今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
勤務先から1560万円盗んだ従業員の男逮捕
神奈川県警川崎署は3日、建造物侵入と窃盗(事務所荒らし)の容疑で、住所不定の派遣社員の男(47)=同罪で起訴=を再逮捕しました。
逮捕容疑は、1月から5月9日ごろまでの間、川崎市川崎区富士見のコンピューター関連会社に侵入し、CPU等の商品計577点(計約1300万円相当)を盗んだとしています。
「間違いありません」と容疑を認めているという。
男は5月20日深夜から21日未明にかけて、同社からコンピューター部品172点(計約260万相当)を盗んだとして逮捕、起訴されていました。
同署によると、男は4月26日まで同社に勤務していましたが、出社しなくなったため休職扱いになっていたという。
男は従業員用のセキュリティーカードを使用して会社に侵入。
盗んだ商品は売却しており「生活費に使った」と供述しているという。
<産経新聞7月3日(木)14時2分配信より>
防犯システムを導入しているから完璧、安心というわけではありません。
今回の事件のように、従業員用のセキュリティカードを使用して会社内に侵入し、商品を盗む男がいるのです。
もし、退職者、転職者が同じようにセキュリティカードを持ったまま、会社を辞めていたらどうでしょう。
そのカードを回収することは第一ですが、そのカードを使用不能にすることも必要です。
回収だけだと、もし複製されていれば、その後も使用することができてしまいます。
会社へのログインID・パスワードの管理も必要です。
辞めた後も自宅のパソコンからログインして、社員専用のホームページを閲覧していたという話もあります。
閲覧できるパソコンを限定するなど、より強力なセキュリティを掛けている場合は別ですが、ID・パスワードさえ分かればどこからでもアクセスできるシステムは危険です。
侵入者対策としてのセキュリティも、パソコンなどのセキュリティも、どちらも事前の対策が大切です。
あのとき、きちんと対策をしておけばよかった、と後悔しないために、何も被害が出ていない段階で、万が一の対策をするのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年7月11日 10:24)