭うのも特徴だ。大阪市では3月1、2日、運転手が仮眠中の車が計5台襲われた。3月27日には、大阪府豊中市の路上で無人の車が被害に遭い、現金36万円などが盗まれた。この日は守口市、高槻市など府内各地で10件近く発生した。
この後、しばらく事件が確認されなかったが、先月31日、大阪市中央区と北区の路上で、無人の車が3台、相次いで狙われた。被害は現金約30万円など。わずか30分間の出来事だった。
一般的に車上荒らしは窃盗罪になるが、車内に人がいて、畏怖(いふ)させるなど脅迫的な手口の場合は強盗罪となる。府警は捜査1課と3課を中心に、グループの割り出しを進めている。同一グループの関与を疑う理由は、多くの現場でインプレッサが目撃されているからだ。捜査関係者によると、男らは目出し帽をかぶり、インプレッサには盗難プレートを付けている。抜け道を多用し、一般道を時速150キロ以上で逃げたこともあった。多くは車体が青色だが、白の場合もあるという。"
【6月6日 毎日新聞より抜粋】
恐ろしいのは路肩に止まって仮眠している車だけでなく、信号待ちの停車中や、高速道路で走行中に車を止められてガラスをたたき割り、現金やカーナビモニターを奪われるという被害も発生しているようです。
現場から同タイプの車が走り去るのが目撃されているようで、恐らく同一グループの仕業ではないかと言われているようです。
確かに寝込みを襲われれば、とっさの反応もできないでしょうし、犯人が逃げた後にもすぐに追いかけるという行動を起こす人はなかなかいないでしょう。
ドロボーはどのような車を狙ってくるのかわかりません。
すぐにできる対策としては、
・車内の見える場所に小銭などを置いておかない
⇒お金や財布が見えれば、ドロボーにとっては「取ってください」と言われているようなものです。
・目立つ場所の車体の傷やへこみなどをそのままにしておかない
⇒隙がある、だらしないという印象を与える事もあります。
・窓に防犯フィルムを貼っておく
⇒窓にひびは入るかもしれませんが、ガラスが飛散せずに残るため、ドロボーがそれ以上できずに諦める可能性が高くなります。
駐車中の場合であれば、
・わずかな時間でも車を離れる時は必ずエンジンキーを抜き、ステアリングロックも確実にきかせておく。ドアをロックし、窓も完全に閉めていることを確認してから離れる
⇒最近は短時間に車を離れた隙に、車を荒らされるという事件も増えています。短時間の駐車こそ注意が必要です。
・貴重品は車の中に置かない。バッグや背広、小銭でも見えていると車上荒しに遭う確率が高くなる
・ノートパソコン・重要書類などを車内に置かない。個人情報保護法でもっと大きな問題になることもある
・ 路上駐車はせず、監視の行き届いた駐車場、夜間照明・監視カメラのある駐車場を選び、照明の良く当たる周囲から見通しの良い場所を選択して駐車する
・車内にスペアキーを保管しない
・ボディカバーをつけ、車種を特定されないようにする
・自宅の車庫はできる限りシャッター付きの車庫の方が安心。人感ライトを設置し、人が来ると自動的に照明が点灯するようにする
・車外からカーナビが見えないようにカバーをかける
・カーナビを取り付ける際には盗難防止対策を施した特殊なネジを使用して、取り去りを困難にする
・自動車盗難防止装置を設置する
・車の位置確認サービスと契約する
投稿者: スタッフ (2011年6月17日 09:51)
人の好意に付け込む新手の車上荒らし相次ぐ
北海道・函館市で人の好意に付け込んだ車上荒らしが相次いで発生しているようです。
一体どういった方法なのかというと、
"タクシーの運転手が何者かに声をかけられ、外へ出ると、そのすきにタクシーに忍び寄る2人組。
そして、運転席のドアが何者かの手で開けられ、車内灯が点灯。
その後、運転手が車に戻ると、売上金を入れたバッグが盗まれていた。
これは、タクシーの車上荒らしの一部始終をとらえたもの。
北海道・函館市では、1月22日から2月6日までの15日間で、タクシーを狙った新手の車上狙いが17件発生している。
公衆電話や非通知で配車注文を受けたタクシーが現場に着くと、客とおぼしき人物が運転手を車の外に誘い出すというもの。"
【2月8日 FNNニュースより抜粋】
というように、タクシーを呼びだし「介抱の必要な者がいるので手を貸して欲しい」と声をかけ、運転手が車を離れた隙に、何者かが売上金を盗み出すという手口のようで、被害総額はこれまでに約9万5,000円にのぼっているようです。
被害に遭ったタクシーの運転手は「『運転手さん、2階にもう1人いるんだけど、体格がいい人がいて1人では下ろせないので、手伝ってくれないか』と声をかけられた」という事で、人の好意に付け込んだ手口である事がわかります。
この他にも以前より、
・異音を聞かせて車から離れさせた隙に車を盗む
・見張り役などの役割を決めて停車中のタクシーから売上金を盗む
・「ごっつん盗」でベンツを盗む
等の手口を紹介しましたが、共通して言える事は「短時間でもカギを抜き、ドアの施錠を徹底する」という事です。
投稿者: スタッフ (2011年2月 9日 10:47)