こんなおかしな泥棒がいる
vol.39 『どろぼう、変わりみの術』
世の中には、何をしていても仕事を忘れられない人がいます。
例えぱ、満員電車の中で思い浮かんだメロディをつなげて曲にしてしまう作曲家。
道を歩きながら、小説のストーリーを考える小説家。
しかし先日、突拍子もない泥棒がいました。 自分の家が火事になって、119番をしようとしたところ、電話が炎に包まれてかけられず、隣の家の電話を借りに行ったのです。
ところが、玄関のチャイムを何度鳴らしても家人が出てこなく、留守だと分かるとそのまま侵入、現金数十万円を盗んだというのです。
この泥棒、空き巣の常習犯で、その家が完全に留守だと分かると侵入せずにはいられないという変な癖のある男。
その日も自分の家の火事を通報するために、慌てて隣の家に行ったけれど、留守だと分かるとつい、"チャンス!"と思ってしまったらしいのです。
その切り替えの早さといったら、信じられないものがあリますが、泥棒に聞いてみるとこれまたビックリ。「いつ、どんな時でも盗めるものは頂戴するってのが泥棒。チャンスがあれば、逃さないさ!それが泥棒の神髄ってもんよ!」
やれやれ。何、偉そうなこと言ってるんでしょうネ!
自分の家はどうするつもりなの?