こんなおかしな泥棒がいる
vol.38 『つばめの恩返し』
それは、お茶の産地で有名な京都府宇治市の話じゃった。
というと昔話と思われるかもしれないが、これは現代の話。
ある晴れた日の午後、1人のおばあさんが、窓を開けて澄んだ空をしばらく眺めていた。すると、ピーピー鳥の鳴く声が聞こえてきて、見ると軒下につばめの巣があり、雛たちが大きく口を開けて鳴いていた。
ある夜のこと、おばあさんが眠っていると、夜中に鳴かないはずのつばめたちの鳴き声が聞こえてくる。その声がいつもよリ大きいので何かあったのかと思い、のぞいてみた。
するとなんと、そこに、おばあさんちのオーディオセットを一式抱えている泥棒がいたのだった。
「どろぼ〜う!」おばあさんは、思いきり大きな声で叫んだ。
その声に驚いた泥棒は、抱えていたオーディオを放リなげて、慌てて逃げていった。
この話は、つばめたちが、泥棒に気付いておばあさんに知らせたと、近所では有名な話になったとか。
「それなら、うちの家にもつばめが来てくれないかしら」という人もいたかは知りませんが、つばめはある季節だけに限るもの。
その点、セキュリティシステムなら年中安心!ですよね。