こんなおかしな泥棒がいる
vol.104 『おしゃべりマッサージ泥棒』
女性宅に押し入り、女性を緊縛して現金・キャッシュカードを奪う、という手口は一般的ですが、
「パソコンに詳しい」などと話しかけ、また「疲れたでしょ」なんて肩を揉んだりした挙句、なんと4時間に渡って女性宅に居座ったということです。
銀行が開店するまでの時間稼ぎで居座り、おしゃべりやマッサージは「恐怖感を和らげるためだった」と供述しているということです。
警視庁の調べでは、この容疑者は1月30日午前5時ごろ、渋谷区内のマンションに住む女性宅に押し入って手足を粘着テープで縛り、現金約21万円とキャッシュカードを強奪。
同日午前9時過ぎ、同区内の現金自動出入機(ATM)2カ所で計98万円を引き出した疑いが持たれています。
また容疑者は女性宅に4時間ほどいる間、「このあたりに詳しい」などと話しかけ、「肩、凝っただろう」と
緊縛したまま女性の肩をもみ、午前9時になるのを待って女性宅を後にしたそうです。
さらに驚くのが、被害女性が「再発行の手続きが面倒だから、キャッシュカードは返して」と懇願したところ、翌日、郵送でカードを返還してきたそうです。
こんなにまめで優しい(?)ところがあるのなら、もっとまっとうな仕事ができると思うのですが...
そして、後日談。キャッシュカードを返したときの切手の裏から検出されたDNAが決め手となって、男は逮捕されました。