今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
点検装い窃盗、詐欺にご用心
九州電力の社員や関係者を装って高齢者宅を訪問し、配線点検や漏電調査の名目で現金をだまし取ったり、室内から金品を盗んだりする手口の詐欺や窃盗が、筑後地区を中心に福岡県内で相次いでいることが27日分かりました。
九州電力は注意を呼び掛けています。
同社によると、被害は福岡都市圏と筑後地区で昨年2月から今月までに15件発生、被害総額は177万円に上ります。
地域別では宗像市3件、福岡市、久留米市、朝倉市、須恵町が各2件発生。みやま市、柳川市、大川市と筑前町で各1件発生し、被害者の大半は60歳以上とのこと。
久留米市では今月26日、男性2人組が「電気の配線点検にうかがいました」と夫婦2人暮らしの家に上がりこみ、「屋外の計器を説明する」と言って1人が妻を外に連れ出しました。
残った1人は室内で点検のようなしぐさをしていましたが、2人が帰った後、室内の棚にあった現金19万円がなくなっていました。
訪れるのはすべて男性で、九州電力の社員のほか集金員、同社指定工事店員、九州電気保安協会職員などを名乗り、漏電修理費として22万円を支払わされたり、室内の現金80万円が盗まれたりしたようです。
同社久留米営業所の藤井一郎所長は「点検は無料が原則。不審に感じたら営業所に連絡を。被害に遭ったら警察にも届けてほしい」と話しています。
現場に人がいれば詐欺行為、誰も人がいなければ窃盗行為に早代わり、の一石二鳥の犯罪です。
作業服でそれらしい工具を持っていれば不審に思う人は少ないですし、いきなり「漏電の危険性がある」と言われたら、大事な家の事ですから、すぐにでも点検して修理してもらいたくなります。
人の弱みにつけ込む非常に巧みな犯行です。
電力会社の所長さんも仰っているように「点検は無料が原則」とあります。
少しでも不審に感じたら、その場でお金は払わず、後で振込みますと言って時間を稼ぐことで詐欺行為は防ぐこともできます。
窃盗行為を防ぐには、やはり防犯システムや監視カメラシステムで侵入を警戒していること、カメラで録画していることなどをアピールし、泥棒のターゲットから外れる、というのも有力な防犯対策です。
2週間ほど前、別の電力会社の社員が2人でペアを組み、窃盗行為を繰り返していたというニュースがありました。
今後、別の地域でも電力会社社員を装った詐欺&窃盗が発生する可能性がありますのでご用心を!
投稿者: スタッフ (2007年3月28日 15:28)