施設別犯罪事情・防犯対策
住宅の火災対策
地域での総合火災対策
●火災は、一人一人の心がけとともに、家族・ご近所との協力体制が必要となります。日頃からご近所との良好な関係づくりを行うとともに、万が一の場合の協力体制をつくりましょう。
●町内会などで、防災に関して話し合い、防災訓練を実施する。
●ご近所の火災警報器の音にも関心を持ち、万が一火災が発生した時には消防署への通報や消火活動、避難などに手助けを行う。
●自転車や車などの不法駐車などで消防自動車の通路が妨げにならないように日頃より注意する。避難経路はいつも整理整頓し、物を置かない。特にマンションやアパートの場合、バルコニーや非常階段など。
●家のまわりに燃えやすいものを置かない。新聞や雑誌の束。段ボール箱など。
ゴミは必ずゴミ収集日の朝に定められた場所に出すよう徹底する。前日夜から出すゴミに放火されることがあるので注意する。
●一人暮らしの老人宅が近所にある場合、防火情報を伝えるなどして注意を呼びかける。
●お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。
●消火器は1階、2階にそれぞれ各1本ずつ置く。床から1.5m以下の低い場所に置き、水や油で濡れる位置には置かない。
住宅火災による死者の増加
平成18年 住宅火災の主な原因 平成19年度 消防統計より |
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出火原因 | 出火件数 | 構成割合 (%) |
こんろ | 4,425 | 24.2 |
たばこ | 2,135 | 11.7 |
放火 | 1,639 | 8.9 |
ストーブ | 1,513 | 8.3 |
放火の疑い | 823 | 4.5 |
電灯電話等の配線 | 615 | 3.4 |
配線器具 | 574 | 3.1 |
火あそび | 513 | 2.8 |
灯火 | 494 | 2.7 |
電気機器 | 360 | 2.0 |
その他 | 3,123 | 17.0 |
不明・調査中 | 2,099 | 11.4 |
総出火件数 | 18,313 |
住宅火災による死者は1,357人で前年と比べると45人の減少。
このうち放火自殺者等を除く死者は1,152人で前年と比べると35人の減少となりましたが、5年連続1,000人を超えています。
更に、このうち685人は65歳以上の高齢者となっており、死者の59.5%を占めています。
出火原因ごとの対策
★たばこ
●たばこの火は700~800℃の高温です。たばこの火は消したつもりでも完全に消えていないことがあるので、確実に消えたことを確認する。
●灰皿は縁の広い深いものを使用し、水を中に入れておく。
●吸い殻はこまめに捨てる。吸い殻が灰皿にたまった状態にしない。
●席を立つ前、外出前、寝る前には吸い殻を必ず捨てる習慣をつける。
●吸い殻はゴミ入れに直接捨てず、蓋のできる管に入れ、その中に水を入れておく。熱がなくたって確実に消火したものをゴミとして捨てる。
●灰皿にタバコを置いたままにしない。置きタバコは危険。
●寝タバコは絶対にしない。布団など燃え移りやすいものがある場所での喫煙はやめる。
●子供・未成年者の喫煙に注意する。部屋で隠れて...のつもりが火災につながる。
●タバコの投げ捨てをしない。
★こんろ
●こんろの側を離れる時には必ず火を消す習慣を作る。電話や来客などの時に特に注意。
こんろのまわりにモノを置かない。
●こんろは壁から離しておく。不燃性を有した防熱板を設置する。
●こんろの周辺内装は不燃材料を使用する。
●天ぷら油の加熱に注意する。天ぷら油は360~380℃で発火し、食用油に着火すると炎の●高さが80~150cm程度になる。少ない油で天ぷらを揚げる場合には、少しの時間で発火するので特に注意が必要。
●古くなったガスホースは使用しない。
●こんろは身長に合った高さで使用する。腕と火の距離に注意する。
●こんろに衣服を近づけない。特にポリエステルなど燃え移りやすい素材の服やエプロン、又袖の長い着物や服などで調理は絶対に避けること。腕カバーなどをして料理する。
こんろの上にモノを置かない。取る時に炎が服に燃え移るし、炎が大きくなった時に燃えやすい。
●こんろの側に、消火剤、消火器などを至近距離に準備しておく。古くなると効果がなくなるため注意する。
★コンセント
コンセントが発熱して火災の原因になることがあるので注意してください。
●たこ足配線はしない。
●埃がコンセントにたまっている場合、たまった埃が室内の水分を吸うことにより、プラグ間の電極間でわずかな電流が流れ、徐々に炭化しプラグの表面に炭化導電路(トラック)が作られ、ショートにより発火・発熱します。ときどきプラグを確認して埃を落とし、清掃することが必要です。特に冷蔵庫やテレビ、洗濯機などのコンセントはさしっぱなしのため注意する。
●家電製品など使用しないのにコンセントをさしっぱなしにしない。
●電気コードをカーペットや家具の下敷きにしない。
●コンセントはコードを引っぱって抜かない。必ずプラグを持って抜く。
●古くなった電気コードは取り替える。
●アイロン・ドライヤーなどは使用後プラグを抜く。
●コンセント・プラグ・テーブルタップ・コードや電気製品が異常に熱くなったときは,すぐに使用をやめ,コンセントからプラグを抜き,電気店に相談する。
●旅行など長期間器具を使わないときはプラグを抜く。
★火災の発生しやすいところ
●湿気が多い場所。水滴がかかりやすい場所。(洗面所,台所)
●洗濯機・電子レンジなど
●家具などの裏(ホコリがたまりやすい)、テレビなど
●エアコンや暖房器具で結露が発生しやすい場所
●水槽の近く。水槽のヒーター・電灯など
★ストーブ
●寒くなってストーブを出した時にすすがたまっていたり、昨年の灯油が残っていたりする場合、不完全燃焼や異常燃焼を引き起こすため、使用前にはメンテナンスを行い、取扱説明書に沿った使い方をする。
●ストーブの周囲に洗濯物や可燃物を置いたりしない。ストーブで暖まった空気が上昇し、洗濯物を揺らし、落ちて燃えたり、側にあった布団が燃えたりするため注意する。
カートリッジ式タンクの場合、キャップの閉め方が緩ければ、灯油がストーブ内部にもれて引火する恐れもあるため注意が必要。
●使用後も余熱があるため、可燃物を周囲に置かない。
倒れて火災の原因になることも多いため、置く場所に注意する。特に子供がいる家庭では注意が必要。
●ストーブにあたる時には近づき過ぎない。服に燃え移ることがあるので注意。
●ストーブを付けたまま眠らない。子供や高齢者をストーブの側で寝させない。
●季節が終わりかたづける時には灯油は抜いてかたづける。
●安全装置の付いた暖房器具を使用する。
★アロマポット・キャンドル
アロマポットヤアロマキャンドルが原因と思われる火災が増えているため注意が必要。
●アロマポットやアロマキャンドルを可燃物の上に直接置いたり、可燃物に接して置かない。
●使用中は部屋を離れない。離れる時は必ず火を消す。
●火をつけたまま眠らない。
●アロマキャンドルの場合、大きめの安定の良いローソク立てを使用する。
★仏間のろうそく、線香
灰に立てる線香やろうそくの火から火災が発生する被害も多い。
●ろうそくや線香は火を付けたらその側から離れない。
●離れる場合には必ず火を消してから離れる。
●可燃物を側に置かない。
●安定したろうそく立てを使う。
●線香は長さを予め折って短くしておく。
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