こんなおかしな泥棒がいる
vol.23 『天才サギ師の華麗なる犯罪』
フランクは15才の時、車を盗み少年院に送られた経験から"犯罪は上品に行なうこと、優雅さこそ普遍的な美徳で悪いことをしても許される"という哲学を持ち、サギ師の道へ入ったという。
21才の時には小切手サギで億万長者。偽造した小切手によって250万ドルも稼いでしまった。もちろん世界中のリゾートで休日を過ごし、カジノで遊び回るといった優雅な生活を送ることとなった。
彼が天才サギ師といわれるエピソードば数多いが、航空会社の身分証明書を偽造してパイロットになりすまし、世界各地を無賃飛行したことが有名である。パイロット用の税関ゲートもフリーパス。ある時は操縦室に入り、機長と雑談をして操縦さえしているというから恐れいる。もちろん操縦経験なしである。
度胸と演技力はアカデミー賞もの、ここまでいくと芸術といわざるを得ない。
舌先三寸、ここまでくれば芸術(?)
フランク・W・アバグネール(米)