今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ガソリンスタンド 100キロの金庫がわずか2分で盗み出される
わずか2分のスピード犯行。その一部始終だ。
深夜のガソリンスタンド。事務所に横付けするようにバックで車が入ってきた。
営業は終了していて真っ暗。ガソリンを入れにきたとは思えない。
正面の光はコンビニエンスストアだ。その大胆な犯行を2台の防犯カメラが捉えていた。
止まった車から出てくる2つの人影。マスクをしているようだ。
1人が車のハッチを開け、金属の棒のようなものを取り出した。
事務所入り口のドアにはバールでこじ開けられたような跡が残っている。
2人は事務所内に侵入すると、室内を物色しながら奥に進む。
そして、大きな荷物を引きずりながら戻ってきた。金庫だ。
外に持ち出すと見張り役が加わって3人掛かりで車に。
その間、わずか2分。
金庫は朝になって富山市内の河川敷に捨てられているのを発見された。
入っていた現金20万円がなくなっていた。犯人は逃走中だ。
<7/18(水) 18:57配信 テレ朝 newsより>
深夜のガソリンスタンドの事務所に侵入し重さ100キロの金庫を2人で盗み、そして3人で車に積み込み逃走。
わずか2分の犯行で、その様子は防犯カメラに移っていたようです。
このニュースに対して、防犯カメラに顔が映っているにも関わらず、3人で20万円を分け合うのでは割に合わない等のコメントが書かれていましたが、
驚いたのは犯行時間の2分です。
100キロの金庫であれば泥棒に対してかなりの時間稼ぎになると思われましたが実際はそうではなかったようです。
泥棒に対しての防犯対策として、防犯カメラでの抑止力だけでは犯行を防ぐことができない、犯行を防ぐことが難しい手口が増えてきているように感じます。
今回被害に遭われたガソリンスタンド等では、仮に防犯センサーや警報ベルがついていたとして、それが鳴動したから犯行を防ぐことができるかというとそれも難しいように思います。
防犯カメラに映ろうが、ベルが鳴ろうが、とにかくバールで入口をこじ開け、室内を物色し、目当ての物が見つかれば奪って逃げる、そして逃げるまでの時間は数分。
このようなリスクを度外視した泥棒の犯行を物理的に防ぐのは難しいでしょう。
力に対して力で対抗するのではなく別の方法で対策する方が賢いでしょう。
例えば、侵入者に対して人畜無害な霧を噴射し、視界を遮ります。
金目の物や金庫を探そうにもそれ以上その場での犯行継続ができなくなります。
もちろん、霧が晴れるまでその場に居続ければその後犯行を再開することはできますが、その場で警報ベルを鳴らすなどすれば逃げ出さざるを得なくなります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年8月 8日 16:43)