今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
監視カメラ天国はどこに? イギリスは万引き天国? 年間被害額約1800億円
英国ではこの1年半、小売店での犯罪、特に万引きや店員に対する暴力が急増している。被害額は年間約10億ポンド(約1800億円)に及び、さらに業界はこれとほぼ同額のコストを犯罪対策に費やしている。英国で万引きが増えている背景に何があるのか、ロイターの英国小売市場担当、ジェームズ・デイビー記者が報告する。
ロイター 英国小売市場担当 ジェームズ・デイビー記者
「犯罪は3つのタイプに分けられる。1つ目は、生活に困って万引きをするタイプ。これは目下の物価高騰という危機的状況が要因となっている。
2つ目は長年万引きをして、薬物中毒やアルコール依存症などの習慣を賄っているタイプ。
3つ目は一種の組織犯罪であり、組織的な窃盗や万引きが増加しているのだ。昨年頃からこうした犯罪の増加に拍車をかけているのが、まさに3つ目のタイプだ。
店主たちや業界、とりわけ小規模な店のオーナーの間で不満が高まっている。私たちはサウスロンドンの店舗で話を聞いた。この店は1日に平均10回も万引き被害にあうという」
小売店を営む男性
「ビールを2本盗まれた。そいつは平然と歩いてきて、商品をバッグに入れ、もう1人の男と合流した。これが私たちの直面する日常だ」
デイビー記者
「なぜこのようなことが起きているかというと、150ポンド(約2万7000円)、場合によっては200ポンド(約3万6000円)までの万引きは起訴されないということが、犯罪者の間で知れ渡っているからだ。こうした事案のほとんどで、警察は何もすることがない」
小売店を営む男性
「万引きは合法化されたと思われているようだ。警察の取り締まりがほとんどないことを知っているからだ。警察が万引きを重要視していないことをわかっているのだ。だから自信満々に、堂々と盗みを働き、われわれが立ち向かっても余裕しゃくしゃくの態度だ」
デイビー記者
「警察は、警察官がすべての万引き現場に出動するのは現実的ではないと話している。ただ深刻な暴力の脅威がある場合は、出動するよう最大限努めるとしている。
来年にも総選挙が行われる可能性がある英国で、政治的問題の1つとなっている。これはスナク首相にとって頭の痛い問題だ。なぜなら保守党は、伝統的に法と秩序を重んじる党とみられているからだ。
しかし世論調査によれば、有権者の4分の3が英政府の犯罪対策に不満を示している」
小売店を営む男性
「万引きは、従業員と私自身の精神面に大きな影響をもたらしている。今年に入ってからすでに数人の従業員が辞め、妻は私の店で働くことを嫌がっている。われわれは苦境に立たされている。今は何とかやっているけれど、毎日ここに来るたび、何が起こるのかわからない不安に襲われる」
<10/19(木) 16:33配信 ロイターより>
監視カメラ大国とまで言われたイギリスでなぜ万引き被害が多発しているのでしょう。
要因の一つに、約2万7000円から約3万6000円までの万引きは起訴されないということが、犯罪者の間で知れ渡っており、こうした事案のほとんどで警察の取り締まりがないことも知っているからということです。
つまり、3万円程度の物を盗んでも警察は捜査しないから捕まらない、起訴もされないというのが現実のようです。
被害者や目撃者にその場で現行犯逮捕されない限り盗み放題ということでしょうか。
これは警察の存在意義が問われかねない深刻な状態になる可能性があります。
監視カメラが多数設置されていても、犯人の映像が映っていても、警察が犯人を捕まえてくれないのならカメラの防犯対策の意味がありません。
最初は犯罪件数の増加から犯罪の質、例えば軽犯罪から殺人などの凶悪犯罪へと変化し、件数も増加していくという悪循環に陥る危険性があります。
犯罪が犯罪を呼び、どんどん治安が悪化していき、さらにそのエリアも拡大していき、最終的には広大な無法地帯化することになるでしょう。
対策を講じるなら傷の浅いうちに行うべきです。
警官の増員などは継続的な予算が必要になりますが、中長期的に考えれば雇用問題の改善にもつながりそうです。
また、治安が良くなれば対外的にも良い印象を与えられ、外国人旅行客の増加による消費活動の活性化、外国からの移住者・外国企業の進出による税収アップにつながる可能性があり、メリットも充分見込めます。
簡単に解決できる問題ではありませんが、国を挙げて取り組むべき重要な案件でしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2024年1月19日 09:14)
ゴールデンレトリーバーは番犬に向かない? 泥棒にも愛嬌振りまく
性格が穏やかでフレンドリーなゴールデンレトリーバーは、番犬に向かない犬種といわれています。実際に、米国でゴールデンレトリーバーがいるガレージから、高級スポーツバイクが盗まれる事件が発生。犯行の一部始終が防犯カメラの映像に残されていました。しかし、犬は窃盗を阻止することはできませんでしたが、なんともかわいいアピールで犯人の心を陥落。その場で遊び始めてしまい、顔がバッチリ映り込んだ映像を残すことに成功しました。地元警察は犯人逮捕に向け、情報提供を呼びかけています。
◇ ◇ ◇
自転車を押して戻り、犬を撫で回し始めた犯人
サンディエゴ警察署が公式フェイスブックアカウントで公開した、1本の防犯カメラ映像が大きな注目を集めています。そこには、とある家のガレージから約1300ドル(約19万円)相当のスポーツバイクを盗む男の姿が映っています。しかし、注目を集めたのは盗み出す瞬間ではありません。
男が何食わぬ顔で自転車を押してガレージの外に運び出そうとしていたところ、室内からその家に住むゴールデンレトリーバーが飛び出してきました。そして、犬はシッポをブンブンと振りながら、遊んでと言わんばかりに男に近づきます。
すると男は何を思ったのか、自転車をバックさせてガレージに戻ると、元々停めてあった場所に置き、両手で犬の頭を撫で始めました。男が「君は僕が知るなかで一番クールな犬だよ」と言って撫で続けると、犬もすっかり心を許し、すぐにお腹を見せて甘え出します。
さらに、犬が立ち上がって男の顔をペロペロと舐め回すと「僕も大好きだよ」と上機嫌に。防犯カメラ映像には、あまりの人懐っこさに思わず満面の笑みを浮かべる男の表情までバッチリと映っています。
1分ほど犬と戯れるうち、さすがにまずいと思ったのか、男は名残惜しそうに立ち上がり、自転車を押してガレージの外へ。犬は寂しそうにその背中を見送りますが、しばらくすると走って追いかけようとする後ろ姿が映っていました。
「かわいい、これは今週見たなかで最高」
サンディエゴ警察署は、「容疑者が逃走しようとしたとき、ガレージに入ってきた飼い犬を撫でるために立ち止まるという奇妙な展開もあった」と、そのちょっとお間抜けな犯行映像をフェイスブックアカウントで公開。男の特徴や盗まれた自転車の情報とともに、市民の協力を呼びかけています。
投稿には「ゴールデンレトリーバーを番犬にしてはいけない! 人懐っこすぎる!」「この泥棒は、私が今まで見たなかでもっとも礼儀正しい泥棒だ」「かわいい、これは今週見たなかで最高」など、650件以上のコメントが寄せられました。
現在も犯人は逃走中ですが、顔や声までバッチリ映っているうえに犬好きなことまでわかってしまっています。逮捕される日はそう遠くないかもしれませんね。
<8/12(土) 15:03配信 Hint-Potより>
記事の中で紹介されているゴールデンレトリーバーの愛嬌と相手とのやり取りは、実際にその場面を見ていなくても想像するだけで微笑ましく感じます。
ただ、相手は20万円近いスポーツバイクを盗んだ泥棒ですから被害者にとっては許せない相手でしょう。
昔は屋外で犬を飼うことも多く、泥棒などの侵入者、不審者に対して番犬として役割を果たすことがあったと思いますが、今は大切なペットや家族の一員として室内で飼うことが増えています。
環境の変化(夏場の気温上昇など)や衛生面もあり、屋外で飼うことが徐々に難しくなり、そして少なくなったのかもしれません。
私が入社した当時、「番犬がいるから防犯システムは不要だ」というお客様への反論トーク集のようなものがありましたが、今は時代に合ったものとは言えないでしょうか。
防犯システム自体をみると、色々なセンサーが開発されたり、様々な機能が増えたりなどしているものの、一般的な内容で言えば二十数年前からそれほど大きく進歩していないようにも思えます。
防犯カメラなどはAI機能を搭載したり、画像解析の技術が進歩したりするなど目に見える変化があります。
法的な問題や規制がなければ、未来の映画やドラマに出てくるような侵入者を迎撃するような過激な防犯システムが出てくると、うかつに侵入できなくなり、犯罪件数が減ることにつながると思うのですが実現するのは難しそうです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年11月17日 09:35)
メッシ自宅に強盗 万全のセキュリティで侵入断念
フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)の自宅が襲撃されたと、スペインメディア「アンテナ3」が報じた。
同メディアなどによると、6日の午前2時23分にスペイン・バルセロナ郊外にあるメッシの自宅を黒い服にフードをかぶった男性2人が襲撃。防犯カメラの画像には2人が壁を乗り越えて敷地内に入り、ガレージのドアや窓、門などを壊して邸宅内に入ろうとする姿が捉えられていた。ただメッシ宅は万全のセキュリティーが施されており、2人は侵入を断念し、約23分後に逃走。警察が現場に到着したのは、その直後だったという。
メッシは2010年に約1万平方メートルの邸宅を購入。テラス、スイミングプール、サッカー場、パドルコートがあり、3階建ての家を約600万ユーロ(約8億6000万円)かけて改修し、21年夏まで暮らしていた。同メディアはホームページで防犯カメラの映像を公開し「私たちの協力者は、何が起こったのかについて、すべてのデータを教えてくれ、私たちに画像を提供してくれた」と伝えた。
メッシはPSGとの契約延長交渉が難航し、来季のバルセロナ復帰に向けて代理人で父のホルヘ・メッシ氏がジョアン・ラポルタ会長と会談したことがクローズアップされている。今回の襲撃との関係は不明だが、スペインへ帰還の判断に大きな影響を与えそうだ。
<4/7(金) 13:46配信 東スポWEBより>
メッシの自宅に侵入者2人が襲撃しましたが、万全のセキュリティに阻まれ、侵入を断念したということです。
侵入者2人組は、壁を乗り越えて敷地内に入ることには成功し、ガレージのドア、窓、門などを壊して邸宅内に侵入しようとしたものの、23分後にはあきらめて逃走したということです。
侵入にある程度の時間がかかるとあきらめる、ということを証明するような事件です。
8億6000万円もの豪邸ですから、さぞかし立派なセキュリティシステムが施されていたのでしょう。
我々のような庶民では手が出せない高額で特殊なセキュリティシステムかもしれませんが、防犯カメラ以外はどのようなものだったのか興味があります。
金額的には真似ができなくても、仕組みや効果が似たものを用意できれば、防犯対策の参考になるかもしれません。
ドア、窓、門などは破壊しにくい素材のもので出来ており、物理的に侵入を阻止したことも考えられます。
あまり情報をオープンにすると、その対策をとった別の侵入者によってセキュリティシステムが突破される可能性もありますから詳しい情報は出てこないでしょう。
弊社にも商品の取扱説明書がほしいという問い合わせが時々ありますが、基本的に購入者以外にはお渡ししていないのは、防犯に関わることなので情報が悪用されないことを留意しています。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年6月 2日 09:04)
プロスポーツ選手は試合中の泥棒に注意
バルセロナに所属する22歳のブラジル人MFアルトゥールが強盗被害に遭った。2日にスペイン紙『マルカ』が報じている。
事件が起きたのは現地時間1日で、バルセロナのホームでチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのリバプール戦が行われている最中。この試合でアルトゥールはベンチ入りしたが、試合に出場することなく90分を終えている。ルイス・スアレスやリオネル・メッシの活躍によりバルセロナが3-0の勝利をおさめていた。
同紙によると、アルトゥールが試合のためカンプ・ノウにいる間に、マチェーテとスクリュー・ドライバーで武装した二人組がブラジルにある自宅に窓から侵入したという。同選手の兄弟が脅されたとの報道もあったが、実際はバルセロナの試合を観戦しにスタジアムに訪れていて、幸いにも犯人と遭遇することはなかったようだ。しかし、ロレックスの時計や宝石などいくつか盗まれたとのこと。
今季はアルトゥールのように、泥棒の被害に逢う選手が続出している。リバプールに所属するサディオ・マネはCL決勝トーナメント1回戦1stレグのバイエルン・ミュンヘン戦で戦っている最中に、レアル・マドリーのカリム・ベンゼマはコパ・デル・レイ準決勝2ndレグのバルセロナ戦の最中に、他にも多くの選手の自宅が留守中に狙われている。
<5/3(金) 8:20配信 フットボールチャンネルより>
有名なプロスポーツ選手は、試合中に自宅が泥棒から狙われる可能性があります。
独身者の場合、試合中は自宅が無人であることがほとんどのため、泥棒にとっては狙い目となります。
大金や金目の物が多数ある可能性があり、また、無人の可能性が高いとなると泥棒にとっては多少のリスクを侵してでも犯行を行う価値があると言えます。
家族がいれば大切な身内の命を守るためにも防犯対策は必須だと考えるかもしれませんが、独身者の場合はそこまで必要性を感じないかもしれません。
この手の事件は海外のプロサッカー選手が多いですが、例えば日本のプロ野球で当てはめると、一軍で地方に遠征中の独身者で、住所も知られているとなると泥棒に狙われる可能性は充分にあります。
他のスポーツでも考えれますので注意が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年6月 6日 17:06)
英国の有名サッカー選手 豪邸の防犯で番犬購入
マンチェスター・シティーのスターリングは家族を守るために番犬として1万5000ポンド(約229万円)のロットワイラーを飼い始めたと、12日に英紙サン電子版が報じた。
スターリングは200万ポンド(約3億500万円)の邸宅に住んでおり、サッカー選手が住む家を狙う強盗が頻繁に起こっていることから、番犬の購入を決めた。
個人や家族を守るための特別なトレーニングを専門家から受けたロットワイラーだという。
<11/12(月) 18:35配信 日刊スポーツより>
3億円の豪邸ですから、番犬以外にも侵入者検知センサーや防犯カメラなどの防犯対策は当然あるのでしょう。
番犬での防犯対策というのが一昔前の対策を今頃と感じたのは私だけでしょうか。
このように防犯対策としてニュースになってしまうと、狙う側の犯罪者は事前の対策が講じやすくなってしまいます。
マスコミの報道もそうですが、個人のSNSでの情報発信も慎重に行うべきでしょう。
有名人になるほどスケジュールなども公になることも多いですから心配です。
一般の人でも不用意に今自分がどこで何をしているか、家に誰もいないことを匂わせるような発言は控えるなどすべきです。
誰が見ているか分かりません。
ツイッターをフォローしているのが泥棒かもしれません・・・
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年2月 8日 15:02)
パトカーでバイクに体当たり バイク犯罪撲滅作戦
バイク犯罪の撲滅のためなら、パトカーによる体当たりもいとわないーー。
ロンドン警視庁は11月23日、そんな実力行使の作戦の映像を公開した。
ドライブレコーダーの映像には、バイクで逃走するひったくりの容疑者らに対して、背後などからパトカーが体当たりする様子が映っている。
バイクは跳ね飛ばされて激しく転倒し、まるでカーアクション映像のようだ。
警視庁によると、この作戦は、特別な訓練を受けたドライバーが実行。体当たりにより、それ以上の追跡の手間を省くほか、運転者が逃走中に死亡・重傷事故を起こしたり、一般の人を巻き込んだりするのを防ぐ目的があるという。
ガーディアンによると、作戦は2017末ごろに導入され、今年は63回実行されたという。
この作戦により、ロンドンでは、ひったくりなどのバイク犯罪の発生件数が減少。2018年(1月~10月)は1万2419件で、前年同期比で約7000件(36%)減ったほか、原付バイク自体の窃盗被害も前年同期比で32%減となった。
この作戦を防ごうと、逃走中にはあえてヘルメットを外す容疑者もいるという。
おおけがさせる危険性を恐れて、パトカーが体当たりしてこないだろうという考えだが、これに対して警視庁は「(ヘルメットを外すなど)どんな状況であっても、バイク犯罪の容疑者を標的にする」と強い姿勢を打ち出している。
少々やりすぎのようにも見えるこの作戦。Twitter上では「素晴らしい作戦だ」と賛同する意見が多くみられた一方で、「けがさせて、本人が損害賠償でも訴えたらどうなるんだ」といった声もあった。
<11/26(月) 13:04配信 ハフポスト日本版より>
イギリス ロンドンでの警察による過激な防犯対策が紹介されています。
バイクで逃走するひったくり犯に対して、背後からパトカーで体当たりするというものです。
逃走者が他の通行人に怪我させたり、逃げられないと悟りどこかに立てこもるなど別の犯罪に発展する危険性を排除することにも役立ちそうです。
ただ、体当たりの際、逃走者に大怪我をさせたり、誤って通行人に怪我をさせるようなことがあれば責任を問われそうです。
犯人にも人権があると主張する人たちからは抗議されそうな対策ですが、個人的には犯罪の抑止力としては効果が高そうな気がします。
イギリスは監視カメラ大国という印象がありますが、ヘルメット等で顔を隠し、バイクによるひったくり犯は多いようです。
実際にこの作戦が成功し、バイクによる窃盗事件が前年比30%以上減少しているということですから犯罪者もこの対策を恐れているのでしょう。
確かにひったくり程度の犯罪で自分がパトカーにぶつけられて何ヶ月も入院、もしかすると命を落とす可能性を考えると割に合わないと考えるのかもしれません。
日本では採用されることはないでしょうが、イギリスのように監視カメラの普及が広がり、そしてひったくりのような犯罪が増えたときの対策も考えておかなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年1月11日 08:32)
富山 学校の不審者侵入を想定した訓練実施
学校に不審者が侵入した場合に備えての訓練が黒部市の県立にいかわ総合支援学校で行われ、教職員が、警察官が到着するまでの対応を確認しました。
訓練には、教職員およそ80人が参加しました。
県内では、子供や女性に対する『つきまとい』や『声かけ』など不審者の情報が去年1年間で874件ありました。
先月には、富山市の奥田交番に男が押し入り警察官を刃物で刺して殺害したうえ、近くの小学校に銃弾を打ちこむ事件も発生しています。
31日の訓練は、刃物を持った不審者が授業中の教室に外から侵入したとの想定で行われました。
職員たちは、生徒を安全な場所に移動させたあと、『さすまた』や『いす』を使って不審者をおさえつけ、その間に警察に通報。
不審者の侵入に気づいてから警察官が到着するまでの手順を確認しました。
自分の身を守ることも考慮しながら対応するの難しかった」「普段学校生活で不審者が入ってくることを考えるの難しが、施錠とかちょっとしたところから不審者対応に結びつけていきたい」(教職員)
<7/31(火) 20:24配信 チューリップテレビより>
学校の防犯対策として、不審者の侵入対策の一つとしてさすまたがよく出てきます。
ナイフや小型の凶器を持っている不審者に対しては、距離をとってさすまたで押さえつけることは有効だと思います。
ただ、今後、不審者が銃など飛び道具を凶器として持っている場合は対策が異なってきます。
アメリカなどの銃社会では銃乱射事件は珍しくありませんし、後を絶ちません。
日本でもこれからこのような凶悪事件が発生する可能性も否定できませんし、3Dプリンターが普及し、銃の作成方法等がインターネットから入手できるようになれば、誰もが自由に銃を手にすることができるようになってしまうかもしれません。
不審者の凶器が変わった場合の対策も考えていかなければなりません。
力に対して力で対抗すると、相手をさらに強力してしまう可能性があります。
彼らに対抗、抵抗する対策よりも、その場からいかに早く、安全な場所に逃げることを優先した方がよいように思います。
学校においても、学校外に通じる秘密の抜け道のようなものが求められるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年8月24日 15:57)
アイスランド 暗号通貨の採掘用サーバ600台盗まれる
暗号通貨のマイニング(採掘)に使われていたサーバ約600台が、アイスランドにある複数のデータセンターから盗み出された。
Associated Pressが週末に報じたこの事件は、法執行機関によると、アイスランドでこれまでに起きた最大級の連続窃盗だという。
ビットコインなどの暗号通貨のマイニングには、高性能のコンピュータが使われる。
標準的な消費者向けPCは、それなりに高度なGPUを追加しなければマイニングできるだけの性能に達しないが、データセンターに(通常は)安全に保管されているような機器を使えば、より首尾よく大規模にマイニングを実行できる。
盗まれたサーバの価値は、200万ドル(約2億1300万円)近くと推定される。盗難に関連して、警備員1人を含む11人が逮捕されたが、サーバは回収されていない。
法執行機関が窃盗犯と盗まれたハードウェアの所在を突き止められるように、盗難の事実はしばらく公表されていなかった。
アイスランドのニュースサイトVisirによると、サーバにデータは保存されていなかったため、損失は金銭的なものに限られるという。
一部事件が起きた地域の警察本部長Olafur Helgi Kjartansson氏によると、2017年12月から2018年1月にかけて複数のデータセンターで発生した今回の盗難は「かつてない規模」のもので、「かなり組織化された犯罪」であることを示す証拠があるという。
逮捕されたうちの2人はいまだ勾留されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
<3/6(火) 11:07配信 CNET Japanより>
暗号通貨の採掘用サーバというのは聞きなれない言葉ですが、要は仮想通貨で用いられる一般的なパソコンより高機能な機器(サーバ)が600台も盗まれたということでしょうか。
1台あたり35万円ほどですから確かに一般的なパソコンより高価なものです。
サーバにデータは保存されていなかったということですから単純にサーバ自体が盗まれた被害だけで済んでいますが、それだけで2億円以上ですから相当なものです。
また、大きさや形状は分かりませんが、600台分ということは相当な大きさ、重さになるでしょう。
運搬、保管するだけでも多くの人員、車両、スペースが必要になりますから組織的な犯行なのでしょう。
警備員1人も逮捕されたということですが、この警備員も最初から犯行グループの一員だったのか、それとも買収されたのか。
銀行やサーバ管理室などの重要施設に出入りできる者の素性調査などは非常に重要です。
警備員だからアルバイトや派遣社員でも良いというわけにはいきません。
誰が派遣されてくるかは派遣先に管理を任せているだけでは心配です。
テレビや映画などで犯行グループが侵入する際、一部のメンバーが現場の出入業者等として一時的に雇われ、中に手引きしたり、サポートするということが描かれますが、このようなことを現実に許してはいけません。
短期間の採用であっても重要施設の場合は、きちんと素性を調べておくことが必要だと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年4月 6日 15:15)
有名サッカー選手の自宅に窃盗団現れる 防犯ブザーで撃退?
マンチェスター・Uに所属するイングランド代表FWウェイン・ルーニーの自宅に窃盗団が侵入を企て、防犯ブザーが鳴っていたことが判明しました。
イギリス紙『ガーディアン』や『BBC』など複数メディアが5日付で伝えています。
事件は、同選手のキャリアを称える顕彰試合に参加するためにルーニーの家族が自宅を留守にしている際に起きました。
マンチェスター市近郊のチェシャー州にあるルーニー宅に窃盗団が侵入を試みたものの、防犯アラームが作動し、窃盗団は逃亡した模様です。
600万ポンド(約8億円)の価値があると見積もられているルーニー宅を地元警察が捜索し、容疑者の痕跡を探しましたが、有力な証拠は見つからなかったという。
地元警察は「チェシャー警察はプレストベリーで窃盗の企てがあったことを確認し、捜査を開始した。事件は8月3日の水曜日午後9時頃にチェルフォード通りで起きた模様。
警察は当該地域で証拠を探したが、容疑者に関する有力な証拠は見つからなかった」と報告しています。
<SOCCER KING 8月6日(土)13時21分配信より>
有名人になると自分の年俸や報酬等が大きく報道されます。
金額は推測のケースも多いでしょうが大きく異なっていることは少ないと思います。
それだけ稼いでいる、自宅に相当の金品が置いていると犯罪者は考えるでしょう。
大金を自宅に置いている人は多くないかもしれませんが、稼ぎの大きさ、資産によってはそれ相応の金品がある可能性は高いと思われます。
また、SNSの発信によって自分や家族のプライバシーを多くの人にさらされています。
それを確認すれば自宅が無人かどうかも分かってしまう場合があります。
どの国においても有名人は自分の報酬や資産に応じて最低限の防犯対策、侵入者対策を講じることによって自分や家族の身を守る手段が必要になります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年8月26日 18:34)
証拠を残さないために・・・。 ドラマ模倣した裸の泥棒
証拠を残さないために裸で窃盗行為をした男が警察に捕まりました。
全羅北道群山(チョンラブクド・クンサン)警察署は2日、閉店後の美容室に裸で侵入し現金17万ウォン(約1万5060円)を盗んだ容疑で17歳の少年を逮捕し調査中だと明らかにしました。
少年は先月25日午後9時ごろ、群山市羅雲洞(ナウンドン)の美容室に窓から侵入しました。
頭に黒いビニール袋をかぶり手袋をした以外は何も着ていない裸の状態でした。
少年は美容室の金庫から現金17万ウォンを盗み逃走しました。
警察は美容室内の防犯カメラの映像を確保しましたが、犯人の人相着衣を把握できず身元把握は困難を極めました。
事件現場周辺のカメラ30台余りの映像をすべて分析し容疑者を特定するまで1週間かかりました。
警察は1日午後7時ごろ、美容室の近所に住む少年を自宅前で逮捕しました。
少年は警察の取り調べに自身の犯行であることを認め、「裸で犯行すれば証拠が残らないという内容のドラマを見て模倣したもの」と供述しました。
盗んだお金は遊興費に使う計画だったようです。
少年は昨年12月にも同じ美容室に裸で侵入し現金4万ウォンを盗んだことが確認されました。
警察は「少年は精神的に問題のある状態ではないとみられる」とし、犯行動機など事件の経緯を追加で調べていると明らかにしました。
<中央日報日本語版 7月3日(日)12時19分配信より>
韓国で裸で犯行を行うドラマを模倣した泥棒が逮捕されました。
記事では犯人の人相着衣を把握できず身元把握は困難を極めたと裸での犯行が有効であったかのような内容ですが、
身体的な特徴や毛髪等が現場に落ちる可能性も高まりますから科学的な捜査の面ではマイナス面の方が大きいような気がします。
今回はドラマの模倣ですが、小説や漫画、映画、コント番組などで奇想天外な犯行手口が出てくることがあります。
現時点では実現不可能なものもあれば、実際に試すことができそうな有効な犯行手口もあります。
馬鹿げた泥棒小話で済めば良いですが、それが効果的な犯行手口の場合、悪用される危険性も考慮しなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年8月 5日 15:43)