今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
犯行35秒、高級腕時計43点盗難 沼津
"11日午後6時50分ごろ、静岡県沼津市の貴金属店「ヤマトヤ沼津店」から、2人組に高級腕時計を盗まれ、逃げられたと110番通報があった。沼津署によると、取られたのは腕時計43点、被害額は約2,880万円という。同署が窃盗などの容疑で2人の行方を追っている。
同店によると、防犯カメラの映像では、犯行時間は約35秒。2人は入店後まっすぐに高級腕時計のコーナーに向かい、ショーケースを金づちのようなもので壊して、用意した麻袋に時計を詰めていったという。
当時は営業中で店員2人がいたが、けがはなかった。"
【8月12日 朝日新聞より抜粋】
営業時間内に入店、その後店員の目の前でショーケースを壊して時計を奪い去ったようです。
店員の方もまさかの出来事で、とっさの対応もできなかったのではないでしょうか。
防犯カメラの記録によると犯行時間は35秒と極めて短く、恐らく犯人は過去に何度か下見に訪れており、ターゲットの場所も店内レイアウトもある程度把握していたのでしょう。このことから計画的な犯行であったことが予測されます。
多くの宝石貴金属店は警備会社と契約したり、自主防犯システムを設置していますが、数分で犯行を終える窃盗団の犯行には、それだけでは効果があるとは残念ながら言えません。現在のシステムにぜひ併行して下記を付加することをお勧めします。
・犯行を継続させないための威嚇撃退方法を併用する。
侵入を侵入検知センサーが検知すると自動的に霧を室内に噴射させる「霧による威嚇撃退」を併用します。
「霧で視界を遮ることにより犯行を継続させない」効果があり、被害を最小に押さえることができます。
・シャッター式ショーケースに商品を入れる。
室内に入ってきてショーケースを割ってショーケース内の宝石など高額商品を持ち帰るのが窃盗団の手口です。シャッター式ショーケースなど破壊に対して対策されているものに商品を入れることが効果的です。
・威嚇用ベル、サイレンなどその場で音が鳴り響く威嚇用商品を付加する。
・下見の時に、「防犯対策が採られている店である」ことをPRする。
・ 従業員に対し、昼間の防犯意識を高めるとともに接客中も気を抜かないよう教育する。
◆宝石店・ブランドショップの防犯対策
投稿者: スタッフ (2011年8月17日 10:23)