今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
高価な医学書万引きして転売 余罪は1500冊?
書店で高価な医学書を盗んだとして、大阪府警捜査3課は24日、窃盗容疑で、大阪市天王寺区小橋町、無職の男(42)を逮捕したと発表しました。
「一切していない」と容疑を否認しているようです。
府警によると、8月にNPO法人「全国万引犯罪防止機構」(東京)から「大手書店で医学書を中心とする万引が多発し、インターネットオークションで数年間に約1500冊(計1200万円相当)が販売されている」と相談があり、オークションへの登録情報などから男の関与が浮上したという。
逮捕容疑は、9月30日午後、名古屋市内の書店で、医学書3冊(約1万9千円相当)を盗んだとしています。
男の自宅からは医学書など25冊が見つかったといい、関連を調べています。
<産経新聞 11/24(木) 18:24配信より>
本の万引き事件は珍しくありませんが、医学書1500冊、1200万円相当の余罪があるというのは個人の犯行としてはかなり異例です。
勝手なイメージですが、高価な医学書は大きく分厚く盗みにくい印象がありますが、1回で盗み出す数を抑えるなど工夫していたのかもしれません。
どのくらいの書店が被害を被ったのかは分かりませんが、1200万円の商品を仕入れ、無料で売ったことと同じ結果になってしまいました。
単純に損をしたというレベルの被害額ではありません。
雑誌やマンガが盗まれた場合、1冊あたり数百円程度ですが、医学書の場合は1冊数千円ということです。
盗んだ男は医学書が好きであったり、特に興味があった訳ではないでしょうし、単に高価だから、転売すると人気があるなどの理由からでしょう。
一概に書店といっても安価でポピュラーな雑誌やマンガから高価な医学書や専門書などさまざまな書籍を扱っています。
図書館などでもそうですが、高価な本、貴重な本は人気を集めます。
必然的に犯罪者も目をつけるということです。
今回はインターネットオークションで取引が多数あったことで怪しまれ、犯人特定につながりましたが、例えば色々なアカウントやIDを使って、様々な種類の書籍を売買していたら、なかなか怪しまれることもなかったかもしれません。
転売方法も犯罪者は考えています。
防犯カメラや万引き報知器などでその場で犯罪者を威嚇・抑止することに加え、法整備等を行い転売を規制・監視することも大きな面での防犯対策と言えます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年12月 7日 15:16)