こんなおかしな泥棒がいる
vol.117 『盗んだ金庫の中の「権利書」は毎回返却』
「権利書」を返却していたスリランカ人の泥棒のお話。
このスリランカ人は、塗装工見習いをしながら、埼玉県上尾市に住んでいた03年4月〜昨年11月、同県内の民家に侵入し、204件、被害総額約1360万円(うち現金約1230万円)の盗みを繰り返したとみられています。
この泥棒は、金庫を盗んだ時は、近くの河原などで壊して現金を盗み、金庫の中に土地の権利書を見つけると、必ず被害者方に戻って庭先などに投げ返していたということです。
「土地の権利書がなくなると、(被害者は)困ると思った」と供述。
同被告は約10年前に密入国したとみられ、県警は「スリランカも国土が狭い。日本での生活も長いので、土地の権利書は大切だと理解していたようだ」と話しているということです。
今回のように「権利書」を返却してくれる泥棒なんてあまり聞いたことがありません。
特に、金庫ごと盗んでいますので、金庫内に、実印なども入れていた場合には大変なことになってしまいます。
下手をすると、所有権移転登記などを行うなんて可能性もあるわけです。
金庫は過信しない。これは特に田舎に行けば行くほど そういう傾向がありますので注意してください。