今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
1億円相当の宝石がホテルから盗まれる。
26日午後8時45分ころ、長野市のJR長野駅前にある「長野パレスホテル」から、
長野中央署に「宝石などを入れていた宿泊客のアタッシェケースが盗まれた」と110番が入りました。
宿泊客は甲府市の貴金属販売会社の40代男性社員で、盗まれたのは約600点、時価約1億円相当ということです。
これまでの調べによると、被害に遭った甲府市の貴金属類販売会社の男性社員が食事のため外出中、ホテルに男性の姓を名乗る男から「客が行くから鍵を渡してほしい」と電話があり、訪れたスーツ姿の30歳代ぐらいの男がフロントで鍵を受け取りました。
従業員は、この男がアタッシェケースを持ってホテルを出て行くところを見ていたということです。
男性社員によると、26、27日に長野市内の貸しホールで宝石類の展示即売会を開くため、1人で25日に電車で訪れ同ホテルに滞在。宿泊先は会社にも知らせていなかったということです。
27日の即売会を中止した男性は同日、取材に対し「食事を済ませた後、ホテルに戻るとアタッシェケースがなくなっていて、ぞっとした。犯人に心当たりはない」と話しています。
まさに、白昼堂々と、1億円宝石入りのアタッシュケースを運び出した泥棒。
あざやかな手口です。後をつけられていたのではないでしょうか。
多いのが新幹線の中での置き引きや、駐車中の車からの車上荒らしなどで宝石入りトランクケースを盗まれる手口です。店舗を出たところからマークされていたと推測されます。
やはり、高額な現金や商品はセーフティボックスの中に入れて外出というのが基本だと考えます。
この場合、鍵を渡してしまったホテル側の責任がどこまであるのか非常に気になるところです。
又、今回は外から電話がかかっていますが、フロントで鍵を受け取るのにいちいち本人確認のため身分証明書の提示を求められるといったことはあまり経験ありませんから、本人の名前を言えば渡してしまう可能性もあるのではないかと思います。
ホテルを選ぶとき、まず立地条件(駅や目的地に近い)ということと、値段で選んでしまうことが多いのですが、やはり、「安全性」という面も重要です。特に海外では安全性を重視しても、国内では「なんとなく安心」と安全性に留意せず選択していることも多いと思います。
このホテルは1泊3800円という非常にリーズナブルな価格を売りにしているようですが、安全面ではどんな対策をしていたのでしょうか?
防犯監視カメラに関してニュースでは触れていませんが、防犯監視カメラはついていたのでしょうか?
ホテル側の責任問題とは別に、ホームページ上でホテル名や写真が掲載されるなどこのホテルとしてもなくした信用は大きいと思います。やはりきちんと防犯対策をしておくことがリスク回避の面でも必要です。
投稿者: スタッフ (2007年10月29日 15:37)