今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
3件の「広域泥棒」の手口
7月の終わりに新聞に掲載されていました広域泥棒の各々の手口を紹介しましよう。
●空き巣:4県で355件 県警、窃盗容疑で男を追送検 /埼玉 (7月31日 毎日新聞より抜粋)
主に住宅街の一戸建て民家で空き巣を繰り返す。埼玉、群馬、栃木、茨城の4県で計355件確認している。
主に深夜から早朝に比較的新しい型の住宅を狙い、勝手口の網戸をライターで焼いて破り、侵入していた。今年1月に逮捕された。盗んだ金はパチンコや借金の返済に使ったという。
●事務所荒し550件の男、29日にも追送検/神戸 (7月29日産経新聞より抜粋)
平成13年4月から昨年10月までの間、神戸市以西の明石、三木などの各市で事務所荒らしなど約550件を繰り返していた。被害総額は約6800万円に上る。
昼間に自分の乗用車で周囲に民家が少なく、狙いやすい事務所を下見。夜になってから、事前に盗んであった軽乗用車に乗り換え、犯行に及んでいた。
事務所内には、ガラス窓を割るなどして侵入。中にある金庫をバールでこじ開けることもあった。盗んだ金は生活費や借金の返済に充てていたという。
● 5県にまたがりドロ200件 茨城県警、69歳男性を逮捕 被害総額1300万円(7月30日産経新聞より一部抜粋)
約7年間にわたって県内や栃木、千葉、埼玉、福島の5県にまたがり、約200件の空き巣を繰り返していた。被害額は約1300万円にのぼる。
平成13年7月ごろから電車で関東各県を移動、住宅や事務所などに忍び込んでは現金を中心に盗みを繰り返していた。窃盗で逮捕され、今年3月に刑務所から出所。都内のサウナなどで寝泊まりしていたが、4月ごろから“泥棒家業”を再開。
3件とも数百件の盗みを重ねた「熟練ドロ」
自分の手口を確立しているため、その方法で1日に何件も侵入をしていたと推測されます。
こうした単独犯の熟練泥棒の手口は、例えば「ガラス破り」ならガラスの割り方、ドライバーの当てる位置など特徴があり、現場の刑事さんにはその特徴がつかめるそうです。
「下見」をして、侵入しやすい物件を狙う。
侵入するときには人目につかない場所などから侵入。
安全性、容易性、確実性・・安全に侵入でき逃げられる、容易に 侵入できる、確実に金目のものがある・・といったことを常に泥棒は考えているのです。
そうした泥棒の心理や習性を知った上で、防犯 対策を考えることこそ大切です。
投稿者: スタッフ (2008年8月 5日 18:48)