今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
福井 自転車盗難が去年の2.7倍! 被害自転車の約9割が無施錠
福井県内の自転車の盗難被害件数は去年1月~5月で90件なのに対して、今年は245件になり、去年の同じ時期と比べて155件増えています。一体なぜ?その実情に迫ります。
平日の朝のJR鯖江駅横の駐輪場。鯖江警察署は現在、毎日朝と夕方、駐輪場で自転車の鍵のチェックや利用者に「鍵かけ」の呼びかけをしています。県警は、新型コロナによる行動制限が緩和され、外出する人が増えたことが一つの要因と考えていますが、そもそも盗まれやすい自転車には理由がありました。
県警の調べによりますと、盗難被害にあった自転車の約9割が無施錠でした。駐輪場の利用者は短い距離の移動手段として、軽い気持ちで使っただけ。でもこれは「犯罪」です。
そして自転車窃盗などの身近な犯罪が増えることで、県警が最も懸念していることがあります。「自転車窃盗は軽い気持ちや出来心で犯してしまうかもしれないが、捕まらないことで、犯人が『これは悪いことだ』と感じなくなって、より重大な犯罪に手を染めてしまう恐れがある」というのです。
県警は、自転車に二重に鍵をかける「ダブルロック」とともに、たとえ「わずかな時間」や「自宅の敷地内」でも自転車に鍵をかけることを呼び掛けています。
<7/11(火) 19:00配信 福井テレビより>
わざわざカギを壊してまで盗む自転車はよっぼど高価なものか、泥棒が価値があると考えたものでしょう。
盗難被害に遭った自転車の約9割が無施錠ということは、施錠していたら被害に遭わなかった可能性が高かったと言えます。
施錠とともに、チェーンやハンドルロックなどの対策を二重にすることで、無施錠の自転車より2つもクリアしなければならないハードルが増えることになり、泥棒にとっては面倒です。
その自転車がよほど欲しいもの、狙っているものなら別ですが、多くの場合、他の無施錠の自転車を探した方が効率的だと考えるでしょう。
泥棒に面倒くさい、時間が掛かる、人に見つかるかもと思わせられたら効果的な対策と言えます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年10月13日 09:43)