こんなおかしな泥棒がいる
vol.36 『マンガで自供する漫画家ドロボウ』
生活費に困って空き巣などを繰り返していた漫画家の男が警察に逮捕され、漫画で犯行を"自供"した。
この男、民家に忍びこんで、現金ではなく、米10キロ、卵などの"生活必需品"を盗み、約10ヵ月間に渡り、被害総額約110万円相当を盗んでいる。
逮捕されたこの泥棒、はじめは捜査員に対し、何もしゃべらず困らせていたものの、「漫画好き」だと知った捜査員がペンとB4サイズの紙とを手渡すと、この紙を16コマに仕切って何やら描き始めた。
「あすは正月だっていうのに、こんなにクモの巣のアバラ家でイモを食うとはのぉー。」「悪いこととは思いながら、腹が減った心には負けてしもうた・・・・・」
と、動機や犯行手口を次々と描いてゆく。
「眠りにつくと、ブタに追いかけられる夢を決まってみた。」
と罪悪感におびえ、最後には
「本当にごめんね・・・今度こそ生まれ変わって更生します。」
と正座して涙を流す自分の姿も。
15枚のわら半紙に、9件の犯行を供述。この漫画を供述調書に添えて正式な証拠として送検できたという。