今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
物干しをしている家の1階は無人 犯行時間は約1分!
住人が洗濯物を干している隙を狙って住宅に侵入し、金品を盗んだ疑いで、49歳の男が逮捕されました。
同様の窃盗を50件繰り返していたと見られます。
住所不定・無職の男(49)は5月20日、住居侵入と窃盗の疑いで逮捕されました。
警察によると容疑者は今年3月、大阪府藤井寺市内で高齢夫婦の住宅に侵入し、玄関横に置いていた現金4万4千円などが入ったリュックサックを盗んだ疑いが持たれています。
犯行当時、住宅には70代の女性がいましたが、夫をデイサービスに送り出して自身も病院に出かける前に、2階のベランダで洗濯物を干していたということで、1階の玄関のカギはかかっていませんでした。
近くの防犯カメラには、住宅の2階をのぞきながら物色を繰り返す容疑者の姿が映っていて、犯行時間は1分程度だったということです。
また、犯行直前には被害者宅の隣の家の表札を確認する様子も捉えられていましたが、警察によると、住民と鉢合わせした場合に、「自分の友人の隣の家と間違えた」と言い訳するために確認していたということです。
警察は、今年5月までの1年半の間に、大阪と兵庫県で合わせて50件、被害総額約300万円相当の犯行を裏付けたということです。
調べに対し、容疑者は「2階で物干しをしている時は、1階に住人がいない可能性が高い」「俺は1分で勝負する」などと供述していて、逮捕前、行方を追っていた捜査員の間で「物干し狙いのチュンスケ」と呼ばれていました。
<7/20(火) 17:33配信 関西テレビより>
2階で洗濯物などを干している場合、大抵1階は無人で、さらに玄関のカギが無施錠という家が多いことが分かります。
布団などを干す場合、家に人が居ると、確かに干しづらいような気もします。(布団を使って寝る人も考えられますから)
つまり、布団が干されている家があれば、干している人を除いて他に誰も居ない可能性が高いと言えます。
2階で干している場面を確認出来れば、1階は無人の為、泥棒にとっては絶好のチャンスです。
今回捕まった男の犯行時間は1分程度ということですから、2階で干す作業を1分で終えて1階に降りてくる可能性は極めて低くなります。
また、住民と鉢合わせした場合を想定し、隣の家の表札を事前に確認し、隣の友人の家と間違えたという理由も用意しているところに周到さを感じます。
日中で人が居る家は狙われにくいという心理状態の隙を狙った犯行と言えます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年7月21日 14:50)