今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「お札を見せて」外国人が店員の目の前で1秒で抜き取る。
大阪市や兵庫家電量販店やコンビニなどから、店員が気付かないうちにレジの現金が抜き取られる被害が相次いだことが2日、浪速署の調べでわかりました。
●外国人風の男らが「日本のお札を集めている」などと店員に声をかけ、金を盗む事件が大阪、兵庫両府県の電器店やコンビニエンスストアなどで相次ぎ、総額122万5000円の被害が出ていることがわかった。巧みに店員の気をそらし、目を離したわずか1秒の間に札を抜き取る“早業”が防犯カメラに記録されていた。
大阪、兵庫両府県警によると、8月21日以降、大阪市で12件、大阪府高槻市で2件、兵庫県明石市で1件の計15件発生。いずれも外国人風の男らが「番号が『SS』で始まる札を探している」などと、レジの紙幣を見せるよう要求。男らは札束を返して退店したが、1万5000円〜19万円が抜き取られていた。
被害に遭った大阪市中央区のディスカウントショップによると、今月1日夜、男2人が来店。商品の帽子を精算する合間に「1万円札を見せて」と店員に片言の日本語で話しかけた。店員が、うち1人に1万円札1枚を渡したが、男はすぐに返し、「5千円札も見たい」。店員が複数枚手渡すと、男は札の番号を調べるようなしぐさをした後、レジを指さし、別の札も見せるよう要求したという。
このやりとりを記録した防犯カメラの映像では、「19時19分00秒」に、男が右手でレジを指さした。1秒後の「19時19分01秒」、店員がレジの方向に視線を向けた瞬間、男は左手をズボンの左ポケットに突っ込んでいた。この時に札を抜き取ったらしい。この間、別の男は、犯行現場を見られないようにするためか、レジ待ちの客に話しかけていたという。
その後、2人は「ありがとう」と、札束を店員に返して退店。店側が4万円の盗難に気付いたのは、約2時間後の定時チェック時だった。店員は「目の前のやり取りで、全く不審な点に気付かなかった。まるで手品のよう」と話した。
(9月7日 読売新聞より引用)
まるで手品のような、ほんの一瞬の隙をついた犯行です。
日本人は外国人から話し掛けると、ちょっと緊張し、丁寧に対応しようとします。
同じことを日本人がしても「何を忙しいのに・・」と対応をしないでしょう。
そこまで考えてつけ込んでいるのだと思います。
防犯カメラが設置していても、店員は全然気がついていないため、レジの現金を確認するときまでお金がなくなっていることには気がつかない。その点も犯行が増えている理由だと思います。
レジは開けっ放しにしない。
お金を複数枚見せない。
相手にお札を渡さない。
といったことしかちょっと防犯対策は思いつきませんでした。
コンビニや量販店は強盗も急増していますので、こうした「お札見せて」の犯行だけでなく、防犯カメラがきちんと作動しているかどうかの定期点検はきちんと実施しましよう。
投稿者: スタッフ (2009年9月 7日 17:30)