今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
あなたも被害者? 日常や職場に潜むグレーな窃盗 傘、スイーツ、文房具泥棒
「コンビニの傘立てに傘を置いていたら、5分後には誰かに盗まれていた!」
そんな経験がある人は案外多いのではないでしょうか。ネット上で話題になる「それって犯罪では?」と感じるけれど、なかなか口に出して言いづらい小さなトラブルのエピソード。そんなトラブルを「自分の力で解決した!」というリアルな体験談が届きました。
セコすぎ!?駐輪場に現れた「雑巾泥棒」
都内で一人暮らしをする会社員のMさん(30代)は、ある悩みを抱えていました。それは雨の日になると、自転車のサドルの裏にかけていた雑巾が消えてしまうこと。
「年に5、6回はあります。使い古したタオルを雑巾として使っているので、惜しくはないんです。でも雨の日にサドルやハンドルが濡れたとき、サッと拭けないのは本当に困りますよね」
犯行は決まって雨の日。Mさんは「なぜ雑巾なんかを?」とモヤモヤしつつも、何度も新しい雑巾をかけ直していましたが、とうとう我慢の限界に。
「管理人さんに相談して、駐輪場をこまめに見回ってもらうことにしました。これで少しは減るかと思ったんです」
しかし...
衝撃的な場面を目撃!!
ある日、Mさんが早めに帰宅したときのこと。駐輪場を掃除する管理人さんの姿を見てビックリしたといいます。
「なんと、私の雑巾を使って、自転車置き場の周辺を丁寧に拭いていたんです。まさか犯人が管理人さんだったとは...」
Mさんは思わず「あっ」と声を出し、管理人さんと目が合いました。気まずそうに雑巾を隠す管理人さんと、思わぬ犯人との対面に動揺するMさん。
その後、管理人さんは素直に謝罪。「ちょっと借りるだけ...」と思っていたMさんの雑巾を、いつのまにか当たり前に使ってしまっていたことを反省したようです。今後は自分の雑巾を必ず持参するということで話をまとめました。
他にも「あるある」!身近なグレー犯罪に要注意
Mさんのように「これって犯罪だよね?」と思いながらも、小さいことなので強く言えずにモヤモヤしてしまう...そんな声が他にも届きました。
・Sさん(30代・男性・会社員)
ちょっと良いボールペンを使うのを、仕事のモチベーションにしています。でも、気づくといつも消えてるんです。「まさか、職場に文房具泥棒が...?」って疑ってたら、ある日会議室で衝撃の瞬間を見てしまいました。私の名前入りのペンを、上司が堂々と使っているのを!思わず「あの...それ私のです」と伝えたら、「あっ、これ誰かの?」ですって。いや、名前書いてありますけど!?返ってきたペンを眺めて、複雑な気分でしたね...。
・Kさん(40代・男性・営業職)
外回りが多いので、自分専用の傘を席に置いてます。雨の日になると同僚が「ちょっと借りるね!」って笑顔で持っていくんですよ。でも、そのまま全然返ってこないんです。先日ついに、同僚が私の傘を手に普通に帰宅しちゃう場面を目撃してしまいました。「いやそれ私のだって!」って心の中で叫んだんですけど、相手は気付かずスタスタ...。仕方ないので翌日、マジックで超デカデカと名前を書いてやりましたよ。
・Yさん(20代・女性・会社員)
ランチのあとの冷たいデザートが毎日の楽しみなんですけど、会社の冷蔵庫に入れたデザートが頻繁に行方不明になります...。パッケージに名前を書いたり、冷蔵庫に「個人のものを食べないで!」って張り紙をしても全然効果なし。ある日、給湯室で同僚女性が「昨日のプリンめちゃ美味しかった!」って後輩に話してるのを偶然聞いてしまいました。「ちょっと待って、それ私の!」と叫びたくなりました。問い詰めると、「差し入れかと思った」とか言い出す始末。...いやいや、毎日差し入れする人なんているわけないですから!
◇ ◇
実はこうした「小さな物品」の無断使用や持ち去りは、犯罪と認識されづらく、見過ごされがちです。職場での文房具、傘、デザートなど、日常に潜む「グレーな窃盗」は意外と多く、黙認されてしまうケースも珍しくありません。
「小さなものだから...」という意識が、無断使用を助長するのかもしれません。自分が同じことをされたらどう感じるかを考えれば、やはり『雑巾くらい』でもひと言ことわる、または自分で用意するのが、当たり前のマナーですよね。
雑巾泥棒問題をきっかけに、身近な「グレー犯罪」を一度見つめ直してみてはいかがでしょうか。
<5/9(金) 17:50配信 まいどなニュースより>
職場での小さな窃盗事件、多くの方が実際に被害に遭ったり、目の当たりにしたことがあるのではないでしょうか?
ボールペンがない、冷蔵庫のスイーツがいつの間にかなくなっている、デスクのお菓子が減っている、置き傘が見当たらない、一度だけなら自分の思い違いや勘違いもあり得ますが、何度も発生すると、誰か他の人の仕業だと疑ってしまいます。
その人が無意識での行動なのか、意図的な犯行なのかによっても受け取り方は違ってきますが、自分の損失には変わりありません。
しかし、被害額で考えるとごく少額、数百円程度の場合が多いですから、声を上げることに抵抗がある人も多いでしょう。
また、勝手に持ち出す人、盗もうとしている人を目撃した場合、その後気まずくなり人間関係が悪化する可能性があります。
それでもなんだかモヤモヤした気持ちが残ることもあり、自分だけが損した気分でやるせない感情だけが残ります。
防犯カメラを設置していれば、物がなくなったり、おかしな事象が発生すれば、その都度映像で確認できるようにしておけば、被害が減ることは間違いないでしょう。
映像に残っていれば、言い逃れは出来ませんし、悪質な場合は警察に証拠として提出できます。
盗もうとする人の行動の抑止(思い留まる)にもつながりますから、効果があるのは間違いありません。
また、各種ハラスメント対策にも役立ちますから、盗難防止策の用途以外にも使えます。
経営者の方は一緒に働く人たちが気持ちよく働けるように、職場改善のためにも社内に防犯カメラ設置を検討してみてはいかがでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年8月21日 09:00)
知人が勝手に合鍵を複製! 知らない人が多い「キーカバー」の存在理由
「【注意喚起】初めての一人暮らしを始めた方へ。 鍵には、写真のようにキーカバーをつけるのを強く推奨します。鍵に書かれている鍵番号で、合鍵がカンタンに作れてしまうからです。
自分が知らぬうちに合鍵を作られ、自宅に侵入された事件が多数起きています。 安全管理のためにキーカバー必須です」
最近では、鍵番号を入手しネット注文して、勤務先の部下の女性の部屋に侵入した男や、アルバイト仲間の女性の下着撮影の目的で留守中に入った男が逮捕されるなどのニュースが相次いでいます。
4月には大阪のラジオ局の人気番組プロデューサーが、知人女性の自宅に合鍵を作っての侵入も報道されるなど、思わぬ知人が犯人であるのも現状です。
注意を促した一般社団法人痴漢抑止活動センターで代表理事を務める松永弥生さんに取材しました。
キーカバーをアクセサリーと思ってた!?
「春先は、ひとり暮らしをスタートさせる人も多く、痴漢などの性犯罪も発生しやすい時期です。防犯知識のひとつとして知って欲しかったのです」と、松永さん。
鍵に刻印された番号で、合鍵を作って留守中、あるいは在宅中に侵入。
「そんなこと、あるのか!?と信じられない人もいるでしょうが、そういう犯罪は実際に発生しているので、可能な限りの防犯対策は必要です。
カギを机の上に無造作に置いていたり、引き出しの中やカバンに入れておいても、コソッと写真を撮られたら、合鍵を作られてしまうことも。鍵番号を見せないように、という今回の投稿は予想以上の反響でした」。
侵入犯罪は増加傾向にあり、警察庁によると、令和5年は前年比17%増加の70万3,351件、また侵入窃盗の認知件数は前年比11.3%増の1万7,469件。
また侵入手口は一戸建て住宅であれば1位は無施錠、2位はガラス被り、3位が合鍵、共同住宅(3階建以下)も同様。共同住宅(4階建以上)は2位が合鍵となっています。
「キーカバーをアクセサリーと思っていた人もいたようで、キーカバーの存在理由を改めて認識した人もいるようです。100円ショップや、雑貨店、鍵の修理などを行うショップなどで販売しているので、知ったらすぐにキーカバーを付けて欲しい。気軽に始められる防犯対策です」と呼びかけます。
またキーカバー以外にも、鍵のナンバーを隠すための「セキュリティシール」もあります。その際は、単にシールではなく、剥がされたときに気づけるように、跡が残るものを選ぶのをお勧めします。
「家の鍵は人に見せない!」それが大事
全国の鍵業者で構成される「日本ロックセキュリティ協同組合」にも取材しました。
鍵番号を隠す大切さについて、「鍵には、鍵番号と言われるものが刻印されています。これは、鍵にとってのID記号です。鍵は、指紋あるいは財布の中身のようなもの。クレジットカードやマイナンバーカードなどと同様に、貴重品と認識して管理してください」
キーカバーで鍵番号を見えないようにすることは防犯対策として有効ですが、「取り外しが簡単なものもあり、少しズラせば鍵番号が見えてしまう場合もあります。まず人目に触れない、人の手に触れさせないことが大切です」。
また、キーカバーを使用する時の注意点として、「大型のカバーを装着した鍵をデニム(ジーンズ)などの後ろポケットに入れて座ると鍵が曲がってしまう恐れもあります。鍵の材質は、意外に柔らかいです」。
鍵番号だけではなく、鍵の形状から複製することもありえます。
「住宅用の鍵をキーコーナーなどに持参すれば、ディンプルキー以外のほとんどのカギはその場で複製可能です。ディンプルキーは形状が複雑なため、それを正確に復元できる高性能マシンが必要に。そのマシンは大変高価なため、都市部の店舗でなければ、その場ですぐに複製するのは難しいと思われます。
また、例えば、鍵の形状を写真撮影して、そのデータを基にして復元するのは、鍵の専門知識を持つ熟練工でないと再現できません。難しいケースはあるものの、複製不可能とは言い切れません」
対策として、鍵を作る際に鍵番号と暗証番号(鍵納品時に鍵本体とは別で渡されます)を提示しなければ、合鍵を製作できないID認証キーシステムを採用する鍵も登場しており、今後の普及に期待が寄せられています。
鍵番号や鍵自体をSNSに投稿するのも避けるのはもちろん、1人暮らしをはじめた人や、子どもに鍵を渡している人は、鍵そのものが見える状態になっていないか、改めてご確認を。
<5/14(水) 6:55配信 まいどなニュースより一部抜粋>
鍵を複製する場合、鍵の現物がなくても鍵番号から作れることに驚きました。
鍵屋さん以外で鍵を複製したことがなかったので気付きませんでしたが、ネットで注文できるということは現物を相手先に送らなくても作れることになります。
無防備な状態の鍵を目にしたら、スマホなどで鍵番号を撮影し、あとでネットで鍵を複製、持ち主の不在時に家の中に侵入する、何て簡単で恐ろしい手口でしょう。
また、私も恥ずかしながらキーカバーの存在理由を知りませんでした。
アクセサリー、もしくは鍵の名称を分かりやすくするためのものと思っており、鍵番号を見られなくするという重大な存在理由があるとは思いませんでした。
今まで人に家の鍵を見せることはありませんでしたが、今後は一層鍵の取扱いを注意しようと思います。
また、警察庁の統計データで、侵入手口において一戸建て住宅及び共同住宅(3階建以下)の3位、共同住宅(4階建以上)の2位がそれぞれ「合鍵」となっており、いかに合鍵での侵入方法が多いことが分かります。
運動する時に財布やスマホを家に置いて鍵だけを持って外出ことがありますが、その時の鍵の重要度は何よりも高く、もし落としたり、誰かに盗られたりしたら家に入れなくなります。
改めて鍵の重要性を考え、保管方法や管理方法も含めて見直してはいかがでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年8月 7日 10:21)
仙台 アパートのテンキーロックを解除し侵入? 窃盗未遂の会社員逮捕
今年3月、仙台市泉区のアパートに侵入し、金品を盗もうとしたとして、会社員の男が逮捕されました。
逮捕されたのは、青葉区台原の会社員・容疑者(43)です。警察によりますと、容疑者は今年3月8日午後6時ごろ、会社員の男性が住む泉区のアパートの一室に侵入し、金品を盗もうとした疑いがもたれています。
警察の調べに対し、容疑者は容疑を否認しているということです。
警察によりますと、今回被害を受けたアパートは0から9のボタンで暗証番号を入力し、ドアの施錠や開錠を行ういわゆるテンキーロック式で、容疑者はこのロックを解除して侵入したとみられています。
また、周辺の地域では、おととしごろから、テンキーロック式のアパートを狙った窃盗被害が相次いでいるということで、警察は容疑者の関与も視野に入れて捜査を進めています。
<5/12(月) 19:15配信 仙台放送より>
玄関のオートロック扉を住人に気付かれずにこじ開けたり、破壊したりして建物の中に入るのは難しいですが、住人に開けてもらって入ることは簡単です。
例えば、荷物等の配達や電気・ガス等の作業員を装ってオートロックで適当な部屋番号を押し、住人に開錠してもらいマンションの中に入る。
外出する人が外に出て行くタイミング、帰宅した人が中に入るタイミングを狙い、開錠されれば住人を装って建物に入る。
それぞれ建物の中に入ったら次は無施錠の部屋を探して中に侵入。
オートロックのマンションの場合、住人がオートロックに安心、または過信してしまい、各入居スペースの扉を無施錠のままにするケースが意外に多いようです。
泥棒にしてみれば、建物の中に入ることが出来さえすれば、あとは無施錠の部屋を探すだけですから実に簡単なものです。
マンションの場合、賃貸や分譲によってとれる防犯対策が異なってきます。
賃貸の場合、オーナーの許可を得ずに防犯システムを取り付けられませんし、許可が得られても退去時には原状復帰しなければならず、取り外さなけれなりません。
分譲の場合、各入居スペースに取り付けるのは問題ないかもしれませんが、共用スペースには管理組合や他の住人の許可なども必要になるでしょうから簡単ではありません。
一番スムーズなのは管理組合が主導で共用スペース(玄関、エレベータ内、駐車場、駐輪場など)に防犯カメラを設置し、マンション全体を守ることでしょうか。
個人で行う場合よりも一人当たりの費用負担はずっと少なくなりますし、効果も高くなると思われます。
お金を掛けずに行える最低限の防犯対策としては、無施錠をやめる、窓を開けっぱなしにしない(外出時、就寝時)、外出時も電気をつけたままにする(人がいるように思わせる)、郵便物をポストにためない(長期不在と思われないように)、大金を置かない(金融機関に預ける)、ホームセンター等の簡易的な防犯機器をつける(電池式等)などでしょうか。
とにかく自分の出来る範囲で行うことから始めましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年7月31日 09:18)
SNSで犯人の顔さらし問題 ひろゆき氏「万引きされたら泣き寝入りしかない」
実業家・西村博之(ひろゆき)氏(48)が7日、ABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)に生出演。SNSで犯人の顔を公開する問題について語る場面があった。
番組では、被害者がSNSに犯行現場の画像や動画をアップし、加害者を特定しようとする行為を取り上げた。無人販売所で窃盗被害を受けた男性は「やられたらやり返すって感じで動画は公開しました。今の法律・憲法・司法上では加害者がかなり優遇されていて、被害者が泣き寝入りや、それ相当の罪を加害者は背負ってない」と主張していた。
この件について、ひろゆき氏は「結局、商品って万引きされた場合は泣き寝入りしかないので。ほぼ警察が動いて逮捕ってのはないんですね。逮捕されたとしても、損害賠償を取れるかっていうと、なかなか難しかったりするので」とコメント。
また「さらすとか、やり返すっていう意味よりはむしろ"このお店はこういうのをネットに上げるタイプの店"っていうのが分かると、近所の人も"そこでやるのはやめよう"ってなったりするので。自衛のためには、どんどんやっていくしかないのかなって思いますね」と語っていた。
<5/8(木) 16:30配信 スポニチアネックスより>
記事に対する読者のコメントを読んでいると、概ねひろゆき氏の意見に賛同する内容が多かったと思われます。
私も個人的には賛成ですが、加害者を特定するのが微妙なケースだと似た人が誤って加害者とする情報が拡散されたり、無実の人に対するえん罪を生む可能性などを考えると難しい問題です。
また、世直し系YouTuberのような存在が、自分が正義だと主張し、犯罪者を罰しようと、何でもかんでも動画で公開するのはやり過ぎのように感じました。
ただ、他の事件も含めて、明らかに加害者の犯行であるにも関わらず、防犯カメラの映像で顔等にモザイクを入れて隠したり、記事の中で氏名を出さなかったり、他にも特定されそうな内容をぼかすなど、あたかも被害者より加害者を守ろうとしていると勘違いしそうな対応が多々見られます。
加害者にも一定の権利がありますが、窃盗事件の場合、基本的に被害者には何の落ち度もなく、責任はゼロに等しいと思われますので、もっと被害者を積極的に保護する、補償等を充実してケアするような対応が増えても良いと思われます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年7月24日 09:29)
住人が寝ている家に忍び込む「ノビ」の手口 福岡・佐賀で40件以上発生
警察は12日、住人が寝ている家に忍び込む「ノビ」と呼ばれる手口で窃盗を繰り返していた男の捜査を終結したと発表しました。被害額はおよそ200万円に上るとみられています。
福岡県柳川市古賀の無職の被告(68)は去年12月、福岡県久留米市の住宅に侵入し、現金およそ66万円などを盗んだとして、ことし2月に逮捕され、その後、起訴されました。
被告は、住人が寝ている夜間にカギがかかっていない窓から忍び込む「ノビ」と呼ばれる手口で、金品を盗んでいたということです。
警察によりますと、被害は少なくとも福岡と佐賀の7市2町で48件、被害額は200万円に上るとみられています。ほとんどの被害者が、被告の侵入や窃盗に気づいていなかったということです。
被告は警察の調べに対し、「生活費を稼ぐためにした」などと話しているということです。
<5/12(月) 17:20配信 FBS福岡放送より>
有人の建物、無人の建物、泥棒がどちらを狙うのかは明らかで、無人の方です。
理由は簡単で、有人の場合、人と鉢合わせることによって、相手に顔を見られたり、捕まえられたりする可能性が高まり、犯行の成功率も低くなります。
逆に無人の場合は、人がやって来る、帰ってくるまでの間は時間を気にせず犯行を行えますので、結果として成功率も高まります。
現場に証拠を残さず、周囲で目撃されなければ自分の犯行として特定されにくくなり、捕まる可能性も下がり、泥棒にとっては良いことばかりです。
また、今回の犯人は分かりませんが、人と鉢合わせることも想定して現場に凶器を持ち込む者が以前より増えているようです。
「泥棒」ではなく「強盗」もやむなしという考えの犯罪者が増え、より手口が凶悪化していると考えられます。
闇バイト強盗、トクリュウ、外国人窃盗団など、従来の「単独犯」から役割分担する「複数犯」での犯行に変化しています。
従来の防犯対策だけでは防ぐことが難しい手口も増えており、防犯対策として○○をしているから安心だと油断するのは禁物です。
例えば、大金を持っている家という情報を闇サイト等で事前に得ていた場合、防犯システムや監視カメラが設置されているのは想定済みで、得られるリターン(大金や貴金属類)が大きければ、リスク(危険性)は二の次という犯罪者が増えても不思議ではありません。
彼らは人を傷つけることをいとわない可能性があり、窃盗事件よりも恐ろしい、凶器や暴力による殺傷事件に発展する可能性もあります。
単独犯の泥棒は事前に現場を下見すると言われています。
その下見の段階で防犯システムや監視カメラが設置されているところはターゲットから外し、何も対策されていない別のターゲットを探す、というのが従来見られた多くのパターンでした。
しかし、より凶悪化した複数犯の犯罪集団に対しては、それらの対策だけでは犯行を防げない可能性が出てきました。
複数の防犯対策を組み合わせて、その場でそれ以上の犯行を継続させない、周囲へ犯行があったことを知らせる、音や光で犯罪者がより嫌がる対策を行わなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年7月17日 15:24)
無人コインランドリー 300万円の両替機こじ開け、現金20万円盗まれる
15日、札幌市清田区にある無人のコインランドリーで両替機から現金約20万円が盗まれました。
犯行の一部始終をカメラが捉えていました。
フードを被り、手にはバールのようなものを持っています。
事件は、客のいない深夜のコインランドリーで起きました。
15日午後11時半ごろ、1人で店にやって来た犯人がバールのようなもので、両替機をこじ開ける様子を店の防犯カメラが捉えていました。
犯人は、カメラを気にする様子もなく両替機をこじ開けると、現金約20万円が入ったボックスを無理やり引きちぎって、持ってきたリュックに押し込み、そのまま立ち去りました。
入店から約3分半の犯行でした。
被害にあったのは、交通量の多い道路に面した札幌市清田区の「きらめきランドリー北野店」です。
梶原小春 記者
「被害にあった両替機は,こじ開けられたような跡で歪んでしまっています」
店は、就労支援事業所が運営していて、翌朝に清掃に訪れた職員が両替機が壊されているのを発見しました。
きらめきランドリー 佐藤行介 社長
「24時間営業なので、こういったリスクは考えていたんですが、まさか(窃盗が)入るとは思っていなかった」
「ついにやられてしまったなと。怒りと悔しさが...」
壊されたのは300万円相当の両替機で、運営会社は警察に被害届を提出しています。
<4/28(月) 17:49配信 HBCニュース北海道より>
無人コインランドリーで300万円相当の両替機が壊され、中の現金20万円が盗まれるという事件です。
現金20万円を盗むために、300万円の両替機が壊されるというのは被害者にとって大きな痛手です。
例えば無防備に外に置いていた現金だけが盗まれ、両替機は損傷なしというケースの方がよっぽどよかったでしょう。
他のコインランドリーでも両替機の中の現金を狙われる事件が発生していますが、店側が「営業時間外は両替機の中に現金はありません」という張り紙を貼り、泥棒に両替機を壊さないように促すという対策をとっているところもあるようですが、それでも被害に遭うこともあり、効果のほどは微妙なところです。
今回の現場でも防犯カメラは設置されていたようですが、泥棒は気にせずに犯行を継続しています。
防犯カメラ以外の対策で泥棒の手を止めたいところですが、無人コインランドリーでは具体的にどのような対策が効果があるのか難しいところです。
現金が狙われているのですから、キャッシュレス決済を導入し、出来る限り現金をその場に置かないことも対策の一つです。
その場合は、今置いている両替機の金額よりも低い金額でシステムが導入されなければ意味がありません。
また、イニシャルコスト(初期費用)だけでなく、手数料などのランニングコスト(維持費や運用費)が発生するシステムの場合、月額、年額でどのくらいの費用になるかを比較し、慎重に検討する必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年7月10日 09:52)
「泥棒しました!」 警察に通報してきたのは泥棒本人
北海道・美唄署は2025年5月8日、美唄市に住む無職の男(50)を窃盗の疑いで逮捕しました。
男は7日午後7時10分ごろから午後10時20分ごろまでの間、美唄市西2条南2丁目の商業施設内の2階にある事務局で現金41万円などが入った手提げ金庫1個を盗んだ疑いが持たれています。
警察によりますと、7日午後9時半ごろ「泥棒をしました」と男本人から通報があったということです。
警察官が駆け付けたところ、建物内にいる男を見つけ、金庫は別の場所に移されていました。
男は警察の調べに対し、「金庫を盗んだのは間違いない」と容疑を認めています。
警察が事件の詳しい経緯や動機について捜査しています。
<5/9(金) 5:10配信 STVニュース北海道より>
自分が泥棒だと自ら警察に通報した男の事件です。
記事を最後まで読んでも男の動機が分からなかったのですが、読者のコメントで「三食つきの刑務所に入ることが目的か?」とあり、納得しました。
本当のところは分かりませんが、もしそうなら被害者としてはやり切れませんし、入所を切望されている刑務所としても立場がありません。
過去に刑務所に入ったことがあり、出所後、再就職ができずに生活苦での犯行という可能性もありますし、いずれにしても罪を犯し、罰を受け、それを償った後の体制や仕組みに問題があるのかもしれません。
一度罪を犯した人に対する世間の目は冷たいものです。
これは本人の自業自得だから仕方がないという見方もできますし、更生してやり直す権利は誰もが持っているという見方もできますし、一概には言えずに難しいところです。
少なくとも刑務所には二度と戻りたくない、そして校正して真面目に生きていればいつか報われる、そういう世の中になれば犯罪も少なくなるはずです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年7月 3日 09:48)
