施設別犯罪事情・防犯対策
大学で発生した犯罪被害
大学で発生した犯罪被害
大学の場合、研究や部活動などのために自由に出入り可能な時間が多い中、平成19年秋には関西・中四国の大学でパソコンやノートパソコンが数十台盗まれるといった窃盗被害が発生しています。
●岡山大学(岡山市)にて医歯薬学総合研究科の患者7人分の氏名や治療計画、画像データなどの個人情報が入ったパソコン2台が研究室から盗まれた。
歯学部がある鹿田キャンパス(同市)の研究室では、ノートパソコン8台やデジタルカメラなど計15点と白衣2着が盗まれた。ドアなどが壊された形跡はない。患者データが入ったパソコン2台のうち、1台はパスワードでロックされているが、もう1台はパスワードがなくても見ることができるという。デジタルカメラのうち1台には、患者30人分の氏名、画像データなどが入っていた。
●香川大(一井真比古学長)の高松市幸町のキャンパス内にある教育、法、経済の3学部の4研究室からノートパソコンなど計27点(約250万円相当)がなくなっていた。学生39人分の氏名や5段階評価の成績、出欠、リポートの提出状況などが記載された資料が入っていた。また、教育学部の別の二つの研究室では、入り口のドアが壊されるなどしていた。
●徳島大医学部でパソコンが盗まれた事件で、付属病院でも患者延べ約23万人の個人情報が入力されているハードディスク10台、ノートパソコン3台、携帯型超音波診断装置2台が盗まれていた。また、医学部で被害に遭ったパソコンにも延べ約840人の個人情報が入っていた。
「大学は警備が手薄で侵入しやすかった」といった泥棒の供述もあり、大学ばかりを狙う侵入窃盗犯も現れています。
大学の防犯対策
●パソコンなどの保管管理体制の見直し。
●パスワードの徹底。
●個人情報対策の実施(個人情報漏洩参照)
●研究室の鍵管理の徹底と履歴管理
●研究室への出入管理システム、侵入警戒システムの導入
●入退出の履歴管理