今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
愛知、侵入窃盗被害12年連続ワースト免れる 埼玉が最多
愛知県警は12日、2018年1年間に把握した県内の侵入盗被害が4805件で、全都道府県で2番目に多かったと発表した。
組織的窃盗グループの摘発や防犯診断などの効果が表れ、前年より2045件(29.9%)減少した。17年まで11年連続だった全国ワーストを脱した。
警察庁によると、18年の侵入盗被害は埼玉県が全国最多の4973件で、愛知県は2位。住宅を対象とした侵入盗被害で見ると愛知県が全国最多の2736件で、千葉県が2665件と続いた。
愛知県は07年以降、侵入盗被害が全国最悪だった。経済力が高い地域で比較的裕福な層が多く、道路が整備されていて逃走しやすいことなどが要因とされる。
侵入盗は土地勘のある地域で繰り返される傾向があることからも、被害が多発していたとみられる。
愛知県警は18年、捜査3課を中心に、組織的窃盗グループの壊滅プロジェクトを推進して摘発に力を入れた。また、被害分析をした上で、着脱容易な防犯カメラ50台を運用し、侵入盗が多発しそうな地域に集中的に設置した。
さらに、事業所や住宅に警察署員が出向いて警報器の設置を促し、侵入されやすい死角や施錠を確認する防犯診断に力を入れた。
県警の刑事部長は「部署を超えた連携が侵入盗の容疑者摘発、発生件数減少につながった。防犯カメラの運用などで住宅対象の被害を減らしたい」と話した。
<2/12(火) 20:40配信 毎日新聞より>
愛知県が侵入窃盗被害のワーストから12年ぶりに脱出したというニュースです。
愛知県といえばトヨタ自動車の関係からか、経済力が高く同時に侵入窃盗事件が多いというイメージがありました。
後者のイメージはとても不名誉なもので県や地方自治体をあげての地道な活動(防犯診断などの啓蒙活動)が実を結び、前年より3割もの件数減少という成果が出ています。
県民の方も侵入窃盗事件が頻繁に発生しているからか身近な問題としてとらえ、防犯意識も高いのかもしれません。
愛知で活動していた泥棒が埼玉に移動したわけではないでしょうが、今度は新ワーストの埼玉の対応に注目が集まります。
外国の方に観光として訪問してもらうことが今後どの地域でも重要になりますが、侵入窃盗事件が多いというのは決して良いイメージを与えません。
訪日客を増やすためにも治安の回復は必須となります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年3月 8日 11:00)