今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
千葉 高校の卒業式中に21万円盗まれる
県立千葉東高校(千葉市稲毛区轟町1、生徒1099人)で10日、卒業式に出席するため教室に置いてあった3年生25人のかばんから現金約21万円が盗まれました。
千葉北署は窃盗事件として捜査しています。
同署などによると、生徒は午前9時半ごろ式場の体育館に移動。式が終わり同11時半ごろ、教室に戻った生徒が被害に気づきました。
被害があったのは校舎4階の隣接する3年生の2クラス。
男子・女子生徒25人のかばんから計約21万円がなくなっていました。
同校は被害状況を確認したうえで午後1時ごろ、同署や県教委に通報。
式後のホームルームで、各クラスの担任が生徒に報告したという。
当日は式に出席する保護者のため正門の出入りは自由で、警備役などは置いていなかったようです。
同校によると、昨年4月と7月にも校内で生徒の現金計約10万円が盗まれる事件がありました。
副校長(60)は「教諭の巡回や教室の施錠など、さらに警戒を強めていきたい」と話しました。
<ちばとぴ by 千葉日報 3月11日(水)11時38分配信より>
卒業式中は基本的に体育館など卒業式の会場となる場所に全員が集まります。
それ以外の場所はほとんどが無人となります。
生徒が主役ですから教室は完全に無人です。
そうなると、教室に置かれた生徒の私物、つまり財布やスマートフォン、定期券などは誰の監視下にも置かれず、無造作に置かれている状態と言えます。
教室が施錠できる場合は別ですが、そうでないところがほとんどでしょう。
(施錠できたとしても今度は解錠できる人も限られ、実際の運用では不都合が出てきそうです)
学校内の敷地内に侵入さえしてしまえば、教室が無人になるタイミングを待って犯行を行えば高い成功率で金品を盗むことができるでしょう。
式典中は誰にも見られないという好条件がありますから、絶好のターゲットです。
3月は卒業式、4月は入学式や入社式など様々な式典や催しが行われます。
開催中は無人になりそうな部屋や建物が狙われる可能性が高まります。
扉や鍵の施錠はもちろんのこと、防犯カメラによる監視・映像の記録や防犯センサーによる敷地内、建物内の侵入警戒など、外部からの侵入対策・盗難防止対策が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年3月13日 13:40)