対象別犯罪事情・防犯対策
悪徳リフォーム詐欺対策
悪徳リフォーム対策
訪問のきっかけ例/言葉たくみに無料点検を申し入れ、点検した後や、外観から「問題がある」「すぐに対策しないと大変なことになる」といって不安を煽ります。「無料だから」「すぐに済むから」と説き伏せ、家に入ると「これはひどい」「わー。驚いた」と大げさに叫んでみせ、埃だらけになってから姿を見せ信用させ、契約を取り交わし、契約後すぐに工事をしたがります。次々と別の工事を進められたり、グループ会社など複数の営業が契約を迫ります。契約するまでしつこく何度も訪問したり、何時間も居座ったりして契約します。
訪問のきっかけ例:この様な言葉にはご注意!
- 「無料で屋根瓦(換気扇・床等)の点検をさせていただきます。」
- 「屋根にアスベストが使われています。屋根に上がらせてほしい」
- 「耐震補強工事をご近所でしています。」
- 「大変です。お宅の外壁にひびが入っています」
振り込め詐欺対策8項目
- 「無料点検したい」などと業者が訪問しても家の中に上げない。又、屋根の上や床下などに入らせない。言葉巧みに反論するため、扉を開けず、相手にしないことが大切。 「床下に泥だらけになって潜り込んで作業をしていたので信用した」など被害者の信用を得るためにはどんなことでも行うから注意が必要。
- 勝手に屋根の上に上がったり、床下に潜り込もうとした場合には「警察に連絡する」と強く抗議し、それでもやめない場合には警察へ連絡する。
勝手に上がってどんどん作業をするという苦情もある。慌てず断固として拒否することが大切。 - 営業はプロ中のプロのため隙を見せない。話をするとそこからうまく個人情報を聞き出し、その内容をトークに組み入れて気持ちをつかむため、話を聞いたりしない。
お年寄りだけの家族などの情報が分かると「おばあちゃん」と巧みに話しかけ、いろいろ世間話など話し相手になり「親切な人」と信用させる。お年寄りの孤独を逆手にとって心の中に入り込む。
高齢者宅だとわかると、電気メーターに印をつけ数社の悪徳業者が次々に訪問して別の工事を契約している。認知症だとわかると、業者間でリストが回っていたと思われるケースもある。
家族と同居していても、昼間一人だけの時間を狙う。 - 工事の見積もりは必ず明細を出させるとともに、同じ内容の工事で別の業者にも見積もり依頼する。
- 「他社でも合見積もりを取る」「知人が一級建築士なので相談する」と業者に事前に伝える。
- 一人ですぐに契約しない。必ず家族や知人と相談してから決定する。
万一契約してもクーリング・オフが可能なため、すぐに消費者センターに相談し、手続きをする。
工事に着手したり、工事後で家族が知った場合も必ず消費者センターに相談する。
解約を契約者がいっても業者は認めず、時間稼ぎをしたり解約妨害したりするため、プロに任せる。
※消費者センターを装った詐欺被害が発生しており、注意してください。
「最近、苦情が多い×社のリフォームをしたと聞いた。工事が適切か調査する」と訪問し、数名が点検するそぶりを見せるとともに工事代金を質問し、不当に高額だと説明し、「悪徳リフォーム代金を取り返す」と手数料を請求する詐欺被害が発生している。消費者センターでは、相談業務や関係機関の紹介は行うが、金銭を直接取り返しに出向くことはしない。 - おかしいと思ったり、契約を解約したいと思ったら、消費者センターにすぐに相談する。訪問販売による契約はクーリング・オフができる。契約から8日間以内。(特定商取引法)また、長時間に及ぶ居座り等強引な勧誘や契約内容を偽っての契約などは、消費者契約法によって契約を取り消すことが可能。
ご家族の方へ
お年寄りが一人で住んでいたり、昼間が一人だったりする場合には、特に良くコミュニケーションを取り、何か変わったことがないかどうか常に気にかけてください。高齢の場合には特にしらない間にあまり使用しない家財道具が増えていたり、通帳からお金が引き出されていたりしていないかなど注意してください。認知症と思われる場合には「成年後見制度」などがあるため、お近くの行政書士など専門家に相談してください。
■狙われやすい家
- 築何十年も経過している一戸建て住宅
- 瓦、塀が古い、窓・サッシが木造で古い など
- 子供が独立した後の老夫婦
- 老人の一人暮らしの家
■こういう言葉にご注意
- 「このままにしておくと大変なことになりますよ」
- 「本日中にご契約いただければ、工事代金を特別に半額にします。」
- 「介護保険を利用して、無料でバリアフリーにすることができます」
- 「介護保険を利用して、無料で手すりをつけることができます」
- 「モニターになっていただければ、特別に半額になります」
- 「この工事をしないと今までのリフォームが無駄になります」