今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
西へ東へドロボウ行脚 事務所荒らし100件・被害総額は約2千万円か
「大阪だけだと手口でばれる」からと、定期的に上京して盗みを働いていた男が逮捕されました。
"大阪から東京に"出張"し、雑居ビルに侵入して現金を盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗などの疑いで住所不定の無職の男(59)を逮捕した。同課によると、男は大阪市西成区の簡易宿泊所を拠点にしていたが、東京で犯行に及ぶ際は新幹線で移動し、神田のビジネスホテルに宿泊していたという。
男は「大阪だけだと手口で分かってしまう。これまでに100件ぐらいやった」と供述。同課は昨年4月ごろから、1都2府2県で被害総額約2千万円の犯行を重ねたとみて、裏付けを進めている。
逮捕容疑は8月8日午後、東京都新宿区西新宿の雑居ビル内の郵便受けを壊して、中に保管してあった合鍵を盗み、4階のフォトスタジオなどに侵入。現金約50万円などを盗んだとしている。"
【10月7日 産経新聞より抜粋】
逮捕された男は、昨年4月ごろから東京、神奈川、京都、大阪、奈良各都府県で100件もの事務所荒らしをした、と供述しているようで、警察では現在裏付けを進めているそうです。
別の報道を見ますと、被害に遭ったビルは郵便受けに合鍵だけでなく、カードキーも置いていたようです。
複数の店舗が入居しており、鍵の数が足りなくてそうしておいたのかもしれません。
一般家庭においてもそうですが、ドロボウは時間がかかる事を嫌います。
窓を割ったり鍵を壊すには、時間がかかる・音が出る等のリスクが生じます。
侵入する前にまず、鍵の隠してありそうな所をチェックし、鍵が見つかれば喜んでそれを使う事でしょう。
入口付近に鍵を隠していればそこを利用する人にとっては楽でしょうが、ドロボウにとっても楽な事なのです。
●テナントビルの防犯対策
* 自由にビル内のエントランスなど共有部に出入りできる環境のため、1Fエントランスに入退出管理用のカードリーダーや鍵管理システムなどを設置し、専有部には休日・夜間などの時間には部外者の立ち入りができないようにする。
* エレベータとも連動させ、無人の階には止まらないようにする。
* ビルに侵入してしまえば、事務所へ侵入する際は一般家庭と同じように出入口や窓から、ガラス破りや錠破りによる手口で侵入されるケースが多くなるため、各テナントには別途侵入検知センサーを設置し、入退出管理システムと連動させ自動的にON/OFFを行う。
不審者が侵入した場合には音と光で威嚇するとともに管理者へ通報する。警備員が入る場合には警備室でどのテナントで異常が発生したかが把握できるようにする。
* テナントが替わるごとに錠前の変更、入退出用のカードデータの消去などを実施する。
防犯のセキュリティハウス:事務所・オフィスの防犯対策
投稿者: スタッフ (2010年10月 8日 10:07)