今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
振り込め詐欺で1,200万円の被害 東京
"東村山署は5日、東村山市の無職男性(81)が、振り込め詐欺とみられる手口で1,200万円をだまし取られたと発表した。
同署によると、男性は4日朝、別居している次男(48)を名乗る男からの電話で「株で損をして会社の金を使い込んでしまった。1,200万円用意すればなんとかなる。田中という男に取りに行かせるから渡して」と頼まれ、定期預金を解約するなどして現金を用意。午後、取りに来た男に手渡したという。その後、次男本人からかかってきた電話で、だまされたことに気づいた。"
【毎日新聞 11月6日より抜粋】
かなり高額の詐欺被害です。
振り込め詐欺の被害が相次いだため、平成18年ごろから金融機関が振込み限度額を引き下げるなど警戒を強化しているため、限度額の100万円を下回る98万円を要求する事件もあるようです。
今回の事件はかなり高額ですから、銀行側に疑われるのを避けて直接お金を受け取りに現れたのでしょう。
振り込め詐欺の被害者は9割以上が60歳以上の高齢者という結果が出ています。
こういった状況に陥った場合、ひとりで慌てて判断をしてはいけません。
必ず第三者の家族や親類、もしくはお金の工面を頼んでいる本人に連絡をすることで、用件の真偽や冷静な判断をもらえます。
もしもかける相手がいなければ、警察にかけてもいいでしょう。
(警察の電話相談窓口は、全国共通で#9110です。)
また、今回の事件のように現金を受け取りに来るケースの場合、第三者に立ち会ってもらうことで、最後の砦として被害を防ぐことができるかもしれません。
とにかく、焦ってすぐに判断しないことが大切です。
【振り込め詐欺への対策】(※警察庁・振り込め詐欺対策ページを参照)
・家にいても留守番電話にしておく。
⇒本当に急用であれば用件を残すはずです。家族を名乗る電話であっても、折り返しかけ直すようにしましょう。
⇒留守番電話に声が残っていれば、万が一の際にも証拠として提出できます。
・見覚えのない番号、見知らぬ番号からの電話はすぐに取らない。
・家族を名乗る人物から「電話番号が変わった」との連絡があっても、変更前の電話番号へ一度かけ直してみる。
⇒電話番号の登録を変えさせ、家族からの電話だと信用させる手口も増加しているようです。この手口にだまされないよう特に注意しましょう。
そのほか、
・自分一人で悩まず必ず誰かに相談すること。
・「覚えられないから録音する」と相手に伝える。
などで相手をけん制することも有効だと思われます。
投稿者: スタッフ (2011年11月 8日 16:42)