今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
時価1.6億円のバイオリン サンドイッチ店で盗まれる
"英ロンドン中心部のサンドイッチ店を訪れていた音楽家が、名匠アントニオ・ストラディバリの120万ポンド(約1億6000万円)相当のバイオリンを盗まれたことが分かった。地元警察が6日発表した。
英鉄道警察は、1696年に作られたこの希少なバイオリンを持ち主に返すよう呼び掛けを開始。保険会社は回収につながる情報提供に1万5000ポンドの懸賞金を支払うと約束している。
事件があったのは11月29日の夕方で、被害者はユーストン駅近くの店に入った後、バイオリンのケースがなくなっていることに気付いた。ケースの中にはバイオリンのほか、6万2000ポンド相当と5000ポンド相当の弓2本が入っていたという。"
【12月6日 ロイター通信より】
バイオリニスト垂涎の名器、「ストラディバリウス」が置き引きにあったという事件です。
気になってちょっと調べてみましたが、「ストラディバリウス」とは、イタリアの名匠アントニオ・ストラディバリが製作したバイオリンの事で、その生涯において製作した楽器の数は推定1100挺、そのうち現存している数は約650挺との事です。
価格は億単位で取引される事がほとんどで、過去にはオークションで4億円で落札された事もあるバイオリンです。
音楽の世界ではもちろん、ゲームや書物の世界でもたびたび登場しているので、一度は名前を聞いたり目にした事もあるのではないでしょうか。
こうした楽器は、ほとんどが転売目的で盗まれるケースがほとんどで、日本の場合は質屋やリサイクルショップ等への持込みや、インターネットオークションで転売される事があります。
中には自分で使用したり、コレクションとして保管しているケースもあるようです。
今回盗難に遭ったストラディバリウス等の特に高価な楽器は、所有者が公になっている事が多いようなので、転売や店への持込み等、換金する事は難しいのではないでしょうか。
日本においても、特に学校から楽器を盗まれたりする事件が発生しており、楽器の保管方法や管理体制等をしっかり整えておく必要があります。
楽器やパソコン等は名前や型番、写真等で記録を取り、万が一の際にも品番から追いかける事ができるようにリスト化しておくのも一つの手です。
投稿者: スタッフ (2010年12月 7日 15:36)