今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
勤務先の手提げ金庫から現金13万円盗む 住所不定?の社員逮捕
勤務する職場の金庫から13万円あまりを盗んだとして、住所不定の男が窃盗の疑いで逮捕された。
18日、窃盗の容いで逮捕されたのは、住所不定で30歳の男。
出雲警察署によると、男は、11日午後3時半から15日午前9時半までの間に、勤務先の出雲市内の土木建築資材製造販売会社から、現金13万5000円を盗んだ疑いが持たれている。
盗まれたのは会社の売り上げ金で、職場の手提げ金庫に保管されていた。
売り上げ金の一部がなくなっているのに気づいた別の社員が届け出て、犯行が分かった。
警察によると、届け出のあった15日から、男は会社を無断欠勤し、一時、音信不通になったが、18日に警察に出頭し、容疑を認めたため逮捕された。
警察は動機などを調べている。
<5/18(木) 19:50配信 TSKさんいん中央テレビより>
被害に遭われた会社の労働条件や雇用形態は分かりませんが、自分の会社に勤める社員が住所不定というところが気になりました。
入社時は定住先があり、その後家賃を滞納するなどして住んでいる場所を転々としていた可能性はありますが、会社側としては正社員だろうと、契約社員だろうと、パートであろうと社員の住所や連絡先は把握しておく必要があります。
もし損害賠償が発生するような不祥事や問題を起こした場合、責任の所在をはっきりとさせておかなければなりません。
身元引受人や保証人などを設定している会社も多いでしょう。
親や親戚がいない人に対しては保証人代行のような有償サービスを提供しているところもありますので、最終的に会社側の損害を抑えるための対策は必要です。
今回の事件の場合、たかだか13万円余りの現金のために職を失い、そして逮捕されるという結果になりました。(前科もつき、今後の再就職にも影響するでしょう)
会社の手提げ金庫を目にした衝動的な犯行なのか、それとも犯行後に会社が警察に届け出て問題が大きくなり驚いて逃げ出したのか、詳しいことは分かりませんが何とももったいない気がします。
また、それほどまで生活が追い詰められていた可能性もあります。
従業員が困窮している場合には、会社から何らかの補助や貸付制度があると安心して働くことができます。
侵入者などの外部に対する防犯対策だけでなく、内部の社員に対する助成や支援制度の充実も会社にとっての必要な対応ではないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年8月18日 11:30)