こんなおかしな泥棒がいる
vol.12 『大型ドロの話』
先日、西日本各地20数府県にまたがり犯行を続けていた資材場荒らしの窃盗グループが逮捕された。被害総額数億円、犯行約1500件にも上るとみられている。
手口は、昼間に道路工事やビル建設現場などを下見した後、メンバーを集め、深夜にトラックやレンタカーで、鋼線、鉄骨、トラックなどの資材を盗むものである。盗品は古鉄回収業者に、2〜3割で処分していた。この手口、確かに大金にはなるが、同時に非常に危険でもある。何万ボルトという電圧で感電死する恐れがあるわけだ。従って、このグループ、大変入念な下調べと準備をしていたことが伺い知れる。
大型ドロは、狙うものが大型な分、使う道具も大型である。例えば、大型クリッパーに大ハンマー、つるはし、スコップといったところ。
庭荒らしにもなかなかの強者がおり、大きなお屋敷の庭園にある石灯籠を盗るのにクレーン車を使ったという。
人目を引きやすくてすぐ捕まるんじやないかって! イイエ、これだけ堂々とやれば道行く人もただの工事中だと思うってさ!