今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「新型インフルエンザで声がおかしい」振り込め詐欺100万円被害。
なかなか減らない「振り込め詐欺」
そして手口もどんどん進化。その時々の時事的な内容を加えて、信憑性があるような話をつくります。
今猛威を振るっている「新型インフルエンザ」を小道具に使用して振り込み詐欺を行った事例をご紹介します。
●26日午後7時55分ごろ、さいたま市桜区の男性会社員(58)から「振り込め詐欺で100万円を振り込んでしまった」と110番通報があった。
男性宅に25日午後8時ごろ、長男(32)を装った男から「携帯電話の番号が変わった。新型インフルエンザで声がおかしい」などと電話があった。
翌26日午後2時ごろにも、「悪質金融業者から198万円借金し、今日中に半額を返済しなければならない」などと電話があり、信じた男性は妻(61)に現金100万円を振り込ませた。
男性が振り込み後に長男に連絡し、被害に気付いた。
(8月27日産経新聞より引用)
わざわざ携帯電話番号が変わったことを知らして、その携帯電話に連絡が入ってくるようにして、本人だと信じ込ませる。今回は変更を連絡してすぐに、振込み依頼をしていますが、中には数ヶ月何度か普通に電話で話をした後に振込み依頼の電話をするケースもあります。
こうした犯行に使用する携帯電話や銀行振込口座を犯人グループに提供するアルバイトもあるようです。
裏サイトで募集をしているというニュースを以前に見たことがあります。
やはり「振り込め詐欺」は落ち着くことが大切です。
「今すぐ振り込まないと大変なことになる」
銀行が閉まる15時前にそうした電話があり、あせらせ、冷静に考えさせないようにするのです。
「もし本当にそうだったら、あの子が大変な目に遭う・・」とイメージさせ、「時間がない」と焦らせ、ちょっと位「声が違う」といった気持ちがしても「風邪を引いているから」と言って疑問を払拭するのです。
振り込まないといけない理由も、その本人の職業や年齢を考慮した内容に変更されて、いかにも・・という話になります。
例えば、先生なら、「生徒にセクハラをした」。医者の場合は「医療ミス」,
会社員なら「会社のお金を使い込んだ」「会社に大損害を与えた」といった理由です。
「セクハラ」「交通事故」は職業に関係なく使用される理由です。
警察や弁護士が電話に登場する場合もあります。最初に本人が出て泣いていて、警察、弁護士に電話を変わる・・というシチュエーションです。(こうすると本人と声が違っていたりしてもわからない)
振り込め詐欺に対する防犯対策は、こうした犯行手口内容を十分に理解して、常に頭に入れておくことと、やはり本モノの「息子」とのコミュニケーションが重要です。
本人確認のための質問など作っておくといいでしょう。(家族にしかわからないこと。例えば、おじいちゃんの名前。甥っ子の名前。最初に飼ったペットの名前など)
どんな場合も、冷静になってよく確かめることがもっとも重要です。
誰か信頼できる人に話してみることも必要です。
絶対に一人で振り込みをしないことが大切です。
振り込め詐欺の手口と防犯対策
投稿者: スタッフ (2009年8月31日 14:31)